閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

青菜

2010-10-24 22:29:54 | 日々
気温が下がってきて、気がついたら着るものがない。
あわてて大遅れの「衣替え」をする。
衣替えといったって、階下の押入れからケースをひとつ出し、
2階に持ってあがり、引き出しの夏物と詰め替えて、持って降りる。
たったそれだけのことが、今年はいつまでも暑かったせいで、
なかなかできなかった。
この夏買った衣類は結局Tシャツ2枚だけで、
それも1枚は袖を通さないままだ。
冬物のタートルネックなど、ひろげてみるが、どれもうっとうしい。
もう着る機会のなさそうなものと、着ても気分の良くないものは、
もったいなくても、どんどん捨ててしまおうと思う。
あれこれ着替える必要のない猫がつくづくうらやましい。


同じく残暑のせいで、冬野菜の種まきも大幅に遅れ、
いまようやく本葉が4、5枚ほど。
大根、かぶ、青梗菜、ほうれん草、水菜。
ちょいちょいと間引いただけで、けっこうな量になる。
濃いめに調味しただし汁を煮立て、
ざるに山盛りの混合菜っ葉を入れると、
みるみるかさが減っていく。その鍋を見ながら、
「…名は九郎判官」「では義経にしておけ」
なぜかそんなせりふが頭の中を行ったり来たりするので、
調べたら「青菜」という古典落語だった。
いつどこで耳にしたものか、頭の中に保存されていて
こういうタイミングでひょっこり出てくるのが不思議。
しかし、酒の肴に青菜というのが、どうもぴんと来ない。
江戸時代には味醂のような甘い酒が好まれたそうだが、
菜は、おひたしだろうか、胡麻和えだろうか、
それとも、油揚とでも煮たのだろうか。


昨夜はなんだか物凄いような月あかりで、
何も持たずに外を歩けるほどだった。
某所では素敵なライブコンサートが行われた模様。
今年はがんばって行ってみようかと、ちらっと思ったのだけれど
思っただけで、やっぱり気後れしてチケットは買えなかった。
でも、野外だから、雨が降らなかったことがうれしくて、
ぴかぴかのお月さまを長いこと見ていた。
コメント
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