朝顔は夏の風物詩、という思い込みがなかなか抜けない。
入谷鬼子母神の朝顔市は7月初旬。
頭の中では、金魚、風鈴、ほおずき、かき氷などと
同じところに並んでいる。
しぼんだ花を摘んで色水遊びに興じた夏休み。
そうそう、ラジオ体操に行くときに咲いていたっけ。
最後に着た記憶のある浴衣も、紺地に朝顔の柄だった。
一方、西洋朝顔は、完全に秋の花だ。
最近になって、ようやくそのことが納得できるようになった。
日本のものにくらべて、驚くほどたくましい。
勢いよくつるを伸ばし、ハート型の葉を黒々と茂らせ、
いっぱいに花をつけているのをあちこちで見かける。
朝顔といっても、これは昼間も咲いているから、
よけいに目につくのだろう。
工場の金網フェンスを占拠した青い花。
民家の生け垣を乗っ取った純白の花。
電柱に這いのぼり、上でぐるぐる巻きになっているのは、
感電しないかと心配になる。
霜のおりない市街地では12月に入るころまで花が残り、
その横でクリスマスの電飾が用意されていたりするので、
頭の中の季節感は大いに混乱する。
放置された空き地では、低木に葛がおおいかぶさり、
さらにその上を野生化した朝顔がおおいつくし、
あざやかな濃い青紫の花をいちめんに咲かせている。
遠目なので正確にわからないが、もしかしたら
西洋朝顔ではなく、琉球朝顔という品種かもしれない。
(琉球朝顔は宿根性で、挿し木でふやすそうです。>あやめ草さん)
沖縄原産の植物が、本州でも平気で繁殖しているのは、
やっぱり温暖化のせいだろうか。
沖縄だから「外来」とは呼べないけれど、
在来の植物を圧迫しているのは間違いないので、
このまま放っておいて、大丈夫なのかどうか。
そういえば、秋の七草のひとつである日本原産の葛が、
観賞用にと持ち込まれたアメリカで野生化し、
大迷惑になっている、という話を聞いた。
それはそうでしょう。
葛の花は、近くで見るとゴージャスな感じで、香りも良いが、
(子どもたちは「ファンタグレープ」と呼んでいた)
花が「観賞」できるころには、本体はヤマタノオロチ級になり、
駆除するには何メートルも根を掘らねばならない、
ということを、多くの人は知らない。
入谷鬼子母神の朝顔市は7月初旬。
頭の中では、金魚、風鈴、ほおずき、かき氷などと
同じところに並んでいる。
しぼんだ花を摘んで色水遊びに興じた夏休み。
そうそう、ラジオ体操に行くときに咲いていたっけ。
最後に着た記憶のある浴衣も、紺地に朝顔の柄だった。
一方、西洋朝顔は、完全に秋の花だ。
最近になって、ようやくそのことが納得できるようになった。
日本のものにくらべて、驚くほどたくましい。
勢いよくつるを伸ばし、ハート型の葉を黒々と茂らせ、
いっぱいに花をつけているのをあちこちで見かける。
朝顔といっても、これは昼間も咲いているから、
よけいに目につくのだろう。
工場の金網フェンスを占拠した青い花。
民家の生け垣を乗っ取った純白の花。
電柱に這いのぼり、上でぐるぐる巻きになっているのは、
感電しないかと心配になる。
霜のおりない市街地では12月に入るころまで花が残り、
その横でクリスマスの電飾が用意されていたりするので、
頭の中の季節感は大いに混乱する。
放置された空き地では、低木に葛がおおいかぶさり、
さらにその上を野生化した朝顔がおおいつくし、
あざやかな濃い青紫の花をいちめんに咲かせている。
遠目なので正確にわからないが、もしかしたら
西洋朝顔ではなく、琉球朝顔という品種かもしれない。
(琉球朝顔は宿根性で、挿し木でふやすそうです。>あやめ草さん)
沖縄原産の植物が、本州でも平気で繁殖しているのは、
やっぱり温暖化のせいだろうか。
沖縄だから「外来」とは呼べないけれど、
在来の植物を圧迫しているのは間違いないので、
このまま放っておいて、大丈夫なのかどうか。
そういえば、秋の七草のひとつである日本原産の葛が、
観賞用にと持ち込まれたアメリカで野生化し、
大迷惑になっている、という話を聞いた。
それはそうでしょう。
葛の花は、近くで見るとゴージャスな感じで、香りも良いが、
(子どもたちは「ファンタグレープ」と呼んでいた)
花が「観賞」できるころには、本体はヤマタノオロチ級になり、
駆除するには何メートルも根を掘らねばならない、
ということを、多くの人は知らない。