閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

つる草図鑑

2017-08-05 11:37:08 | 日々

シオデの花が実になっていた。(花は→こちら

 

このフェンスは、つる草専門の植物園みたいになっていて、シオデの隣はクマヤナギ。
クマヤナギの花も今年初めて見た。
(つぼみか、もう咲き終わったところかは不明。
とにかくここに長く立っていると蚊に刺されるので!)

クマヤナギ、といっても、ヤナギの一種ではないらしい。
見たところ、どこが熊で、どこが柳なのか、よくわからない。

縞模様の葉と、ワイヤーみたいにかたい茎。
かなりはっきりした特徴があるのに、長いこと名前がわからなかった。
たいていの植物図鑑は、科や属ごとに並んでいるので、「これはマメっぽいな」とか「キクの仲間だな」とか見当がつけば早いが、何にも似ていない植物は探しにくい。
フィールドガイド的な図鑑では、環境別になっていたり、花や実の季節ごとにまとめてあったりして、それはそれで役に立つけれど、花も実も見たことがないと決め手に欠ける。
最近、つる植物だけを集めた図鑑を買ったので、ようやくこれの名前が判明した。
「つる性か、そうでないか」ということは、小さい子どもでもわかるはっきりした特徴だから、この分け方はなかなか親切だと思う。

つる植物にもいろいろあって、アサガオのように茎そのものが巻きつくタイプ(右巻きと左巻きがある)、カラスノエンドウのように巻きひげでつかまるタイプ、ツタのように付着根という根ではりつき固定していくタイプ、などがある。

クマヤナギは、つる性だけれど、よーく見るとたいして巻いているわけではないし、巻きひげも付着根も持っていない。トゲもないが、茎全体がどことなくトゲトゲというか、ネバネバというか、非常にひっかかりやすい性質をしている。
ごちゃごちゃと混み合った草むらの中から、人一倍丈夫な茎をぐいーんとのばし、他の植物に寄りかかり、のしかかり、ひっかかり、よりあわさって「上」をめざす。
こういう方法もあるんだなと感心する。
つる植物には迷惑することも多いかわり、感心することも多い。

クマヤナギの実は熟すと甘くて食べられる、と書いてあった。
「美味しい」とは書いてないけど…
いちおう楽しみにしておきましょう。 

<参考>
『野草図鑑①つる植物の巻』(長田武正 保育社)
『里山のつる性植物 観察の楽しみ』(谷川栄子 NHK出版)

シオデとクマヤナギの足元に、さらにからんでいるものがいろいろある。
そのひとつが、これ。
つる性のシダの一種で、カニクサというらしい。
(シダ類はまた図鑑が別だし、似たようなのが多くて調べにくい!)
ふわふわと涼しげな色とかたち。
でも、糸のようにほそい茎はとても丈夫で、ひっぱっても容易にちぎれない。

くるりとまるめるだけで、きれいなリースのように。

 


なんだかきょうはグリーンのものばかりなので、最後に…

 

白黒も一枚!
近ごろちょっと反抗期なクレちゃん。

 

ところで、先日つくった新しい眼鏡はとても具合が良いです。
とくにリーディンググラス!
パソコン画面から辞書のこまかい文字まで、仕事に必要な範囲をばっちりカバーしてくれて、素晴らしい。
しかし、どうしてもこれまでの癖で、リーディンググラスをかけたまま立ち上がって外に出てしまうことがたびたび。
途中で「あー、これ違うんだっ!」と気づくけど、長靴をぬぐのがおっくうで、「ちょっとだから、いいか」と、そのまま畑にトマト採りに行ってしまったり。
でも、半径50センチより外側はボケボケ状態というのは、やっぱり不自由だし、危険だ。
これまでの遠近眼鏡のフレームを、捨てるのはもったいないと流用したのはまずかったなあ。
気をつけよう。
(だから、ちゃんとすわって仕事してなさいって…笑)


南に台風が居座っているせいか、連日たいそう蒸し暑い。
昨朝、Mは鹿児島で講演があるので2泊3日の予定で出かけたけれど、台風で中止になったと先方から連絡があり、電車で40分の地点から引き返してきた。
今年からMは携帯電話を持つように(やっと!)なり、たまたま途中駅で停車中に着信に気づいたからよかった。
(トンネル多いローカル線なので、電波が非常につながりにくいのです)
そのまま行ってたら、むこうの空港に着いて初めて中止を知ることになる。
携帯電話というものがなかった時代に人がどうやって暮らしていたか、もう想像がつかないですね。
30年以上前、何かの理由で駅の「呼び出し放送」を頼んだ記憶があるけれど、そういえば「お客様のお呼び出しを申しあげます」なんてアナウンスは、駅でもどこでもまったく耳にしなくなりました。
「迷子さんのお知らせ」は、まだあるかしら。
いまどきのキッズにはみんなGPSがついているのかな。

本日の「いいね!」

A trail across the treetops

ニューヨーク州タパー湖のワイルドセンター。

 

おまけ

Wheeleharp

オルガンみたいだけど、これは「弦楽器」であるらしい。
古楽器みたいだけど、モーターがついていて、ごく新しい発明品らしい。
(ということぐらいしかわかりませんが…)

 
コメント
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