晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『万世一系のまぼろし』

2007-03-03 16:34:29 | Weblog
 『万世一系のまぼろし』(中野正志著 朝日新書 2007年刊)

 初代の神武天皇の不在は証明されているのか、昭和天皇の戦争責任は、「万世一系」説の発明、象徴天皇制の今後などがテーマとされている。
 
 本書では、女系天皇容認の立場から男系説が検証されている。



 天皇制という制度が、「人」という生物の連続性によって担わなくてはならない所に、かなりの無理がかかっている。

 1組の男女から生まれる子孫を男性だけで繋いでいくということは、確率的にも非常に低い実現性であり、そこに、男女同権などにより側室を持てないなどの制約がかかれば、男系男子での継承はほとんど奇跡に近いものがある。



 現皇太子が雅子さんと結婚するとき、マスコミは祝賀ムード一色だったが、その時に、ただ「雅子さんがかわいそう」という感想を持ったことを覚えており、週刊誌などの報道を読むと、その思いは今も全く変わらない。

 

 
 

コメント
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