山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

今年の王滝

2008年09月15日 | 自転車
今年もこの季節がやってきた。
セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝 クロスマウンテンバイク
略してSDA王滝です。
一昨年、そして昨年と100kmに出場してきましたが、双方とも完走し昨年は7時間を切ることが出来たので、120kmを走る権利を得られました。なので、それを走らなければいけないだろうと、今思えば無謀なことをしました。
はっきり言って120kmはきつかった~!(ボクの技量、体力では)
このマウンテンバイクの大会は全国的にも知られており、いろんなところからMな人がやってきます。
コースは99パーセントが未舗装路で超ガタガタ道!木曾檜の山地でもある当該地域では、山の中に縦横無尽に林道が延びています。300km以上有るとセレモニーの時に村長が言ってました。
100kmの部では累積標高差は2500m以上を登るキツイ走りで、同様に累積標高差2500m以上の激しいダウンヒルを下らなければなりません。もちろん道中でパンクやチェーン切れ等のメカニカルトラブルは自分で対処し、落車して転んだり、前方で転んだ人からの貰い事故で流血しても自分で対処しなければならない壮絶なレースです。今大会では防災ヘリコプターで救出された事故者が発生していました。

ボクは120kmをエントリーできる権利を得たから、100kmの次はコレだ!と軽いノリで出場しました。受付を済ませ、出場者名簿を見てビックリ!!なんと
120km出場者数・・・ 78名
100km出場者数・・・961名
 42km出場者数・・・475名
と圧倒的に120kmの出場者数が少ない!!これはかなり厳しいレースであることを示唆しているのか。
しかも、120kmのコースが落石などの工事のためいきなり変更しているじゃないか!!
予定と違うそれに完走できないのじゃないかと不安になるけど、あとはどうにでもなれ~と思うしかないのだ。

話は変わるが、9月13日朝、勝山を出発し、高山経由で王滝村に向かう。メンバーは職場の先輩であるH田先輩(42km参戦)そしてH田先輩の長男コースケ君(100km参戦)そしてボク(120km参戦)の3名である。王滝村のいつもの会場である松原公園の駐車場で受付を済ませ、テントを張り、キャンプの準備をし、自転車のチェックを済ませた後、いつもの「王滝食堂」で猪豚丼を食べる!王滝に来たらこれを食べなきゃね~。そしてテント場でビールを飲む!うめ~!!!
 
受付会場の松原公園             王滝食堂!猪豚丼はここの名物らしい。

次第に陽は傾き本格的にビールや日本酒などが入り、宴会タイム!明日自らを襲う苦痛!?のことは忘れ楽しく飲んで、パスタを作って食べて寝酒を飲んで寝る。
 
昼から既にビール漬け!グラウンドで野営するので宿代はタダ!

朝3時起床。夜は涼しくて気持ちよく眠れた。朝は赤飯を食べてキャメルバッグに粉末ジュースを作り、パッキングを済ませ、スタート地点に自転車を並べに行く。トイレは渋滞していた。いつも思うのだが、仮設トイレが少なすぎるのでは?
なんだかソワソワして待つこと5時40分、自転車のところに行ってスタートの号砲を待つ。神主の祈祷を済ませ、皆で御岳の方向を向いて2礼2拍手1礼する。6:00いつもの「プワァ~ン」といった気の抜けたような号砲が鳴る。さぁ旅立ちの始まりだ!
 
スタート地点から300m程の長さの車列が続く。(120、100km選手の自転車)   そしてボク!

CP1(第1チェックポイント)まで順調に進む。2時間35分で通過でも、100kmの選手達とはここでお別れ。120kmのボク達はココから別に20km分を走りまたCP1に戻ってこなくてはならない。一気に下り三浦ダムまで下りてまた違うところを登り返す。これがキツかった。激登りだ!無限坂(CP2へのキツイ登りのことをいう)とは比較にならない登りだった。100kmは回りに他の選手が見えるのに、孤独な戦いが延々と続く。しかも、リアタイヤの空気圧が下がっている。パンクの様に一気に抜けるのではなく微妙に抜けるようなので、空気入れで適宜空気を補給しながら終始レースを走ることになる。ヘロヘロになり再びCP1に着いたのは4時間20分!ここで水を補給し気合入れて出発だ!
もう回りは120kmを走る人が2~3人いるだけ。昨年までの100kmとは違い自己の戦いとなる。セルフディスカバリーという名の所以が3年目にして理解できた。
CP2への辛い登りを走っているときにヘリが何度も旋回している。取材ヘリはさっきいたが、これが救助ヘリ(後で聞いた話だが、ヘリのホイストで要救助者が救出され、空中に吊るされ機内に収容されていた)だった。しばらくすると、コースケ君が血まみれになりながらペダルを漕いでいるではないか!「頑張れ~」と声をかけ彼を抜き去る。体力の有る彼だが何でココにいるのか?と心配になるが、自分の事で精一杯だ。難なくCP2を通過し、ほっとする。行動食を貪り再びスタート!いつもの腸頸靭帯炎はCWXジャージのお陰で大丈夫だ!CP3に向けスタートする。登ったり、下ったりで間に合うかな!?と不安になりながら、CP3に近づくと、係員が×印の合図をしている!何だって~!「ここでリタイヤです」と宣言される。「何分前でダメだったんですか?」と聞くと「5分前です」と言われガッカリ・・・頑張ってきたのに。100kmの選手はもちろんここでリタイヤになるのだが、ボクは彼らよりも20kmも多く走ってきたのに・・・(これが120km走る者に対する厳しさだね~)あと17km程でゴールなのに・・・やっぱ各CPの規定時刻を時計でチェックしながらコースタイム等の配分をすべきだった。
CP3でリタイヤとなったボクは悔しさを思いっきり感じながら、エスケープルートの車道を走り自転車屋の皆や、H田先輩の待つゴールへと向かうのでした。あぁ・・・あのゴールを潜りたかったな~
 ゴールを潜れなかった。残念だけどこれが僕の実力・・・

でもリタイヤした地点からゴールのところまで自走したのでサイクルメーターに表示された走行距離は120kmとなっていました。いちおう120km走ったんだね!(一部コース外になったけど)
自分の不甲斐無さに情けなくなると同時に、やっぱトレーニングをせんとあかんな~と思いました。
川で体を洗い着替えて車に愛車を積んで帰路に向かうのでした。
家に帰ると「祭り」で親戚がごった返していました。そして疲れた体も知らず、もちろんビールを飲みまくっていました。
やっぱ完走したい!!悔しい~~!!!
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2 コメント

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Unknown (YAMADA)
2008-09-17 20:54:31
王滝、お疲れさま~♪
私も来年は参加したいです。でも、私の
MTBはルイガノキャスタープロという
街乗りの安物(7万円程)なので、ちょっとねえ?
やはり20万円以上出さないとだめかしら。
ホイールだけでも、軽量化すると違うかな?
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Unknown (ゲンゴロウ)
2008-09-20 11:41:59
YAMADAさんおはようございます!
是非とも参加してください!激レース間違いなしです。ロードレースとまた違った楽しさ、そしてスリルがありますよ~
YAMADAさんのMTBでも大丈夫かは、自転車屋さんに聞いた方がイイと思いますよ!的確なアドバイスをしてくれるはずです。
ボクの所感では、長いオフロードの行程中におけるトラブルの発生が起こりにくい、良いパーツで組んであるMTBの方が安心して攻められると思います。
ホイールは軽量がイイですが、ある程度の強度が必要かと。チューブレスにすると軽量かつパンクしにくいですよ。ボクはホイールはマビック、タイヤはユッチンソンを使っています。
軽量はもちろん、剛性など信頼性の高いバイクとなるとコストも高くつきそうです…。やっぱりお金があればイイバイクを組めますがね~。
出場する周りの選手のMTBを見ると物凄く高そうなものがゴロゴロあります。でも自分のMTBが一番!って思えるものに仕上げ、愛着を持つことが大切だと思います。ゴールの時、自分の体よりも愛機に対し感謝の気持ちで一杯になります。
参考になったかな~!?
来年度は一緒に頑張りましょうね
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