閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

イカ玉

2023-07-29 14:49:39 | サンゴロウ&テール

黒ねこサンゴロウシリーズ(1~5)の中国語版の校正をしております。本文横組みです。

中国語版は2016年にいちど出ているのですが、その続きではなく、別の出版社で、あらたな訳で、とのこと。
前回の校正は、プリントアウトがどさっと送られてきて、読めないのでしかたなく「見た」だけでした。
今回はPDFだから読める…と思ったら、これがなんとコピーのできないPDFで(そんなものがあるとは知らなかった!)、翻訳ソフトに貼りつけるという手が使えない。
しかたなくOCRで文字起こししたところ、ところどころテキストがとんだり、別の箇所に入っていたりで、思わぬ大苦戦。しかも、5冊分を1週間以内に読まねばならないという…。

サンゴロウは「珊瑚郎」です。シャンフーラン、と読むのかな?
翻訳ソフトは、たいていぐちゃぐちゃの日本語になって気持ちが悪いので、ふだんはなるべく英語にして読むのですが(英語だって変かもしれないけど、それはいちいち気にならないというだけのこと)、今回は時間がないのでやむをえず日本語にしたところ、イカマル(鱿鱼丸)が「イカ玉」とか「イカボール」になる。これを翻訳ソフトが「食品」と判断するらしく、そのあとの動詞も自動的に「注文する」とかになってしまう。
そのイカ玉君が、サンゴロウのことを「コーラルにいさん」とか「社長」などと呼ぶもんだから、笑っちゃって仕事が進みません。
カジキじいさんは「パパ・バショウカジキ」だし、カイはなぜか「安倍さん」だし、サンゴロウの荷物は「機内持ち込み手荷物」にされちゃうし…。
「私はフォロワーではありません」「認識できないスクリプトです」「カジュアルに対応させていただきました」「うみねこのなく頃に」などなど、予測変換機能なのか何なのか、読んでいるとどんどん頭が混乱してきます。

ちなみに「やみねこ」は「暗影猫魔」でした。これはわりとかっこよかったな。

 

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