閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ショベルカーの謎

2022-03-18 12:06:40 | 

きょうは、『ざっくん!ショベルカー』という絵本のふしぎなおはなしです。
2008年に出たこの絵本、昨年5月には23刷になりました。

さて、絵本を本棚にいれたとき見えるこの部分を「背」といいます。
タイトル下に入っているちっちゃいカットを「背カット」といいます。
背カットはどの絵本にもあるわけではありませんが、この乗り物シリーズは、字の読めない小さいお子さんにもぱっとわかるように、すべて背カットが入っています。


スペースが狭いので、簡単にしか描けませんが、ショベルカーですね。

 

で、絵本のカバーをはずしたところにも、同じ背カットが入っているはず…なんだけど…

 

あれれ? ショベルカーじゃないぞ。コレハナンダ?

 

じつは、カバーの折り返し(「カバー袖」といいます。本の初めのほうが「前袖」で、反対側が「後ろ袖」ね)に入っている、おにいさんが自転車に乗っているカットの…

 

この後輪と足の一部分が、なぜか背カットと入れ替わってしまった!

ふつうはありえない「画像のバグ」という、ものすごく珍しい印刷ミスだそうです。
倉庫でカバーをかけかえる作業をしていた人が、偶然発見してくださったとか。

わたしも長年この仕事をしていますが、こんなのは見たことも聞いたこともありません。とてもふしぎ。
重版のたびに見本をいただくけれど、わざわざカバーをはずして見たりしないし…。
これは「23刷」だけに起こったことで、それ以前も、以降もありません。もしお手元にあれば、かなりレア、ということになるかしら。
出版社に連絡すれば取り換えてくれますが、大切にお持ちくださってもかまいません。エラー切手やコインのように高値はつかないと思いますけどね(笑)

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