毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
福田 元美 初秋のイラストカード、揃いました
涼しくなりました。
今年は、にわか雨と雷のとても多い夏ですね。
ザザザザーーーッ と土砂降りがきて、しばらく経つと、ピタリと止んで。
その繰り返し・・・珍しいパターンでしょう。
そのたんびに空は洗われたように綺麗になっていき、からりとした初秋がはじまったよう
ですね。朝夕の空気、温度がまるで違います。
この微妙な季節の移ろい期をきちんと掴んで、福田元美さんのイラストポストカードが
届きました。もう夏じゃない、でもセーターを着たくなる秋にはまだちょっと。
そんな今の気持ちに嬉しい、8つのイラストカードです。
さっそく選んで、あの方へ、近況を綴って送りたいですね。
『 スープ 』
そろそろ温かいスープが欲しいですね。
たっぷりのスープのカップとお匙が、秋の訪れを表します。
『 ホットケーキ』
その金色の焼き色とシロップの色、柔らかな甘い湯気・・・明らかに初秋のもの!
『 ハリネズミ』
なんとなく木の実みたいな元美'S ハリネズミ。秋の森の一部です。
『 新米 』
これを毎年待っている食いしん坊さんたちが大勢。秋は食欲から始まる。
お茶碗についている一粒のお米粒を見逃さないで!
『 クラーク博士 』
いよいよ元美カードにも登場!
澄んだ秋の大空と丘の上の博士、秋が一番似合う北海道名所、でしょう。
『 はしる犬』
元美さんの動物イラストのシリーズは、一年中人気があるのですが、秋一番の登場は
耳を折って走ってくる犬でした。
『 ころがすマレーグマ 』
なーにを転がしているのかな?
一見、私たちにも描けそう! なんだけど、この絶妙な抜け加減はやはり元美さん。
『 ねこをつかまえる 』
猫の前足を持って、ぶらりんこーってしているレストランの人、ですって。
可愛がっているご近所猫さんかな?
どうりで顔が笑っています。
この8柄です。
小さな秋のカード、あれこれ楽しく迷って選びにいらしてください。
お待ちしております。
福田元美 イラストポストカード
1枚 150yen
地方発送もお受けしております。
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針刺し考
気に入っている針刺しを持っている、使っている、というのは、とても大事なことでし
て、針仕事をする上での機能性、そして充実感や幸せ感がとても上がると思います。
まず、針刺しは脇役の道具ですが、なくてはならないもの。
刺繍にしても、ミシン掛けにしても、手縫い運針にしても、まち針をはじめ、縫い針や
刺繍針をたくさん使いながらの作業なので、使いかけや待機中の針を集めておくターミナ
ル的な場所が必要だからです。
そして、情緒面、ここです、大事です。 というのはですね、
作業中針刺しをじっと見つめることはあまりありませんが、チラッ、チラッと目の
端っこに幾度も入ってきますね。
あまり気にかけずになんとなく使い続けている針刺しや、好きというわけではないけど、
とりあえずこれしか持っていないので使っている、という針刺しからは、目に入った瞬間
に起こる良質なエネルギーのやり取りは望めません。
モノにはエネルギーがあり、ヒトにも自ら発しているエネルギーがあり、
常にモノとヒトはお互いにエネルギーを与えたり受け取ったり、のやり取りがあるのです
よ、もちろん!!
なので、お裁縫仕事においては、お気に入りの針刺しを使っていると、はっきりと意識で
きなくとも目に入るたんびに ” 愛のエネルギー ” が双方を行き来してですね、
その結果、良い出来上がりになるということだと思うのです。
ついこの間、私のもとにやって来た新しい針刺し、とてもとっても気に入っております。
針を出し入れするたびにニッコリしてしまいます。
弟夫婦の次女・ふさこ嬢 ( 6歳・小1= 息子チカラと同い年ですー )が作ってくれた
フェルト製の超かわいい針刺しなものなのですから当然です。
「 まーちゃん ( 私のこと ) にも作ってあげるね。 」 と、チクチクしてくれたんだ
なあ ・・・・ 一生懸命さが縁のまつり縫いに表れているものねえ。
星やハートの飾りはお母さんのゆみちゃんが仕上げてくれたとのこと。
ああ、女の子って イイナ。 こんなん作ってくれちゃうんだもんなあ。
後日、ふさこ嬢に、「 ふーちゃん、針刺しとってもいいよ! 」 と伝えたところ、
「 うん、中に綿が入っているからねー! 」 というお答えでした ( 笑 )。
手に入れる事ができて、身の回りに置くことができて、使うこともできるもの。
美術館などで眺めるだけしかできないもの。
音楽や風景、匂いなどの、形を持たないもの。
全部ひっくるめて、私たちは膨大なモノに囲まれて繋がって生きていて、
その全てにアンテナを張り巡らせていてはストレスで身が持たないけれど、せめて暮らし
周りだけでも意識して 「 私はこれが好きだなあ 」 としみじみと感じられるモノを
選んでいくことが、自身の独自の文化的・思想的・哲学的な成熟を目指して生きていく
ということ、つまり ” イイ感じ ” になるのではなかろうか・・・・・?
ふーちゃんの針刺しから、なんだかこんなお話になりまして、書いていてびっくり!
へへへ。
どうでしょうか?
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レ・ミゼラブル
2013-08-18 / 映画
先日、蠍座で再上映されましたね、『 レ・ミゼラブル 』。
封切り時に、えーとどこでだったかな、スガイの札幌劇場にて観ました。
感想文がこんなに遅くなったのは、私にとって、この映画はとても感想をまとめるのが
難しいタイプの作品だったから、なのです。
どう難しいか? むむむ・・・大雑把に言うと、まあまあだったから・・・ということ
になるのかなあ。 ヴィクトル・ユゴーの原作をまだ読んでいないから、今回の映画化
がどんなものなのかを把握しにくいのもあります。
あ、でも、原作のかの有名な大河小説の何度目かの映画化ではありますが、
今回の映画化は、原作からというよりは、ロンドンで27年間公演が続き、今なお上演さ
れ続けているというミュージカルの金字塔といわれる舞台の完全映画化、ということなの
です。ミュージカルも観ていない私としましては、少年少女版の 『 ああ、無情 』の映
画版はどんなもんかいな? という感覚になってしまいます。しかも、お話の筋だって
大雑把にしか覚えていない・・・なんとも頼りない鑑賞者だったわけです。
ミュージカル版が原作ですから、映画版でもセリフは全て歌なのです。
しかも、歌を事前録音しておいて、カメラ撮影時の俳優は口パク演技のみという一般的な
ミュージカル映画の撮影方法ではなく、出演者は全員歌いながら映画的な演技もするライ
ブ撮影だったというのです。
ふーむ、なんだかそれはすごいことのような気がしてきますねえ、何となく。
時に切々と、時に朗々と、そして高らかに、その胸中を歌い上げる出演の俳優陣、
彼らはもともとトップスターなのですから、実力はあって当たり前なのですが、この映画
に出演するということは、その歌唱が見事であると同時に演技も素晴らしく、さらに様々
なカメラアングルに叶う映画的な容姿も併せ持っている、三位一体・同時進行できる実力
がある、ということなんですよね。ふーむ。
確かに。例えば、コゼットの母親役フォンティーヌのアン・ハサウェイ。
一夏の恋で身ごもったけれど恋人に捨てられ、生まれた娘・コゼットの養育費を得るため
に美しい髪と真っ白な歯を売り、最後には娼婦にまで身を堕とすフォンティーヌが
「 私も夢を見ていた時があった・・・」 と絶唱する 『 I dreamed a dream 』。
とてもいたたまれない、悲しい歌なのですが、美しい彼女が張り裂けそうに絶唱すると
崇高さすら感じられ、感動します。
・・・・・・・・と、さらに続きをどんどん書きたいのですが、書いていてだんだん詰ま
ってきてしまいました。
今回の映画版 『 レ・ミゼラブル 』 が醸し出しているスケール感、重厚さ、感動の確約
みたいなオーラに飲み込まれたかったけれど( 評判も上々)、そして、確かに立派な素
晴らしい作品であることは本当に間違いないのだけれど、飲み込まれそびれてしまったこ
とがはっきりしてきてしまった。
私にとって、引っかかり所が少なかったのです。映像的にも、ストーリー的にも。
『 レ・ミゼラブル 』、日本語訳で5巻にはなる古典大河小説。
時代は19世紀フランス、ユゴーが描いた当時の文化・風俗・時代、そして人間観の描写
は緻密にして豪放で、庶民と政治、神と俗、愛と償いといった主題が幾層にも絡まり抜き
差しならぬものなはずです。
やはり、私にとっては、このような文学作品の映画化とは、まず ”原作 ” ありき、
ということでしょう。ユゴーの 『 ノートルダム・ド・パリ 』 の異様な感動の体験から
しても、『 レ・ミゼラブル 』 の原作の凄みは想像に難くないのですから。
読まずに観ると ( ああ、ミュージカルの映画版でした )、今作の脚本と演出の出色点
が具体的に感じづらい。あっさりと、満遍なく描いているなあ、と観終わります。
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夢、望み、目標 ・・・・・ とか。
2013-08-16 / 日々
先日、蠍座に行く前に、北大前の弘南堂書店にて以前より欲しかった、マルセル・プルー
ストの 『 失われた時を求めて 』 を手に入れました。
全5巻、10kgはあろうかという紙袋 ( 二重にしてくれました ) をずっしりと両腕
で抱えて、「 幸せは重さで決まるのだ! 」 とうそぶきながら映画館の暗闇へ。
ゆっくりとこの長編に取り掛かれるのは、一体いつ?
夢と希望とともに、読書欲にはお金を払う主義ですが、
人生短し。頑張らなくては ・・・・・。
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カレーのつくりかた
2013-08-07 / 季節
『 カレーのつくりかた 』
長田 弘
そうしなければいけないというんじゃない。
そうときまっているわけじゃない。
掟じゃなくて、味は知恵だ。
こうしたほうがずっといい、それだけだ。
さて、殻つきのカルダモンとコリアンダーを
手のひらに一杯、それから
黒コショーとクミンを大さじ一杯、
クローブを丸のまま一つまみ、
シナモンは棒で三本、それらの
スパイスをかさならぬようにひろげて
フライパンでかるく炒る。
全体にカリンとしてきたら、火を止める。
強火で焦がしちゃ絶対にいけない。
カルダモンの殻をていねいにむく。
それから、ぜんぶのスパイスを一緒にして
すり鉢でゆっくり細かく擂りつぶす。
ターメリックの目のさめる黄色をくわえる。
サフランをくわえ、赤トーガラシで
辛味をつけて、さあカレー粉のできあがりだ。
香ばしい匂いがサッとひろがってくると、
いつだってなぜだかうれしくなる。
人生 「 なぜ 」 と坐ってかんがえるのもいいが、
知恵ってやつは 「 なぜ 」 だけでは解けない。
本質をたのしむ、それが知恵だ。
きみを椅子からとびあがらせる
とびきりのカレーをつくってあげるよ。
秘訣はジンジャーパウダーを混ぜること。
するどい後味がじわじわと効いてくる。
詩集 『 食卓一期一会 』 より
生命の本質につながる料理を作ること。
今、私が会得したい第一のもの、でしょうか。
生きることと食べ物、そして食べることの真髄に触れる素敵な言葉が詰まった本。
そして、読書したくなる本、です。
『 食卓一期一会 』
著者/ 長田弘
出版社/ 晶文社/ ISBN4-7949-3517-X C0092
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真夏を過ごすコツ
朝ごはんの後、まだ少し体は重い感じがするのですが、
そこを押して、洗濯、そして、拭き掃除をします。
お風呂の残り湯をどしどしと使って。
トイレ、階段はもちろん、床、窓の棧、などを。
やっていくうちに、どんどん体が動くようになっていく。
脳から、なにかこう、活性する汁が出始めている感覚があって、ちょっとハイな感じ。
ランナーも走っているうちにハイになる何かが脳から出るって聞いたか読んだかしたの
ですが、私の場合は、お掃除ハイ、っていうことになるでしょうか?!
今日はここまで、明日はあそこをきれいにしよう ・・・
床がサラサラになって、裸足に気持ちが良いです。
すっきりと掃除を終えている満足、開放的になっている生活を受け止められる安心感。
暑い夏の日々、負けずに過ごすコツ、
私の場合、それは、せっせと励む掃除 ですね。
それって一年中のコツ? もしかして。ハハハ。
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てれびくんのふろく
2013-08-04 / 日々
ヒーロー派の男の子たちの大人気雑誌、『 てれびくん 』 は、毎月1日発売の月刊誌。
その名の通り、テレビで放映中のヒーロー番組のちょい予告や、戦い場面の子供向けの
分析や武器の解説( もちろん平仮名中心 )でどっさりと特集。そして、マンガのペー
ジや読者( だいたい3歳くらいから、ですね )投稿ページ、プレゼント応募のページ、
ぬりえや迷路、紙上ゲームなどのページ、ヒーローたちが集団生活上のマナーを説くペー
ジ ( やはり効き目ありなのか? )、などなど本当に盛りだくさんの内容なんですが、
この雑誌の一番のウリは、「 ふろく 」。
簡単にふろくと書きましたが、とんでもない!!のです。『 てれびくん 』のふろくは、
もはやペーパークラフトの極限をいってます。
手先の器用な大人が作っても早くても2時間弱、はぜったいにかかりますって!!
雑誌巻末の 「 今月号の付録の作り方、遊び方 」 を首っ引きで、手順を追ってじっく
りと完成させなければなりません。いくつもの細かく且つ精巧なパーツを、無くさないよ
う、破らないよう、細心の注意をもって切り離し、ノッチの 「 やまおり・たにおり 」
を丁寧に、数字同士を合わせてはめ込んだり、糊付けしたり。
小さなそのノッチを小さな切込部分にはめ込むその時、ククッピタッという微妙な、でも
確実に ”無事、上手にはまりましたヨ ” という手応えがあるんです。
作っていて、結構夢中になり、そんな小さな達成感の積み重ねでさらに熱中。
途中からは、私の隣で邪魔ばっかしている当の息子そっちのけで入魂しちゃったりして。
平日にぶっ通しでこのふろくづくりに費やす余裕はないので、週末になんとかかんとか
取り掛かってみたり、いつかのフロクなんかは 「 明日の朝までに完成させておけよ 」
とあのチビに命令されちゃって、夜中に虫眼鏡を片手に仕上げたことだってあるんです。
「 てれびくん 」編集部には、この組立てふろくを規格、デザイン、制作するチームがあ
るんだろうなあ。 本当に素晴らしい仕事をされておられる、と思います。
思うのですが、読者である子供は、そうですねえ、小学校4から5年生以上でないと
絶対にひとりで完成させるのは、ムリ。 大人が制作せざるを得ないっていうのが無言の
設定で成り立っているのです。 興味がすこしでも持てる大人だったらいいんだけれど、
全くの無関心とかすごい不器用さんだと、いくら子供にせがまれても、キビシイだろな。
そして、苦労して見事完成させても、まあ、三日で壊されますね。
その儚さが、雑誌ふろくの魅力、といえばそうなのですが・・・・・。
実は、先月号のふろく、まだ作っていないのです。
作りたいのですが、7月はなんだか慌ただしい日々で ( 言い訳 )、レジ袋にいれて
目立たない場所にぶら下げてあります。 夏休みが始まり、息子も忘れているのでそっと
そのままにしてありますが、夏休みの自由研究・母編、また夜中にこっそりと、じっくり
と取り組んでみようかなあ。朝、テーブルにピカピカの完成品を置いておいたなら、
うんとこさ株が上がるかもなあ。
『 ドキドキ ダブル立体めいろ 』 です。
ちなみに最初の写真は、『 グルポン獣電マシン 』。
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