毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
硫黄島からの手紙
2007-02-28 / 映画
出産後の実家での静養中、ゆっくり歩いて ファクトリーのユナイテッドシネマへ。
とても混んでいました。 席は前から2番目、でもこれを逃したらもう観ることができ
ないのでしょうがない。
さっそくコートを脱いで上映をわくわくしながら持ちました。
妊婦の時期は 月数が進むごとに映画館のシートに上手く馴染めなくなって
ちょっと辛かったのですが、もう大丈夫、なはずなのに、まだスッキリ感にはいたらず、
なんとなくヘンな感じで座ってました。
さて、『 硫黄島からの手紙 』。
良かったです。
続いて、1月3日に 『 父親たちの星条旗 』 も観ましたが、こちらも良かった。
この作品を監督した クリント・イーストウッドという人の 深い知性と人間性と
クリエイティビティを観た、といった2本でした。
実は 私は ” 硫黄島 ” を知らなかった。
そこで 61年前にこのような戦いがあったことも。
でも こんな私のような のほほんな人は結構存在しているのでは?
この悲惨な激戦とそこで戦った日本人のことを教えてくれたのがイーストウッド。
なんだか 複雑。
でも、これを日本人監督とスタッフで制作したとしたら・・・・・
悲しいけれど きっともっとチープなものにしかならなかったのではなかろうか。
なんとなく でも そう思ってしまうのでした。
やっぱり、これくらい厚みののある作品に仕上げ、なおかつ世界に知らしめることが
できたのは C・イーストウッドの実力と知名度、アメリカそしてハリウッドの実力を
もってして のことでしょう。
戦争は 若者をいっぱい殺します。
お国を守る為、彼らは 人生の途中で恐怖の中で 母の、妻の、恋人の、家族の待つ
お国を思いながら 死なざるをえない。
出産したとたん、「 息子が若者になったとき 戦争がおきたらどうしよう!! 」
もうそんな思いで胸がいっぱいになって観終えました。
単純でしょうか。
ほぼ確実に 死ぬのです。 その運命が動かしがたいことを知りながら、発狂するほど
の恐怖のなかで、自分の死を ” 愛するひとを守るため ”の行為とすることで
無理矢理納得させて、突撃するのです。
『 硫黄島からの手紙 』 も 『 父親達の星条旗 』 での アメリカ軍の兵士たちも
敵・味方関係なく おんなじなんです。
この2本の映画は けれども正面切っての反戦映画ではありませんでした。
日本側からみた 『 硫黄島からの手紙 』 は 極限状態のなかにあっても 冷静に
独創的な作戦をたて、部下を率いた実在の軍人 栗林中将を中心に 日本軍の若い兵士達
がいかにこの激戦を戦ったかを描き、
アメリカ側からみた『 父親達の星条旗 』では、戦った兵士3人が 戦場での真実と
その後、国の政策に利用するために作り上げられた” 事実 ”のはざまで翻弄されてゆく
様を描いています。
特に『 父親達の星条旗 』、 この硫黄島の戦いをアメリカ側から見た その切り口が
かつてない。 スターはでていないけれど 異色の戦争映画に仕上がっていると思います。
2007年のアカデミー賞作品賞は おしくも逃したそうですが、
私の中では 納得できた 良い映画 でしたよ。
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夕暮れ時 に ・・・・・
2007-02-21 / 日々
昔から ・・・・ そう 15歳くらいから ” 街は夕暮れ ” と思っておりました。
街には 夜のステージがあります。
昼の時間が終わり、暮れなずんで、そして いよいよ 夜が始まります。
街中は なんとなくさわさわと人が賑やかに行きかい始め
これから待ち合わせかしら、
と 華やぐ雰囲気が 一気に高まる ・・・・・ 。
もう、どうしようもなく胸がときめき、わくわくしてしまう。
自分はただ通りすがりの いちサイドウオーカーでしかないのに。
「 TWILIGHT 」 の語源は 「 TWO LIGHT 」。
太陽の光 と 月の光 二つの光が交差する時間、ということからきているのですよ、
高校受験のための予備校の夏季講習で そう教えてもらいました。
なんて美しい、素敵な言葉なのだろう ・・・・・
以来 すっかり夕暮れ派です。
街の夕暮れに飛び込んで 夜に溶け込んで 遊び暮らしました。
楽しかった!
バーのカウンターも コンサートの開場前の華やぎも ミニシアターのナイトショウも、
夜中のジャズ喫茶も、 みーんな私のエネルギーになってくれました。
今は それらはちょっとお休みですが、
夕暮れ時は やっぱり特別。
家の窓の外からの光の 穏やかに 時に あっさりと 移り行く様が
相変わらず 私の心を締めつけます。
1日が終わってゆく。
今日も 無事 生きていました。
あたりまえで でも とても奇跡的。
知らない間にこんなに生きちゃった!私と、 すやすや眠る 生まれたての息子。
静かだなあ。
そろそろキャンドルを灯しましょうか。
夜の入り口での案内灯は きらめくネオンサインから 穏やかなキャンドルライトに
替わったけれど ・・・・・ 。
10分位で TWILIGHT TIME は お終い。
あーあ。
部屋の中がとっぷりと暮れてから 電灯のスイッチを ON にして
昼の部と夜の部の 一瞬にして永遠の交代劇は 終わります。
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MADE IN SYRIA
遠くシリアからやってきた石鹸です。
全成分 : オリーブオイル
ローレルオイル
苛性ソーダ
水
以上。
パックをあけると、なんとなく 砂のような、日向のような においです。
シリアの砂漠のにおいかな。
使い始めは黄土色。 そして 使い進むと オリーブグリーン。
バスルームには たったこれだけなのです。
麻のウオッシュクロスをもって入浴します。
髪を洗うのも、体を洗うのも、ちょっとした洗濯も、浴槽洗いも、 このソープで。
この5~6年 このようにいろいろに 毎日愛用しておりますが
全くトラブルなく、 髪も体も ほどよくさっぱりし、汚れもよく落ちます。
さて、このソープ、毎年秋に お隣の東急ハンズのセールにて
20個まとめて買います。
1年分 プラス α です。
セールですから もちろんお安くなっていて、1個 300yen。
初年度は 1個 200yen でした。
日用品、消耗品、としての適正価格のラインを 人はそれぞれ持っていると思うけれど
毎日使う石鹸としては ” 1個 300yen ”は いいところだと思います。
7 X 7 X 5 cm のブロック形というのも気に入っているし、
さすが アラブのお国柄、とでもいうのでしょうか、てきとーな位置のエンボスマーク、
日本製ではありえないような 荒い仕上げ具合も良い味がでているなあ。
愛用品は ずーっとなくなってほしくない!
なくなってほしくないだけじゃあなく 値段もすーっと据え置いていてほしい!
ハンズさん、
このシリアの石鹸のセール、やめないでね ( 値上げもいやよ )。
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