閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

台風一過・その2

2019-09-10 23:44:55 | 日々

台風で畑のものはほとんど倒壊してしまった。
夏野菜はどれも盛りを過ぎたとはいえ、こういっぺんになくなるとがっかりする。
倒産した会社の未払い賃金が現物支給されたかのような大量のミニトマト。

早朝から水場の発掘作業にとりかかったが、長靴が埋まる深い泥で、何がどうなっているのかよくわからない。
積み重なった石と流木の下から塩ビパイプを無傷で掘り出せたのはラッキー。しかしジョイント部品がなくなっているようだ。
電車が一部再開したので、途中駅まで車でMを迎えに行く。崖崩れを片づけている現場を通り、「うわぁ…」と口が開いてしまう。
午後、ようやくパイプがつながり、まだ少々泥っぽいけれど水が出るようになった。この暑さで池の金魚も煮詰まりそうだったので、水が勢いよく落ち始めてほっとする。

 

夕方になってもまだ暑い。
ちっともじっとしていないうろこ雲。

昼間、庭に何度も蝶がやってくるのを見た。大きなクロアゲハ、ジャコウアゲハ。もっと大きなモンキアゲハ。
トレニア、ポーチュラカ、またトレニアと、蜜をもとめて活発に飛び回っている。羽の色は鮮やかで、傷んだ様子も見えない。
木の枝が折れるようなひどい嵐の中、どこでどうして過ごしていたのか不思議に思う。
もしかしたら、暴風雨がおさまったあとで羽化したのだろうか。
小さい弱いものほど、自分を守るすべを知っている。それはとても強いといえるかもしれない。

夕方、月が出るころ、まだ明るい空に、どこからともなくツバメがあらわれる。
みるみる数が増えて10数羽になり、すいすいと高速で円を描きながら、どんどん高く昇っていく。
その同じ空には、東へ向かう銀色の旅客機の姿もある。


本日のにゃんこ。

茶トラ&キジトラ。珍しく長いことふたりで夕涼みをしていた。
最近のコマ吉は、真鈴おばちゃんと一緒のことが多いけれど、狸ママのことも決して忘れたわけではない。

 

本日の「いいね!」(…ではないけど)

教会の鐘が一夜にして消えた!

「なんのために?」という謎と、「どうやって?」という謎。

 

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