山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

TLTインビス VIPEC ビンディング取り付け

2021年01月29日 | 山の道具たち

 自分とカミさんの板と…ビンディング取り付けを待つ板。

今年は雪が多いためか、その期待の大きさも相まってビンディング取り付け依頼が続々と来ます。この作業は利益度外視で趣味でやってます。作業の一連の流れは、建具を作っている職人の感じです。木工の技術が有れば誰でも出来ます。但し、取り付けに多くの時間がかかるため、ヒマな人間しかやらないのかも知れません。
ただ、今まで山でトラブル発生したことも無いことや、この拙いブログを見て共感してくれた方からの依頼。又は、仲間から譲ってもらったビンをヤフオクとかメルカリで手に入れた板に付けたいとか、様々な懐事情の寒い山屋さんから依頼が来ます。
今回も職人の技で完璧に仕上げさせてもらいました。
 
 長軸方向の中心線とブーツセンターを毛書きます。     その中心線をもとにビンディングのビスの位置を毛書きます。

毎回言ってることは一つ!正確さの追求です。先ずはスキーのトップシート上に文字の記入が可能なテープを貼り長軸方向の中心線を毛書きます。スキーの板はトップーセンターテールとカーブしているので、ノギスで計測して中心が出やすい所を印して、専用の器具(手作り)で中心を書きます。そして長さ1mの定規で中心線を書きます。この際、ブーツセンターの所はその位置が分かるようにしておきます。
 
 ボール盤で正確に開けます(先行穴を開けた後に)   ヒールセンターが中心に来るようにトゥーピースを取り付けます。

次にビンディングのビスの中心線を毛書きます。これは様々なビンディングの位置を計測したものを予め保管してあるのでそれに基づき、毛書いた後も確認して行います。また、この際ビンにブーツを装着してそれぞれのブーツセンターが合うようにして(要望に応じオフセット対応します)ビスの中心線を決めます。左右の板が同じ位置に来るよう何度も確認しながらやります。一発勝負なので!!

 出来上がりです。

そして中心線にポンチングして、ボール盤にて2㎜の先行穴、3.6㎜の専用キリで開けます。その後、ビンの位置のトップシート上のテープを剥がし、ビスを手締めで打ち冷間圧造でタッピング。そして一旦ビスを抜きトップシートの表面の盛り上がりを鑿やカッター、専用バリ取り用のドリルで表面を平滑にして穴の中の掃除をした後、2液混合性エポキシ接着剤を打ってビンディングを取り付けます(もちろん手締め!機械締めは絶対NG)
その際、いつも言ってることだけど、木ねじは真っすぐに入っていかないので、締める各ビスの占める順番やトルクを調整しながら、ブーツを付けブーツのヒールのセンターがトップシート上の中心線に来るように調整しながら締め、決まった後は確実に締めます。同様の手順でヒールピースを付けて出来上がり。出来上がった時は感無量。この一発勝負の緊張感がたまらない!

次はTLT SPEEDのインビス化にかかる作業です。

 次にロシニョールのSUPER7という板です。依頼主はあのみさごさんです。

取り付けの工程は殆ど前述と同じ。
 
 いつものように正確に中心線、ビンの位置を毛書きポンチングした後はΦ2㎜の先行穴を開けます

 
 Φ8.3㎜のキリにストッパー付けて開けます。  何度も確認しながら緊張の作業。そう一発勝負の世界(;'∀')

 
 タッピングしてから、2液混合性エポキシを打ってインビスを封入します。トップシートより約0.5㎜深く入れます。


 後日、トップシートに出てきたエポキシをカッターや鑿で削り取り、ビンを付けてみて確認し出来上がり。

自分の命を託す大事な山スキー!不慣れなショップに任せ残念な結果になったと、先日Facebookに投稿がありました。高いお金をはたいて買った大事な道具。取り付けの工程を見ることなく、家に届いたスキー。信頼のおけるショップだと知っていれば不安にならないけど、ここはヤッパシ!DIYでしょうか。自分で取り付けたとなると、更に愛着が湧いてくるような!?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

越前兜で平日ヒマ人との山行

2021年01月29日 | 山スキー!R03

 山頂で風防&テーブル作ってのランチタイム!白山を眺めながらのロケーション

7:00あまごの宿まで除雪されているところを出発です。今日はいい天気です。国道(冬季通行止め中)をショートカットしながら台地に出ます。今年は雪が多く県外に行かなくても地元の山で遊べます。(中国武漢ウイルス感染症の関係で県外に行くことは憚れる中、積極的に地元での山登りに没頭)でも少し悲しい。
 
 あまごの宿まで除雪されています。        台地に出たところ。

 
 雪は豊富で藪っぽくない!      山頂が見えてきた!!


 白山をバックにYAMAさんとみっちゃん。天候に恵まれ感謝!!

10:10山頂に到着。白山の展望台!今日は黄砂で少し曇っている感じ。そして11:00山頂からGO!そして北面に入ります。パウダーを期待していましたが、それほどパウってなくて残念だけど、昨年は雪が少なく来れなかったのでやっぱし嬉しい。
 
 山頂付近の緩斜面から・・・      北面にエントリー


 みっちゃんのDPS!カッコイイです。

 
 雪質は激パウダーじゃなかったけど、激モナカじゃなかったので良かった。

 
 峠からの南面も程よく雪が腐っていて快適!雪も良く滑りました。


 YAMAさんの年齢を感じさせない滑りです。

 
 ポカポカ陽気のザラメスキーを堪能     峠を振り返る!

 
 最後は国道(冬季通行止め)を滑る。オートクルーズで車のもとに


 駐車地点(最終除雪地点)から仰ぐ越前兜!雪はいっぱい有ります。

11:55車のところに到着。今日は雪質はイマイチだったけど、雪は多くとても楽しく滑れました。また降雪後にパウダー狙いで来たい!
きょうも楽しい皆に感謝!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TLT ビンディング 取付け! 職人の域に!?

2021年01月29日 | 山の道具たち

 DPSの板です。高価な板ですが最近人気爆発中とのこと。高くてボクには買えないなぁ(トップシートにはビンディング設置位置を毛書く為に予めテープが貼られています)

今年は12月から雪が降り、ようやく普通の冬到来といった感じです。今回は、DPSの板にDYNAFIT TLTそしてロシニョールの板にMAKERのTOURをインストールしました。いつもながらの丁寧な作業です。遠路から我が工房に持ってこられ、ブーツセンターのオフセットなど取り付けの細かい注文を聞き、今回も頑張りました。あくまでも採算度外視の趣味の範疇の取り付け作業。
 
 源工房にて取り付けされた、取り付け予定の板2セット    専用のキリでボール盤を使って

 
 ヒールがセンターに来るように調整しながらネジ込みます。  ヒールピースも取付け出来上がり

山スキーを愛好する人が増えればと殆どボランティア感覚。でも、この技術を信じ依頼してくる方も多く、取り付け作業は神経を使う一発勝負ですが、大工仕事と同じで仕上がった時が、何となく達成感を感じることができます。

 様々なビンディングに対応した工房です。

 
 マーカーのツアーという山スキーのビンディングです。    緻密な作業でやります


 出来上がりです。滑り重視のビンディングの様相が伝わってきます。

今回の取り付けを要請してくださったDPSのSさん、ロシニョールのMさん山でガンガン使ってください(^^♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする