秋田杉の実力






ここ7~8年来、お弁当持参です。

独身時代は、外でのランチとお弁当とまあ、半々くらい、ずっと外食の一時期もあり。

お店屋さんでのお昼ごはんも大変おいしく楽ちんではあるのですが、

やはり、あの混みこみの窮屈さ、お昼休み1時間の使い方としては、結構あせったりも。

お財布とハンカチだけ持って、いくつかある近所のお気に入りのお店のランチに出向く

楽しさ、というのも確かに魅力的ではありますが、今は、自分でつめたお弁当の

地味ながら地に足の着いた堅実さが好きです。

朝、息子を保育園に連れて行って、それからこしらえ、詰める、私のお弁当。

玄米ごはんに梅干と海苔はほぼ毎日。

あとは、あるものを、野菜中心にあれこれ。 とても簡単な内容なんです。

かわいくもないし、凝ってもいない。

ただ、一つだけ、特別気に入っていること、それは、お弁当箱。

秋田杉の曲げわっぱの、二十数年来私といっしょのお弁当箱なのです。

たとえ中身が貧弱であっても、このお弁当箱に詰めるとなんだかおいしそうな

お弁当顔になってくれます。 不思議・・・・・。

それから、きゅっと結んだお弁当包みのハンカチの結び目が良く似合う。

大好きなんです、風呂敷包みされたお弁当箱の姿。

詰め終えて、広げたハンカチの真ん中にお弁当箱を置いて、ハンカチの両端同士を

きゅっと結ぶ時の気持ちのよさ、

そしていざ食べる時にそれをしゅっとほどく時の喜び。 いいんだなあ。

秋田杉のお弁当箱は、なんといっても美しい木目が特徴ですよね。

そして、あの杉の香り。なんともいえない芳香は、背筋をしゃんと伸ばしてくれます。

二十数年前、お値段的にかなり背伸びした買い物でしたが、

今だに、空になったこのお弁当箱を洗って、ふきんで拭くとき、ふっと香るのですよ!

特別丁寧で気をつけた扱いをしてきたわけではないのです。

でも、壊れない、塗りが剥げたりもしない、変色もなし。

傷みにくく、おいしさをキープしてくれて、素人弁当も素敵にみせてくれるお弁当箱・・・

驚きと共に、感動です。伝統工芸のすごさ、職人技のすごさよ。

ああ、良いお買い物したなあ、つくづくそう思います。

ただ、気に入っている大切な日用品なればこそ、これからも長く使うために、このお弁当箱

を休ませるための別のお弁当箱を用意したい、と最近考えるようになってきました。

そして、次もやっぱり秋田杉の曲げわっぱがいいなあ、今度は楕円型にしよう、と密かに

決めているのです。










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知事公館に行ってきました 2010

行って参りました、知事公館へ。

先週の月曜日です。

肌寒い日でした。

冷たい雨も時折ぱらぱらと、降ったりやんだり・・・ という日でした。

でも、元気溢れる私達三人、「 紅葉しているであろう知事公館へ、いざ! 」

入り口の門から一歩踏み入れた途端、


「 うっわあっ!!! 」


いやはや、もう、言葉を失うくらいの素晴らしいその眺め。

全ての紅葉すべき樹木は、それは見事に紅葉し、まさにそのピークを迎えていて、

その色鮮やかなこと、例えようもなく。

大木の枝枝の下には、赤や黄色の繊細な落ち葉の絨毯が敷かれ、

なだらかな傾斜面の美しい芝生の緑には、風に吹き寄せられ、また吹き散らされたそれらの

葉っぱのコントラストが一面に、ため息のでるような見事な秋模様を創っていて・・・・。

そして、その日なによりの贈り物、それは、その静けさ。

広い広い敷地には、我ら三人のみ、貸切、です。

これ以上の贅沢なシェアってあるかしらん ( 時間制限がかなり厳しいが・・・ )?

聞こえるのは、風が枝や枯葉を吹き抜け揺らす音、そして、我が息子のはしゃいだ大声。



「 とーーーしゃーーーんっ、どおーーこおーーにいーるうーー?? 」


「 まああーーちゃあーーん、こっちきてえーー!! 」


「 ほうせきどろぼうごっこしようよおおーい 」


「 オーーなあーーかあーーすいたあああ!! 」



 ・・・・・・・




あずまやにてお弁当のおむすびをぱくつき、かぼちゃのほくほく焼きをぱくつき、

熱いお茶を飲み、また散策。



夏にきた時に、息子がパンツ一丁で遊んだ小川の水も氷のよう。

大きな落ち葉や折れた枝を片手に、小山を昇ったり駆け下りたり。



写真も撮って、さて、そろそろ出ましょうか、という頃に、雨が再びぽつぽつと・・。

くぐもっていて、けっして良いお天気ではなかったけれど、

そのお陰で、いつもの何十倍も素敵な思い出ができた、心の洗濯ができた、

雨の月曜日でした。







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この秋の大ヒット!







また食べ物の話、なんですが。


真っ黒で、ちょっとテカっていて、じょりっとしていて、ねっとりしていて、まったりも

していて、甘いもの、ナーンダ ( ← 今息子の中で大大ブーム中!のわけのわからない

ナゾナゾの問いかけのまね ) ??!

正解は、

「 黒胡麻ペースト 」 デーース!!!

もうもう、大大大ヒット中!!! なのです!

朝のパンに厚くこってりと塗って、ぱくりと一口、最高に幸せな瞬間なんです。

市販品のビン入り黒胡麻ペーストもありますが、うちのは手作り ( 夫 ) 。

比べると、濃厚さ、香り、断然勝ってます。

大きな擂り鉢でごーりごーりと胡麻を擂り、練り胡麻 ( これは買ってきます )、

ごま油、甜菜糖を混ぜ合わせて作るのですが、その香ばしいこと、うまいこと、

いっぺんで好きになっちゃいました。

毎朝、このペーストを塗ったパンを頂く至福のために、私は、前夜9時以降はプチ断食。

翌朝!! 何か口に入れたいのだが、いやいや我慢。

息子を起こして、ねんねの服を脱がせ遊び服を着せーの、ふとんをかたずけーの、

部屋の空気の入れ替えーの、その他なんやかやをさっさかやる間も、

「 ハラガヘッタ、ハラガヘッタ、モウスコシダ、アトスコシダ、ガンバレガンバレ・・」

頭の中は、パン&黒胡麻ペーストのことで一杯に。

ようやく皆着席、息子の掛け声

「 ごよーいはいいですかー、

  しーずかにしーてくーださい、手ーはおひざー、

          いたーだきますしてどおーぞー! 」 ( もちろん保育園の仕込み )

で、皆一緒に、ようやく 「 いたーだーきます! 」です。

まず、熱い紅茶を一口。

そして、パンにたっぷりと黒を塗りつけ、パクリッ。

この瞬間から、喜びと共に、私の胃が稼働し始めるのです。

胡麻の味わいの魅力って、独特で、うまく表現できないのですが、こんなにクセになる程

のおいしさで、しかもとっても体に良い。素晴らしい食品ですね。

まずは、黒のこれ、そして他のフルーツジャム、そしてヒヨコ豆のフムス、

この順番でパンを2枚と紅茶1杯。

これが私の最高に幸せで最高においしい朝ごはん、なのです。

 





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かぼちゃの日々





11月が始まりました。

ぐっと ” 冬 ”・ ” 年末 ”  が近く感じられ、心のどこかに薄っすらと、「 ぼんや

りとはしていられないのでは・・・? 」 なんていうような緊張感が芽生え始めている

私です。 今日は、窓のそとは冷たい雨降りの 「 文化の日 」 です。

秋になると、我が家はかぼちゃの日々が始まります。

毎年どこのおうちでも、1度や2度3度は旬のかぼちゃを召し上がることでしょうが、

うちはすごいですよ、大きなかぼちゃ、箱買いです。今期はもう2箱目。

食べ方は至って単純シンプル。

割って、蒸して、食する。 

蒸したものを冷蔵庫に入れておくのですが、それを一口サイズに切って、フライパンに

薄く油を引いて焼く。塩。

もう、これがおいしくておいしくておいしくて、ほくほくと。パクつく顔もほくほくと。

お弁当にも別容器に詰めていきますし、家でのおやつ、間食用にも、焼いたものを

お皿にどんと山盛りしておきます。

息子・夫・私、みんなしてほくほくほいほい手が出て、いつのまにかお皿は空っぽです。

かぼちゃは子供にも大人にも大人気の秋からの実野菜なので、

たっくさんのおいしいレシピがあるのはわかっているのですが、別の料理に仕立てる間もな

く、このほっくり焼きがおいしくて、あまりに大満足なもので、ほとんどかぼちゃ料理レパ

ートリー無しなんです。

他の食べ方をする間もなくこれで食べちゃってる、という有様。

この度、リビングの窓辺にて日光浴させていたかぼちゃ達を、ストーブをたき始めたのを

期に、温かさでカビが生えないように玄関に移動させました。

なんたって、5~6個のかぼちゃ達が、食べられる順番待ちで窓辺に並ばされていたのです

からねえ、あきれます。

いつも、マーケットからの調達と、日光浴をさせたあと、割って蒸すまでは夫、

蒸しあがってすぐ食べる分を取り分け、あら熱が取れたなら冷蔵庫へと収納するのと、

それらをカットして焼く係は私なのです。なんとなく自然に分業してました。

この時期、私たちの会話の重要項目は、冷蔵庫のかぼちゃの在庫管理。

迅速な対応をお互いに心がけつつ、決して欠品させないよう日々注意をはらうんです。

今朝もどーんと焼いてきましたが、家にいる男2人は、もう平らげているでしょう。

私もおやつようにもちろん持参してきています。

3時になったなら、食べよう。うひひ。

どうしてこんなに飽きないの?

どうしてこんなにおいしいんだろ?

かぼちゃの日々はまだまだ続きます。






これが、「 ほっこりかぼちゃ焼き 」 !! 

ああ、おいしそう!!
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