ちょっとの晴れ間に。
雨をふくんでうつむき加減の "隅田の花火"
”てまりてまり” はこれから。
がくあじさいも濡れて頭が重そう。
水玉、水玉。
ジャングル化するミョウガ。
薬味はネギよりミョウガが断然好きで、よく買って食べている。
露地物は、まだこれから。
このわさわさと茂る葉っぱのほうも利用法はないものかしら。
オカトラノオ。
キキョウの花と、紙風船のようなつぼみ。
キキョウの青紫は写真で再現しにくい色のひとつ。
雨に濡れると木の幹や枝は黒く見え、葉も重く垂れ下る。
五月闇というのは、こういうことかな。
遅く咲いた山桜にはまだ実があるのだろうか。ヒヨドリがしきりとやってくる。
地面にはホオジロ。青じその陰に入ってしばらく出てこない。雨宿りしているようにも見える。
「あー、また降ってきた。虫とりに行けないよー」
「やーねー、梅雨って。お洗濯物も乾かないし」
昨夜も雨の中、よそ猫来たらしい。
ギャオギャオどたばたで目が覚めて、階下におりたら、デッキのサンダルがあっちとこっちにすっ飛んでいて、そのへんに猫毛が散っていた。
白にグレイ混じりの毛はナベゾーっぽい。
しばらくそこに立っていたら、庭の向う端の闇の中から黒猫があらわれ、まっすぐこっちへ走ってきた。
全身びしょ濡れで、しっぽがものすごく太くなっている。
とりあえずタオルで拭いてやると、甘える感じでゴロゴロ、ゴロゴロいっている。
しっぽが落ち着いたところでよく見たら、真鈴ではなく、さんちゃんだった。
さんちゃんはもう闘わないと思ったので、このあいだ爪を(伸びすぎて歩くとカチカチいうので)切ってしまったけれど、まだまだやれば強いらしい。
コマ吉の仇をとってくれたのかな。
さんちゃんは偉いね。
若い頃は、けっこう間の抜けたところが目立ち、それまで勝手に想像していた「黒猫」のイメージを大きく覆されたものだが、やっぱりさんちゃんは偉いです。