今年2冊目。ショベルカーの絵本ができました。
「ざっくん!ショベルカー」(偕成社・鈴木まもる絵)
画像は →こちら
もうこれはタイトルのまんま、ショベルカーが
「ざっくんざっくん」とあちこちで工事をするお話。
昨春に「がんばれ!パトカー」が出たあと、編集の人から
「次は清掃車かショベルカーですねっ」という話が出て、
清掃車は、大切なお仕事だけど、取材が楽しくなさそうだし…
ショベルカーは、自然破壊的なシーンが多いからなあ…
などと、しばらくぐずぐずしていたのでした。
「子どもが喜ぶ。自分でも面白い」というのが
この乗り物絵本シリーズのコンセプトです。
で、自分はショベルカーのどこが面白いかっていうと、
ただ穴を掘るだけの機械じゃない!というところ。
用途に合わせて小型から大型まであり、
しかも先のショベルをいろいろ付け替えて、
びっくりするほど多様な作業を器用にこなすところ。
その多様さをどうやってうまく紹介するかがカギでした。
夏ごろやっとラフをつくって、ぼちぼち進めていたところ、
「のりもの絵本フェア」の企画が先に決まり、
それに間に合うように!というので、そこからは異例のスピードで、
いまいちノリの悪かったラフを解体して、組み立てなおして、
お正月明けから絵を描いてもらって、2月にアップ。
そのあとギリギリのタイトル変更などもあり…
担当Mikaさん、おつかれさまでした!
今回の見どころは、なんといっても、
ショベルカー運転経験者ならではの
臨場感あふれる迫力画面!ではないでしょうか。
古倉庫を取り壊すシーンを描いてたときなんか、
近所で似たような倉庫や小屋を見かけると
「あー、あれも壊したいなー」なんて呟いていたほどで…。
例によって他の絵本からの「友情出演」もたくさん。
画家本人らしき人物の姿も見えますし(どこでしょう?)
閑猫堂の広告もちらりと登場しております。
創業平成17年、というのは嘘。
ときどき休み、というのは本当。
(「絵本のつくりかた」もごらんください)
ざっくん!ショベルカー | |
竹下文子 作 鈴木まもる 絵 |
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偕成社 |