チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

思い出作りも追い込みで、KAZU君と淡路島通い

2015-07-20 15:22:08 | KAZU君
7月20日(休)

 初めてKAZU君と淡路島へ行ったのは、1才になってまだそんなに経っていない頃でした。あれ以来、何回海峡を渡ったことか、KAZU君にとって、明石海峡公園と県立淡路島公園は勝手知ったる遊び場になっています。
 ところが、今年は寒い冬が終わる頃からオランダ行きの話が具体化する中で、保育園を終えて小学校に入学するという慌ただしさもあって、しばらくご無沙汰をしていました。
 6月に従弟のKANA君が明石にやって来る前、天気が良ければ淡路島へ行こうかなと考えている時に、そういえば去年の秋以来淡路の公園で遊んでないということに気がつきました。

 ちょうどその頃、KAZU君は私と神戸のしあわせの村へ行くのが気に入って、数回足を運んでいたのですが、KANA君と神戸港で遊覧船に乗ったのがきっかけになったのか、そのあと「また船に乗りたい」と言うようになりました。

 「それじゃあ、いつも車で行くけど、淡路島へ今度は船に乗って行ってみようか」と誘って、今月初旬の記事のとおり、4日の誕生日に遊びに行ってきたわけです。

 誰だって、楽しいことは何回繰り返しても楽しいのです。次の週も「また船で淡路島へ行きたい」ということで、二週連続で明石港から船に乗りました。

 そして、次の週末。
 あいにくの台風で、学校も休校になった金曜日は家に閉じ込もるしかありませんでした。その翌日の土曜日、さぞかし台風一過と思っていたところ、台風の通過から丸一日ほど雨が残って、なんと、JR神戸線は終日運休というありさま。その上通行止めの道路も多く、二日連続で身動きがとれない結果になりました。
 KAZU君、「また船に乗りたいのに」とじりじりしていたのでしょう、昨日の日曜日の朝さっそく連絡があって、なんと明石海峡公園へ三週連続で向かうことになりました。

 明石港出航。
  「いいお天気にならないかなぁ」
  

 先週も先々週も土曜日でしたが、雨がちらついたり厚い雲が覆ったりする空模様だったせいか、とても空いていて遊び放題の感、きっと、梅雨時の暑くなりかけの頃は来る人も少ないのだろうと思っていました。
 ところが、この日は一変。すごい混雑ぶりです。ようやく外出可能となった三連休の中日ともなればさすがにと思ったのですが、そんな理由ではありませんでした。
 実は、この日は淡路市の市制10周年を記念した「淡路市夏まつり」の日だったのです。公園の入園料も無料、夜には公園前の海岸で花火大会もあるということで、まだ午前中なのに、観覧場所を確保している人もいて、浴衣の女性もちらほら目に入ってきます。

 遊び場の芝生広場には
  テントのお店が並び
  


   潮の香も肴に淡路の夏祭り   弁人


 遊具の前は
  臨時動物園に
  
   

 でも、やっぱり
  ここで遊ばなくちゃ
  

 お昼を食べるレストランは公園のいちばん反対側にあるので、ここはそろそろ引き揚げることにして広場の入り口に戻ると、そこにはビジター棟という建物があって、この時期、世界のカブト虫とクワガタの展覧会が開かれています。

 どちらかというと、KAZU君は虫好き少年ではないと思っていましたが、先週公園を出る時に「昆虫、見たかったのに」と言っていたこともあって中に入りました。

 いきなり、
  この大型の模型
  

 カブト、クワガタの
  オンパレード
  


   少年の視線を知るや甲虫   弁人


 「すごーい!」と気持ちが高ぶってきたところで待っているのは、ペーパークラフトの製作場所という具合。

 「色はな、全部黒やで」
  「ほら、出来てきた」
  

  みごと完成
  

 ちょっと遅くなったお昼の後、おじいちゃんは少々ウトウト気分なのですが、元気なKAZU君。

 小一時間
  水浴びに興じていました
    

 公園をあとにすれば、あとは港に戻るだけなのですが、先週の船の中で交わした「おじいちゃん、あの建物はなんやろ」「あれは温泉やな。松帆の湯っていうて、景色がいいんやで」という会話を覚えていたKAZU君、タクシーの中で「温泉に入って気持ちよくなりたい」と言うので、運転手さん、「おじいちゃんみたいなことを言うお孫さんやね」と大笑い。

 ということで、
  景色の良い温泉に浸かりました
  

 帰りは船上で夕涼み。
  南風が気持ちいい明石海峡
  

 「おじいちゃん、いい景色やね。お風呂にも入ったし、今日は楽しかった」と屈託なく言うKAZU君ですが、そんなことばを聞く私は秋でもないのに少々感傷的に。
 日本を離れてもこういう光景と思い出を忘れないで、なにかの折に思い出してほしいと思いつつ、オランダという遠い所で、こういう映像が蘇ってきてホームシックになったりしないだろうかど心配になったりしているのです。

 さて、明石から一駅電車に乗って、KAZU君と別れて線路伝いの道を歩いていると、

 今にも沈まんとする大きな三日月と
  天文科学館が対峙
 

 これもまた、明石を象徴するかのような光景です。次の三日月の頃も、まだ私は明石に留まっているはずですが、お天気まではわからないからとしばらく見入っていました。


   子午線に向き合う明かり夏の宵   弁人


 とか思ってカメラを向けている自分。どうもいけませんね。
 口では「人間はな、少しぐらい寂しいことがあってもがまんできないとあかんで。オランダでも嬉しいことや楽しいことはあるけど、悲しいことや寂しいこともいっぱいあるかもしれんよ。そういう時にな、我慢して頑張れるのが男の子や」と偉そうに言っているのに、どうも、しっかりしなければいけないのは、KAZU君よりも私のほうなのかもしれません。

 さあ、これからひと眠りして夜半過ぎに車で出立、あす午前中に逗子に帰ります。今回も通院のためですが、母の三回忌にもあたっているので月末まで明石に戻れません。
 KAZU君にとっては、初めての夏休みなので少々心配ですが、「カーくん、ちゃんと学童行くし、心配せんでも大丈夫や」ということばを胸にしまって明石をあとにします。



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