『北海道の地名の謎と歴史を訪ねて』(合田一道著 ベスト新書 2010年刊)
「読む?」ということで知人から借りて読む。書店では山積、売れているらしい。道内の地名の由来がコンパクトにまとめられている。アイヌ語からきた地名が多い。ポップな読み物としては、これはこれで完結している。私としては特に触発された事柄は無い。
ただ、文中のコラム「北海道お菓子紀行」は、昔からあるお菓子を取り上げていて、子どもの頃食べたことのあるもの、全然知らなかったもの、いまだに売っているので驚いたものなどがあって、ちょっと面白かった。
①塊炭飴(赤平市茂尻 有限会社石川商店)石炭の塊のように真っ黒でニッキの味がした。
②五勝手屋羊羹(江差町 株式会社五勝手屋本舗)赤い筒に入っている羊羹を押し出して糸で切るというアイデアお菓子、今でもデパートなどで売れている。
③ひとつ鍋(帯広市 帯広千秋庵 現在六花亭本店)1952年に発売された。十勝日誌という詰め合わせにも入っている。
④煉化もち(江別市野幌 煉化もち本舗)レンガの街江別を代表するお菓子。
⑤えりも黄金旅情(広尾町 上田菓子店)アーモンドとホワイトチョコでサクッとしている。
⑥孝行餅(木古内町 末廣庵)
⑦ハッカ飴(北見市 ハッカ豆本舗)大豆の金平糖にハッカ味を付けた。
⑧まりも羊羹(旧阿寒町阿寒湖温泉)爪楊枝で表面を突付くと緑の丸い羊羹が飛び出すアイデアお菓子。
⑨月寒アンパン(札幌市 株式会社ほんま)北洋銀行本店の1階に店がある。
紹介されている9つのお菓子のうち食べたことのあるのは、私は7つ。