閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

八重桜など

2009-04-16 16:58:17 | 日々
ひさしぶりにたっぷりの雨が降った翌朝、
窓を開けたら、昨日までは桜の散っていた景色が、
あっと驚くような新緑に変わっていた。

八重桜は今が見ごろ。
濃い色のつぼみが次々にひらいていく。
薄紙でこしらえた花のようだ。
八重桜が咲くたび、犬のポケのことを思い出す。
この木の下に犬小屋があったからだ。
八重桜は、花びらが散ってしまわず、花のままぽたぽたと落ちる。
毎年、ピンクの花にとり囲まれ、照れくさそうな犬であった。

池の向こうでは、ドウダンツツジも花盛り。
鈴蘭のような小さい白い花をびっしりとつけている。
のんたが死んだ翌日に植えた木だ。
のんちゃんは、いちど事故で死にかけて生き返った猫で、
後遺症と持病を抱え、それでも8歳まで生きた。
あれからもう8年が過ぎ、子どもの両手におさまるポットの苗木は、
いつのまにか大人の背ほどにもなった。
花の頃も良いし、秋の紅葉も深いワイン色に染まって美しい。


ほぼ一週間ぶりに、真鈴お嬢様がご帰宅。
例によって「にゃああああ! にゃああああ!」と
遠くから大声で鳴きながら走ってきて、
ゴハンを食べ、ぽんと膝にのってごろごろ甘え、
ボールのように丸まって熟睡。
いつからかフーテンの寅のような猫になってしまったが、
野生的なのかといえば、全然そんなことはない。
外泊中も身だしなみには気を配っているらしく、
抱き上げればふんわり、ふんわりの真鈴ちゃんである。

冬眠していたカメさんをのぞきに行ったら、
1匹がひょこりと顔を出して目をぱちくりさせていたので、
あとの2匹もついでに叩き起こす。
ぬるいお風呂にいれたあと、水槽を掃除し、日光浴させてやる。
いつも心配だが、今年もちゃんと生きていた。
よかった。

さてさて、カメさんも起きたことだし…と呟いて
帽子をかぶり畑に出かける。
巨大化してジャングルのようになった花咲か大根を
片っ端からえいやっと抜いていく。
今年はカリフォルニアポピーに代わって
「冬知らずカレンジュラ」とかいう小型のキンセンカが
雑草のようにそこらじゅうで咲いている。
初物のアスパラガス5本、今夜のおかず。
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