雑巾ボーイ

 

朝、店に着いてコートを脱ぎ、バックパックを所定に置いて、その次にすぐさま

やるのが、雑巾をポケットにねじ込むこと。

ずっと使っているのは、小さめのサイズの蚊帳布巾で、もともとはちょっとした

お礼とかご挨拶とか、気軽な贈り物のための商品みたいです。

あるときいただいたピンク色のこの布巾、手に馴染むサイズと厚みと手触りが

とても気に入りまして、私の仕事の相棒としてなくてはならない存在になりました。

もう何代目でしょうか、今は何代目かの黄色いのが右ポケットに。

 

とにかく店内で常に一緒です。

埃が目に付いた瞬間に、ササッと拭ける、

ドアのガラス指紋を見つけたらゴシゴシとぬぐい取る、

お花の水を替えたなら、花瓶の水滴、濡れたカウンターをキュキュッと拭き取る、

お買い上げのお皿を包装する前にさっと拭く、e.t.c. 、

ポケットに突っ込んであるこの雑巾で即時にホイホイのホイです。楽勝~( 笑 )!

たいして広くもない店内スペースではありますが、完璧とはとても言えないながらも、

キホン箇所 + 見えたところ を瞬時に拭き掃除するには、雑巾を肌身離さず身につけ

ているのが最適解でした。

 

そして、あまりに雑巾と常に一緒なので、ポケットに突っ込んだまま帰宅して

しまうこと多々 ( ほぼ毎日 )でして、そしてふと気付いてしまった!

「 家でも、いやいや家でこそ、ポケットにいつも雑巾を! 」 

気付いて以降、といってもつい2週間程前からですけれど、家に帰って履き替える

Gパンの右の尻ポケットには、すでに雑巾が突っ込まれているんでした。

家の雑巾は、使い古しのフェイスタオルを四等分して周りをミシンがけしたもので、

私にはこの小さめサイズが良いんです。ポケットに入るし、手に馴染むし。

そのタオル雑巾で、

階段を上りながら拭く。

テーブルの脚の周りと床を拭く。

窓の枠を一本でも拭く。

椅子の脚掛けを拭く。

ラジオを拭く。

電話機を拭く。

ランプの傘を拭いて、本棚の板を拭いて、トイレの窓枠と床を拭く。

目をつぶり続けていた各所の埃は、今やほぼ溜まる隙を与えず。ポケット雑巾作戦

は大成功なのでした。

 

ねじ込まれたポケット雑巾の私を、夫が 「 雑巾ボーイ 」 と呼びます。

まあ、欧米で 「 コピーボーイ 」 といえば雑用係、そのならいで、いつも雑巾と共

に動き回るおばさんなんだけれど、なぜか 「 おい雑巾ボーイ! 」 なんですと!

みなさまも 「 雑巾ボーイ 」 作戦、いかがでしょう?

いまや右手は、右ポケットの雑巾を掴みに無意識に動く・・・

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

15 x 15 cm の さざ波えくぼ

                       ↑ 写真は、数年前のものです

 

当店の定番に、「 大判コースター 」 という商品があります。

そうですねえ・・・かれこれ20年くらいずっとの定番商品です。

当店も、仕入れをして、届いた仕入れ品を並べて販売する、が基本なのです。

なのですが、

取引先各社がラインナップする美しく破綻のない完成品は、時流を取り入れ、機能性

に優れ、デザイン性も高く、店頭に並べて申し分なしだし、手に取る人々にとっても

とても魅力的、そんな優秀な品々が整然と並ぶ店内を眺めていて、ある日、不思議な

不満が湧いてきたのです。

ふと、そんな店内にさざ波を立てたい!と感じました。

えくぼのような凹み(?笑 )を。

えくぼのような人懐っこさ・・えくぼのような、こちらもつられて思わずニッコリ脱力

しちゃうような・・・そんな何かでさざ波を立てる、・・・

焼き物や金属やガラスのような固いものではなく、

ほっとするような柔らかいもの・・・・

それは例えば・・・布かしら?

だったら、

店の足踏みミシンで、中学校の家庭科レベルの直線縫いで、ちょっと自分で作れる?

閃きのきっかけは、今はもうないジャズクラブ ( 店名を『 ラッパかんかん 』 という )

のカウンターでコーヒーを頼むと、なみなみの熱いコーヒーの器を四つ折りのハンカ

に乗せて出してくれて、そのちょっと大きめサイズがなかなか良かったことを思いだし

たことでした。あの大きなサイズのコースターなんてどうかしら?

さっそくいろいろやってみて、最終的に決まったのが、15 x 15cm 。

少しクッション性と熱さを通しにくい厚みを持たせるための三枚重ねの、

そうでした、今に至る大判コースターが出来上がったのでした。

布を選び、裁断して、カタカタとミシンを踏んで縫い合わせ、くるりとひっくり返して

四つ角のツノを出して、最後に針と糸で手でまつり縫いをしてとじ合わせて完成。

 

店内にだいたい15~6柄の手作り大判コースターが並び、おすまししていた固い品々

のみなさんが、思わずつられてニッコリしているような、店内にイイ感じのさざ波が

生まれたように思います。

このコースター、鍋つかみになったり、花瓶やポットや小鍋敷きになったり、大活躍

してくれて、気軽な贈りものとしても大人気ものに成長しました。

何と言っても、私が最も愛するポイント・えくぼポイントは、

四つ角のツノ出しが、時にぴっとしていなくて丸みがあるコースターもいることと、

最後のまつり縫いで仕上げる、ぷくぷくデコボコしている数センチ部分です。

これが店内にどうしても必要に感じられた、フィジカルタッチ=えくぼ、なんだよなー

としみじみしてしまう。

 

20年の間に、うーんそうだなざっと勘定して1万数千枚は作っているな。

みなさまに愛されて約20年選手・大判コースター、

これからも、この ” えくぼちゃん ” をどうぞよろしく!!

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

連休が終わり、花盛りの札幌ですが、なんとも風が冷たくて、予想外の肌寒さです。

温かいスープと一緒に、ちぎって浸して召し上がれ。

小さめですが、むっちりと食べ応えのあるグラハム粉のパンです。

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ソファっていいよね!

 

 

4月になりましたが、

ちぃとも暖かくない!

3月に早すぎるぽかぽか陽気を体感しているせいなのか、4月は 「 例年並みの 」

気温って天気予報では言ってますけど、だって風が冷たいよ、やっぱ寒くない?

例年の4月ってこうでしたっけ??

さすがに雪はカンペキに消えてますし、草花もむくむくと生き返って小さな蕾が

ハロ~って言ってますね。我が家のお隣・マクレガー氏の畑もそろそろ整備が始

まって、2023年のハーヴェストまでの眺めが楽しみです。

が、しかし今週は寒い。自転車に乗るものですから、私まだダウンジャケットに

ウールのマフラーをしっかり巻いて、手袋必須のフル装備であります。

そして、その装いで 「 よかったコレで! 」 と内心ホッと安心なんですもの。

みなさま、お加減いかがでしょうか?

 

ソファがなくては始まらない生活スタイルです。

特に、私と息子。一日のうち一度はなんらソファで寝てますねー・驚。

寝る時間はまちまちですが、隙さえあらば、15分 ~ 1時間 ~ 1時間半、その時の

状況状態に応じて寝ます( 夫は起こし係・嫌々 )。

本日の見出し画像の向かって左、肘掛けに積んであるのが、ソファ寝用のブランケッ

類で、季節の室温に合わせて一重掛け、二重掛け、真冬は全部重ねてZZZ・・・、

そのソファ寝の寝入りばなの至福感たるやもう最高!

そして、食後のお腹休めのひととき。

お腹をさすりながら、ソファでだらける。

漫画を読んだり、横たわってみたり、横たわりながらしゃべってみたりする。

乾いた洗濯物をたたむのも、ソファ。

片側に山を作る衣類を、ソファの中間に座ってせっせとお畳み、もう片側に積んでいく。

コーヒーとともに、ワインとともに、ラジオを聞いたり、CDを聴いたり。

耳掃除、爪切り、超簡易ストレッチ、そして放心 ( この4項目は私 )・・・。

夫は右側で新聞を読むのが日課で定番、夜は床座りしてソファに楽譜を広げてサック

の練習をしているようです ( その他2名はもう就寝 )。

・・・・・

と、書き出してみますと、はっきし言って、大関家は行儀が悪いかもね。

行儀というものの大切さを忘れたわけではありませぬが、最重要は Comfort。

コンフォート = 快適さ、心地よさ。

帰ってくる家の中では、だらけ上等!大いにくつろぐべし!

我が家のコンフォートの素は、ソファなんですね。

スリーシーターの大人が横たわることができるソファ、これさえあれば言うこと無し。

 

画像は、いつものようにソファにて読書中のわたくし、

ソファのシート取り合いを日々繰り広げる私と息子ですが、この日は独りじめでした。

なんだか眉が男らしく、” 大関まさお ” と呼んでます、顔もくつろいで野性的~~

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

みなさんそれぞれオリジナルのコンフォートスタイルをお持ちですよね。

人様にお見せするわけではない、おうちでのリラックスは生活の要、明日への充填。

おいしいひとときと、コンフォート、大事にしたい春夏秋冬です。

春、スライスしたグラハムパンに、クリームチーズにスライスした苺をのせて

パクリッ!「 お気に入り、おいしいのよー♡ 」 って教えてくださったお客様あり。

さっそく真似てパクリッ、甘酸っぱくて、きれいで、大変結構でした!ぜひ!

 

明日も、こんがりと焼けた丸いプチパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

待ちしております!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

マテリアル、テクスチャー、そしてテイスト

 

 

 

暮らしの空間には、本当にたくさんのものがあります。

必需品や道具、嗜好品、建造物としての構成材、などなど一体どれほどの種類

の物質、材料、素材 とともに生活しているのでしょうか。

それぞれが独自の手触りとか感触とか質感・色調を有していて、その集合体として

住空間が出来上がっていて、住人の趣味や好みを醸しているわけです。

住人である人間族の発するエネルギーを受け止め受け容れ、住人の目的に向かって

働き、住人の気分によっては、ときに慰めてくれ、ときに和ませてくれ、常にお互い

交流し合って暮らしを成り立たせてくれている物言わぬ空間構成員達・・・。

なのでやっぱりできるだけ大切に丁寧に敬意を持って接するのが大事なのでしょう。

そうすると、生きているわけでもないモノ達のはずなのですが、なんとなーく、

本当になんとなーくなのですが確かに彼らからのこちらへの返信の感覚がある。

それは 「 OK!うん。」 かな? 「 ハイハイッ~ 」 かな?

それとも 「 わかっているよ。 」 「 うれしいな。 」 かもね。

不思議なことですけれど、でもホントに感じる。

波長の合う両思いと思えるものたちと、心地よく共同生活を営んでいきたいな。

そう思いますねぇ。

 

 

オリーブの木のボウル

1910yen

 

内径 8cm ほどの大きさです。オリーブの木の個性のある木目と、成木まで100年

といわれるオリーブの密度のある質感、そして経年変化が楽しめる木製品ならでは

の魅力ある存在感・・・ぬくもりの日用品。贈りものにいいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

冷たいバター

 

先週のこと。

金曜日のパンの日に、

このパン、美味しかったです、

このパンに、冷たいバターをのせて食べました、

とおっしゃって、また買いに来てくださったお客様がいらっしゃいました。

何て嬉しいお言葉!

そして、耳に残った 「 冷たいバター 」 の一言でした。

バタナイフで削って、というか搔いて、もしくはスライスして、

冷蔵庫から出したばかりの冷たいバターの一かけをパンにのせて、そのままパクリ。

「 やわらかなバター 」 は、塗るんだけれど、

「 冷たいバター 」 は、のせる。

両方とも、口の中でいずれは一体化するのですが、

バターの扱いの違いで、パクリ~もぐもぐの瞬間の味わいは、ちょっと違うよね。

のせて食べる冷たいバターは、バターそのものの食感と味が直に来ること、

そして肝心なのは、「 冷たい 」 こと。

ちょっとした違いなのですが、なんだかとてもリッチで、とても洒落てる!

夏は冷たいバターで、特別な味わいのブレッド & バター 、いかがでしょうか。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

冷たいバターのご用意を ( 笑 ) !

もりもりと力強く膨らんだきつね色の丸いパンを山盛りにして、

明日もお待ちしております!!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

簡単、らしいですよ



体によろしく、美味しく、安心安全、便利で、

「 しかも簡単。 」 ( ここが肝心! )

なようです、ホントに。

硝子の瓶をよく洗い ( 熱湯消毒などはしてないようだ )、

一口大にカットした人参とか大根とか、かぶなんぞと、

お好みで唐辛子をその中にポイポイッ、

水を注ぎ、

塩を加え、

ちょっと混ぜてみて、塩加減をみて ( テキトーに )、

拾ってきておいた小石 ( もちろんよく洗ってある ) を上にのせて、

ビニール袋でふんわり封をして。

ここまでで、全作業の90%終了。

常温で置いておいて ( 台所にそのまま置きっぱなしでもOK )、

数日後、小さな泡が出て来たら味見、塩加減調整、

漬け物っぽくなっていたら出来上がり~~

あとは、酸味や、しなしな感がもっと欲しければ、さらに置いておいて、

よし! となったら冷蔵庫へ。


この乳酸菌発酵の浅漬け、お腹が空いたらぽりぽりするし、

お弁当にもきれいだし、ちょっとひと品足りないかな・・・というときに

小鉢にこんもりと盛りつけると、立派な一品に ( ただし息子は、おれムリ )。


というわけで、おすすめします。

常に在庫が切れることがないようせっせと作る係は夫なんですけどね~






コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

年末年始は



いよいよ2021年が動き始めましたね。

とてもしばれる毎日です。札幌市の中でも、区によっては降雪量が

異なるようなのですが、ここ中央区と自宅のある西区はまだまだ

雪は積もってはおりませんが、みなさまのお住まいの地区はいかがでしょう?

年末年始は充分休養をとられましたか?

私の場合は、まあ全体としてはマルでしたよ。

31日大晦日は、なぜだか恒例化している 、札幌駅横の紀伊國屋書店にて

ゆっくりといろいろな新刊本を立ち読み+購入 ( 息子のNBAバスケ雑誌

と漫画スパイファミリー①~⑥ )~ 晩ご飯『 なか卯 』のカツ丼590yen

~ 大通地下 『 ドトール 』 ホットコーヒーとアイスココア ~帰宅 ・・・・という

流れを遵守。紀伊國屋書店では、いくつか気になる本がありましたが、この冬は

読みたい本がすでにたっぷりと用意できているので購入には至らずでした。

そして、その夜はラジオでNHK紅白歌合戦をラジオで最後まで聴くという初体験!

ほとんどお顔もお名前も知らない方達ばかりでしたが、間には郷ひろみとか

松田聖子とか石川さゆりとかユーミンとか昭和スターも登場し、今どのような

お姿なのだろう・・・と、ラジオならではの想像する楽しみ方を満喫した次第。


開けて元日は、頓宮に参拝に行き、午後は、のんびりとワインと読書でした。

2日は、楽しみにしていた BOOK-OFF のセールへ。

石井桃子の 幼少期の自伝的な物語、有元葉子センセイの一問一答集、ベスコフの絵本

などなどいいものを買うことが出来ました。お昼は琴似のラーメン屋さんへ。

帰宅後は、ワインと読書。

3日目は、パスキューへ。

新年の下ごしらえ準備のつもりだったのですが、年末の最終日に水道を落とすのをすっか

りと忘れ、この冷え込みに耐えられずに ( 当然だ )水道凍結、トイレも凍結!!!

ゾゾーーッ!大慌てでお世話になっている業者さんに連絡、とっぷりと暮れた頃、

なんとか開通、という失態でありました。

4日目は、息子の要請もあり、二人で二度目の BOOK-OFF 南2条店 ( 中央区 )へ。

お正月セール最終日ということで、ブックオフ結構混んでましたよ。3時間くらい滞在

して二人ともに良い本をいくつか手に入れすっかり疲れと空腹でへろへろになって帰宅。

留守番の夫も、久しぶりの静かなまとまった時間を、サックスの練習に充てることができ

たようで、まあ、各自よかったね、とまとめることができた私と家族のお正月休みです。


年が動き始めたら早いですね、

明日金曜日はさっそくパスキューアイランド・パン販売の日。

今年初の販売日、寒いけれどぜひいらしてくださいね。

香ばしい皮とむっちりの中身、ちぎってバタをのっけて、温かいスープとともに。

ワインのおともに。軽い食事としてコーヒーと。

カウンターに山盛りご用意して、お待ちしております!




グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen



そして、週が明けた月曜日は、今年最初のジャズライブですよー!

予約制ではありません。

ご都合がついて、ちょっと聴いてみようかな、というみなさまは、

どうぞご参加ください!開場は7:30pm~です。

もぎりの私が、いつものようにカウンターにてお待ちしております、

ご参加費は、1500yen です!









コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

発酵



今年の2月の始め頃、みずほさんがくれた一瓶は、我が家の食生活に

新たな定番を加えることとなった記念すべき一瓶でした。

それは、とても美しい一瓶でした。

中に入っていたのは、蕪。

小ぶりの蕪を六つ切りにしたものを、塩水に漬けたもので、蕪の頭には

薄緑色の茎が短く残してあり、何とも言えず可愛らしく、美しく。

蓋を開けて、箸で一つつまんで食べてみましたところ・・・感動です。

絶妙な塩梅の塩味に、これまた絶妙な、本当に絶妙な加減の酸味がある。

発酵しているのでした。乳酸菌発酵。

みずほさん曰く、「 瓶に蕪 ( 好きな野菜 ) を入れて、水を注ぎ、塩を加える

だけ。」なのだそうです。そして、その瓶を常温で置いておく。

ぷくぷくと小さな気泡が上がってきたなら出来上がり。発酵しているわけです。

味を見て、塩を加えたりして好みに調整、あとは発酵を止めるために冷蔵庫へ。

なんてシンプル!漬け物なのですが、とても手軽ですよね。

これが実に美味しいのです。酸っぱいのが好みだったら、放置期間を長くする。

夏場でしたら結構早く発酵するでしょう。

発酵食品は、なんといっても自己免疫力をとても高めてくれるのですって。

これからはマストの食品ではないかしら。

みずほさんの上品な蕪の乳酸菌発酵をいただいてから、我が家の冷蔵庫には、常時

2~3瓶入ってます。キャベツとピーマン、大根と人参、そして蕪、きゅうり。

空腹時にポリポリとつまみます。

お弁当にも必ず入れます。

そして、ワインのおともの一品にも。

やや大きめに切った野菜の歯ごたえ、酸味と塩気、きっとビールにも合いますね。

みなさん、夏バテ防止にも、美容のためにも、いかがでしょうか。




発酵、といえば、パンも発酵食品!

当店のグラハム粉の丸パンも、一晩かけて種を寝かせて発酵させます。

朝、大きなボウルの中で膨れた種に、小麦粉を混ぜて捏ねて、丸くしてさらに寝かせる。

オーヴン入庫直前に、黒いトレーにお行儀よく並べられた丸いパン種、なかなか楽しい

眺めです。

明日金曜日は、そんな風に焼き上げられた丸パン販売の日です。

つぶつぶしたグラハム粉の皮とむっちりした中身、

バタをちょっとのせて食べてみてください。粉の味とバターの味のベストマッチ~~!!




グラハム粉の丸パン
1個 150yen




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

13歳は食べ盛り



13歳、この春から中学2年生の我が家の息子は、

部活 ( バスケット部 ) がない日は先に帰宅しています。

私が店から帰り着いて自転車を降りて玄関前でドアの鍵をガチャガチャやっていると、

いつも家の中からその音をいち早く感知してササッと先にドアを開けてくれます。

「 おかえり~ 」が第一声。

続いて第二声が「 はらへったあああーーーっ!! 」

ヘトヘトよれよれで帰り着いて、着替えもそこそこに買ってきたスーパーの食材類も

とりあえず置きっぱなしに、そこから夫が帰ってくる8:00pmまで、一気に立ち仕事

スタート。

「 ハラヘッタア、はらへったああ! 」 を繰り出し、時に 「 アイム ハングリー! 」と

英語バージョンも出てくるし、とにかく何か食べ物が出てくるまで何度も何度も訴える。

とりあえず何か出しますよ、ええ何かはね。

朝炊いたごはんの残っていたのにおかかのせとか、かまぼことか、ベーコンエッグとか、

冷凍の枝豆とか、冷や奴とか、いろいろと。

テーブルに用意しておいた甘いおやつは、とっくのとうに帰ってきて速攻で平らげている

んです。だから私は、ヤツのはらへりを満たすには、何かこう・・・前菜?晩ご飯に繋が

っているような、軽食っぽい単品を急いで用意して 「 ホイ、食べな。 」 と。

「 お~う、(何か 出て ) 来たか!! 」「 ワクワク! 」 って言って読んでいた漫画を

ポイッとして、または今日一日学校であったことなんぞをベラベラとしゃべりまくって

いたのをちょっとやめて、テーブルにつく。

「 ええ~~~っ、枝豆~~ 」⇒ 不評

「 ほう!いいねぇ!!ベーコンエッグ! 」⇒ 大好評・大好物

「 ふーーん ま、いいか。 」⇒ 冷や奴、なんとか合格

「 ごはんって気分じゃないけどなあ・・・ 」⇒ 日によって分かれる


死にそうなくらいハラペコなのに、この反応ってどうでしょう。

「 他にはないぜ。 」 と返事します。

そして、




     「おなかのへるうた」
          阪田寛夫作詞・大中恩作曲



     どうして おなかが へるのかな

     けんかをすると へるのかな

     なかよししてても へるもんな

     かあちゃん かあちゃん

     おなかと せなかが くっつくぞ


     どうして おなかが へるのかな

     おやつをたべないと へるのかな

     いくらたべても へるもんな

     かあちゃん かあちゃん

     おなかと せなかが くっつくぞ




この歌を歌いながら、「 はらへった攻撃 」 の第二波、第三波に備えつつ、

ワインを立ち飲みしつつ、晩ご飯を作り始めるのです。


「 まーちゃん、まだはらへってる。 」 ⇒ シャウエッセン1本とプチトマト数個出す

「 何か飲みたい。 」 ⇒ 梅シロップソーダを出す

「 まだなんかない? 」


・・・・・・・・

「 ありません! 」



そうそう、ウチのグラハムパンを出すと、結構間が持ちます。

食べ応えがあるせいか、バタをのっけて厚めの一切れを一気に食べて満足すること多々、

食べ盛りの人がいるご家庭にもとってもおすすめなパンですよ。

どっしりした田舎パンだからよく噛むしね。


というわけで( やや強引 ) 、明日金曜日はパスキューアイランド・パン販売の日です。

はらぺこ小中高生 & 大人 のハラペコ虫を黙らせる、ボリウムも滋養も満点の丸いパン。

日が経っても、日が経った方が ( ワイン派の意見 ) おいしい!と好評です。

こんがりときつね色のパンを山盛りにして、お待ちしております。




グラハム粉のプチパン
1個 150yen













コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ワインのおともは・・・



日暮れ時が遅くなってきています。

午後6時をまわっても、まだ明るい。6時半ころから徐々に暮れ始め、とっぷりと

暮れてしまうまでの薄暮時、ああ、この季節のこのひとときが何と言っても好きです。

黄昏時はレイ・ブラッドベリであり、大島弓子であり、私のワインタイムでもあります。

我が家は夫と私が一日おきの当番制で夕ご飯の支度、および息子の世話係 ( 執事 ) を

やるシステムなのですが、私が当番の日には、夕ご飯支度 = ワインの立ち飲み、となる

わけです。家に帰り着いてもまだまだ明るく、着替えをしたり、しゃべりまくる息子の

相手をしたり、冷蔵庫の中をのぞいて本日のディナーのメインを決めたり( 笑 ) しな

がら、なにげにワイングラスを取りだして、ワインのコルクを抜いてコクコクコクと。

一口ふた口飲むうちに、段々と暮れてくる。

まだカーテンは引かずに、お隣の庭のエゾムラサキツツジを眺める。暗くなってきた静かな

庭の端のツツジは、細い枝が黒く、花は薄墨の中で透き通るような薄い花びらが得も言われ

ぬ紫で、その幽玄な眺めにグラス片手に絶句です。

ああ、素晴らしい。いとおかし。クピリとワインを一口。

から酒はよろしくないので、ちょっと何か食べながら。ちょっと何か、それは私の場合は

残っているパンですね。少し固くなっているグラハムパン一切れにバタをのっけて、

ケチャップをちょいちょいとやって、胡椒をガリリと挽いて、今時期だと冷蔵庫にある

スライスした新玉葱を数本のせてぱくつきます。

いとおかしの借景と、薄暮、そして残りのパン一切れ。

ワインのおともとして、ベストメンバーです。何て安上がりなのでしょうか、私。



明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日です。

噛んでいくとぐっとグラハム小麦の甘味を楽しめる、滋養豊かなパンです。

買った翌日・翌々日には、ワインのおともに最高 ( ホントに! ) 。

どうぞお試しください。

いつものように、カウンターに山盛りにして、みなさまのご来店お待ちしております。



グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen

















コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

夕暮れ時の愉しみ



日が暮れる時刻がだんだんと遅くなってきましたね。

夕方5時を過ぎてもまだすこし明るいのです。

今日は春分の日、いよいよ春めいてきました。

晩ご飯の用意をあれこれやりながら、さあ、グラスにワインをトクトクトク、

小松菜とブロッコリーをボウルの水に放して、お米を研いで。

冷凍の鰹と昆布のだし汁を火にかけて。

作業の一区切りごとにちょっと立ち止まって、ワインを一口、パンの切れ端に

チーズをのっけてパクリと一口。

油揚げに熱湯をかけて油抜きして一口サイズに切って、ワインをゴクリ。

小松菜はさっと5秒で茹でて ( おお、素晴らしいグリーン! )、ブロッコリーは

小鍋で蒸して、甘い匂いの湯気が噴き出したら即、ざるに ( こりっこりの歯ごたえ

最高!! )。ワインもう一口。ブロッコリーも一口。

小松菜とブロッコリーを器に盛って、あとは食べる間際にお醤油を足しただし汁で

軽く煮た油揚げとお汁を回しかけるだけ。よし、一品完了、ワインをごくり。


・・・・・・っていうような具合で手早いんだかのんびりなんだかよく分からない

わたしのごはん作りは、このあとも楽しく続くのです。

この間、マックスバリューのワインコーナーをのぞいてみたら、しばらく見ない間に

新しい輸入ワインがたくさん入荷していて、なんだかワクワク。価格帯も1500~

2500円台くらいのもので、ラベルのデザインもなかなかでコルクの栓、という

今迄は少なめだったラインがかなり増えていたんです。

少しずつ試していきたい春の気分ですね。




気軽な家ワインにいかがでしょう。

本日の写真は、フランスの業務用テイスティンググラスです。

クリスタルガラスの繊細さはないですけれど、毎日の食事とともに愉しむ一杯、休日に

スナックをつまみながらの一杯、そして台所でお鍋番をしながらの立ち飲みの一杯、に

なかなか似合うグラスだと思うのです。


ARCOROC社 Viticole
アルコロック社ヴィティクルテイスティンググラス / 21.5cl
760yen































コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

解放スイッチ


毎日勤勉に働いていくためには、体力が必要です。

ある程度の持久力、忍耐力なんかも要りような時も多々あり。

展望とか目標とか努力とかも、もしかして大切かもしれないし、

願いや希望、欲望はお仕事とセットだと思います。

人との繋がりやらなども連動しているらしいです。

時間を考えて段取りしたり、予算を考えてやりくりしたり、

相手の気持ちを思いやって自らの言動行動に気をつけたり。

他人に不愉快な思いをさせてはならじ、と身の回りにも気配り怠らず。

相手の話はきちんと聞いて、社会情勢にもアンテナを張って。

自分の考えを明確にしながらもユーモアだって忘れない。

整理整頓にも常日頃からきちんと取り組む。


などとまじめにやっているとですねぇ、肩が凝って、頭も凝って、目もしょぼしょぼ、

なにより心がカチコチになるんですよ、全くねぇはあ。

そこでどうしても必要なのは、みえない縛りと疲れとこだわりから自分を解放する為

のスイッチです。

スイッチはいくつかあったら尚ヨシです。選べるスイッチ。今日はコレ、ってね。

自分のために悦楽を用意すること、大事なんだな、とこの1~2年で解ったんです。

それ以来、バランスがとれているようで風邪ひとつ引かなくなりまして驚いています。

わたしの解放スイッチの今イチバンは、、、ワイン!

ごはん当番の時に、パスキューで売ってる小さめのワイングラス ( 570yen )に

コッコッコッとワインを注いで、心の中で 「 おつかれさあーん 」 と言ってクピっと

呑みます。もちろんキッチンで立ち飲みですが、いやはやどんどん開放感がやって

きて、疲れもコリも薄まって。でもせいぜいおかわりしたって合計200cc くらいです。

そんなにお酒強くないのがこれまたご愛敬・笑。

家には誰もいません。もう少ししたら息子が部活を終えて帰ってくるしね。

しばしの孤独と静寂の素晴らしいひとときにワインをちょっと。

これが私の ” 解放スイッチ ・#1 ” なのです。

みなさまは、いかがですか?




















コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

雪降る12月に



オーバーコートにマフラーをたっぷり巻いて、目深に帽子、そして手袋。

完全防備の冬姿の人々が、小雪降る街を行き交って、真冬に突入の札幌です。

根雪になるのでしょうか?

どう思われます? 

まだ早いような気がするのですが、、、実に寒いからなぁ、根雪でしょうかねぇ。

こんな小雪の12月の日は、

映画 『 キャロル 』( 2015年公開・トッド・ヘインズ監督 ) を思い出します。

テレーズ ( ルーニー・マーラ ) は、クリスマスショッピングのお客でごった返す高級百貨店

のおもちゃ売り場でアルバイトをしている時に、娘への贈りものを探しに来たキャロル

( ケイト・ブランシェット )と運命の出会いをするのでしたっけ。

テレーズは、キャロルへのクリスマスの贈りものに、テディ・ウィルソン楽団&ビリー・

ホリデイが歌う 「 EASY LIVNG イージー・リヴィング 」 のLPレコードを選ぶのです。

小雪の降る街の片隅にふたりがそれぞれに立ち、行き交う人の流れの中で、二人の瞬間の

眼差しがフォーカスされるオープニングのシーンは、トッド・ヘインズの芸術的映像美!! 

忘れがたい、溜息の出る素晴らしいシーンです。

まだ観ていらっしゃらない方は、この12月にぜひ~!

小雪の12月に、女性ヴォーカル、それも30~40年代の、を聴きながら家で過ごす。

大人のクリスマスにこそ似合います。

ビリー・ホリデイも、この12月にとてもおすすめです。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

花を生ける、といえば



きのう帰宅路にて薔薇を3本買うことができました。

ダークな赤の薔薇で、棘を落としていなかったのが気に入りましたし、

黒みがかった赤の色が当初のイメージ通りで ( マックスバリューの生花コーナー

の冷蔵庫内の薔薇・1本150円! )、弾む気持ちで転ばないように気をつけ

ながら、早足で帰り着きました。

さっそく古いプレスガラスのコップに生けてテーブルの端っこに。

とてもいい感じです。ちらりと眺めるたびに幸せな気持ちになります。

花を生ける・・・で先程久しぶりに思い出したのがバルザックの 『 谷間の百合 』。

中部フランスのトゥレーヌ地方のアンドル川の谷間の城館が舞台の、それは美しく

哀しい恋愛物語なのですが、その中で主人公フィリップが、熱烈に恋心を抱くモル

ソフ伯爵夫人のために屋敷周辺に咲く野の花を摘んでつくる花活けの描写。

植物の名称がたっぷりと出てきて、野生の花々や蔓植物、草・・・名前をいわれても

ひとつも判らない、でも匂いや色、フィリップのアンリエット ( 伯爵夫人の名前 )

への恋心はもちろん、花を組み合わせて生けていくことへの熱中が伝わるそれは

見事な章だったな、と。帰ったら本棚を探してこの章だけもう一度読むとしよう。


本日の写真は、12月ということで。

「 画像フォルダ 」 にあった2012年の息子の作品、たぶん保育園の年長さん

のクリスマスに工作したオーナメント類ですね、すっかり忘れていました。

保育園や幼稚園での工作作品って、幼児が作れるように工夫されていて、でも

ストライクゾーンに直球で!という感じの、必須要素がしっかりと表現できている

素晴らしいものだと思う。この作品たちはどこにいったかしらねぇ?





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

冬のテーブルには



生けた花がその空間に放射するエネルギー指数をもし数値化できるとしたら、

冬はその他の季節に比べてかなり高指数を示す、と感じるんですが、

どうでしょう?

雪と氷と冷気に包まれると、当然自然界は眠りに入ってしまいます。

黒々とした裸の木々、枯れきった雑草、つるつるの凍った路面 ・・・

自然の精気が封印されるこの真冬にこそ、家の中に花を生けましょう!

1輪、ほんの1輪の花なのに、なにも語らぬ花なのに、なんて力強い精気でしょうか。

室内エネルギー指数がぐぐぐーっと右肩上がりになるのを実感できるでしょう。

今日、私は薔薇を買うつもりです。

12月は少しクラシックで濃いめの色合いの花もいいな、と思いまして。

仕事帰りの雪道もこれで楽しみになります。


写真のガラスのベース、高さ 18cm、口径 8.5cm 底面がやや広くなっていて安定感

があり、視覚的にもバランスがとてもよいデザインです。

枝物や、高さを楽しむ花を1~2輪にもよいですし、ちょっとボリウムのあるブーケに

ぴったりなのです。洗いやすくシンプル。

ギフトの12月、お花と一緒に贈りものにもおすすめです。



Glass Vase
1980yen





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ