2020年 ごあいさつ



2020年があと一日で終わります。

2020年。

「 こんな一年になってしまうだなんて・・・ 」

その後に続く言葉は、ほぼ全員同じだと思います、

「 ・・・・ 全く考えてもみなかった! 」

” ほぼ全員 ” は世界中の、なのです、しかも。

恐ろしく気を遣い、

あり得ないくらい我慢し、

信じられないくらい疲れた、2020年。

また、

深く考え、

とっぷりと悩み、

迷い、もがき、塞ぎ、憂いた、2020年。

かなり濃い暗さです。

そして、

笑顔の素晴らしさが10倍に感じられ、

笑顔の効用というものに改めて意識が向き、

意図した笑顔、無意識の笑顔、大きな笑顔、小さな笑顔、

どんなものであっても笑顔は良いものだとしみじみ納得し、

笑顔に救われ、癒やされ、励まされた、2020年。

濃い暗さによりはっきり認めることができた明るさです。



このとてつもなかった2020年を経て、

たくさんの事柄が変化していくことでしょう。

大変化の中にあって、不本意にも翻弄され漂流し、

気がついたらとんでもない所に流れ着いて、大切なものを失っていた、

なんてことにならないように、


笑顔を生み出せる自分でいるために必要なものは何?


それこそが海図と方位磁針と承知していなければ。



2021年、

まずはそこから。

まずは自分のために、思考を重ねていこうと思っています。

自分が幸せであることが最優先。

幸せだから笑顔になり、笑顔は確実に感染しますもの。

「 全集中、笑顔の呼吸 ! 」 ですネ。

そのための鍛錬こそ、大人の責務といってもいいのではないでしょうか。



皆さまにおかれましても、軽快さとはほど遠い、

何とも言い難い大変な一年を過ごされたことと存じます。

本当にお疲れ様でした。

そして、このような険しさと変調に晒され続けた日々にあっても

この店のドアを開け、惜しげもなく笑顔でいてくださった皆さまに

感謝と尊敬を捧げます。

今年一年、ありがとうございました。

皆さまの笑顔に私も続きたいと思います。



新年は、5日 ( 火 ) より 営業いたします。

2021年も、

この小さな島にどうぞ遊びにいらしてください。

一同、心よりお待ちしております。



どうぞ良いお年を。


            パスキューアイランド
                   店主 大関 眞代






















































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私の大事



この30年近く、

私は、法事・祝席以外は基本的に2種類の靴しか履いていない・・・

と気がついた。

雪がない季節は、白のキャンバススニーカーを履いていて、

雪の季節に変わると、L.L.ビーン のガムシューズを履く。

スニーカーは、ごしごし洗える白のキャンバス生地で、同じ二足を

洗って干してをたまにしながら交代で履き続け、ダメになってきたら

同じ型を買い足しながら履く。

L.L.ビーンの方は、同じ型で三代目。ネイビーが廃版になってしまい、

買い足すことができなくなって、去年一代目と二代目をリソールに出した。

この春からのコロナ渦で、アメリカ本国から修理されたそれらが戻って

きたのは遅れに遅れて10月だった。前よりもゴム部分が固くなってし

まったように感じるけれど、これ以上私の着るモノほぼ全てに合うような

便利な靴を知らないし、スニーカーもしかり。

全然飽きないし、目移りもしない。

とても愛しているけれど、

オシャレとかコーディネートとか以前で、今やもうほとんど何を履いて

いるか意識すらしていないくらい・・・・・

つまり、楽ちん。

何て大事な靴達だろう。

何て偉い靴達だろう ( 私にとって! ) 。




年内は 12月30日 ( 水 ) まで

新年は  1月 5日 ( 火 ) より

皆様のお越しをお待ちしております!







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さむがりやのサンタ / FATHER CHRISTMAS



今日はクリスマス イヴ ですね。

今日一番忙しい人、それはサンタクロース氏。

一応世界中をまわって子ども達に贈りものを配達するということ

になってますからには、そりゃ今日は朝早くから大わらわなんだろな。

この 『 さむがりやのサンタ 』 は、そのサンタクロース氏のクリスマス

イヴの一日をかなり詳しくリポートしています。


目覚まし時計のけたたましいベルの音に起こされるまで、このサンタ

クロース氏は、夢の中で、お日様サンサンのビーチでサングラスして

日焼け中なんです!そして目覚まし時計をぱちんと止めてつぶやきます。

「 やれやれ また クリスマスか! 」 と。

ヤル気はあんまり・・・でも仕事だからね、ま、ちゃんとやらなくちゃな、

そんなスタンス。なんたって寒いのが大嫌いみたいで、同情しますけど!

彼のお住まいはどこかは明かされてはいませんが、作者レイモンド・ブリ

ッグスはバリバリの英国人ですから、このサンタクロース氏の暮らしぶり

の細かな描写は英国の庶民のスタイルだと思うし、そこがいちいち楽しい

ポイントなのです。


小さな洗面台の右側のバタフライ式の板に、淹れ立ての紅茶のポットを

置きます。紅茶のポットは丸くて大きめで、白磁に薔薇の模様です。

木製のラジオで今日の天気予報を聴きながら紅茶をカップに注ぎ、ビス

ケットとマーマレイドも。それから鉄のフライパンでベーコンエッグス

を作り、新聞を読みながら、猫 ( クロ ) を肩にのせながらナイフと

フォークで食べ、それから魔法瓶にインスタントコーヒー、イギリスパン

をスライスしてバタかチーズのサンドウィッチ、というお弁当も用意。

そして、「 うー さむ 」 とつぶやきながら、橇を出して手押し車で山盛り

の贈りものを積み、防水シートをかけて固定し、二頭のトナカイに繋ぎます。

身支度、お弁当、ストーブに石炭を追加、出動準備は完璧ですね。

最後に同居のクロと犬のポチに声を掛け、真鍮のノブの玄関ドアに鍵を掛け、

「 それーっ 」 と一声、「 はいよーっ 」 とふた声、

ぐいっと角度を上げてサンタクロース氏の橇は、空へと駆け上るのです。


大仕事を終えて 「 ばんざい! うちについたぞ 」 と帰宅してからのサンタ

クロース氏のくつろぎ振りも詳しく描かれます。

氏は、まず留守番をしていたクロとポチにごはんを与え、ストーブで赤い上着

を乾かし、ルームシューズに履き替えて、まずあのポットに紅茶。

次にラジオを聴きつつローストチキンをオーブンに、

クリスマスプディングを蒸し器に、

お風呂に熱いお湯を貯めながら、バスソルトをパラパラ、

熱いお風呂とシャワーでやっとサッパリと人心地ついて、黒ビールを飲み

ながら独りがけソファで旅行パンフレットとともにくつろぎ、

白いクロスを掛けたテーブルに出来上がったクリスマスディナーをセット、

食後はブランデーとシガー、送られてきたクリスマスプレゼントを品定め、

お皿を洗い、拭き、TVを観て、

小鍋でミルクを温めマグカップにココアを作って、湯たんぽも用意して、

戸締まり、入れ歯を薬品水に漬けて、それらをのせたお盆とともに寝室へ。

パジャマに着替えて、

最後に日めくりカレンダーをめくって、

「 ま、おまえさんも たのしいクリスマスを むかえるこったね 」

とのたもうて、おしまいです。


これは、人好きでも、子ども達に夢を届ける博愛の、でもぜんぜんない

サンタクロース氏の、それは魅力的な暮らしぶりを紹介する絵本、でしょう。

なんたって、サンタクロース氏はお年ですが完璧に見事に自立してらっしゃいます。

ちょっとオレンジがかった色調のブリッグスのイラストで、イギリスの庶民

の暮らしのディテールを楽しむためのとっておきの一冊。

私は、おおいに楽しくて、大好きなのです。

欧米の普通の生活流儀に関心がある大人へのプレゼントにおすすめですよ!!



明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

クリスマスディナーに、グラハム粉のおいしいパンを添えて。

こんがり焼けたパンを山盛りにして、

ご来店お待ちしております。



グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen










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完成まであと少し



シャワーキャップのような、パーマ中のような、こんもり頭の

瓶ふたつ。赤カブ達が一口大になって塩水に浸かっているところです。

向かって左は、プクッと小さな泡が生まれ出るのを待っているところ。

つまり、浸かり始めてまだそんなに経っていなくて、

向かって右は、それはきれいなルビー色。色素がしっかりと流れ出て、

プクプクと泡も生まれて、塩味も程よくて。

つまり、発酵食品として完成、デビュー間際 ( 晴れて冷蔵庫へと移動 )

っていうところ。

白いへんてこな帽子は、重しの石をのせたてっぺんの蓋代わり、

つまり、埃よけ、雑菌よけってことなのです ( ポリ袋 )。

この赤カブ漬け、漬け物にしておくのがもったいないくらいの見事な

天然レッドで、お味も蕪ならではのほろ苦さありのかろやかさ。

それはなかなかの美味しさなのですよ。

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冬ならではの



” 季節ならではのもの ” 、は居合わせる人数分だけ候補があがり、

さらに、その個人のリストにも、一つに絞れない複数のモノがあがると思います。

冬・・年末・・師走・・・大晦日・・・

私の12月下旬ならではのものは、牛蒡、

そして、鶏と昆布のだし汁の匂い、黒豆を煮る匂いです。

食べ物ばっかりですね。

お正月の準備の台所に満ちるこれらの匂いや香りには

なんとわくわくさせる力があることでしょうか。

牛蒡は、冬になると俄然登場回数が増える野菜の一つですが、

スープや煮物にこれが入ると入らないでは、満足度がかなり違う

なんと素晴らしいあの香り!

煮ても焼いても揚げてもすてきな、冬ならではの一番目なんです。

皆様は、どんな候補をお持ちですか?

大晦日まで、大忙しの台所仕事、


大好きな 香りに幸せにしてもらう  Body & Soul 


って一句、どうかしら?






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クリスマスってなにかしら?



「 12月25日はクリスマス!ワーイワーイ !」

共通認識としてのクリスマスは、嬉しい日、超楽しみな真冬の行事、

かき入れ時、などなど、暮らしも経済も活性化される一大イベント

であることは日本でも同じでしょう。

そもそも、クリスマスってもともとは何の日なのかしら?

キリスト教のお祝い日・・・何のお祝い?

そこで思い出して本棚から出してきたのが、フェリクス・ホフマン作

『 クリスマスものがたり 』 でした。





ホフマンが好きで購入はしていたものの、しっかりと読むことなく

本棚にて熟成させていた ( ← 得意 ) 絵本で、ホフマンの最後の絵本

なのだそうですが、その 『 クリスマスものがたり 』 によりますと、

起源は何と2000年ちかく前!


ユダヤのくにの小さなまち、ナザレ、

ナザレに住むマリヤというむすめ、いいなずけの大工のヨセフ、

天使ガブリエルのお告げ

「 生まれてくるおとこの子に、イエスとなづけよ。その子は、大いなるもの

となり、やがては、ひとびとの救い主となるだろう。 」

ローマ皇帝アウグストの人口しらべ、

お里帰りでベツレヘムに向かうヨセフと身ごもったつまのマリヤ、

ながたびの末、到着したベツレヘムはひとでいっぱい、お宿がなく、

よふけに、ようやくみつけた小さなうまや、

その夜、おとこの子をうんだマリヤは、その子をかいばおけにねかせ、

おなじ夜、のはらでねむるひつじかいたちに天使たちのよびかけ、

「 ベツレヘムにいくがよい。うまれたばかりのおさなごが、

かいばおけのなかに、ねているのをみつけるだろう 」

ベツレヘムへ。ひつじかいたちが向かい、かいばおけのなかのおさなご

をみつけて、天使のお告げをたしかめよろこび、

エルサレムの三人の賢者 に星のしらせ、救い主がおうまれになった

その星をおって旅した三賢者、うまやの上にとどまる星、

うまやにて、マリヤとおさなごにひざまづき、香と、薬と、金をささげた

( 以下省略 )。


とまあ、ざっくりとした流れですが、三賢者がイエスに贈りものを捧げた日、

それが12月25日、クリスマス、ってことみたいでした。

( ものがたりでは、その後のイエスの苦難の伏線も描かれておりましたが。 )

それで、日本では一般的にはあまり馴染みが無いけれど、この聖なる夜の

場面のフィギュアセットを飾ったり人形劇や子どもの劇にしたりするのですね。





さて、お次のこちらの一冊は、前々回にご紹介した 『 天使のクリスマス 』 と

同じく ピーター・コリントン作。

表紙には、まさに聖なる夜のうまやのセットが登場です!

荒れ地の中でトレーラーハウスに暮らす極貧の老婦人が、クリスマス・イヴに

自分の食べるものも薪を買うお金もなくなって、たった一つの商売道具の

アコーディオンを質に入れて手に入れたわずかなお金。教会の献金を強盗した

与太者にそのお金すら奪われたのに、老婦人は教会の入り口に飾られていた

聖なる人々の人形が倒されているのを見て、きちんと元に戻して差し上げます

( 表紙の場面 )。生き倒れてしまった老婦人。

そして、その夜起きた奇跡!

人形である聖なる方々が、老婦人に恩返しをするのですが、愉快極まりなし

なんです!

三賢者は、イエス用の贈りものを質屋に持っていき、換金、さらにアコーディオン

も質から出して、スーパーマーケットにて大いに買い物。





マリヤさまは、おさなごイエスを抱きながら老婦人の手を温め、

大工のヨセフは床板を直し、

羊飼いはツリーの飾り付けをし、

三賢者は、お茶の用意をし、オーブンで肉を焼き、マッシュポテトをかき混ぜて。






この方々の小ささと、素晴らしい働きと、窓の端っこのこっそりと去って行く

後ろ姿、もう感動と笑いで私達の心をも満たしてくださるのです!

この絵本にも、文字はいっさいありません。だからこそ、音を消した短編映画

を観ているような距離感がよいのです。


と、まあ、2000年前と現代と、クリスマスの聖なる物語を思い浮かべながら

今年のパーティの献立を考えましょか!



明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

クリスマスパーティの献立は、キッチンにてパンをかじりつつ、ワインを飲みつつ。

グラハム粉のパンは、力強くてワインのアテにもとてもオススメ。

きつね色にこんがり焼けた丸パンを山盛りにしてお待ちしております!



グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen

















































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ゆうびんや の くまさん / TEDDY BEAR POSTMAN



幼い子ども達に、世の中のいろいろな職業を伝える絵本があるんですよね。

息子が3歳くらいの時、彼に ” はたらく車 ” の波がドドーンと来てました。

はたらく車の実物はもちろん ( 工事現場の見物、古屋敷解体現場の見物、

除雪ライブ見物、走るタンクローリーに手を振るなど・・ )トミカも絵本も

はたらく車ばっかり。夢中でしたっけ。

絵本を探しに毎週通っていた BOOK-OFF 、はたらく車関連の絵本を物色して

いて出会ったのが ロイス・レンスキーの『 ちいさいしょうぼうじどうしゃ 』

という小型絵本です。三等身半のスモールさんが主人公で、あるおうちが火事

になり、通報 → 身支度 → 出動 → 火消し → 救出 → 署に帰還 までを、

スモールさんがいかにテキパキと勇敢に成し遂げたかを描いているのですが、

大人が見てもなかなか楽しい。キューピーちゃんのようなスモールさんが、

消防隊のリーダーとして防火帽とか防火服とか身につけ、余裕しゃくしゃく

で大活躍するのがただならぬムードなのですが、こんな火急の出動時でも

なぜか犬のティンカーが一緒なの!

ですが、息子は消防活動のプロセスが丁寧に ( しかもかなりクラシカル )

描かれていて飽きることなし。何十回読んでやったかわかりませんよ。

その後、スモールさんは農場主になったり、パイロットになったり、カウ

ボーイになったり、おとうさんにもなったりしていることを知り、ここで

初めて ” お仕事紹介絵本 ” の存在も知ったのです。


本日の見出し写真の絵本 『 ゆうびんやさん の くまさん 』 もそうです。

せきたんやさん、うえきやさん、しょうぼうし、パンやさん・・・

くま ( ぬいぐるみのくまなのです ) さんはいろいろなお仕事をしています

が、ゆうびんやさん編では、クリスマスイヴのゆうびんやさんなんです!

朝早くからまじめにきちんとお仕事をこなす、無表情で、はだかん坊のくま

さんはかなりシュールですが、イギリスの小さな町並みや、家の中が細々と

描かれていて萌えます!



ておしぐるま 「 がらがら ごとん、からから ごとん! 」



ゆうびんきょく内ではんこ押し中 「 ばん ばん ばん! 」 あたたかいおいしい
のみもの どうぞ


「 クリスマス おねでとう、ゆうびんやさん! なかに はいって クリスマス・パイ
と、ジンジャー・エールをめしあがれ 」


帰宅。おつかれ~  おふろにはいり、



だんろのまえで ばんごはん、



くつしたをつるし、すぐに ぐっすりねむってしまいました。


小さな絵本なのですが、なかなかの情報量、絵も柔らかくて素敵なのです。

クリスマス、もうすぐですね、くまさん!



明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

絵本を楽しんだなら、

くまさんのように、あたたかい おいしい のみもの、そして香ばしいパンで

絵本の余韻も一緒に味わいましょうか。

いつものように、こんがり丸いプチパンを山盛りにして、

お待ちしております!!



グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen












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天使のクリスマス / ON CHRISTMAS EVE





子どもと一緒にクリスマスを迎える大人達にとって、

12月24日の夜の 「 サンタクロース問題 」 は、ちょっとした

踏ん張りどころかもしれません。

クリスマスの朝、ちゃんと届いているサンタクロースからの贈りもの。

小学校低学年まではあれこれ要らんこと考えたり質問したりしないでいて

くれる子ども達も、年齢が上がってくるに従って現実的になってきて、

親が 「 ウッ! 」 とココロの中で答えに困る疑問や情報を募らせてくる。

F子さんちでは、” サンタさんは精霊なのです ( つまり、物理的な問題も

ほぼ全てクリアーですね! )” という説を採用。

U子さんの親子の間では、” サンタさんが贈りものを届けてくれるのは、小学校

まで ( お友達の中には、親が無関心なためにサンタさんを知らない子がいて、

それを質問されて困ったそうですが ) その後はパパとママが受け継ぐ ” と

いう納得のルールを採用。

サンタさんは一人で世界中の子ども達を一晩でまわるのは大変難しいので

お父さんとお母さんなど大人がサンタさんに依頼されて代わりに渡す・・・

子どもはサンタさんに宛ててちゃんと手紙で贈りもののリクエストをすべし・・・

悪い子にはブラックサンタがやってくる・・・・

などなど、まぁまぁ本当に大変なことですね!!


本日ご紹介する 『 天使のクリスマス 』 、

そもそもこの絵本は、


「  この本を、えんとつのない家に住む 子どもたちに贈ります。  」


という作者の一行から始まるのです。いいでしょ?

140ものコマ割りに、淡い色調の繊細で美しいイラスト。

文やせりふは一切無し。イラストのみで物語られています。

雪にすっぽりと包まれた静けさに満ちたクリスマスイヴの夜の魔法の時間を、

まるで映画を観ているように、主人公の女の子には秘密なんだけれど種明かしを

知っていくワクワク感!!

途中、眠っていた女の子が目を覚ましかけて、サンタさんの心臓が止まりそうに

なり、観てるこちらも一緒にドッキドキしながらも思わず笑ってしまうシーンもあ

ります。窮地を見事に切り抜けられたのは、それは可愛らしい天使の女の子の

おかげなんですが、作者ピーター・コリントン氏は、イヴの夜の 「 サンタクロー

ス問題 」 を、この小さな小さな女の子天使たちのとても有能な働きに着目し、

子ども達の夢と疑問に、とても落ち着いた見事な答えを見せてくれるのです。







雪・雪・雪。

音が吸い込まれてしまってでもいるような、

静かで深い安心感を感じさせる雪景色のこの絵本は、

昔は子どもだった大人にも、現役の子どもにも、

「 こういうことかぁ! 」 「 なるほどねぇ! 」 と、

やわらかな夢の時間を贈ってくれる一冊でしょう。

そして、江國香織さんのあとがきの文章が加えて素晴らしいのです。




『 天使のクリスマス ON CHRISTMAS EVE 』
ピーター・コリントン 作 / ほるぷ出版
ISBN4-593-50260-8









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大きなかたまり


©Shimmy Books / 2020



特別な夜です。

一日中降り続いていた雪が止んで、外は静寂の雪景色。

いつもの馴染みのテーブルに、この日のための大きな布を掛けて。

掛け布の色は、深い森の色。

シックに大変身したテーブルの上には・・・・・

スペシャルディナーの大皿、

大きなかたまりパン、

そして葡萄酒のグラスです。

特別な夜ですからキャンドルも灯しました。

チキンもかたまりで最高の焼き上がり ( いい匂い~ ) !

ヤツはまだかな ( そろそろ来る頃だ )?

雪で転んだりしてはいないかな ( あいつは意外とドジだからな )?

もう帽子をのっけて準備万端、

ちと腹が減ってきた・・・ああいい匂い・・・

チキンもパンも素敵な焦げ目・・・

ちょっとだけ、一口だけ、始めちゃってもいいかしら?

チキンに聞いてみよう ( 一口いい? )

パンにも聞いてみよう ( ちょっとちぎってもいい? )

うーーーん、早く来ないかな、

とりあえず、ワインだけでも ( 食前酒ってことで・・ ) 一口だけ・・



なーんていうお話し、いかがでしょう、シミー書房さん!

勝手に創作してしまいましたが、12月にはこんなスペシャルな夜が

あると素敵ですね!

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

実は、あのいつもの丸いプチパン、元々は大きなかたまりのパンなのです。

丸いプチパン8個分が元々のかたまりパンのサイズです。

大きなかたまりを好きな厚さで切り分けて食べるのは、プチパンとは

また違う味わいです。

大きなかたまりパンは、ご注文で焼き上げます。

1個は1000円です。

お問い合わせください。楽しい集まりのテーブルにいかがでしょうか?




グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen

グラハム粉の大きなかたまりパン ( 注文用 )
1個 1000yen














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