閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

フロッピー

2011-12-04 10:43:26 | 日々

うーん、気が重いけど、やるしかないか。

と、階下の押入れを開ける。
「見るなの座敷」じゃなくて「開けるなの4次元押入れ」です。
夏に2階の押入れを片づけましたが、もうひとつあったのね。

さて、おもむろに取り出しましたるは、ワードプロセッサ。
お久しぶり・・うわ、重い! それに大きい!
そうか、ワープロって、プリンタも兼ねてたんだっけ。
草食恐竜みたいに、しだいに大型化していき、
絶滅する少し前にはモデムがついて、ダイヤルアップで
メールやインターネットまでできるようになって・・
そういうことも、もうすっかり忘れておりました。

フロッピーディスクをジュラ紀の地層から発掘。
そして外付けFDドライブは白亜紀からひっぱり出してくる。
(↑これの存在も忘れておりました)
あ、電源ケーブルがない。
電池もいるんだっけ。
マニュアル、どこ?

つまり、フロッピーに入ったままの古い('98年ごろまで?)文書を
この際パソコンに移してしまおうというのですが、
これが思った以上に大変。
ワープロ文書って、そのままパソコンでは開けないのですね。
ワープロを起動し、
フロッピーからファイルを呼び出し、
それをMS-DOSとやらに変換し、
別のフロッピーに書きこむ。
これを「ファイル1つごとに」やらなければならない。
(えー、いっぺんにできないの? どうして?)

昔のワープロは、1ファイルの容量が非常に少なかったので、
1つのものが10とか20とかに小分けして保存されています。
それを順番に、あっちからこっちへ、あっちからこっちへ・・
2枚のフロッピーをがちゃがちゃと入れ替えながら
何十回もやっていると、だんだん頭がぼーっとしてきて、
何をどこまでやったのか、わからなくなってきます。

1時間あまりがんばって、やっとある程度変換できたので、
ナナちゃんのところへ持っていくと、
「ふろっぴいって、初めて見たわー」と珍しそうなナナちゃん。
「あらー、これ、こっちでフォーマットしないと使えないわよ」
は? じゃあ、フォーマットしてください。
「フォーマットすると、なかみは全部消えちゃうんだけど?」
ぎゃあぁ。
ナナちゃん、それを先に言ってくれなきゃ・・。
(「だって、先に聞かないんだもん」)

結局、ふりだしに戻って、全部やり直し。
ワープロ君は動きがゆっくりしていて、薄暗い洞窟内で
カンテラ片手に作業をしているような感じ。
しかも、フロッピーの半数は壊れていて、フロッピーであることさえ
認識されないありさま。
拾えたのは、バラードとマンスフィールドの翻訳、それに
半世紀前のぼろぼろの料理の本をデータ化したものだけ。
「Birds as Builders」があれば、いろいろ修正をしたいのですが、
それはやっぱりどこにもない。
「ウォルデン」も(そもそも、これを探していたのだった!)
その名のラベルのついたフロッピーはあるものの、
何度入れても「フロッピーが異常です」という表示が出て、
ミッション、インポッシブル(・・涙)。

フロッピーディスクというのは、きわめて危ういシロモノで、
使っていた当時も、こういうことは、ときどきありました。
10数年放置して、これだけ残ってればラッキーなのかな。
(でも、「ウォルデン」は、プリントアウトが90枚あまり
思わぬところからひょっこり出てきましたので、
データはあきらめても、まあしょうがないかと)

さてさて。
これでワープロ機のお役目も完全に終わったことになり、
あとは、ひまをみて、ゆっくり読もうかな、と思っています。
10年か20年後に、CD-Rを発掘することにならなきゃいいですが。

 

本日の水玉。

どうしてこんなに光るのだろうね。

 

コメント
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