毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
2016年7月29日 金曜日
雨降りですね。
小学校の夏休みが始まり、週4日は児童会館へ行く息子のためのお弁当作りもスタートです。
夫と私とは違い、やはり子供、動物性タンパク質のメインおかず、そして彩りの良い、尚且つ
嫌いではない ( ← 好きって程じゃあないけれど、食べろというならいいけど的な )副菜
で隙間を埋めて、あと、春休みの時よりうんと増量して! とのリクエストもきたお弁当を
朝食後作ってます。
メインおかずは、義兄からのお中元のハム類の味付け焼きとか、鶏肉の何かとか、竹輪の
甘辛とか・・・・副菜は、ブロッコリー、スナップえんどう、ミニトマト、カボチャ、キュウリ、
あと、ぎりぎりセーフで食べてもらえる小松菜、あ、あと、とーしゃんが作るポテトサラダ ( これ
はかなり大好き ) を組み合わせてといったところでしょうか。
詰めて、最後にごはんにふりかけか海苔、ハイ、できあがりです。
冷たい麦茶、ミニエンゼルパイと源氏パイ、トマトプリッツなどのおやつも別袋に。
8時45分、いってらっしゃーいっと送り出したら、ふう。コーヒーを淹れて一呼吸して。
今朝は、それから、かねてより用意してあったラタトゥイユの材料をようやく仕込みました。
昨日の晩、全てカットしておいた野菜類を順番に炒めて大鍋でくつくつと。
出勤時間ぎりぎりまで弱火で煮込んで火を止めて蓋をしておいてきました。
冷たくしていただくラタトゥイユは、本当に夏のご馳走ですね。たっぷりと作っても、
日を追う毎に美味しくなるのですから、作るなら大鍋にドーンとですよねえ。
そんなこんなで、ちょっと蒸し暑い雨の金曜日、
皆様、暑中お見舞い申し上げます。
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貴族の巣 / ツルゲーネフ
2016-07-27 / 本
『 はつ恋 』 があまりに素晴らしかったので、ツルゲーネフを続けてもう一冊読みました。
『 貴族の巣 』です。
この文庫本は、中学一年の時に自分で買ったのです。
そして、今回読むまで実家の本棚にずーーーーっとそのまんま入れっぱなしでした。
確か、地下街の紀伊國屋書店で、表紙の美人さんに惹かれて買ったのだったと記憶
しております、ジャケ買いですね。
買ったはいいが、しかしそれきり。
いつもいつもずうっと背表紙の明朝体 『 貴族の巣 』 を目にし続け、
表紙の美人さんもかなり顔なじみになって、もう読むための本、というよりは、本棚の一部
と化していたのは事実です。静かに本棚に収まって40年。本棚の重鎮 ( 文庫だが )?
あまりにも長い年月を過ごし、もう本棚と一体化していたかもしれなかったのですが、
奇跡は起きた突然に!
この度、『 はつ恋 』 に続き40年ぶりに深い眠りから突然たたき起こされたというわけです。
表紙の美人さんは、リーザ。
リーザ・カリーチナです。
思うに、
ある日夫が 「 こんなんあったよ。 」 とメトロ文庫の押印の緑の表紙の薄い文庫本・
ツルゲーネフ作 『 はつ恋 』 を持ち帰ってきた ( あ、借りてきた、ですね、、、 )、
手渡され、ふと読んでみる気になった、
深く感動し、もっとツルゲーネフを読みたくなった、
実家に化石化した 『 貴族の巣 』 があったことを思い出した、
40年を経て、読んだ ・・・・・
この一連の不思議な流れ、 それは、リーザに出会うためだったのです。
リーザ。リーザ。リーザ・カリーチナ。
人間の精神性の在り方として、その清らかさ、素朴さ、優しさ、正直さ、剛毅さは比較でき
るヒロインが見当たらないです。
そして、その魂の容れものとしての容姿のノーブルさも。
彼女は一体誰なんだろう?
どうして彼女が表紙なのだろう?
中学一年からずっと考えていたにもかかわらず、読まずに40年。
40年経って、ようやく思考と行動の一致が ( ぽちぽち ) みられるようになってきたって
ことなのかしら??? はあ。
それとも、ここにきて読書の楽しさを本格的に味わえるようになってきたってこと?
わかりませんが、そしてあたりまえのことなのですが、
読んだ人だけが、リーザを知ることができるのです。
私は53歳になってリーザと出会えて本当に良かった!!
そして、53歳、たいしたことないけど一応いろいろやってきた今の私は、
リーザに幸せになって欲しかった。
単純に、人として普通に目の前に差し出された愛の約束をその手に包んで欲しかった。
あの短い夏の日々は終わりを告げてしまったのです。
窓辺で、人差し指をその唇にあてて、微かにはにかむ美しい微笑は、
永遠に帰ってはこないのです。
『 貴族の巣 』 は映画化されていて、表紙の写真は公開時のポスターでした。
しかし、なんと素晴らしい写真でしょう。彼女は、まさに、リーザその人です。
今、手元に置いたこの本の表紙のリーザをじっと見つめていると、
本当に、涙が出てきそうになります。
リーザを生み出したツルゲーネフ、うーん、もう少し読まなくては。
ついでに。
文庫本の裏表紙には、13歳当時のワタクシのサインが・・・。
ははは。
中学生になったお祝いに、叔父がくれた万年筆で書いたものですね、ゴクロウサン。
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ご褒美
福田 元美/画 『 パスキューアイランド』
元美さんが描いてくださった当店のポストカードなのです。
なんてシック。
きっちりと描き込まれているのに、全く重くないどころか、とても静かな佇まい
なのは、元美さんの線のタッチだからこそ。
このカードから様々な贈る送る楽しさが生まれることでしょう。
このような素敵なオリジナルカードを棚に並べておけるだなんて・・・・
長年の営業のご褒美ですよね、きっと!
自慢の永久定番カードです。
福田元美イラストポストカード
1まい 150yen
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はつ恋 / ツルゲーネフ
2016-07-17 / 本
ツルゲーネフの 『 はつ恋 』 は、実は初めて読むのではありません。
私が ” 小説 ” を読み始めたのは、確か小学校6年生くらいだったと思うのですが、
赤毛のアンシリーズの前に、なぜかこのロシアの文豪の中編なんぞを読んだのは、
やや近くに住んでいた藤本かおりちゃんが持っていた本のなかの一冊だったからなのです。
彼女は、お母さんも本好きだったか、もしくは教育熱心だったかで、たくさん本を
持っていて、ローラ・インガルズ・ワイルダーの 『 大きな森の小さな家 』 のシリーズ
は、かおりちゃん親子がお勧めしてくれたのがきっかけで買ってもらって夢中になったの
でした。かおりちゃんは、ツルゲーネフの 『 はつ恋 』 を、映画化されたものが表紙の
カバーになっていた単行本で持っていて、これもお勧めで、『 大きな森の小さな家 』 と
一緒に貸してくれたのでした。
その時読んだのが初めて、つまり一回目。
約40年前に読んだ 『 はつ恋 』。ツルゲーネフ。
小6でツルゲーネフは、無謀だよね ( でも、かおりちゃんには オススメしてくれるくらい
だもの、理解できていたのかなあ )、内容は、当然何一つ全く覚えていませんでした。
なぜ今もう一度読んでみたか、といいますと、メトロ文庫にあったからです。
軽ーい気持ちで、 「 ロシアはしばらく読んでいなかったな 」 と読み始めたのですが、
いやはやもう、驚きの内容展開、素晴らしくも衝撃的な再読体験になったのです!!
「 四十がらみの、黒髪に白を交えた男 」 ウラジミール・ペトローヴィチ。
物語は、彼の16歳の時の、気も狂わんばかりのうぶな恋、そして、その恋の異様な終わり方
ついての回想録なのでした。
ロシアの滅亡しつつある荘園文化と、雑木が幾重にももたらす枝と葉のざわめき、木漏れ日、
匂い立つ花々、落ちた細枝を踏みしだくときの音と匂い。
ツルゲーネフは、この後続けて 『 貴族の巣 』 を読んだのですが、やはりこの消えゆく
貴族の憂愁、暮らしのを包み込む自然の描写から漂う詩情が素晴らしい。
そして、具体的な説明は何もなしで読み手に易々と想像させ鮮やかに落とす巧みさ。
人物形成に至る因習的背景まで練り上げ描写し尽くす筆致。
ツルゲーネフのクリエイティビティって、まるで映画監督みたいだ。
現代小説を読むがごときスリルに満ちた一遍だったのです。
もしも、今後この 『 はつ恋 』 を読んでみよっかなー っていう方がいらっしゃったなら、
訳も素晴らしかったので、写真の表紙の神西 清 訳 の新潮社の文庫版はオススメですが、
裏表紙の作品説明を最初に読んではいけませんっ!!!
ゼッタイにっ!!!
ここんところはどうしても声を大にして言いたいんですけど、
ネタバレやめろー!!! 新潮社!!
物語を支えるピーンと張った不安と緊張の糸をブチッと切って、物語の面白さを千分の一に
しやがる、呆れるほど無神経な解説文なので、どうぞくれぐれもご注意願います。
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ジャズライブ ありがとうございました
雨の気配も過ぎ去り、昨日はやや肌寒さは残りましたがお日様が微笑む
初夏らしい一日となりました。
お忙しい中、パスキューアイランドのジャズライブにご参加いただいた皆様、
本当にありがとうございました。
昨夜の演奏曲は、
・There will never be another you
・Old Country
・Summer Time
・Pennies from Heaven
・Blues March
・La vie en rose ( Encore )
以上6曲でした。
開演前の7時ころから、テナーの大関とベースの小林は、曲目ごとの軽いリハーサル的な
音合わせ、進行順序の確認などを行うのですが、昨夜はいつもよりさらにあっさりと
サラッとサクッと合わせて終了。
ライブ開始まで時間がまーだまだありますねえ、ってな感じでした。
飲み物とかグラスとかお釣り銭とかの準備確認、さらに、小4未だに怪獣くんの息子の
立ち回りに目を光らせたり収めたり、お客様を待つドキドキ感で胸がいっぱいになったりと、
ちょこまかちょろちょろと小忙しい私に比べてすごーく余裕のお二人さんだったのでした。
1曲目から軽快に始まった昨夜の演奏。
チェット・ベーカーが歌い、ソニー・ロリンズの演奏でも知られた 『 ゼア ウィル ネヴァー ビー
アナザー ユー 』。キミ以外ではだめなんだ、ってな歌詞のラブソングです。
小林さんのベースソロは、かっこよかった ( あ、テナーも )!!
『 オールド カントリー 』 は、キャノンボールの弟 ナット・アダレーの作曲で、ご本人の
演奏 ( コルネット ) 以外でのブラス楽器での演奏例はあまりなく、私はキース・ジャレットの
「 STANDARDS LIVE / (ECM J33J 20080) 」 で知り、以来大好きになった曲なのでした。
夏のライブの定番、そしてジャズ演奏中の超スタンダード曲 『 サマータイム 』は、去年の
夏のライブでも演奏しました。
今年はソロなしで、メロディのみを丁寧に。特に、テナーサックスが、ワンオクターブ低い
テナーらしい低音で吹いたのは初めてで、とても新鮮でした。
『 ペニーズ フロム ヘヴン 』 1930年代の古い曲です。幸運の硬貨とされているペニーが
天から降ってくる ・・・・・・ 天からの贈り物、という意味合いのタイトルの楽しい曲は、
大関さんはテナーからソプラノサックスに持ち替えて、その軽快な楽しさを出してました。
そして、今回のラストのブルース曲は ( 毎回最終曲は、ブルースの大きめの曲なのです )、
「 ブルース マーチ 」。ベニー・ゴルソン作曲の、思わず行進したくなるようなリズムを刻む
ブラス楽器のカッコ良さが前面に出る曲。
野太いテナーの低音でブイブイ進み、ベースのソロは逆に繊細に・・・・ぐーっと聴きに入って
いった このデュオならではのメリハリを効かせた熱演でした。
今回のライブは、今まで以上に店内の空気が、何といいますか、こう・・いい感じだったように
感じました。実は、もの凄くいい内容のライブでした。
演奏者のそれぞれのソロのクオリティ、そして絡み合う緩急の自由度の更新は、ここにきて更
に確かな物になったように思いますが、
それは聴きに来てくださったお客様が導いてくれたもの。
いいままでいらっしゃった全てのお客様に感謝いたします。
テナーサックスとウッドベースというディオ演奏は、ことジャズでは珍しいといってもいい
くらいなのですが、その珍しさが、テナーとベース2つの個性がぶつかり、組み合わさっての
まさにオンリーワンのジャズ演奏を生み出す、今や ” 武器 ” とも言えるな、と。
二人のこれからのライブ、かなり楽しみですよ、本当に。
さて、次回は、小さな秋の初め頃。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
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ジャズライブのご案内
いよいよ7月に突入しました。
本州方面の猛暑ぶりが連日ニュースで報じられているのですが、北海道は
「 初夏 」 と言うのもキャンセルしたくなるような肌寒さと、いきなり
「 真夏 」 と言っても差し支えないだろうという暑さが交互に繰り返される
まったく乱高下の気候が続いていますよね。
今、” 長期予報・札幌 ” で検索してみましたら、どうやら今年の夏は
30度を越す気温の日は、一日もないようでした~。
せいぜい28度ほどで、まあ、爽やかな北国サッポロの夏、ということでしょうか。
夏好きの私としましては、ちょっと残念、ちょっと物足りない気がしますが・・・
まあ、無いは無いなりで、短い夏をめいっぱい味わい楽しみたいですね。
さて、本題。
今や夏の楽しみの一つ、に数えてもいいよねって認知度が上がった気がする
真夏のジャズ。「 真夏 」と「 ジャズ 」 はなぜか相性が良いものみたいです。
一説によると 『 真夏の夜のジャズ 』 という、1958年開催の第5回ニューポート
ジャズフェスティバルを記録したドキュメンタリー映画が公開されて以来、
真夏はやっぱジャズでしょう! というイメージが定着した、とかなんとか。
この映画、観てますが、野外でのびのびとくつろいで名演奏を楽しむ観客の
様子、そしてそのファッションも本当に素敵でしたっけ。
野外、ではありませんし、規模もとてもとても小さいんですが、
パスキューアイランドのサマージャズライブも是非ご案内したいと思います。
ジャズライブ の ご案内
日時 7月11日 ( 月 )
開場 7:30pm
開演 8:00pm
参加費 1000円 ( ワイン または リンゴジュース付き )
テナーサックス 大関 智也
ベース 小林 浩樹
場所 パスキューアイランド
札幌市中央区南1条西6丁目第2三谷ビル1階
tel/011-221-8998 ( 12:00 ~ 19:00 )
お馴染みの 大関 & 小林 デュオ、回を重ねる毎に息を合わせたり、わざとハズしたり
というジャズならではの醍醐味と面白みに自由度が増してきているんです。
約40~50分の生演奏の中で、聴く側のお一人お一人は、自分だけの濃密な
音楽時間を体験されるでしょう。
短い非日常、素敵な孤独、を是非味わってみてください。
ごく近い距離で演奏されるテナーサックスとウッドベースの生の音ならではのリッチな
大人のライブです。
予報では、11日はほぼ晴れで、気温は25度くらい。
まさに絶好の 「 真夏の夜の パスキュージャズライブ 」 日和ではありますね ( 笑 )。
チケット予約なしの、気軽なライブ。
お仕事帰りにふらりとお立ち寄りください。
ご参加、心よりお待ちしております。
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