2023年 ごあいさつ

 

一年が過ぎゆきます。

なんとか無事に過ごせたかなと思います。

世界は大きく揺れ動き、重たく厳しいその揺れに感情が引っ張られそうに

なることもなきにしもあらずでしたが、

私は私の日常、このとても小さく狭い世界を大事にし、愛し、より充足できる

ものにしていくことに専念することにしました。

見えている範囲が自分の世界なのだと悟ったわけです。それを越えての出来事は

所詮知り得ないのでした。

 

自分の世界を豊かにしていくには、自分を豊かに幸せにしていくしか方法はなし。

まずは自分です。

自分ファーストに全集中していくと、あとは勝手に周りもご機嫌良くなっていく

でしょう。だってご機嫌パワーは感染しますからね。

自分が豊かで楽しい、に全力を挙げるべし。

好きなこと、楽しいこと、興味があることを蔑ろにせず、意識して自分に与えよう。

ささやかな出来事を丁寧に味わおう。

例えば、お便りを出したり、もらったりすることや、

歩くこと、

食べること、

話すこと、などの日常のこと、

本のページの紙質とか、書くペンの書き心地とか線とか色とか、

部屋の空気の質の変化や、季節の変化なんか。

 

自分の小さな世界を豊かにしていく私は、小さな豊かな世界を大事にしている

人と繋がり、一人、また一人と繋がっていって、ほんわかと豊かであたたかで

楽しい世界が、それぞれなんだけれど、なんとなく広がってリアルな小さな社会

になっていく・・・

 

そんなことを想いながら考えながら、

小さな実践を続けつつ、結構じっくりと過ごした２０２３年でありました。

自分は自分、ヨソはヨソ。

周りに流されずに自分をしっかりと持ち続けるには、自分の豊かで幸せな世界

に矜持を持つこと、そして自分とは方向性の違うヨソさまの流儀、それはそれ

で認めつつ、時と場合によっては、感謝と共にお別れすること。

だからこそ、ブレないように一日いちにち丁寧にそして熱心に、幸せ筋肉をつけ

るべく好きなことにワクワクと取り組む私、でありたいのです （ まだまだ未熟 ）。

 

 

今年もパスキューアイランドをご愛顧くださり、

本当にありがとうございました。

来年も、幸せな小さな空間＝Pasque island　を目指します。

私にとりましては、

パスキューのことを気に入っていらっしゃるみなさまが、お忙しい中にも立ち寄って

くださることが何よりの幸せなのですけれど！

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

本年は、本日２８日（ 木 ） まで、

新年は、５日 （ 金 ） より、営業いたします。

 

みなさま、

佳いお年をお迎えください。

 

 

パスキューアイランド

店主　大関 眞代

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴーストワールド / GHOST WORLD

 

2000年公開の、カミング オブ エイジのカルトムービー 『 ゴーストワールド 』 が

この度リヴァイバル上映！と、さえこさんからの推し情報を得てサツゲキにて。

 

『 ゴーストワールド 』 というタイトルについて、

幽霊世界・・・あの世・・・ゴーストの棲む世界・・・何か違う、しっくりこない

・・・ホラー要素全然なかったし・・・観終わって何となく考えていて、

そしてその夜、チラシを一目見て息子が 「 ” 終わってる世界 ” かー 」 と言ったのを

聞いて、ポンッと手を打ち、おおそうか！その解釈はすんなりくるな、とスッキリ

したのでした。

 

1990年代のアメリカの架空の田舎町のお話しなのです。

高校の卒業式前夜、明日着用の、赤くて安っぽいサテン生地風の卒業ローブを引っか

けてＴＶ画面のインドの歌謡ショー（ ？ ） の男女のダンサーと一緒に頭を振って踊

りまくっている女の子を、窓の外から眺める趣向のオープニングからしてエグイ。

そのエグイ彼女こそ、今作の主人公：イーニドさん （ 写真向かって右のメガネ ）、

なのでした。親友のレベッカ （ もう片方の緑色 ） とともに、卒業証書を受け取って、

校門を出た途端にまずはローブとお揃いの赤の角帽を脱ぎ捨て地面にたたきつけガシ

ガシ踏みつけてぺちゃんこにして、バンザイ！！やっと解放された！！

のだけれど、大学進学を選ぶでもない彼女たちは、卒業と同時に ” 終わってる世界 ”

つまり 地元 にぽんと投げ出され、次に進むべき方向、行ってみたい場所はどこなのか

さっぱりわからなくて、うーーーむーーー・・・・

という子ども時代の最終段階を、ブラックな笑いと醒めたセリフと意地悪な目配せと

悪趣味ないたずらと渋～くてオタクな音楽とで描いてみせた、とても好みの映画でした。

 

イーニド・レベッカの二人組は、街をうろついては、終わってる世界の終わってる

大人達や、空っぽ頭のバカな同級生達を見下し嗤う。嗤っているうちにハードルが立

ち現れ、彷徨っているうちに場面と状況はは変化していき、シニカル武装ではどうにも

乗り切ることができない新しい事態に出くわし巻き込まれて、狼狽えていくのです。

 

ごっついコンバットブーツがトレードマークのイーニド。カメレオンのように髪の色

もファッションもコロコロと変えて、目を付けたおかしな人物達をクスクスとバカに

しながらイラストにして描き続けるイーニド。レベッカは徐々に社会に適応していく

のかな・・・と思わせるのですが、イーニドは難しいよね。

世の中のボリュームゾーンにはどうやっても合わせていくことはできず、立派な

はみ出し者であるという自負はある元若者の私は、思えば遠くまで来たものだと、

あの頃を懐かしむことができる今の私は、イーニドに一言 「 ぜーんぜん大丈夫だよ！」

って言ってやりたいのです。

終わってる世界＝狭い地元なんかさっさと出て行って、あなたはN.Y.C. なんかの大都会

でアーティストになったらいいよ。きっとイーニドがのびのびとやっていけるよ。

とかってね。

最後にバスにちゃんと乗れたイーニドに 「 矜持を持ってレッツゴー！」 って本気で

エールを送りました。

もし２０代で観ていたら （ 無理ですが、2000年 ）どんな感想を抱いたかな私。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日金曜日はパンの日＆冬至です

 

いよいよ明日は冬至。

一年で一番暗くなるのが早くて、一番夜が長い日ですね。

そして、明後日からは少しずつ少しずつ日が長くなっていくだなんて、

なんともすごい宇宙の理。

夏至と冬至をターニングポイントにして一年を捉えて暮らしていくというのを

私はさえこさんとばっしーさんから教わりました。

なるほどそうか、と影響を受けたのでした。

明日を越えると春に向かう・・と思うと心の中にほっと温かな光が生まれるようです。

現状はツルツルの路面と氷点下の気温、真冬到来なわけですが、その厳寒を、

微かな、でも確実な、明るい季節に向かっているという心の奥の光の道しるべと

ともにやっていく、そのうれしさ。安心感。

冬至がターニングポイントです。明日です。

 

 

明日は冬至、そして金曜日。

パスキューアイランド、今年最後のパン販売の日です。

冷凍保存もできますので （ 前の晩に冷凍庫から出して布などにくるんで置いておくと

よいです ） お正月にもいかがでしょうか。

ワインとともに、スライスして （ 私はちょっと焼いたのが好きです ）、オリーブオイ

ルとチーズやハムなどをのせたりして簡単なカナッペ風にして楽しみます。

 

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております！！

足元が、ほんとに悪い というより危なっかしいツルッツル！

どうぞお気を付けていらしてくださいね。

 

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個　150yen

 

 

 

 

突撃取材

 

今日、アポなし突撃来店・突撃取材申し込みがありました。

ワイワイとやって来たのは、台湾の若者４人組。

背の高い男性カメラマン一人、交渉担当一人とアシスト的な二人の計三人は女性で、

交渉担当さんが、がさごそと大きなショルダーバッグから名刺と、日本語翻訳してある

簡単な 「 取材協力のお願い 」 文のメモを取りだして、かたことの日本語で店の取材を

したいのですが、とのことでした。

 

メモによると、

・台湾の旅の雑誌らしいこと

・交渉担当さんは、その雑誌の企画編集担当者だということ

・2024年3月に札幌特集を予定していること

・「 取材内容 」は、店内撮影だけ、らしいこと

・そして、ウェブ雑誌だということ（ 質問した ）

 

などがわかりました。

それにしても、結構ラフでタフな取材方式ではないでしょうか！

通訳できる人いないから、最終的には人間力？のみってことで、要は体当たり式。

人間力っていったってねえ、ニコニコしつつもそわそわと緊張気味の若者四人組・・・

交渉＆企画編集担当の張さんをはじめ全員がひっきりなしに鼻をすすっているし、

翻訳アプリ操作で四苦八苦しているし （ 出てくるのが遅すぎて結局使う前に事足

りた ）、鼻をすすりながら、スマホを必至にいじりながら、四人みんなして嘆願の

目で私たちを見つめているし。

その様子を見ていると、彼らの雑誌はまあ信用できそう、と感じて、あたたかな気候

の台湾から急に冬型寒冷前線下の札幌に出張してきて鼻をすすっているのが、気の毒

なんだけど、同時にちょっと可笑しくって （ アシスタントさんにポケットティッシュ

を差し上げました ）、「 （ 取材 ）ＯＫ～！！ 」 って言ったら、ガッツポーズの勢い

で喜んで、見出し写真のパイナップルケーキを、これまた大きなバッグの中のレジ袋

からがさごそと取りだして、御礼としてくれました。

そして早速、

一眼レフデジタルカメラでばっしばし店内を撮りまくり、最後にレジカウンターにて

私と夫を並ばせてのツーショットをバシャバシャと撮りまくって、

「 雑誌が出来上がったら、印刷した紙ページをここに送ります！ 」 って言って、

何度もペコリンコと頭を下げて、お帰りになられました～～

 

来年３月、どんなページが届くのか届かないのか、ちょっと楽しみができました。

パイナップルケーキ、美味しかったです！

 

 

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

ああ、あと半月で今年が終わる？！

先週まで自転車に乗れていたせいか、なんのせいか、今年ってこの師走の半ばに

いるのになんだか臨場感がわいてこないなあ・・・

みなさまいかがでしょうか？

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

待ちしております！！

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個　150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原点映画 『 ツィゴイネルワイゼン 』

 

一回目は途中で寝てしまった。

（ 睡魔に絡め取られてしまうと、映画館ほど寝落ちに最適な条件が揃っている

場所はなし、ですね、この間もキノでウトウト・・・ ）

そして二回目、どこで観たか、確か jabb 70hall だったと思う、今度は眠気は最初から

ゼロでの鑑賞でしたが、何と何と！

この映画は大袈裟に言うと、今に至る私の感覚を目覚めさせた生涯のマスターピース

の一本になってしまうのですから人生わかりません。

（ 続く ）

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

雨が降っていて、冬感が揺らぐ今週です。

もう１２月って言ってるでしょ？！　揺らぐな冬！ ぷんぷん！　って怒ってもねえ

一度は乗り収めしたはずの自転車を再び出して通勤できているのですから （ 地下

鉄駅まで ）楽といえば楽ちんなんですが。

本当に今年は上下に揺らいで定まらずの冬ですねえ。

でも、どうぞ寒さには用心なさって、暖かくしておいでくださいね。

 

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております！！

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個　150yen

 

 

 

 

 

 

カレンダーの最後のひと月

 

忙しかった１１月。

気がついたら１２月になっていました。

２日経って、「 アレッ？！もしかしてもう１２月？ 」と、あわてて

１１月のカレンダー （ ご近所の燃料屋さんのお歳暮品 ） をビリリとむしって、

１１月のタイプライターとミミズクロウ氏 （ シミー書房カレンダーね！ ） を外して 、

１１月の素敵な枯葉色と赤いセーターの女の子 （ 暮らしの手帖の付録 ） をめくって、

新しいページにしてみるとなんと！！

それは最後の一枚なのでした！

そうです、１２月は１年の最後のひと月なのでした・・・と改めて意識させられた

今年の１２月のスタートでした。

 

１年 ＝ １２ヶ月、ひと月ひと月、みんなちがって、みんないい （ by みすゞ ）。

どの月も季節の繊細な表現に満ちていて愛おしく好きですが、最後の１２月だけは

大方の人類の ” 締めくくりの月 ” という認識のもとに巡ってくる特別な月ですよね。

日本人は特に、締めくくりのけじめと、新年を迎えるための祓いを大切にする精神

的な伝統がありますしね。けじめと祓いは、かなり形式化・カジュアル化してきて

いるけれど、「 今年よサラバ！ 」 「 新年よヨロシク！ 」 ってことで、自分自身

をも生まれ変わらせることができてしまうかのような不思議で不確かな安堵感は

不変だから、やっぱり１２月は他の１１ヶ月とは別格なのだと思われます。

 

師走、始まってますね。

暖冬の予報の今年、気温が乱高下しがちですが、みなさま体調にはくれぐれも

お気を付けて、しっかりと締めくくってまいりましょうか！

 

パスキューアイランドの年末年始は、

 

年末は、１２月２８日 （ 木 ） まで

新年は、　１月　５日 （ 金 ） より

 

営業いたします。

みなさまのご来店をお待ちしております！！