ご挨拶



何と書き始めたらよいやら、、、、ぐるぐる巡っております。

「 完 」 ではなく、「 つづく 」 なのですから、かしこまっている

場合ではないのですが、

いやいや、やはりここは、きちんと皆様にご挨拶を申し上げたいと思います。




                  ご挨拶


 本日午後7時をもちまして、

ここ、第2三谷ビルでの営業を、無事終えることができました。

『 電話室 』 のガラス扉からお客様をお迎えして、18年。

たくさんの皆様が 「 いらっしゃいませ 」 と 「 ありがとうございました 」

を受けてくださいました。

過去4回ほど移動をしていますが、

ここは、パスキューアイランドが一番長くいた場所です。

私が一番長くいた場所です。

この第2三谷ビルの元車庫だった、天井高4メートル、コンクリートブロック壁の、

10坪の細長い風変わりなスペースでの営業期間中に、

私は、結婚し、子供を授かり、母になり、実家の母と父をおくり。

デジタルカメラが最先端だった時代は、スマートフォンとSNS が日常、という時代へ。

書店も映画館も、ビルや小路や道路も、気付いたら、無くなり、縮小し、拡張し、新築し。

ダイナミックに変化していく街の中心地で、

毎日、電話室の真鍮のドアベルの音に励まされながら、私自身、人生の大きな変化の

時期を充実して過ごせたと、改めて感じ入っております。

雨の日も。

風の日も。

晴れの日も。

雪の日も。

辛い時も。

うれしい時も。

疲れた時も。

悲しい時も。

いつも、いつも、電話室のドアベルが、私をシャンとさせてくれました。

ドアベルを鳴らしてくださった、全ての皆様が、私を作ってくださいました。

本当に、ありがとうございました。


私と同い年の第2三谷ビルは、年内に取り壊されるそうです。

惜しまれますが、街はいつの時代にもこうして変貌してゆくのでしょう。

私達も同じですね。

変化こそ人生の醍醐味!

さぁ、次のステージへ。

明日から、たくさん準備しなくてはなりません、頑張ります!

そして、

雪が解けて、春・4月、新しい場所にて、皆様に再びお目にかかりたいと思います。

楽しみにお待ちいただけますよう、

どうぞよろしくお願い申し上げます。




感謝を込めて。




                パスキューアイランド   店主・大関 眞代












































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福田元美 2018春の新作カードのご案内



毎シーズンのことなのですが、

福田元美さんのイラストポストカードの新作が揃うと、すでに並んでいる

旧作もひっくるめてとても好調に売れ行きが上がってゆきます。

新しい季節の到来の歓びを、さり気なく ( 実はとてもじっくりと考えられていたり、

試作を繰り返されたりして ) 表現しているモトミカードのイラストの数々が

手に取るみんなをニッコリさせるから。

この春の新作も大好評、あぁ、3月一杯の休業は残念だなあ。



2018年の春の新作カードのトリをつとめるのは、このカードです。



『 プリーツスカート 』
トルソーがはいている細プリーツのスカートが、ふんわりと揺れている・・・・
春の軽やかさ、春の新鮮さ、そして春の優しさ、浮き立つ気持ちを、
プリーツスカートに託し、トルソー一本で見事に ” 売れる ” 作品へと
昇華させている、福田元美の実力です。



ねねねっ! 素敵でしょ?

久しぶりに 「 スカートもいいな。 」 と、パンツばっかりの私ですら思ってしまいました。



福田元美さんの作品は、もっちろん、新店舗でも変わらぬラインナップで

取り扱わせていただきます。











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ご案内



当店がここ第2三谷ビル1階の車庫に 「 電話室 」 の古い古いガラス扉を

取り付けてから、早くも18年の月日が流れておりました。

もう既にいろいろな媒体で見聞きしていらっしゃる方もたくさんおいでかと思いますが、

老朽化のため、年内の第2三谷ビル取り壊しが決まり、

当店もいよいよ新たな場所へ移動することになりました。

ここでの営業は、今月末日までです。

3月いっぱいはお休みさせていただき、4月中には再営業いたします。

思い出たっくさん!! のここ 「 電話室 」 のパスキューアイランドとも

もう少しでお別れかぁ・・・。

どうぞみなさま、見納め?がてら、「 電話室 」 にいらしてください。

残りの日々も、何一つ変わらず ( 笑 )普通に、

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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福田元美 春の新作カードの続きが揃いました



先週末にご案内いたしました 福田元美さんの2018年の春の新作

イラストポストカードの続きが入荷しましたので、さっそくご案内です!




『 しっぽをつかまれて怒るねこ 』
あっああぁ~っ!!この後即 「 ギャウーッ 」 って噛まれるよー!
逆立つ毛並み・こめかみのちっちゃな、でもハッキリと出ている
” ムカマーク ”・・・・どうなっちゃう?(笑)
こんな図柄を描くのは、元美さんしかいないよね!




『 カーテンを開けるパンダ 』
なんてキュート!! さあ、もう春ですね!って、パンダさんの楽しげな後ろ姿
が言ってます。カーテンレールの端っこのカエルの人形もそう言ってる。



『 しろくまの親子 』
元美さんの本領発揮の動物シリーズ、新作はこの親子。
こんなカードが届いたら、じんわりと心膨らみます・・・



『 スニーカーのひもを結ぶ 』
ティーンネイジャーのはじめ頃?まだあどけなさの残る男の子は、
春にスイミングのクラスに通い始めるのです、真新しい ” ひも式 ” のスニーカーで。



『 キッチンツール 』
使い込まれた道具のカッコよさったらありませんよね。傷もいっぱい、すり減りだって
かなり。経年変化は、美味しい料理を作ってきた勲章なのですから。







外は雪。

今晩はけっこう降り続いています。

でも、でも、もう少し。立春を過ぎたもの、春が近づいてきているのです。

マフラーをしっかりと巻いて、雪に足を取られないように気をつけて、

勢揃いしている新しい春の商品をチェックしに、

いろいろなお店のウィンドウ、ディスプレイを眺め歩いてみましょうよ。

必ずや、発見やときめきと出合うと思う。

パスキューアイランドにもきっとお立ち寄りください。

そんな春のワクワク感を伝える道具、モトミカードを選びに、ですよー!!







福田元美イラストポストカード
1まい 150yen





















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1981年のベアトリクス



1981年の1月17日、

「 アネキの誕生日 」 ということで、我が賢弟がプレゼントしてくれた

ベアトリクス・ポターの輸入カレンダー。

この気むずかし屋で頑固な好みの愚姉へと、よくぞこのようなツボを心得た

贈り物を選べたものよのぅ・・・・と、とても気に入り、且つ驚いたのでした。

37年前の、大通1丁目にあった紀伊國屋書店の輸入本コーナーで買ってくれた

もの、と覚えています。あまりに気に入って、捨てることなくとっておいた

のでしたが、今改めて開いてみても、ポターの描く繊細な水彩画の動物たち

の物語世界と、白い台紙にたっぷりとった余白のレイアウトが本当にぴたりと

合っていて、なんとも美しいカレンダーです。

2月には、ブタのピグリンの絵、そして10日・11日、19日・26日

に書き込み印があって、ふふふ、そうでした、大学の受験日印なのでした!

1981年、私は18歳、そして弟は16歳。




この厚紙製ケースに入っておりました。
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福田元美 春の新作カード入荷しました。



札幌の冬の名物、「 さっぽろ雪まつり 」 が始まりますね。

今年69回目、だそうです、へぇ~。

雪祭りの初日あたりがその年の冬の寒さのピーク、そして会期を終えて

大雪像を大型ショベルカー達が情け容赦なく取り崩すと、なぜだか

「 あ、冬、終わった。 」 と感じてしまうのがサッポロっ子なのです。

大雪像を壊したら、あとはどんなに寒さが戻ろうとも、目の前にある大量の

積雪が解けてなくなるのも時間の問題、と、近づく春を待ちわびる方向に

シフトチェンジです。

そして、パスキューも、福田元美さんの新しい年の第一弾の新作を迎えて

「 あ~!! もうすぐ春だな!! 」 と心から実感するのです。

絶妙のタイミングで、まずは、の2柄が届いています。ご紹介いたします。



『 手紙を書く熊 』
インク瓶・羽根ペン・Bのイニシアル入りのレターセット・シーリングワックスと
シーリング・キャンドル ( ←パスキューアイランドの!って元美さん曰く )・木
の机・コーヒー・角砂糖・左利き・眼鏡・・・・とニヤリポイントてんこ盛り!!
文句なしで手紙派のみなさまを喜ばせてくれます。



『 吊るし雛 』
這い人形や三番叟、米俵、いちごにニワトリ・・・江戸時代に立派な段飾り雛人形を
買うことができない庶民は、女性達が小さな縁起担ぎの人形をつくって持ち寄り、
繋いで吊して子供達の健やかな育ちを祈ったのが起こりだそう。
モトミカードのかわいらしいイラストにも色を塗って飾りたくなります。




まずはこの2柄からスタートを切った2018年の元美さん。

これから届く新作、ほんとうに楽しみ、そして注目です。

ご来店、お待ちしております。



























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オリエント急行殺人事件 / Murder on the Orient Express



2018年の一本目は、『 オリエント急行殺人事件 』 でした。

1月6日 ( 土 ) ファクトリー・ユナイテッドシネマにて、息子と二人で

観てきました。

昨年末のクリスマスに息子ちからへと、私の弟 ( = ちからの叔父 ) から

贈られたのが、偕成社文庫の アガサ・クリスティの原作本 『 オリエント急行殺人事件 』。

対象年齢は小学校高学年以上~大人も、という感じのこの偕成社文庫は古典的名作

を重視したなかなかのラインナップですね。

たしか、2年前には図書館でスティーブンソンの 『 宝島 』 を借りてきて息子と二人で

読んだ ( 読み聞かせ )のですが、この本も偕成社文庫でした。

ラインナップも素晴らしいのですが、何よりも素晴らしいのは、翻訳作品は 「 完訳 」 に

こだわっているという点でしょう。

子供向けの古典・名作の翻訳物は、編集されているものが多いもの。

心得た執筆者が原作の雰囲気を壊さないように細心の工夫をこらしているので、幼い時期に

読んだり、読み聞かせたりするのにはぴったりでしょうが ( 実際我が家でもたくさん読ん

でやりました、巌窟王とか三銃士とかアラビアン・ナイトとか・・・ )、そろそろ本物も

大丈夫、という年齢になってくると、今度はぜひ完璧な翻訳で作品世界を味わわせたい。

というわけで、偕成社文庫。ここのはその思いに応えてくれます。


さて、原作本 『 オリエント急行殺人事件 』 はどうだったか、というと、

息子と私は声を揃えて 「 最高にオモシロイッ!!! 」 、感心しきりだったのでした。

読み聞かせ役の私は、” 世界一の名探偵 ” エルキュール・ポワロの声色を、ポワロと

いえばこの人をおいて他は無い!! イギリスのテレビドラマでのデビット・スーシェ版

・・・というより日本語吹き替えの熊倉一郎氏版を取り、記憶を辿りながら熊倉ポアロの

口調でやりました。

推理小説にうとい私は、アガサ・クリスティの『 オリエント急行殺人事件 』 のタイトル

は知っていたけれど読んだのは初めてで( もちろん息子も同様 ) 、登場人物14人の

キャラクターになりきっての声色作りが大変でしたが ( 例えば、ドラゴミロフ皇女は

とても年寄りでとても醜いけれど高位の貴族なので、うんと低い声で、高圧的かつ品格ある

気高い感じを含ませて・・・とかね )楽しかったのでした。

” 映画は原作を読んでから ” が大関家の家訓 ( 笑 ) 、じっくりとっぷり且つ

急いで読み切って、さーーぁいざ!!映画館へGo!!


映画版 『 オリエント急行殺人事件 』。

物語の中の人物達が動き出すおもしろさ!!

まず第一に、キャスティングですよね。

誰がどの役を演じるのか。演じ方はどうか。

そして、脚本。

原作への大胆な挑戦か、踏襲か、はたまた絶妙なる乖離か・・・の脚本家の解釈と

実力が出来を大きく左右するし。

さらに。撮影、大道具、衣装、ヘアメイク、音楽などの演出術の芸術性や完成度。

1800円分は安かった! と唸るくらい夢見心地にさせてもらいたい。

あぁ、映画ってなんて贅沢なエンターテイメントなのでしょうか。


このたびの 『 オリエント急行殺人事件 』 の最新リメイク版は、といいますと、

キャスティングと、その俳優陣の演技は、文句のつけようナシ。

ケネス・ブラナー ( ポワロ )、ジョニー・デップ ( ラチェット )、ミシェル・ファイ

ファー( ミセス ハバード )、ウィレム・デフォー ( ハードマン )、ペネロペ・クルス

( ピラール・エストラバドス → 映画版のみでの登場 )、ジュディー・デンチ!!!

( ドラゴミノフ皇女 )、ざっと名を連ねただけでもその豪華さ、伝わりますよね。

歴代の映画版 『 オリエント 』 の ” お約束 ” 通り、まさに夢の共演を十分実現して

いましたし、演技は言うまでもなく大満足。ただ一つ、これほどの第一級俳優陣が揃う

と、もっともっと各人の演技を堪能したいと思ってしまうのですが、2時間の上映時間内

では、あたりまえですがそれは叶わず、うーん、ちょっと物足りないのはしょうがないか。


脚本はマイケル・グリーン。アガサ・クリスティの原作は、クリスタルボールのごとく、

テーマとして光を当て得る面がたっくさんあるんですが、彼は、「 悲しみ 」 の部分

に光を当て、その反射効果で全編を編集し、癒やすことの出来ない深い悲しみの重さを

伝えていました。ポワロの最終推理が容疑者を一堂に集めて朗々と伝えられるのですが、

そのシーンは、ダヴィンチの 「 最後の晩餐 」 と重なります。

降りしきる雪のトンネル入り口に長いテーブルと松明が用意され、一等車の乗客全員が

横並びに着席、物語は最高潮に盛り上がるのです。

今回のリメイク版では、ポワロは黒髪&黒髭ではなく、ぽっちゃり体型でもありません。

愛用の銀のスティッキを自在に操り、まるで俊敏な武道家のよう。アクション場面も

すごい迫力で盛り込まれ、新しさが強調されていました。


なによりも感動したのは、セットです。

オリエント急行の実物大の機関車が線路を走り、煙を出しながら汽笛を鳴らす、その迫力!!! 

山腹の高架橋、雪山の圧倒的なリアリティ!!!

山間部に続く長い線路を機関車 ( 機関車ですよっ!! トーマスみたいな ) が行くシーン

を俯瞰で眺める高揚感といったら!!!

一体どれほどのお金をかけ、どれほどの情熱で、どうやって作ったの~っ!!?? ですよ。

そして、オリエント急行の一等車内のゴージャスさ!! 食器、ナプキン、銀のカトラリー

にクリスタルのグラスが繊細な音をたてて揺れているんです。

一部の上流階級しか乗ることが叶わなかった夢の鉄道の旅と、オリエンタリズムの対比も

映像が伝えてくれました。


あー、予定を遙かに超えてこんなに長文になってしまいましたが、「 何か、いい娯楽映画

観たいな。 」 という時には、強く推薦いたします 『 オリエント急行殺人事件 』。

息子にとっては、「 字幕だってこと、最初に言ってよねっ! 」 だって。

字幕版のみだったし、字幕って最初に言ったら 「 行かないっ。 」 となったでしょうし、

映像の・・・・映画の素晴らしさを一緒に味わってもらいたかったのよね~。

まあ、なんとか字幕を読みながら無事観終えることができ、かなり楽しかったみたいです。

1800円、元取れる一本、かな。


さて、付け加えの感想。

「 まさにヨーロッパそのもの 」、ということでしょうか。

ベルギー訛りの英語、って解ります? ドイツの北部だか東部だか南東部だかの訛りが入って

いる英語・・・って? 

日本という国にずーっといる私には、スクリーンから聞こえてくるのは単純に英語。

でも、観ている人が英国人だったり、英語圏の人だったりすると ( 上映している国によって

とか )ちゃんと微妙な訛りの感じが解るから、さらに楽しめるのか・・・いいなぁ。

そして、そして、やっぱり・・・・・、

原作は映画版の15倍はオモシロイッ!!!


































































































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