閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

くもてん・その2

2014-12-12 23:35:16 | 日々

変わりばえのしない写真ばかりでスミマセン。
閑猫は元気なのですが、このところ天候にめぐまれない上、
本業(って、どれよ?)もあれこれ押し詰まってまいりましたので、
本日はとりあえず生存報告だけして引っ込みます。

いま一番気がかりなこと。
真鈴がちっこいおねずをくわえてきて、わたしの部屋の前で
「ぱ」と放したのはいいが、それが本棚の裏に入ってしまった
・・んじゃないかという疑いが非常に濃厚。
もうかれこれ6時間になるんだけど。
本棚(2つある)を動かすのは、山を動かすのと同じくらい難しい。
ま~り~ん~、なんとかしてっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはいつどこで撮ったのだったかな。
わが家の電線ではないようだ。
輪っかになった雲が珍しい。

 

本日の「いいね!」


「いってらっしゃい」「いってきます」 

キャサリン・マンスフィールドの「At the Bay」という中篇小説。
ある朝、スタンリー・バーネルは、ささいなことでいらいらしたあげく、
妻のリンダに「いってきますを言うひまもない!」と叫んで、
そのまま馬車に飛び乗ってしまう。
(そして、そのせいで一日じゅう気が晴れない)
「いってきます」にあたる部分は、原文では「Good by」となっている。
送り出す側の言葉も同じく「Good by」だ。
日本語の「いってきます」「いってらっしゃい」に相当する言葉が
英語にはないらしい、ということを、わたしはこの小説ではじめて知った。

しかし、この「Good by」は、シチュエーションを考えれば、
どうしたって「いってきます」としか訳せないじゃないですか。
欧米の人だって、出かけるときはお互いの無事を祈る言葉を口にするし、
その言葉がどんなに重要なものかを知っている。
「言霊」は、けっして日本だけのものではないと思う。
(逆に、日本語の「左様なら」というのは、別れの言葉にしては
ずいぶんそっけないと欧米人は思うのではないかしら)

余談ですが、この小説(と、対になるもうひとつの中篇と、
いくつかの短編)に出てくるバーネル家の三姉妹はとても可愛い。
とくに次女のキザイアが可愛いんだな。

 

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