トルコ桔梗







八百屋さんの店先で、大きなバケツに入れられてドーンと売ってました。

活きがよく、しかも安く、朝来る途中で買ってきました。

クラシックなダイヤ切子の水差しに入れてみました。

特に香りのない花なんですね、トルコ桔梗。

” とるこぎきょう ” って書かれているのでそう記しましたが、

今まで私は ” とるこききょう ” と呼んでいた。

濁音で ” ぎきょう ” だとなんとなく重たい感じがしてしまうのだけれど。

同じく ” 有田みかん ” は ” ありだみかん ” なんですってね ( みかんのダンボ

ール箱に ARIDA と印刷されていた ) 。

なんかヘンだなあ ・・・・・ 。
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ストールを巻きましょう






あと2日で9月が終わります。

あと2日で10月がやって来ます。

札幌市内はまだ木々は緑色ですが、ナナカマドの実なんかはそろそろ薄っすら色づいて、

オレンジ色くらい。秋の深まりとともに少しずつ朱赤に変化していくのですよね。

北海道の真ん中あたりの高い山々は、最高の紅葉ぶりだそうです。

ドライブなんかいいだろなあ。

風もそうとう冷たくなってまいりましたこの9月の末、

本格的な首巻きの季節もやって来ております。

そこで、今日は、オリジナルのストールのご紹介です。








それはそれは美しい、鮮やかなローズレッド。 上質の麻100%です。

シンプルなコート、ジャケットにひと巻き。

強さと遊びを感じさせ、俄然おしゃれ感が増す、存在感のあるストールです。



67 X 200 cm / 9980円








もう一色は、フォレストグリーン。

針葉樹林の香りがしそうな深みのある緑色。 

リトアニア製の上等麻100%です。肌触りが柔らかく、何より暖かいのです。



54 X 200cm / 8800円











こちらは、麻90% ウール10%の薄手のストールです。

色は、ちょっと白を混ぜたような、やわらかい緑色、そして、煙がかったこげ茶色の2色。

たたんで鞄の中に。

お天気の変わりやすい秋の旅行にどうぞ。



60 X 200 cm  /  6800円 





服の色はなんとなくいつも決まっていて、毎回やっぱり同じ色合いを選んでしまって、

黒でしょう、グレーでしょ、紺にそれからせいぜいベージュ、かしらん ・・・・・。

っていう方、とっても多いと思います。

基本服はそういうものですよね。落ち着くし、着まわしきくし。

だからこそ、小物はたまにはうんときれいな、元気が出るようなカラーを選びましょうよ。

小さいものだから、そんなに高価ってほどじゃないし、

まずはいつも通りの地味~なコーディネイトにしておいて、最後に鏡の前でグッと色を

効かせるんです。 粋です。 うきうきします、きっとね。

大人ならではのオシャレの楽しみ方って、そんな感じが素敵と思いますが

いかがでしょうか。
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空き箱





美しくてしっかりとした空き箱だったなら、

まあ、捨てずに取っておく人がほとんどだと思います。 

素敵な空き箱、空き缶が、時にその中身よりも関心ごと、という人も結構いらっしゃる。

空いたその箱の使い道をあれこれ考えるのも楽しいでしょう。

私ときては、空き箱使いが苦手です。 下手、です。

何かねえ ・・・・ うまいこと思いつかない、のですよ。

いい空き箱、ああ、何か入れたい、入れたいなあ、ぴったりのもの何かないかなあ、

と、探してもすぐには思いつかなくて、思いついて入れてみたなら、どうもサイズが

微妙に窮屈だったり、中身との相性が今ひとつだったり、しまいには、何かを収めたは

いいけれど、しばらくすると、中身が見えないし、使用頻度の低いものだったなら、

何を入れたか何が入っているんだったかすっかり忘れてしまい、

「 あれっ、そうだった、こんな箱があったんでした!

こんなものを入れておいたんだった!! 」 となり、

「 こんなに長い間忘れ去っているものって、取っておく必要アリ???

いらねんじゃない?? 」 となっていること多々ありますです。


そんなワタシの ” 空き箱づかいの歴史 ” 上、いまのところ最も適した活用を実現できた

のが、今回の写真の箱とその中身なんです。

箱はデメルの空き箱。なんでも、ウィーンの歴史あるお菓子屋さんなんだそうで、

包み紙もそりゃあ美しく ( 紙の活用力は、箱ものよりはマシなので、即文庫本カヴァーに

なりました。 ) 、箱に至っては、今時のエコエコエコの強風どこ吹く風といった感じ、

本当にしっかりしていて、贅沢な作りです。

クルミ色の " Demel Wien " の連続柄の敷き紙が本体と蓋の内張りになっていて、

表面に張られている花柄と紋章のヨーロピアンクラシックなデザインの化粧紙は、つや消し

のゴールドとチョコレート色、軽く水もはじきそうな上質なもの。

本体の箱は台座に乗っていて、蓋をした時の姿の納まり方がなんとも良い。

この立派な小箱には、人差し指サイズの棒状パイが入っていました。

チーズとか胡椒とかシナモンとかのスパイスがまぶされていて、まずまずおいしかった

( 勿論頂き物、店で差し入れとして ) 。

そして、食べ終えてしばらくは放置、次にキャンディーを詰めてみた。ダサダサな感じ。

そしてまた空っぽのまま放置、そしてある日、何気なく糸と針刺しを入れてみて、

ピンッ!! これだーっ!! ぴったりコンだーっ!! と。

店でのちくちく針仕事って結構あるんです。

コースターの最後の仕上げのかがり縫いとか、ちょっとした刺繍とか、ボタン付けとか。

木綿糸3つ、いつも使う刺繍糸2色、プライスタグ用の麻糸、小さな針山と針数本。

もう、誂えたかのようなしっくりとした収まり具合、軽いもの同士の相性のよさ、

我ながら感心して、しばらくにたにたと眺めておりました。


お遣い物、お土産、差し入れ、などは、おいしそうなものを選んでお持ちするわけですが、

その箱や缶の良さも考慮して、というのも相手によっては、うれしさが2倍になったり、

もう一役かってくれたり、と、贈り甲斐選び甲斐も2倍になり、双方がとっても

めでたしめでたしなんですね。











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ハート・ロッカー / THE HURT LOCKER







7月、蠍座で戦争映画を3本観ました。

『 ハーツ アンド マインド 』 と 『 ウィンターソルジャー 』 そして

『 ハート・ロッカー 』 です。

1本目2本目はヴェトナム戦争とは何だったのか? というドキュメンタリー映画で、

3本目は、ヴェトナム戦争終結から33年を経たアメリカの今様戦争の実態らしきものを

基調に、ある1人の戦争中毒の男の脳みその壊れっぷりを、

それは見事に巧みに描き切った作品でした。

” 反戦 ” してないわけじゃないんだけれど、れっきとした ” 戦争映画 ” では

あるんだけれど、これは、人間の深奥の闇の深さがテーマ、と観終えて思いました。


今、戦争の最先端はこんな感じだよ、凄っごいコトになっちゃってるでしょう、

これ、みーんな人類のやってきたことの集大成! 

たーいへんだよねー、一体どうやって始末をつけるんだろねえ・・・・・

最前線に立たなくちゃなんなくなっちゃった人達もさあ、

もうどうしていいのかわかんなくなっちゃっててねえ、ただただ、任務を無事に終えて

お家へ帰りたい、人間的な暖かさに早く繋がりたいっ!! なあーんて願うシーンが

あったりして、そして、現地のイラク人の少年との交流っぽいエピソードも挟まれていたり

して、観ているあたしたちも、ちょっとホッとするやらジーンときて同情しちゃったり、

「 戦争って、なんて非人道的なんだっ!!! 」 ってね。

当然ながら、そんな感情を抱いてしまって、うっかり監督の巧妙なカモフラージュに

騙されそうになっちゃうんだけれど、けっしてこの映画は、過酷な現代の戦争場でのぎりぎ

りになっても失われない人間性を描き出したものでもなくて、多くの命を救うために

自らの命を懸ける男達 ( アメリカンの ) を描いたものでもない、です。

『 ハート・ロッカー 』 って、戦争映画のスタイルをとっているヤクザ映画みたいだな。

アドレナリンの出方が尋常じゃなくなっていく狂気。

死に触れられそうになる瞬間のスリルと恍惚。

命知らずのヒットマン?ジェームズ二等軍曹が凄い感じです。

どうしてこんなに壊れちゃったのか?

妻も、生まれた子供も、自然に囲まれた小さな我が家も、戦争に比べると、いつでも

捨てられる。実際に捨てちゃった、俺。

そして、今日も彼は彼の地で、危険度200%の爆弾処理に嬉々として従事するんです。


” WAR IS A DRUG ”

戦争は麻薬 ・・・・・。

最初の画面にあったこの一行が全て、でした。

アカデミー賞を取るだけあるよなあ、いろいろな意味で物凄い巧者、だと思うもの、

この女性監督は。

見ごたえ十分、リアリティも!!


















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福田 元美 さんの新作







秋からの楽しみは、

本のいろいろを開くこと、 

ページをめくり、その作品世界と出会い、味わい、心を動かす事。

体は 冬の寒さに向かう準備として少しずつ脂肪をためていくらしいのですが、

心も同様に、冬ごもりの間中の豊かな気持ち、新鮮な感覚を支えてくれる良質の養分が

必要なのですよね。

詩と版画 なんていかがでしょう。

あまり日常的ではないかもしれませんね。 

だからこそ!

ストーリーはあるようで、ないようで、どちらでもいいのです。

とても繊細な、ある日ある時間ある瞬間の、ある感覚。

それをそうっとすくい取り、そして、選び抜いた言葉で表し、伝える。

そしてその記憶の断片、微かな匂い、広がるイメージを導く、小さな凹版画。

あまりに日常に埋没してしまっている私、私達、は、

時に偶然のように出会う詩の一行に、心揺さぶられ、涙が出てきてしまう、という

ハプニングを得る事もあります。

それは、まるで、ちょっと硬くなってきていた魂に、瑞々しく滋養たっぷりな液が垂らされ

て、瞬時にすうーっと浸透するみたいな感じかなあ ・・・・・・ 。


この度出来上がった福田元美さんの 『 raindrops 』 。

8.5 X 14.5 cm という程よく手のひらに収まるサイズの、小さな詩画集です。

通称 ”ミニブック ” の、通算8冊目、そして今回、今までのスタイルをなぞるのでは

なく、全て刷新。

表紙の紙のカットの仕方、本体ページの構成、開いた時の美しさや見易さ、

背表紙のキャンバス生地のまわし具合や、タイトルの位置、そして、なによりも、

詩が生まれるまで、版画が完成するまでのプロセスに、本当に頭が下がるくらいの時間が

費やされているのです。

そのような水面下の水掻きについては、中の2つの詩と版画の味わいが全てであり、

いちいち私が説明するのは余計な事、ですよね。


いつでも手のひらに静かに乗せて、そっと開けるように、傍に置いておく。

そういう 詩と版画の、手作りの本。

本屋さんにはありません。

パスキューアイランドにて、是非、手のひらに乗せて、

そっとページを開いてみてください。



福田元美

『 raindrops 』   900円







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2010年、夏はおしまい!






こんにちは。

約1ヶ月以上も更新せずにおりました・・・・・。

暑さ、そして諸事情細々により、トンネルに入り込んでしまい・・・・・・

ようやく出てこられましたー!!

ご無沙汰してしまい、申し訳ございませんでした。


この夏は、まことに暑うござんした。

ですが、本州方面は、まだまだ残暑続きなのですよねえ。

先週、筑波からいとこ夫婦が遊びに来ていたのですが、

彼の地は、やはり9月一杯は「 暑い 」と。

昨夜、さいたまの叔母から電話があり、

「 今朝は1~2度下がって31度、なんだか緊張感の糸が切れちゃったみたいで、ヘン

なのよお 、さあ、今日も暑さに負けないぞっ!! っていう元気がでてこないの。 」

・・・・・・・・

って、おばさん、北海道とは暑さのレベルが違いすぎ!

31度、もう、十分暑い暑いっ!! 体と精神の向かい方がもう違ってるみたいだ。

札幌は、今週にはいり、日中は日差しが強いけれど、夕暮れ時からは一気に涼しくなり、

夜の帰宅時間には、そろそろ羽織るものが必要なんです。

やれやれ、札幌にしては珍しく長居していた夏も、ようやくおしまいかあ。

この夏中、店には水を張ったブリキバケツを常備して、開店前に玄関前を掃いたあと

まず1回目の水撒きをして、店内にも撒いて、

日中は、乾いてくるとセッセと水撒き。

ブリキバケツに手を突っ込んで、ちゃっちゃっちゃ、ちゃっちゃっちゃ。

気持ちよかったんですよね、これが。 日に何度も撒きましたっけ。

それももうおしまい。

新しい季節の始まりを、新しい気持ちで迎えられそうです。

首に巻くもの、羽織るもの、ちょっと厚めのソックスに、長袖のシャツに、Tシャツに。

夕暮れが早くなり、家々の窓からの明かりがとっても暖かく感じられ、

熱いお茶が恋しくて、ごはんの献立も変化してきて ・・・・・・・

秋がやって来たのですね。

さーあ、今年の秋のプランを練って、ひとつ深呼吸。

背筋を伸ばして、進めー!!










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