一昨日、納屋に置いてある鯉の餌の入れ物が
ひっくり返されていた、とMが言っていました。
猫かなあ。でも、うちの猫はしないはずだから、
野良猫か、あるいはもう少し大きめの…
と思っていたら、犯人がわかりました。
むじな。
このへんではアナグマのことをそう呼びます。
タヌキをむじなという地方もあるし、
タヌキの夏毛がむじなで、冬毛がタヌキだとか、
人を化かすのがむじなだとか、その逆だとか…
ややこしいですが、今回目撃されたのは、アナグマ。
猫より一回り二回り大きくて、タヌキより白っぽく、
平べったい感じの動物です。
今年の春ごろにも、ときどき家のまわりに出没していました。
草むらに顔をつっこんで何やら夢中でがさごそしていて、
近づいてもいっこうに気がつかないみたいなので、
のぞきこんで「こらこら」と言ってみたら、
「はっ」という顔をして、ぴゅーっと逃げてったこともあります。
お目々はちっちゃくて色が薄く、どうやらかなりの近眼。
ほとんど鼻を頼りに餌を探しているようです。
目的は鯉の餌じゃなく、その隣のドッグフードだったらしい。
前にも買ったばかりのジャーキーを盗られたので、
がっちりふたの固定できるバケツに入れてあるのです。
餌付けしようと思えば簡単にできそうだけど、それはしない。
わるいけど、野生動物には、自然食がいちばんですから。
今朝はアトリエの地下室にいたそうです。
住みついちゃったのかな。
せっかくだから名前くらいつけてあげようか。
ムジタロウくん。
「無印良品」みたいですね。
そういえば地下室の先住者コウモリさんは
かなり早く冬眠態勢に入っていたのですが
いつもいた天井にこのごろ見当たりません。
どこかのすきまにもぐって寝てるのかもしれないです。