毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
曇り空の日とキャンドルと
晴れの日や太陽は、良い日であり、正義で、
曇りの日や雲は、良くない日で、悪役で、っていうとらえ方が多いのかなあ。
特に、雲は、お日様やお月様を隠しちゃったり、雨を降らせたり、と、
悪者扱いされているようですが、これは、子供というものは、にっこにこの太陽の
下で元気に外で遊ぶのが大好きである、故に、曇り空は太陽サンを阻むので、
悪者、ということかしら。
子供時代には、その判別に違和感はないかもしれませんね。
確かに、ぴかぴかに晴れた空の下では子供だけでなく大人だって元気になっちゃう
ものね。
でも、だからといって、曇りの日、雨の日の特別な魅力を伝えないのは、
いかにももったいない。
子供にも、お天気には、晴れも曇りも雨・雪降りもあって、
そのどれもが良い、悪い、ということではなく、こちらの都合で良くもなり、
悪くもなる、というようなこととか、そんなようなことを伝えたいです。
なんたって、私は、大大大の曇り好き。
晴れより好きだ。
いろいろ言ってるけど、ホントは曇りの日贔屓なものだから、雲が悪者扱いされる
のが悲しいだけなのかもしれないなあ。
曇りの日の、せつない気持ちにさせてくれるところが好き。
曇りの日の、しーんと静かな ( そう感じさせてくれる )ところが好き。
曇りの日の、色をはっきりくっきりと冴えてみせてくれるところが好き。
曇りの日は、自分の中に中に入れて、懐かしい感情や思い出がたくさん浮かぶ。
とても心が穏やかになる。
そんな曇りの日には、キャンドルの灯りが良く似合うんですよ。
曇りの日の昼日中から夕暮れ時は、まさに キャンドルのゴールデンタイム。
いいんですよねえ。
ほんの20分程度で十分、
誰のためでもなく、自分のためにキャンドルを灯し、
身も心も落ち着いて過ごす短い時間の、震えるような喜びよ!
キャンドルが1番美しく見える時でもあると思います、自説ですが。
( ↑ここは控えめな宣伝です、キャンドル、春色揃ってますよー! 是非見にいら
してくださいな!! )
どんよりとくぐもった天気の日が妙に好きになったのは、一体いつからかしら。
紋切り型の世の中一般の価値観をひょいと裏っ返し、ぴっとつまんでめくってみた
ら、あ、私、案外こっちの方がしっくりくるなあ、っていう事が、とっても沢山
あって、ちょっとびっくりする事に気づいた頃からかもしれないなあ・・・・・。
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4月1日 水曜日
2009-03-25 / 日々
この春に、息子、保育園に入園することに相成りました!
いよいよ箱から出ることに。
保育園では、いろんなお友達にもまれて、いろんな出来事に出会って、
ぐいぐいと成長してくれることだろう。
楽しみ、楽しみ。
まずは、朝、登園前の時間、ですね、問題は。
着替え、朝ごはん、おしっこ&うんち、が出発時間内に終えられるか否か。
うんちはまだ時間指定はムリとして、ごはんと着替え・・・・・。
なにせ、全てNO、NO、NO!! の、” 魔の2歳児 ” の真っ只中なんです
もの、ちからクンってば。2歳児男子が全力で 「 いやだーーーーっ!! 」 って
だだこねて寝そべって連続キックを繰り出した時の威力の凄まじさと言いますと、
取り押さえるのは、無理、もしくは、青あざ必至なんです、ホントに!
いかに上手に彼をその気にさせられるか、調子にのせられるか、それが鍵ですが、
なぜそんなにNOなのかは謎です。
たぶん、ノーリーズン、2歳の段階ではね。
これからは、制限時間があるってことだからなあ。
遅刻しないで、ちゃんとごはん&着替えを済ませて、そして、抱っこじゃなく
自分で歩いて、ちゃんと園にたどりつけますように、今からシュミレーションを
繰り返す母なのでした。
4月1日、水曜日。
おおぜき ちから、2歳。いちご組、入園!
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JACKIE McLEAN / DEMON’S DANCE
2009-03-20 / 音楽
きっと、みんな、そう。
例えば、私でしたら、お母さん役でしょ、ほんの少しは奥さん役、それから
店長さん、とか、店員さん、とか、あの店のおねえさん、とか。
実家と連絡をとるときは、長女の役だし、たまには次男坊の嫁の役もあり。
いろんな役柄は、全部それぞれに 「 私 」 なのですが、
無意識に演じる日々だけが続いてしまうと、思いのほか疲弊していたりします。
なんとなくくすんでいる様な、薄っすらと埃がかかってしまっているような、
” ダメ ” な感じ、です。
大人でも子どもでもない、なんの役柄も演じない、「 本当の自分 」 になれる
何かが、人には幾つか必要なのですよね。
映画・文学・音楽 。
私にとっては、この3つ。 この3つの中に ” 私らしさ ” を探し、出会い、
模索し、味わう ・・・・・ そうですね、そういう意味で、この3つは、
生きていくためになくてはならないもの、と言えるでしょうか。
最近出会って、聴いているのが、『 JACKIE McLEAN / DEMON'S DANCE 』。
かなり気に入っているのです。
1967年録音の、アルトサックス奏者ジャッキー・マクリーンが、ブルーノート
で作った最後のアルバムなんですが、★★★★の快作! 私にとっては!!
ちょっとへんなメロディーライン( 鼻歌になり難い、とでもいいましょうか )
と、何と言っても、ウッディー・ショウ のトランペット&フリューゲルホーンが
とってもかっこいいのと、カルテットの各パートのバランスが絶妙なのと、で、
「 ああ、これは私の音楽だ、私の世界だ 」 と、深く深く呼吸でき、
自分の核がしっかり蘇ってきて、生き生きしてきて、元気になっちゃうんです。
その演奏の中に入って、どんどん自由さが広がってくる、そんな感じ。
ノリノリのたたみ掛けてくるような、溌剌とした音のハーモニー!
ウッディー・ショウのトランペットの高音・高速・連続の破裂音の快感!!
聴いて聴いて、「 私だけの私 」 を取り戻して。
また、にっこり、いつものように、毎日にもどります。
しかし、演奏の気に入り度とは反比例的に、このジャケットデザイン、ちょっと
怖くありません?
いわゆる ” ジャケ買い ” する人、いないよね。
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絵 を 観にいってきました
道立近代美術館での 『 セザンヌ主義 』 です。
セザンヌの絵は、美術の授業で、駆け足でさらーっとおさらいした程度で、
すぐに思い浮かぶのは、静物画のりんご、ですが、
彼は、ものすごーく革命的な大画家なんですねえ、無知でした。
彼の後の画家達である、ピカソやマティスやモジリアーニや、ゴーギャン、
その他 大勢の有名・無名の絵描き達は、みーんな多かれ少なかれ彼の影響を受け
ているようです。ふーん。そうだったのかあ。
一見、私のような絵画初心者にとっても優しく鑑賞できて、新しさ、型破りな感じ
はしないのです。
ところが、セザンヌの絵は実は、凄いらしい。
どこが、どう、それまでの絵画と大きく違うんだろう。
やっぱり、セザンヌ以前の美術史も少しは勉強したいです。
そうして、セザンヌ以降の絵画の流れも。
今回の展示では、影響を受けた画家たちの作品と、セザンヌ自身の作品が一堂に。
なかなかの内容の濃さ、見ごたえ大いにあり、でしたが、ただ、
いろいろ横の解説も読みながら観ましたが、これだけの本物が目の前にあるのに、
私が OK な状態ではなかったため、今ひとつ把握できず、
もったいなかったなあ、とも。
まあ、それはしょうがなかったとしまして、
美術史や、絵の象徴的な見方などはあんまりわからないんだけれど、
やっぱり本物、「 色 」 に深く深く感動してまいりました。
色によって光を描く、その素晴らしさ!
どの画家の 「 色 」 も、一生涯を捧げて描きあげた、入魂の 「 色 」。
ほーーーっ、っと しばし立ち止まり、対峙する。
感動。
合掌して、何といいましょうか、、、
ご苦労様、そして、( 感動を ) ありがとう、という気持ちになりました。
今年は、遠出はなかなか難しいのですが、出来る限り絵を観にいこうと思います。
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肉体 の 冠
2009-03-15 / 映画
蠍座 アキムコレクション上映作品の中の1本。
シモーヌ・シニョレ主演 第2弾です。
シモーヌ・シニョレについては、夫が昔々に買ったというシニョレの自叙伝が
あったので、今回のこの 『 肉体 の 冠 』 に関する当時の状況がわかり、
へえーそうだったんですかあ、と、観終わってからも楽しかったです。
シニョレの役どころは、美貌で気の強い娼婦 マリー。
彼女が、運命の出会いをする、元不良 ( らしい )今は大工のマンダは、
マリーをめぐるいざこざでマリーの情夫を決闘により殺してしまいます。
そこに殺された情夫のヤクザのボスやら、そのボスの下で稼業しているマンダの
幼なじみやらがからみ、二人の仲はどんどん追い詰められ、そしてついには、
ああ、悲劇の最後・・・・・!!!
というお話。 観終わって、なんだか、しっとりとした、「 ほーっ 」 っと小さ
くため息がでるような、素晴らしい作品でした。
愛しあう男女の逃亡中の数日間は、2人の人生での最高の時だったのですねえ。
マンダとの2人きりの一夜が明けたマリーがベッドで目を覚ますシーン。
高く結い上げられていた髪がほどかれて、波打つブロンドのそれはそれは見事な
事!! 腰まで届くたっぷりとした美しい長い髪に、本当の愛をみつけた女の至福
と落ち着き、生きる力、艶っぽさが象徴されているよう。
ちょっとその髪の量、多すぎない? と突っ込みたくなる位のものなのでした。
それで、この映画の邦題 『 肉体の冠 』 は、なんだかちっともわからない悪い
タイトルだと思うんだけれど ( うちのお客さんで、「 ちょっとエッチですよね
このタイトル、」と言っていた方がいて、全くもってそうよねえ、と( 笑い )
カッコ笑い、の小ヒットの一言がありました )、原題はどういう意味かしら?と
調べてみたら、『 casque d'or 』って、金の滝、という意味らしい。
金の滝??? あっ、そうか! 金の滝というのは、マリーのあの見事な金髪の
ことなんだ!! 邦題も素直に 『 黄金の滝 』 とでもしておいた方がよっぽど
いいと私なんかは思うんですが、いかがでしょう。
そして、シニョレの自叙伝によるとですね、この作品、パリで公開された時は
大不評、続いてブリュッセルでプレミア公開された時も大不評!!
マンダ役の俳優は、その後5年間映画出演なし、だったそうです。
でも、シニョレはこの作品が好きだったと。
監督ジャック・ベッケルは、「 さあ! 今日は楽しむぞ! 」 というのが口癖で
演者もスタッフもみんなお金じゃなく、楽しんで作った作品だったから。
評判は、外国から来たそうです。
ロンドンでは、傑作! ローマでは凄い売り上げをあげて、( これで一財産を
得たとありました ) ベルリンでも大ヒット!!
この作品が シニョレに最初の外国の映画賞 「 BRITISH FILM ACADEMY AWARD 」
をもたらしました。1952年のこと。
ちなみに英語のタイトルは 『 Golden Mary 』。
そうでしょ、そうよね、うん、納得。
そうして、この金の滝がパリに帰ってくるまで10年かかり、さらに
1973年、再びパリでリバイバル上映され、そこでようやく絶賛されるのですが
監督のジャックは、それを待たずして死んでしまったのでした。
いや、いい映画でしたよー。 おもしろかった!
恋愛、そして友情が描かれていて、シニョレの回想どおり、制作側の誠意と熱意が
作品全体から伝わったなあ。
とても豊かな、心にも身体にも滋養が行き渡るような食事をしたあとの幸福感、
満足感にも似た、そんな感じが映画館から出た後、じわじわふわーっと来ました。
『 肉体の冠 』 は、1951年制作、
シモーヌ・シニョレの自伝 『 Nostalgia Isn't What It Used to Be 』 は
オリジナル版は1976年、英語版は 1978年 の出版です。
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春のコップ
3月になりました。
しかも、もうすでに10日もたっております。
春らしいなあ! と まだまだ冬ねえ! とが日替わりでやってきては、
札幌の路面をぐちゃぐちゃざーざーと溶かしてみたり、つるつるてかてかに
凍らせてみたり、と、忙しい今日この頃です。
ですが、まあ、日に日に春さんの勢力が強まっているのは歴然で、
公園の雪もざくざくと歩くと足が埋まりますし、春特有のススが白い積雪に
薄黒いベールをかけております。
はる、はる、はる、と、
繰り返し言ってみる。
「 はる 」 って本当に春らしい音の言葉だなあ、と感心。
せっかくの春ですもの、なんにも変化がないのは寂しいなあ。
何か、ちょっとしたことでいいの、 ” 新しさ ” を 自分に与えたいなあ。
そうでしょう、そうでしょう、春ですものね。
ふふふ、そうお考えのお客様、当店にいいモノ入りましたヨ!
きれいな色硝子のコップなんていかがでしょうねえ。
今日の写真のコップです。
小ぶりのオールドファッション型で、ひとつずつこしらえているそうですよ。
春の間だけ ( ←これがコツ ) このコップをですねえ
① 水を飲む。
② 歯磨きの時のゆすぎ水を使う。
③ テーブルに出しておいてなんとなく眺めて愛でる。
④ 小さく花活けする。
などなどと 使ってみる。
こんな小さな色硝子のコップひとつでなんだか春めくのが不思議。
いつも使うのは無色透明のシンプルグラスばっかりなんだけど
でも、春はなにかこう、、、少しだけ暮らしにさざ波をたてて、
ちょいと新鮮な心持を楽しみたいじゃあありませんか。
みずいろ、蜂蜜色、紫色、白、の4色です。
1個 530円。
小粒ですが、るるるん♪ と ココロ弾みますよっ! お客さまっ!!
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