チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

KAZU君と沈む夕日を観察する

2013-09-30 10:34:13 | KAZU君
9月30日(月)

 中秋の名月の頃でした。保育園からの帰り道で、前方のお月様を見ながら、KAZU君が、
「まだ、お日様おるのになぁ」
と、うしろを振り返って、夕日が建物の陰に隠れるのを眺めていました。
「お月様が大きくなって来るとな、お日様が隠れるころにお月様が出てくるんやで。」

 そんなやりとりをした二~三日後、こんな会話をしました。
「おじいちゃん、お日様もう隠れとるのに、お月様おらんなぁ、どこにおるねん?」
「お月様はな、出て来るのが毎日少しずつ遅くなるんや。だから今日はカーくんがご飯食べてるころに出て来るんや」
「変やなぁ、スーパーはくとは来たのになぁ、なんでや」
「そうなっとるんやからしょうがないんや。カーくんが小学生になったら、天文科学館へ行って勉強するんや、そうしたら、どうしてかわかると思うよ」

 保育園に、お月様にうさぎがいてお餅を撞いている絵が表紙になっている絵本が飾ってあったので、そういうお話は知っているようですが、さすがに、太陽と地球と月の関係を説明しても、今はとても理解する段階ではないでしょう。
 それでも、事実を目にしておくことは大切なことかもしれないと、先週のある日、保育園から帰る時に、
「今日はお空に雲がないから、お日様が海の中に沈んで行くところを見に行こうか」
と誘って、

 明石の少し西の、
  景色の良い海岸へ行ってみました
  

 夕日に輝く明石海峡大橋と
  淡路島をバックに
  

  いよいよ日没間近です
  

 「お空、オレンジ色やなぁ」と言いながら
  おどけるKAZU君
  

 沈んで行く太陽を眺めながら、
  いったい何を思っているのか
  

 つい、「お日様が沈んで行くんじゃなくて、地球がおじいちゃんのほうに回っているんだよ」と言いたくなりましたが、地球という概念がまだないので、きっと混乱するだけでしょう、やめておきました。

 左が小豆島、夕日は
  家島諸島の南の端に消えて行きました
  


   海峡に孫と共にす秋夕べ   弁人


 さすがに秋。日が沈むと、急に風が冷たくなってきます。急いで車に戻り、帰りを急ぎましたが、KAZU君に「おもしろかった?」と聞くと、
「もっと遊びたかったからな、おもしろくなかった」
という答えが帰って来てしまいました。

 実はKAZU君、最近、車に乗るとカーナビの地図に興味津々で、
「ここは海やな」と指さしたり、
「天文科学館があるで」とイラストを見て喜んだり、
「これJRの線路? 山陽電車は?」
「西明石はどこや? 鉄人は? ポートライナーは ?大阪は?」
と次々と質問してきます。
「おじいちゃん、今運転しとるから、あとでおうちに帰ったら説明してあげるからな」
としか返答できないのですが、家に帰って地図を広げても、大人の説明は勉強と同じになってしまうようで、見向きもせずプラレールで遊んでしまいます。

 でも、このあいだ淡路島へ行った時も、淡路島の観光案内図をずいぶん眺めて楽しんでいましたから、KAZU君の興味が広がるにつれて、淡路島だけでなく、神戸や大阪や京都の位置、そして、逗子やおばあちゃんのいる熊本の場所もわかってくるに違いありません。

 そして、日本列島の形がつかめれば、アメリカやヨーロッパの存在もわかるかもしれません。
 さらには、地球が丸いという認識に至って、初めて太陽や月との関係も勉強できるということになりそうです。

 まだ先のことかなと気が急く一方で、「月には兎が」という子どもらしい感覚でいることも大切なのかもしれないと、複雑な気持ちで孫と戯れている次第です。


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