馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

関節鏡手術、副鼻腔炎、スクリュー固定

2006-10-24 | その他外科

朝、競走馬の関節鏡手術。当たり前の腕節の剥離骨折かと思っていたが、両前肢の橈側手根骨を手術しなければならなかった。

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その後、競走馬の喉の内視鏡検査。喉頭片麻痺。今週は予定が一杯なので、来週あたり手術することになる。

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 午後、繁殖雌馬の副鼻腔炎の再発例。Photo_147

副鼻腔炎の開窓手術は Bloody surgery (血まみれの手術)だと教科書にも書いてある。

副鼻腔に膿汁や粘液が貯まらないようにするには、鼻道へ抜けるように孔をあけて、ドレナージしてやらなければいけないが・・・・・大量に出血する。

人のいわゆる蓄膿症、副鼻腔炎もなかなか完治しないらしい。難しい問題だ。

                          -Mc3_4

 その後、2歳馬の中手骨骨折。なんと両前の第三中手骨に球節から縦にひびが入った(写真は別症例)。

結局、左右ともスクリューを3本ずつ入れて、圧迫固定する。

いつもはキャストを巻くが、両前肢をキャストを巻くわけにもいかないし、左右どちらかが重症というわけでもないので、包帯を巻くだけにとどめた。

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 かたづけまで終わったのは8時過ぎ。

この時季としては、チョット疲れた。

この後、夜中に起こされる可能性が少ないのが救いかな?