スニーカーのこと

踵の高い靴をはかなくなって 何年もたちます。

ちょっとさびしい気持ちもあるのですが、

まあ、この先その気になればいつでもはけると思いますし、

今はヒールの靴は必要ないし、

なにより 将来にむけてじっくりと ” 最高の1足 ”と思えるパンプスを

イメージし、思い描き、探して、十分資金を貯めておいて、そして手に入れる、という

楽しみがある ということで それはそれで結構なのでした。



毎日 毎日 はいているのはスニーカー。

毎年 毎年 同じモデルです。

去年 また同じものを3足買いました。

市内には扱いがなく、調べて東京の輸入元に電話して、代引きにて購入でした。

去年は 卸したてでしたのでちょっと窮屈さを感じつつ、

汚れてはごしごし束子で洗って干して、をくり返し・・・・・。

2年目の今年は 生地も柔らかく馴染んできて とても履き良くなりました。

夏は特に 水仕事が気持ちが良いので 薄汚れてきたスニーカーを洗うのも

大変気分が良いものですねえ。



キャンバス地のスニーカーは しっかりゆすいで脱水して 日陰で干さないと

つま先の方が黄色っぽくなってしまう。

あれこれ試行錯誤してみて 今はですね、

まず、洗う日は 洗濯機をまわす日。( 我が家は2槽式。全自動式ではないのです ) 

バケツに張った水 ( お風呂の残り湯 )に ひもをはずしたスニーカーを浸けておく。

次に 束子と石鹸でごしごしと洗う。

そして よくすすぎ、バケツの新しい水に 再び浸けておく。

洗濯が全て終了した後の、後は排水するだけ、のすすぎ水の水槽に

洗ったスニーカーを放り込み、洗濯機にてさらに濯ぐ。

そうして その濯ぎ終えたスニーカーを 左右それぞれ乾いた雑巾に包み脱水槽へ。

しっかりと水をきった洗いたてのスニーカーとひもを窓からはなれた壁際に立てかける。

そうして乾すと 黄色くなりませんでした。



洗いたてのキャンバス地の、

そしてなにより ” 白 ” の、スニーカーのうれしさは

ジーンズと一緒で、自分で洗うことによって くり返し白さや清潔感、風合いを

取り戻し、増してゆけるところ、でしょうか。

新品の白さとはまた違う、洗いこんだ白。

器でいうと、粉引の白 のような。



夏は、白のスニーカーが1番輝く季節、( 人によっては、サンダル・下駄・草履 )

せっせと洗って いつも真っ白を履こうと思います。











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お米のお菓子



このあいだ、お土産でいただいた 揚げたかき餅です。

どれどれ。 

袋をおもむろに開けて、ひとつつまんでパクリと口の中へ。

えっ?!  おいしいっ!!

もひとつつまんで パクリ。

も1個食べちゃえ パクリ。

もうほんの あと1個だけ パクリ。

うーん。もうやめよう、、、と思ったけど、ホントにあと1個だけ。パクリ。

・・・・・・。

袋をとじるのにとっても時間がかかってしまった!

なんと言うか、、、ちょっとしつこい美味しさ、とでもいうのかなあ。

揚げてある油っ気と甘辛醤油味が こう、、なんと言うか、、じゅわっとして

凝縮されて口の中に残るんです。

1個は親指を少し伸ばしたくらいの大きさなのですが、

あっという間に2分の1袋はいけます。

いやいや、放っておくと1袋空にしてしまえる位!

そして、その後はご飯がはいらなくなって、胃がちょっともやもやしてきて、

きっと後悔するんだー。

シンプルなあられやおせんべいも良いですが、” しつこい ”うまさ、これがまた

おいしいのです。

考えてみると 私は 案外 ” しつこい ”もの、好きなのかも・・・。

あんぱん と あんドーナツがあったら あんドーナツをとるだろう。

鶏のから揚げとか 豚の角煮も大好きだし、

ケーキも 生クリーム より バタークリームが好きでしょ。

そうか。 そうだったのか。


なんだかその後も この ” しつこさ ” が後をひいて、

初めて自分用に 「 かき揚げもち 」 なるものを買いました。

札幌三越B2階の 『 大黒屋 』 というお店でした。


家事のあと一息つく時や ちょっとお腹がすいたときに いそいそと開封。

お茶などはいれずに、1個つまんではサクサクサク。1個つまんではサクサクサク。

胃もたれすんでのところ、までは食べないで、

「 ああ、もっと食べたいなあ 」 と、かなり節制しておくのです。

誘惑に負けそうになりながら、袋の口を ネジネジ針金で結びます。

そして、いつもいつも買わないの。

たまーに。 少ーし。 

これが 特別感を持続させるコツ、と思って。

367yen の ” ちょっと贅沢 ” って 楽しいです。









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意外にも良かったもの

赤ん坊用品にも、” あったらいいけど、なくてもそんなに問題なし ”

というものがたくさんあるようです。

ですが、そういう品々が 期間超限定の赤ちゃん育児における母心を潤わせてくれる

と思うのです。 

この写真の U字型のクッション、幼なじみのマミちゃんのとこから 

うちにやってきました。 

子供を産む前でしたら、「 あーら!ちょっとモダンアートみたいなクッション!!」

なーんてよろこんでいたかもー、っていう感じのデザインです。

おっぱい中の赤ちゃんとママのためのものだなんて全く知る由もなく。

結局、2~3回使ったくらいでしたが、当初この授乳用クッションがうちにある、と

いうことに とても誇らしいような、うれしいような、

” 私も一端の母になった ”感があって にたにたしてたっけ。

自分で買ったわけでもないのにね。



で、本題はここから。

このクッション、しかし、実に優れものだったのでした。

読書用に、 雑誌をパラパラ用に、です。

U字をひざの上に置いて、( 胴にはめるような具合です ) 本来は上に赤ちゃん

をのせて 乳房をあてがうのですが、赤ちゃんのかわりに本をのせてみたら

これが まあ とても楽チン!!

肘かけ具合もちょうどよく、クッションに置いた本、雑誌は

ソファに座って読むにほどよい高さ。

これは良い!! と、いまやもっぱら読書の友となり、活躍中。

そして普通にクッションとして背中にあてても すこし固めでこれもまた良いのです。

当初ついていたピンクのテディベア柄のカバーをはがした後、好きな生地で作ろうか

なんてことも考えていたのですが、いまやヌードのまま。

まあ、このままでもいいか。

意外でしたが、授乳後も使える ( ていうか、授乳後のほうがつかえる ) ということで

このU字クッション、オススメです。

赤ん坊にはまったく関与していない、読書好きの方への贈り物にも、いかがでしょう。











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あるいは裏切りという名の犬

先週の日曜日、蠍座にて観ました。

当店は、日曜日は 午後1時30分からの営業なので、ちょうど10時40分の回を

観ることができた、というわけです。



さて、『 あるいは裏切りという名の犬 』 。

とってもおかしな日本語のタイトルですが、なかなかおもしろかった!

エンターテイメント映画って ほんと、わくわくしますね。

観終わって 残るイメージは、 黒。 夜。 雨に光る夜の石畳。 パリ。

ダニエル・オートウイユ と ジェラール・ドパルデュー の2人の警視がかつて

親友だったなんていうのも なんにも予備知識なしに観たら よくわからないし、

2人の間に 今はD・オートウイユの妻になっているカミーユという女がいて・・・

なんてことも、さらに彼女が死んだのは 男2人の現在の確執 プラス その 過去の

恨み? が原因で・・・・でも いまひとつよくわからなく・・・・・。

さらに、7年の刑期をおえて出所したD・オートウイユが7年前となんにも変わって

いないのはどうなの?とか 元娼婦マヌーとオートウイユの友情の理由は? とか、

などなど、いつものことながらサスペンス映画の展開のスピードについてゆけない自分

にもどかしくはなったのですが、でも それをさしひいても なかなか良かったですよ。

きっと フランス映画ならでは、の雰囲気が酔わせてくれたからかな、と思いました。 

主役の2人の演技はやはり渋く、色っぽく、ダンディーで、まずまずなのですが、 

それよりも パリの暗黒街の男達! 怖いー!!!

怖~くて怖くて。映画が始まったとたんに いきなり もの凄ーく怖い兄弟が出てきて

容赦なく暴力をふるうのっ!! あーやめてー!! びっくりして、思わず目を閉じた。

現金輸送車強盗の一味も怖いー!!! あんな人たちに連れ去られたら、彼らのアジトに

着く前に、私は恐怖で心臓停止、ショック死、でしょう。

極悪人の役者達の残酷無情この上なし、の演技が 迫力満点で感動でした。

この映画、実話に基づいているというのがまたびっくり。ふーむ。

テンポもよろしく2時間はあっという間、上等のフレンチ暗黒ムーヴィーでした。

そうそう、ハリウッドでリメイク版を作るそうです。

主役 : ロバート・デニーロ 、敵役 : ジョージ・クルーニー(! )、だそうです。

これは 絶対みなくっちゃ。 

 





 

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鉢植えのある暮らし

鉢植えの 小さいタイプのシクラメンが いつもかわいく咲いています。


毎日こまめに水をやり、温度や日当たりに さりげなく 気をつけて、

枯れた葉っぱや くさった茎、咲き終わった花殻を取り除き、

元気がないと はてな? と診てやり、

たまには栄養剤を注してやり、、、、、。


以上は 全て 夫がやっている事。

わたしは 眺めるともなく眺めると、いつもそこに可憐にたたずむ彼女達に

” ハロー ” といって 今日もきれいよ、とニッコリする役。


鉢植えを育てるの上手な人、愛をもってお世話する人、尊敬ですなあ。

実家にも 鉢植え、たくさん。 途切れることなく ありました。

昔の女性達は、嫁に行って主婦になるということの証の一つに ” 鉢植えを育てる ”

があったのかしら。

親戚のうちにも、ご近所のおばさんちにも、友達の家にも、みんな鉢植えがあった。

鉢植えのある暮らし。

なにげないけれど、ささやかな楽しみと優しさのようなものがある暮らし。

白状しますと、私は自ら鉢植えを買ったことがないのです。

普通に一鉢買って家に持ち帰り、その日から ゆっくりゆっくりお世話しながら

一緒に暮らしてゆける人は本当に素敵だと思います。



せいぜい 折れた一輪を小さな壜に。

1日、2日のものでしょうが、

凛と咲いたこの一輪の 最後の一瞬に感謝をこめて。





 
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