晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

田中康夫 『日本を』

2007-03-12 21:19:12 | Weblog
 2001年2月田中康夫前長野県知事は、脱ダム宣言を行なった。2007年2月8日村井某新長野知事は、脱「脱ダム宣言」を表明。再び、公共事業が眠りから覚め、歴史が後戻りしている。

 『日本を』(田中康夫著 講談社 2006年刊)は、新党日本を結党した田中の決意宣言である。

 田中の作品は、「噂の真相」に連載されていた「ペログリ日記」や浅田彰との対談「憂国呆談」シリーズで親しんできた。しかし、数年前からは、彼は表現者から政治化へ転職している。



 その田中をどうとらえたらいいのだろうか。

 変革者は、優等生ではダメである。例えば、日共の志位委員長は、東大を出ていて、頭が良さそうで、品行方正で、ひとつの間違いも犯しそうに無く、何で彼は共産党なの!

 貧しくて、苦しくて、逃れられなくて、不満があって、絶望的で、それを巧く表現できない人々の気持ちが志位にはわかるはずがない。



 田中は、既成の道徳とか、常識とか、価値観を彼独自の哲学で超えている。それを自らの言葉で表現していることから、「変革者」としての素養を備えていると感じる。

 でも、田中を前にして、人間として生理にフィットする人と全く拒否感を持つ人がいることだろう。





 志井を志位に訂正('00,3,15)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 左翼の感性 | トップ | お国のために »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事