乗り物絵本の中国版セットが出ました。
中国本土での翻訳出版は初めて。
ペーパーバックですが、紙質もよく、きれいにできています。
というのも、わたしは、30年くらい前の中国の児童書が
どんなものだったか、ちらっと知っているので・・
(造本だけでなく、翻訳もかなりトンデモナイものであった!)
近年のめざましい進歩にはびっくりです。
この乗り物シリーズは、先に4冊が台湾版で出ているのですが、
文字が違う(台湾は繁体字、中国本土は簡体字)だけでなく、
翻訳者が違うので、比べるといろいろ違いがわかって興味深いです。
「がんばれ!パトカー」がラインナップから外れているのも
微妙なお国事情があるようです。
例によって、絵の中の日本の文字は、全部書き換えてあります。
隅々まで、細かいものまで、徹底して拾ってあり、感心。
この技術は、台湾も中国も、同じようにレベルが高いです。
たとえば、このコンビニが・・
こうなる!
手前の柵の建設会社名もちゃんと変えてあります。
面白かったのは、「ざっくん!ショベルカー」に出てくる
「柚子カレー」です。
日本語版をお持ちの方は、25ページをごらんください。
ショベルカーが取り壊している古倉庫のレトロな看板。
これ、たぶん、「ポンカレー」と書いてあるのね。
ポン酢のポンだから「柚子**」(←カレーという字出ません;)
となったわけかな。
こんなところまで真面目に訳してくださった翻訳者さま、謝謝。
おや、閑猫堂は「常常休息」。(・・って、何屋さんなのか?)