草柳大蔵さんの著。
草柳さんがよいという言葉のよさが分からないというのが悲しい。
もっとも、五嶋みどりの師を失っての談話。<「さまざまな思い出があるはずですが、今は思い浮かべることができない心境です。残された人々にとって、夜が明け日が昇り、そして日没が訪れる時の流れを、感覚として受け止められる日が近いことを望んでいます。無念です」(2001年9月24日。東京新聞)
久しい間、私はこれほど深く、大きな悲しみの表現に接したことがない。>と紹介されているところは、同感であった。
目次
第1章 言葉はもう一人のあなたです
第2章 尊敬語・謙譲語・丁寧語・美化語、ちらっと下町語
第3章 気むずかしい敬語もございます
第4章 羞かしい間違いは誰にでもあります
第5章 今さらながら手紙と電話と敬語の関係
第6章 意味のある生活だけが適切な言葉をつくる
第7章 こんなに素敵な会話があった―名作八篇から