閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

また台風

2019-10-12 20:05:53 | 日々

台風19号「ハギビス」(=フィリピン名で「素早い」)接近中。
警戒レベル4の避難勧告が出てますが、どう考えても避難所よりうちのほうが安全かつ快適なので、猫どもと籠城中です。
(地区の避難所は遠い上に、道幅が狭く車がすれ違えないようなところ。そこへ行く途中の道は川沿いで、前回の台風で2か所土砂崩れがあったし!)

過去最大級との前評判(とは言わないか)がすごいので、さすがに心配になり、閉められる雨戸は閉める。
出窓にはシャッターがないので、気休めにカーテンを閉める。
あるだけのバケツと大鍋に水の汲み置き。外にも大きいバケツを置いて雨水をためる。
前回倒れた物干し台は早々に片づけ、ミモザとナンキンハゼの支柱を補強し、デッキの靴の棚、傘立てやポストも玄関内に避難。コンポストのふたが飛ばないよう漬物石をのせておく。(いつも探しに行くのが大変なので!)
水場の取水パイプは流される前にはずしてしまった。タンクの水を使い切ったらおしまいだから、万事節水モード。

昨日、ぱらぱら降り出した午前中に買い物に行ったら、パンの棚だけが見事にからっぽだった。売れてしまったのか、そもそも入荷がなかったのかは不明。
(追記:スーパーに勤めている人の話では、パンは最初から1個も来てなかったそうです。それならそうとひとこと書いておいてくれれば、みんな焦らなくてすむと思うけどねえ)
レジで、前の人のカゴに色とりどりのカップ麺があふれているのを見て、そうか、そういうものを買うべきだったか、と思ったものの、戻って買うほど食べたくもなし。
ふだんはホームベーカリーで朝7時に焼き上がるようにタイマー設定してパンを焼いているけれど、万一途中で停電しちゃうと悲惨なことになると思い、昨日のうちに1斤焼いておいた。
閑猫の思いつく「備え」はそれくらい。
あとは…停電しないことを祈るだけ。
雨風の音に、川の音が混じってきた。絶え間なくゴーゴーいっているし、閉め切って暗いので、頭がボンヤリしてひたすら眠い。猫もみんな「寝るしかない」とあきらめた様子。
(12日午前11時) 

午後3時前から急速に暗くなってきた。
2階の窓から、西側の川の流れが見える。ふだんはここからは見えないので、とんでもなく増水しているのがわかる。東の川も同じような状態だろう。
雨は斜めから降り、横から降る。ときどきふっと静まるような時間があり、おや、と思っていると、下からどーんと突き上げるように風のかたまりが来て、あたりの木々がめちゃくちゃ大騒ぎになる。
坂道は完全に水路になっているが、いまのところ何か飛んだり折れたりした様子は見えない。
ミモザはやっぱり横倒しになっている。ごめん、雨がやんだら助けるから。
しばらくTVのニュースを見ていたけれど、うんざりしてきたのでやめた。遠いところの心配をしたって何もできないから、とりあえず、いまは自分のまわりのことだけ考えよう。
日本気象協会の「tenki.jp」とNHKの「ニュース防災アプリ」がわかりやすいので(地域が設定できるし、うっとうしい広告が入らないのが何より!)、ときどきチェックしている。ハギビス君、まっすぐこっちへ向かっているらしい。
まだまだ、これから、ですね。通過まであと6時間?
(12日午後4時)

あ、ほーんのちょっとだけ進路がずれたかな。暴風雨域に変わりはないけれど。
川はどれだけ増水しても、家のほうが高いので、大丈夫です。
もう暗くて、揺れる木のシルエットがぼんやり見えるだけ。停電しないうちにご飯炊いてしまおう。
(12日午後5時)

台風は隣町に上陸し、うちの左斜め上のほうを通過して行った模様。
外は生暖かく、まだ強い風が吹いているけれど、雨のピークは過ぎたような感じ。
停電2回あり。でも数分でついた。突然の停電にもまったく動じることなく、暗闇の中でちゃんとご飯を炊いてくれたガスコンロ君と土鍋ちゃんは偉い。
市内では半数くらいの家が停電しているとのこと。
まだ何があるかわからないので、念のためポケットにLEDキャンドルを3個入れている。1箱20個入りのイベント用の安いやつ(電池交換できない)だけど、勝手知った家の中なら、要所要所にぽんぽんと置くだけで十分役に立ち、意外と便利。懐中電灯もランタンも、ずっと持ち歩くには大きいので。
窓をあけると、もう虫の音が聞こえる。遠くで鹿も鳴いている。
(12日午後8時)

 

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