ささやかな幸せ



夫が焼いたパン。

小麦粉と塩と水のみで出来た、深い味わいの、なかなかリッチな田舎パンです。

朝に焼きます。香ばしい匂いが部屋中に広がります。

出来たてを少しちぎって、まだ熱いので布でくるんでバックパックの中へ。

通勤の地下鉄で、夫のバックパックからふわーんといい匂いが。

昼下がりのブレイクタイムにこのパンを分けて食べます。

なんにも付けないけれど、小麦の味、少し酸味、しっかり焼けたバリっとした厚い皮の

香ばしさ、なんともいえず幸せな気持ちになるのです。



本日、ホームページを更新しました。

ご覧になってみてくださいなー!!
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シャツについて



シャツはお好きでしょうか?

シャツ、いいなって思うんだけれど、なんだか似合わないような気がして・・・とか、

どうも着こなせないのよね・・・とか、

シャツってどうもカチッとしたイメージで、とっつきずらいんだなあ・・・とか、

着てみたいんだけれど二の足踏んでいる、思い切れないという声をよく聞きます。

私はシャツが好きで、結構長い間、日々シャツを着てきました。そして、そのような躊躇

への私なりのお答え、それは、シャツをうんと洗濯すること、かな。

外へ着ていくにはまだちょっと自信が持てないということでしたら、まずは、おうちで

着るのです。

カフスを折ってみましょう。袖をまくってみましょう。

衿は? 最初は普通に。ボタンを全部かけて、襟元をきちんとするスタイルで。

次に第1ボタンを開けてみましょう。ちょっと軽快な感じ、楽な感じが出ます。

慣れてきたなら、第2ボタンまで開けてみて。襟元から続いて前たて部分のうねるライン

が女らしく。

次には、ちょっと衿を立ててみませんか?

首の真後ろ部分の台衿の折れ線を少し上へとずらしてください、オッ、なんだかカッコイ

イではありませんか! それから衿全体を顎のラインに添わせる感じで立ててみます。

いろいろなシワが出来ますが、鏡の前でお好みになるようにクセづけます。

ふふふ、自分で自分のスタイリストになるわけです。

自分はどの状態が好きかしら。どれがしっくりくるでしょう。

実験を繰り返します。上に何かを重ねて着たり、中に何かを着て、その上にシャツを羽織

ったり、その際は、ボタンを全開にしてみる? 上の方だけ止めてみる?

全然感じが違って楽しくなると思います。

日常着として、惜しげなく着続けます。そうしますと、当然、洗濯が必要になりますね。

どんどん洗ってください。洗濯機で全く構いませんから。

もちろん、丁寧な手洗いでしたら申し分ないでしょう。でも、洗濯機でいいです。

洗っては、畳んで ( ハンガーがけのままの方が楽チンで、シャツも綺麗な状態のまま

袖を通せます )、着て、洗う。これを繰り返します。

そうしていくと、シャツの角が取れるのです。ピンピンして何となくはねっかえされる

雰囲気 ( きっと、そこんところが躊躇の大きな原因なのでは? ) が消滅し、その代わ

りに、気にしないでスッと着られる ” 馴染み ” が生まれているはずです。

この、” 馴染み ” が生まれてきたなら、そうです、ここからがそのシャツの魅力の

本領発揮なのです。すこしくたびれているかもしれませんね、ですが、それこそが何より

も大切なところなのですよ。色合いもややあせて、生地もくたりとコシが無くなって、

でも自分の体によーく馴染んでいます。着心地最高!ではありませんか?

シャツは、元々は男性用の下着でした。毎日着て、仕事をして、夜になったら脱いで

翌日に洗って干す。その繰り返しの中から、改良とデザイン的な進化発展を繰り返してき

ました。そして、その機能は、ワークウェアからハイファッションまで、今やとても幅が

広がっていますが、根っこにあるのは、日常着なのです。

なので、選ぶにあたっては、自分で洗える綿や麻の丈夫なものがいいと思います。

あとは、形も色も価格もお好みで。


私は好きで、いろいろなシャツを着ますが、パスキューアイランドのレギュラーカラーの

定番シャツをたまに着てみて、いいシャツだなあ、と改めて思うんです。

どこが?

まず、衿の形。小さめで、目立たない襟です。

一番上のボタンを開けて、すこし崩した時の表情が何とも言えず良いと思います。

ボタンの付け位置にも改良を繰り返し、工夫してあります。

まだ肌寒い時期なので、薄手のVネックのセーターなどと合わせて着てみてください。

今、私は51歳ですが、Vネックのセーター ( クルーネックの丸首型でも ) に角衿シ

ャツという最もポピュラーな組み合わせって、あら、なんだか若々しくないですか?

悪目立ちしない小さめの衿が、馴染みきってのカーブを作り、顎の真下にちょっと知的な

ゾーンを出現させてくれるのです。敢えて若作りの苦心をすることなく、とても自然に

感じよくいられますって!! ホント!

次に、縫製。はっきり言って、抜群。文字通り、群を抜いているのです。

洗濯を繰り返していくと、実感できますよ。型崩れも、ほころびも無しです。

腕の立つ職人技の仕立ての素晴らしさ、なのです。

ボタン付けの完璧にもきっと惚れ惚れしていただけます。量産の海外縫製で一番頼りない

のがボタン糸のゆるみではないかしら。

身頃幅も、体につかず離れず、ほどよくフィットしつつも楽チンな着心地です。

ざっくりと挙げてみてこんなところ ( もっともっと宣伝できますが )。

そして、やはり、白です。

私は、白に始まり、白に行き着くのではないかなあ、と思います。

馴染んできて少々くすんだ感じだって、、きちんと洗濯を重ねての白の変化はこれまた良

いものですし、また、漂白もできますね。

この春、白いシャツを着てみませんか?

きっと、世界が広がるはず。

魅力が広がるはず。

スタンダードな白のレギュラーカラーシャツ、揃いました。

どうぞ、お手にとって、試着もぜひ。

大人の定番の一着、に選んでいただきたいのです。












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雪まつり 2014




ようやく春めいてきた今日この頃、「 雪まつり 」 のタイトルには非常に ”今更感 ”

がありますがお許し下さい。

今年も行ってきました。息子が行きたいと言い出したので、まあ、あとはこれといって

行くところもなかったので。

夫も私も、子供がいなかったなら一生行くことはなかったろう、と確信を持って言える

くらい無関心な札幌市の重要恒例行事 「 雪まつり 」、年々凄いことになっているのは

わかっておりましたが、いやはや今年ももうワヤでしたー ( 北海道弁で是非 )。

息子、せっかくの雪像なぞ見ておりませんって。

何しに行ったか? 立ち並ぶ屋台でなにか買ってもらって食べたい!飲みたい!

これですよ・・・。 そんなことも行く前からとっくに分かっておりましたとも。

寒さのピークの2月の上旬、雪と人ごみの大通公園にわざわざ行ってひと時を過ごすのは

冬休み中あとは行くところが思いつかないから・・・アウトドアスポーツ、子供イベント

は勿論、レジャー施設やテーマパークなどに全く不熱心といいますか不得手な両親のもと

に生まれた息子のために、まあせめて地下鉄で行くくらいはねえ、連れて行ってやりまし

ょうか?ねえお父さん、ということなのでした。

おりしも激しく降り始めた雪、そして吹き付ける風の中、地下から上がって着きましたぜ

大通公園。所狭しと立ち並ぶは、雪像ならぬ飲食屋台。真っ白な雪の中に、ど派手な

看板、のぼり旗、まさに乱立です。

道産の素材を加工した各市町村の食べ物のお店が中心なのでしょうが、外国の食べ物の

屋台、お祭りの時には必ず出店の定番食品 ( アメリカンドッグだとかりんご飴だとか、

たこ焼きだとか・・・ ) も提供している特に特徴のない屋台、そして本州方面からの出

店屋台も多く、多彩なお店の看板と匂いをわらわらと眺めつつ嗅ぎつつ気を取られて迷子

にならないようにメンバー確認しながら人の流れに任せて歩を進めるうちに

「 あっ、そうだった、我々は自衛隊さんの技と誇りの大雪像や、市民の方々の素朴で

おとぼけで、さらにメッセージまでが込められた小雪像などを見せていただきに参ったの

ではなかったか? 」 と思い出し、流れから外れて本来の目的である像見物に入ろうと

するとそこはステージのような??プロの司会者のマイクから飛び出すかん高い美声と

盛り上げ係の後追いが、なんかゲーム? 撮影会? 滑り台? 静かな鑑賞はゼッタイに

許さないわよー! ってなんかやっておられます。

・・・・・

1分くらい拝見、「 どうもありがとうございました。 」 でした。

息子の 「 おなかすいたー 」 「 のどかわいたー 」 「 なんかたべたい 」「 なんか

のみたいー 」の要求が雪の降り具合と比例して段々と激しさを増し、夫も私も雪像見物

も早々に見切りをつけて、適当なお店にて、アメリカンドッグとホットココアを買い与え

北方領土返還の風船をもらって息子がしばしおとなしくなったタイミングを逃さずに

第65回・さっぽろ雪まつりの会場を後にしたのでした。


北海道は只今大変な経済状況にあり、関係者によると、「 これが民間企業だったなら

とっくに倒産しておる 」 っていうくらいなんだって。

キャーッ、北海道が破綻したら一体どうなっちゃう? ということでのこの雪まつり会場

の有り様なんですよね。

北海道 = 安心安全な農畜産業、そして漁業が根幹、” 食の北海道 ” をもっともっと

積極的に売り出しアピールしての経済活性化しかないっ!!! 

というのもわかる。

わかるけど、わかるから、そして破綻はイヤですから我慢するけど、雪まつりの美的景観

は破滅ですね。

今回が過去最高の入場者数だったらしいので、これから益々こういう業態がエスカレート

するんだろうな。

来年も、アメリカンドッグ食べに来るのかな。




「 まだおなかすいてるー 」ってアメリカンドッグおかわりした怪獣チカラ君と記念撮影




先日、親戚が送ってくれた絵葉書。

20年前のさっぽろ雪まつりの写真です・・・・・。




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