ツリフネソウ。
花が咲いた順に実になっていく。
この実、最初は細くて、つんと横を向いている。
これがぷっくりふくらんで下を向くようになると、
この一帯はにわかに危険地域となるのです。
ほらほら、下向きの実を、うっかりさわると・・
ぱちっ!
え、いったい何が起こったのだ?
もう1回やってみましょう。
さわると・・
ぱちっ!
なんかクルクルになっちゃったぞ?
さわると・・
ぱちっ!
びよよん。
何度やっても・・
ぱちっ!
くるくるん。
目にもとまらぬ速さでさやがゼンマイのように巻き上がり、
同時に中の種が四方にはじけ飛びます。
どういう仕掛けになっているんだろう。
気をつけないと、顔にあたったり、カメラを直撃したりするので、
とっても危険。
(はじけると、さやごとぽろっと落ちることが多いので、
なかなか写真撮れないっ!)
じつはツリフネソウは、ホウセンカと同じ仲間。
(というか、ホウセンカはツリフネソウ科、なのだ)
黄色い花の咲く近縁のキツリフネはアメリカにもあり、
ハチドリがあつまる花のひとつだそうです。
わが家のツリフネソウには、ハチドリそっくりの
オオスカシバという昼行性の蛾がいつも来て
ぶんぶんホバリングして蜜を吸っています。
宙に浮いているので、危険な実には触らずにすむわけ。
そしてうかつな地上の四足(あるいは二足)動物ばかりが
ぱちぱち種バクダンを浴びるのでした。