のほほん・カワイイお皿なのです。






昔々の、有名でもなんでもない職人達が、ひょい ひょいって筆を遊ばせて、楽しげに、

あるいは、数も数だから何にも思い入れないかのようにすーいすいって描いた、

安価な大量生産ものの、日常の皿小鉢の絵付けに、たまらない魅力を感じます。

まだまだ素朴で人間的でいられた時代のものなので、

それらの多くは、今では贅沢ですらある ” 手描き ” で、

絵柄のも身近な自然のモチーフがほとんどで、

草木や花、虫とか、魚とか、山水、波に千鳥、竹にスズメ・柳にツバメなんかの定番柄、

愛らしく、儚げで、ひょうきんで、偉くなくて、頼りなくみえて、結構逞しい、そんな絵。

版がずれている印判手なども、とってもいとおしく、特別の親しみを覚えます。

今じゃあ即不良品扱いでゴミにされるしかないそれらが、

どっこい手から手に渡り今の今まで存在し続けている奇跡と、そんなハネものが

ちゃんと生きていけた、のんびりとした時代のすばらしさをみる思い。


今日の楕円形の磁器のお皿は、もっと現代に近い昭和30年代くらいのものでしょうか。

数年前に近くのお店で思わず出会って、即、買いました。

3枚あったので、3枚買いました。

1枚は、姪っ子のちっちが遊びに来たとき用に、と、実家において置き、

1枚は友達へ。

残る1枚が、今息子の朝のパンのお皿になっています。

赤い帽子をかぶった白い鳥が、ケーキを持っていて、ケーキから湯気が出ている!!

黄色い鳥2羽が受け取りに? 歩いていて、そして、木とお家、青い鳥も2羽飛んでいて

赤い風船をくわえている ・・・・・・・。

ストーリーが、あるようで全然無く、なんかヘン。

幼児向けの絵皿なんだから、とにかくカワイク仕上げてやろうじゃあないか!ヨオーッシ、

という、陶器会社の絵付け担当のおじさん達の心意気のようなもの?や、でも、カワイサ

っていってもなあ、オレ達の考えつく目一杯で、まあ、こんなもんかな・・・・

というようなタイプのかわいさなんですよ、この絵付け ( 私の想像 )。

なんといいますか・・・ヘンカワイイ・・・お皿でしょう。

” カワイイ ” という言葉が、今ほど多様化していなくて、今ほど無駄に多用されていな

い時代の、まっとうさすら感じます。

子供時代に、一枚くらい絵のついた器を自分専用にしていた思い出をもってもいいよね、

そして、ちょうど手持ちのお皿にこれがあったので、息子用に。

割らずに使っていって欲しいものです。















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とーしゃん読んで!







息子 ( 3歳半 ) は、とにかく強烈に私の家事仕事および食事&安眠を妨害します。



「 まーちゃん一緒にあそぼう! 」

「 まーちゃん本よんでっ!よんでっ!よんでよお~っ!! ねえ、よーんでええっ! 」

「 まーちゃん こっちにきてーっ! ちからとかくれんぼしよー!! 」


今まーちゃんは、こうこうこうで、こうしなくちゃいけないから、も少し待って、と

噛み砕き繰り返し言って聞かせても、98%は全くきかない。

3歳になってしばらくして、アレッと気がつくと一人で遊んでいたりすることが

ほんの極稀にあったりすることも無きにしも非ず、それが全体の2%、というわけです。

お茶碗を洗っている最中に、オマエと一緒にかくれんぼなんて出来るわきゃね~だろよ、

と心の中で毒づいて ( だってあんまりにも毎度毎度の無理難題気まぐれ放題なんだもの

鬼母にもなっちまう ) 「 今はダーメ、これ終わったらね 」 と言っても無駄。

するとヤツはどう出るか? といいますと、強引に流し台と私の体の間に割り込んできて、

妨害作戦が始まるんです。

もうこうなったなら、こっちも相手も意地ですよ、双方一歩も引かない様相。

もうダメだー、凄い力でやられてしまう ( つけた名前、間違ったかも・・ )ウガーッ

そうだっ!!あのヒトを呼ぼう!

「 とおおーしゃああーーん!! チカラがいじめるうううーーっ! たーすーけーてえ 」

ここで、夫 登場。

夫は息子とかくれんぼなんぞはしないのですが、

「 どれ、チカラ、とーしゃん何か読むか 」 と、まあ、矛先をちょいと横へ向けさせて

流れを変える役を務めるわけです。

素直に気が変わって、絵本選びに入る時もあれば、まだ暴れてごねる日もありますが、

しばしの時間稼ぎはうまくいきます。

そして私も、とーしゃんの朴訥な絵本朗読を聞きながら、残務処理を大慌てで済ますの

でした・・・・・ ふう、全くもう ・・・ 毎日こんなんばっかりサッ。


と、いうわけで、今回の写真は、結構以前の、朝食時のものでして、

大抵は、息子と夫は私よりも一足早く食べ始め、ぱくぱくと食べ終えるのも早いのですが、

やっとテーブルについた私が、紅茶一口、パンひとかじりする間を与えず

” 読んで攻撃 ” を始めた息子を、とーしゃんがうまいこと別所へと移動願い、

読んでやっているところ。 

お決まりのセリフ、「 どれ、チカラ、とーしゃんが何か読むか。」 ですよ。

男同士寄り添う姿はなかなか結構、と、一枚パシャリと撮りました。

まあ、おかげで何とか6割くらいはテーブルについて椅子に座って食べられますが、

手ごわいチビ怪獣は、決して心ゆくまで最後まで私に食事をさせてはくれないのでした。


ふううーう、全くもう ・・・・・毎日こんなんばっかりサッ!

修行はまだまだ続く・・・。







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