栗ひろい



毎年、今時期は 栗ひろいをします。

・・・といっても、食べる為ではありません。

お店の 秋のディスプレイ用として、なのです。

通勤途中にあるお家に それは大きな栗の木があって、

塀の外に たーっくさん 栗が落ちているんです。

それを 朝 そして 暗くなった帰り道に ” 痛てっ ” と言いながら、

トートバッグ に ホイッ! ホイッ! と いう具合に 拾って、

店内のあちらこちらに配置したり、かごや ボウルに こんもりと 盛ったり。

一気に 秋らしくなり、自然な感じで うれしくなっておりました。


ところが!!

今年は そのお家の栗の木の下には 1個も 栗が落ちていないのです!

1個も、ですよ!

うーん、きっと 遠くに住んでいた 娘 か 息子 が 帰ってきて、

落ちるにまかせて 通行人に拾われ放題の 栗を 厳しくチェックし、1時間ごとに

パトロールして 回収しているに違いない!!

・・・と、このような 仮説を立てざるをえない 今年の状況 なのです。

だって ことしも その 栗の大木には 丸々と太った栗が 枝という枝に

たわわに実っているんですよ!

ただの 1個も 落ちていないなんて へんなんです。


・・・と、そうこうするうちに、神様は 手招きしてくれて、、、、

偶然 無意識に通った、違う道で 栗を発見!!

公園の 横のお家の庭の 中くらいの栗の木から 塀の外に 落ちた栗達。

うわーっ! あったーっ!!

心の中で、いや ちょっと声に出していたかも知れぬ、歓喜の叫び!

ここのお家は まだまだ 無頓着、だと思われます。 アリガトウゴザイマス!


・・・と、いうわけで、

ことしも 無事、栗がかわいく 置かれている パスキューさん、

良かった。 良かった。
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贅沢 な お菓子

ある日、突然届く 小包みの小箱は、 

いつも 決まって リサイクルしたらしきクラフト紙で包んであって、

麻の紐でくくられている。

結構いろいろ綴られている お手紙も必ず 一緒に入っていて、

” たくさんつくったから おすそわけ です。 ” って やっぱり 必ず書いてある。


中身は 愛 のかたまり。

愛情 を かたちにしたもの。

愛しの お子達、ご主人さまへの、 

お菓子への、  

粉 と 砂糖 と バタ と 卵と スパイス と 果実 と 木の実 への、

ボウル と 泡だて器 と 焼き型 と いろいろな道具なんか への、

オーブン と 炎 への、

甘い香り の  空気 と 時間 と 空間 への、

そして 自分 と 人生 への、

ひたひたと 絶え間ない  愛情 。


ひと目で プロのものではない、とわかるラッピングが 素晴らしい。

包みを あけて 一口 また 一口。


世の中に 贅沢 は 数あれど、

自分にとっての  ” 贅沢 ”  とは?  というような事を

そして 一口 また 一口 と いただきながら 

いつも 考える。



 
            

                                            
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お弁当 の 時間 です

お昼ご飯 の ひと時 って 楽しみですね。

高校の頃は 早弁の常習でした。( 1日 6食は食べていた。いくらでも入ったもの )

今は もちろん 1日3食です。

お腹を ちゃんと空かして、そして ゆっくり味わっていただく、これが1番おいしい

食べ方である、と 暴飲暴食 不規則な時代を抜け出して ようやく 悟りました。


ある日の お弁当 です。

バタつきパン と、 お弁当箱には 焼いたチキン、きゅうり とか ピーマン、レタス

などの 緑のもの、マヨネーズソース。

適当に はさんで 出来上がり。


チキンは 焼いておいたものを 冷蔵庫から。

朝は パンにバターを ぬりぬり、ある野菜を スライスして チキンと一緒に

容器に入れて。 すごく簡単なので けっこうサンドウィッチの回数 多いです。

熱い紅茶と一緒に いっただきまーす!  





























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BROKEBACK MOUNTAIN

先週の月曜日 観てまいりました、『 ブロークバック マウンテン 』 。

蠍座 です。


不思議な映画、でした。

観終わった時点では、いいも悪いも よくわからない、というのが 正直な感想。

で、その後 1週間かけて じわじわと心に沁みてきて、忘れられなくて ..... 。

結論 ( ? ) としましては、 かなり良かった、と なりました。


主人公の 男2人は もともとは ゲイではない  ( ... と、  劇中の台詞で 

2人ともそう言っていた ) そうですが、だったら あのような関係に 

なってしまえるものだろうか ?????

うーむ、私には よう理解できん! 

これが この映画を 味わうのに 差し障りになっていたのです。

ですが、彼ら2人、特に イニス ( ヒース・レジャー ) の 人生の流れと

その顔にだんだんと刻まれてゆく 哀しみ どうしようもなさ 孤独 苛立ち を

観終わってから 日増しに強く考えるようになってゆき ....... 。

何故だろう ..... 。

考えて 考えて そして、  なんとなく わかりました。

それは ” 愛 ” だったからなんですねえ。

” 愛 ” ゆえに ......。


19歳で出逢い、ブロークバック マウンテンで過ごした 2人っきりで過ごせた

たった4ヶ月が かれらの人生における 真実の ” 愛 ”そのもの、だったのです。

哀しい、哀しい、哀しい、哀しい、 そして だからこそ 素晴らしい。


男 と 女 でも、 男 と 男 でも、 女 と 女 でも そういうことは

どうでもよろしい。

” 愛 ” というものの 本質を描いた作品だ、 ということを、 見終わってから
 
じわーっと理解しました。

静かで 美しい1本。

オススメ です。


上映が終わり お客が ぞろぞろ出てきて、 その中の お1人の 一言、

「 今だったら、大丈夫 なのにねえ .....。 」

まーったく そのとおり!!

ふかく 同感、 でした。







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おかあさん

春、 といっても まだまだ寒い頃。

とっても久しぶりに ある女性が 訪ねてきてくださいました。

彼女の お名前は みゆきさん。

私が まだ駆け出しで レジの打ち込みだってあやしい頃からのお客様のお嬢さんです。

そのお客様は、新人で 失敗もたくさんやらかしている私に呆れることなく、 

ずーっと ずーっと 来て下さって、いろいろなお話をしました。


働く女性であり そして お母さんでもあったその方のお話には よく 娘さんが

登場し、 ある日、 ” みゆきがね、高校 合格したの! ” と、

それは うれしそうに。

お2人で一緒にいらっしゃることは あまりなかったのですが、

みゆきさんは みゆきさんで 母の日、お母さんのお誕生日などは パスキューに 

お母さんへの贈り物を 高校生なりのものを 選びにきてくれたり。

お母さんとしては いつも 自慢の娘のこと、私に話してくれて。


優秀な娘、みゆきさんは その後、大学にもストレートで合格、そして 大学院へと。

お母さんの、 嬉しさ、誇らしさを 隠し切れない その時々のお顔を 懐かしく

思い出します。

そして、一流企業に 就職。 あまりの激務に この頃は 娘の体の心配が多かった。

みゆきさんの 結婚のお知らせを きいたのは その後 何年かして でした。

お嫁入り先は 本州、 お母様としても 寂しさと 一区切り、の安堵感と、でしたか。


その頃 パスキューも 引越しをし 場所も 立ち寄りにくいところになってしまった

せいもあり、少し また少し お会いする機会が 少なくなっていきました。

ミセスになった みゆきさんが お母さんに付き添うような感じで 

一緒に いらしたのは もう 5年くらい前、でしょうか。


そして 今年の 春、です。

みゆきさんは 1月、出産されて、お母さんになっていました。

” おばあちゃん ” に 赤ちゃんを あずけて、 しばしの 自由時間。

久しぶりのうれしさと、お母さんになった彼女が わざわざ 寄ってくれたうれしさと。

出産の時のこと、赤ちゃんのこと ... たくさんお話してしまったのでした。

思い出の パスキューのキャンドルを お買い上げくださり、

そして最後に 、

”( 子供を )生んで わかりました。 誕生日って 母のためにあるんですね。”

と、ポツリ と 一言。


自分が 生まれた記念日なのだけれど、でも その前に、 大変な思いをして 自分を

生んでくれた 母の、 そして 子供を授かった女性が その子の お母さんになった

その記念日なのだ、と。


” もう帰らなくては ! ” と、 お母さんの顔のみゆきさんが にっこり手を

ふって 赤ちゃんと そのおばあちゃんの待つおうちへと 帰ってゆきました。



私も 来年の2月に 母になります。

すこしずつ 大きくなってきたお腹に 手をあててみては
  
みゆきさんの この 最後の 一言を 繰り返し 思い返す 今日この頃 です。






 
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きのう の おやつ

きのう 4時ころ、お菓子をいただきました。

チーズタルトです。

お茶を淹れて 3人で おやつタイム。

ブルーベリーのジャムが 下の部分にはいっていて、

チーズも しっかりと 濃くて 

おいしかったー。

持って来てくれた方の ケイタイで 写真にもおさめました。

携帯電話って 便利ですね。

かわいく 写っているでしょ!
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BROKEN FLOWERS

先週の月曜日に 蠍座にて 『 BROKEN FLOWERS 』 を観てきました。

ジム・ジャームッシュの映画、 寝てしまうんです。

あの なんともいえないテンポが つい 心地よく眠気をさそう ..... 。

ですが、だからといって 嫌いじゃないのですよ。

前作の 『 COFFEE AND CIGARAT 』 も すっごーくよかった!

でも 途中 寝ました。

今回は 46%くらい 寝てました。

でも お話の筋は わかる、という そんなスローな映画なんです。

主役のビル・マーレーも 女優陣も まずまず良かった、でした。

私としましては 全編通して 1番惹かれたのは、 ” ピンク ” 。

この ピンク色が あちこちにちりばめられていて、とても印象的です。

どれも とっても 良いピンクなのです。

この ピンク色を観に行く、ということで 十分元手はとれますよ。

たとえ すこーし 寝てしまっても ..... 。
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秋になると .....

9月になりました。

きっぱりと、2006年の 夏の章 が終了、という感じで、

秋の章 の 始まりです。

秋を感じる ちょうど今頃から 毎年 決まって 聴きたくなるのが

ビル・エヴァンスです。

10代の終わり頃 JAZZと出会って、それが 秋 でした。

ボーイフレンドと、 レコード店と コーヒーショップと 

JAZZ喫茶「 ジャマイカ 」通いが始まりました。

木枯らしが吹くころ、 ビル・エヴァンス という ピアニストを知り

最初に聴いたのが 『 PORTRAIT IN JAZZ 』。

その頃の 私の ( 理想の ) 世界に これほどぴったりと合致する音楽が

あったなんて ....。

驚き でした。

ビル・エヴァンス の 音楽世界は  硬く、透明で、漂うような ... 。

冷たい北風 と 濃いコーヒーの香り と ビル・エヴァンス 。

私の 秋 の 3大要素。

JAZZ は ちょっと 難しそう ... 何から聴いたらいいかしら ... という方にも

この 秋に ビル・エヴァンス、いかがですか ?

オススメは 彼が 「 RIVER SIDE 」 という レーベルにて レコーディングした

4枚。 

いずれも  ビル・エヴァンス( Piano )、スコット・ラファロ( bass ) 、

ポール・モーシャン ( drums )、 この トリオの演奏です。
 

『 Portrait in Jazz 』

『 Explrations 』

『 Waitz for Debby 』

『 Sunday at the Village Vanguard 』


この頃の ビル・エヴァンスは 細身で神経質そうで、髪型もぴたーっとオールバック。

かっこいいんです。

70年代以降は ライオンみたいな髪型で 指も ドラッグのせいか パンみたいに

膨らんじゃって、あんまり ... 。

この4枚は、ジャケットデザインも 素敵ですよ。


秋の夜長、静かに JAZZ のひと時を。


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