毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
だらけ、 そして くつろぎ
夏が過ぎようとしています。
今年の札幌はいやはや暑かった!そしてその暑さが一ヶ月以上ずーっと続いた
ものですから、暑さに耐性があまりない札幌っ子、みなさんへとへとだったのでは
ないでしょうか。ああ、お疲れ様でした!
今日はちょっと湿気が高く、気温も高く、残暑?なのでしょうけれど、
もうここまでくると、朝と夕はぐっと涼しくなって夏のピークを越えたのが
とてもよくわかりますね。ホッとします。
夏の間の ( 今年は例年以上に ) 知らず知らずにたまっていた疲れや、暑さ故に
過剰摂取していたあれこれが、そろそろ排出されてくる頃。
新しい季節に向けて、体は新しい体へと入れ替わろうとして、いろいろな老廃物を
体の外へと出していこうとするそうです。
プチ不調が続くとしたら、それは そんな体の働きなのかもしれませんよ。
「 自分の体の声を聴くこと。 」
「 自分の体は、自分の体がちゃんとやってくれる。 」
これは、今に至っての私の信条ですね。
体がやってくれることを理解して、邪魔しないように、促進されるように、自分が
出来ることは、時期とか状態に合った食べ物を選んで摂ることと、休息することかな。
なるべくだらけて、できるだけ寛ぐこと。よく眠ること。
充分できるとよいのですが。
頑張ること我慢することに慣れすぎていて、簡単なようでこれ結構ムズカシイ!
本日の見出し画像のお二人は、だらけ & くつろぎ の達人。
こんだけ奔放にやっちゃっていいんだっ! という良い見本ではないでしょうか!
ちょっと季節が冬のようですが・・・( ええ、冬のある日なんですけれど、
いつもこんなもんですぜ・・・ )。
季節の入れ替わりが始まったこの時期、どうぞお大事になさってください。
だらけ、そして寛ぐ、これ大事ですよー。
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
季節の野菜のサラダやスープをたっぷりと、そしてパンも添えていかがでしょう。
明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、ご来店お待ちしております!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
新しい世界
©RODCHENKO PHOTOGRAPHY 1924 - 1954
一葉のモノクロームのポートレイト。
読むことに集中している老女の写真です。
頭をスカーフですっぽりと包み込み、化粧気の全くない皺が刻まれた素朴な丸顔。
洗っても決して抜けない染まったような黒ずみのある短い爪の大きくてごつい手で
眼鏡を持ち、片方のレンズを右目に当ててぎゅっと眉を寄せ、口をへの字に結んでいる。
撮ったのは、ロシアの写真家 アレキサンダー・ロドチェンコ ( Alexander Rodchenko
1891~1956 )。
『 読んでいる母 Mother reading 』 という題の1924年の作品です。
洗濯女として働き通しの人生を送ったこの母親は、
「 50代遅くに読むことを習い、急激に全く新しい世界を発見していった 」 と、
写真横のキャプションに書かれています。
19世紀後半のロシアに生まれ、文字との繋がりが全くないまま働きづめで生活を支えて
きた人生に ” 読むこと・読めること ” がもたらした 「 全く新しい世界 」 の輝きは
いかほどだったことでしょうか。
本を読むこと、それはつまり未知の世界のドアを開けてみるということ。
100年以上前に生きたロトチェンコの母と同じく、そして、もっともっと遙か昔の
時代であってもそれは全く変わりません。
私たちは、読める。
それまで詳しくは知らなかった、
想像すらできなかった、
存在さえ気付かなかった、
新しい世界 と繋がることができる。
本は、常に未知の世界へと案内しようと、静かに私たちを待っているかのようです。
一生懸命に文章を読み解いている母の姿を撮った、息子ロトチェンコの温かさ、母へ
の尊敬と喜びが伝わるポートレイトは、
いつも私にそんなことを思わせてくれます。
2021年版 『 読んでいる母 』。
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
ようやくすこし涼しくなってきました。
新しい季節は、新しい世界。本を読もうではありませんか。
読書に集中すると、おなかも空きます、パンと珈琲で一休み。
こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、明日もご来店お待ちしております!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
PAUL McCARTNEY back in the U.S. Live 2002
サーーーッと幕が引かれたかのように、暑い暑い暑っーーい真夏の一幕が終了し、
一夜明けてサーーーッと幕が再び開いたら、あんれまぁ!!
舞台の場面は、晩夏感漂うヒンヤリとした空気と風と雨。
うーむ、今年の夏劇場は、劇的すぎてほんとうに面白いですね!
みなさま、体調いかがでしょうか?
いきなりの温度変化ですが、ようやく” 脳が働く温度 ( F.S.さん談 )になったし、
やれやれという方も多いかな。
真夏に疲弊していた私に、この涼しい風より先にジャジャジャーンッ!!と
登場したのが、ポールです!
『 ポール・マッカートニー バック イン ザ U.S. ライブ2002 』
突然に近い登場で、私の頭の中の場面設定は、秋風どころかロックの嵐!
リズムが刻まれ、ギターの轟音、ポールのベースのギュイイイイン!
もうもう1発目から会場のヴォルテージが爆発寸前っていうのが伝わるし。
だってね、いきなりオープニングからビートルズの 「 ハロー グッドバイ 」 だよっ!
こぶしを掲げて、CDのなかのウン万人の大大観衆の狂喜乱舞の大歓声と一体化
ですよ一気に!知らずと涙が流れてきて、泣けて泣けて。
このツアーは、2001年のニューヨークの同時多発テロで哀しみのどん底
のアメリカの人たちを、「 一日だけでも、この人たちを心から休息させてあげる
ことはできないだろうか 」 というポールの気持ちがきっかけだったそうですが、
大勢の人が想いを共有するために、音楽というものの力がいかに大きなもので
るかが熱く伝わり、19年後に聴いている私の中の想いとも共鳴したわけです。
このライブでは、ビートルズナンバーが半分を占めるんです!
ライブ活動を休止した後に発表された名曲の数々を、ポールとそのバンドが
ノリッノリで歌い上げ、大観衆の絶叫とともに大合唱 ( 私も )!
もう、最高です。以上なんです。
ハロー グッドバイ
ゲッティング ベター
ブラックバード
マザー ネイチャーズ サン
キャリー ザット ウェイト
ザ フール オン ザ ヒル
サムシング
エリナーリグビー
ヒア ゼア アンド エブリホェア
バック イン ザ U.S.S.R.
キャント バイ ミー ラブ
レット イット ビー
ヘイ ジュード
ザ ロング アンド ワインディング ロード
レディ マドンナ
アイ ソウ ハー スタンディング ゼア
イエスタデイ
サージェントペッパース ロンリーハツクラブ バンド
ジ エンド
わなわなと震えます。
もう、最高・・・!!
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
熱いロックで踊りながら、パンを囓るって、なんだかヘン!
でも楽しからずや。
パンとバタ、そして氷り入りのアルコールなんかも一緒にどうぞ♪
明日も、こんがりと焼けたきつねいろのパンを山盛りにして、
ご来店お待ちしております!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
さすが真夏のとっておき!!
先週ご紹介いたしました 『 きゅうりの辛子漬け 』、
あのあと帰宅して、すぐに冷蔵庫からジップロックを取りだして
どれどれっ、と一本乱切りにして一切れポイッと口に放り込み、
ぽりぽり・・・ぽりぽりぽり・・・ぽりぽりぽりぽり・・ぽりぽりぽりぽりぽ
もひとつぽりぽりぽりぽりぽ・・・・りぽりぽり、もひとつぽりぽりぽりぽり
「 ナニこれ?!美味しい! 美味しいぞっ!! 」
「 辛いぞ、甘いぞ、美味しいぞっ!! 」
って、止まらず一本などあっという間に食べちゃって、
驚きの辛子漬けでありました!
あの超簡単レシピからは想像が及ばない絶妙な塩梅の味と食感、深いです。
大さじ山2の砂糖も、粉辛子 ( SB の黄色い缶の ) も、旬の盛りのキュウリ
のうまさと相まって、もの凄くいい仕事してるんですよ!
和子さま推しのイチバン!だけあった。
『 きゅうりの辛子漬け 』、ぽりぽりが止まらなくなるから 山盛りで。
盛夏のおやつに、お茶請けに、冷えたワインとかビールとかのつまみに、
ぜひ挑戦してみてくださいな。
本日の見出し画像は、私の真夏のとっておきの 『 きゅうりのブルスケッタ 』。
今やきゅうりの真っ盛りなので、もっと薄く切ってもっとたっぷりのせてます。
この日は、サムソーチーズを薄く切って、バタのかわりに挟んでますねー、
塩ぱらぱら、そして胡椒をガリリと挽いて。
さあ、召し上がれ!
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
いろいろ工夫して、おいしく食べて、驚きの暑さ続きの今年の夏を乗り切りましょう!
明日も、こんがりときつね色に焼けた丸いパンを山盛りにして、
ご来店お待ちしております!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
風
風。
扉が開いて、風が入ってきた。
風のかたちに布が膨らみ、そしてなびいている。
大きく伸びをして、深呼吸を促す新しい空気。
届いた 『 ELLE DECORATION 』 英国版 AUGUST 2021 の表紙です。
長く続いた辛い時期の転換を象徴するような、印象的な写真、象徴的な表紙。
静かに、でも確かに感じます。
扉の向こうの新しい光と空気へと導く、風からのメッセージを。
何と美しく力強さに満ちた表紙でしょうか。
さあ、私ももう次へと進みます。