画家 / AN ARTIST

 

 

だいぶん前に古本で手に入れた、美しい装丁の M.B.ゴフスタインの絵本です。

入手したその時は、

絵を描く人とはこういう人で、

絵を描くということはつまりこういうことですよ、

という内容を、ふーむふむふむと読んだのでした。

数年が経ち、とても久しぶりに今また表紙を開いてみました。

1ページ、1ページ、ゆっくりと繰りながら

詩のような短い文章と、

淡く柔らかく優しい水彩と、

シンプルな線の画で、

ゴフスタインが伝える 「 画家 」 の仕事、「 画家 」 の生き方、「 画家 」 の

命の在り方を、今度はじっくりと考えながら咀嚼しながら、読んだのでした。

以前よりもずっと感じることやなるほどと思えることが増えたのは、この絵本が、

マティスからスタートして私が今辿っている画家と絵画の旅の、停留ポイントの

ひとつだからでしょう。

 

      画家は神のようなもの

      神が彼を創ったのだから。

 

      つつましく、強く、

      だが限られた日々、

      あたえられたいのちを

      彼は使いはたす

      絵の具箱に。

 

      色をえらび

      色をぬり、

      画家は絵の具を

      歌わせようとする。

 

そして、画家が奏でようとする歌は、ゴフスタインが表現してきたこの世界の

ささやかで目立たないけれど、もしかしたら見えなくてただそっと感じるだけ

かもしれないのだけれど、いのちの在り場所やそこに触れる瞬間の喜び、を歌

っているのではないかなあ、なんて思えることが私は嬉しいのでした。

 

 

『 画家 / AN ARTIST 』

M.B. ゴフスタイン 作 谷川俊太郎 訳

ジー・シー・プレス

 

 

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

息子が去年着ていた夏用の半袖半ズボンのパジャマでしたが、小さくなった

そうで ( 今週初めに聞いた )、今夜からその半ズボンを私は履いて眠って

みます。MUJI のサッカー生地のストライプで、さらっとした綿100%、良い

眠りにつけそう( 生地も馴染んでいるしね~ )。

 

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

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2024年7月21日、日曜日 pm7:11

 

一昨日、この夏の第一回目のラタトゥイユを作りました。

スーパーの野菜コーナーには、今や道産の真っ赤なトマト、大きなズッキーニ、

艶やか深緑のピーマンなんぞがもりもりに並び始めていて、

眺めていたら、もうそんな時期か、いよいよか!と頭の中はラタトゥイユの段取り

でワクワクしてきたのです。

ルクルーゼの22cmでグツグツ煮込むこと約20~30分。

色鮮やかで、野菜の甘味旨みたっぷりのラタトゥイユになりました!

つぶしたにんにくと、みじんの生姜、粗塩とローリエのみ。

ああ、夏のお楽しみ、まずひとつはこれラタトゥイユ、ですよ( 数少ない私の得意

料理、レシピなしでも作れる料理~~ )。

 

今週も、暑い中ご来店くださいまして、ありがとうございました!!

室内と外の温度差ったら!!

みなさま、どうぞご自愛ください。

また来週も、元気にお迎えしたいと思います。

ご来店お待ちしております!!

 

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きっかけは、マティス

 

5月末に、

東京で開催していた 『 マティス 自由なフォルム展 』観てきましたよ、と仲良し

の一女性から聞いたのが一番始め、そもそものきっかけでした。

雑誌に載っていた書評にて気になっていた猪熊弦一郎著 『 マチス の みかた 』

という本を、そうだ!5月生まれでマティス展に行ってきた彼女への誕生プレゼン

トにどうかしら、と思いついて、贈りもの分+自分の分と二冊購入したのでした。

 

第2次世界大戦中にフランスに遊学という猪熊せんせいも気になる方ですが、

その時代にマティスに直接受けたレッスンとマティス本人とアトリエの印象

を尊敬と憧れをもって書いている1950 ~ 1954 年に美術誌に掲載された文章

が素敵です。海外の情報がとても少なかった当時の、西洋絵画の巨匠と周辺

に対しての畏れのような熱が伝わってきます。

 

 

『 マチス の みかた 』 を読み進めておりましたら、夫が「 こんな本もあるよ。」 と

出してきた一冊。それが、澤地久枝 著 『 画家の妻たち 』です。

 

レンブラント、ミレー、ロセッティ、マネ、セザンヌ、ルドン、モネ、ルノワール。

ゴーギャン、ボナール、マチス、ピカソ、青木繁、モディリアニ、リベラ、シャガール。

岸田劉生、ダリ、ワイエス。

19人の西洋絵画界の巨星たちの後ろにあって、彼らの生活を支え、精神を支え鼓舞し、

美の源泉となった存在である妻たちは一体どのような人物でどのような人生であったか

を、画家による妻の肖像画を紹介しながらさぐる澤地久枝の文章が、実に信頼できます。

 

 

『 マチス の みかた 』 を読み終え、即読み始めた 『 画家の妻たち 』 は、その切り口

が 「 妻 」 であることで、夫である画家の人間性、二人の間の愛と葛藤がどのように

芸術に影響していたかが抑制された文体で書かれている、私の興味に深く響く著作で

ありました。深い感動とともに読み終え、即取りかかったのが、以前ごのブログにて

ご紹介した 『 セザンヌの手紙 』 なのでした。

 

去年か一昨年にブックオフにて出会って買っておいたこの本。

オルタンス・フィケを妻にしたセザンヌとはどんな人物であったかををもっと知り

たくて、買っててよかったー!とまずは読み始めながら、

『 画家の妻たち 』 に登場した巨匠中、最も気になったルノワールについて検索し、

次にこの一冊に巡り会ったのです。

 

『 わが父ルノワール 』 ( アマゾンでポチっと )

ピエール・オーギュスト・ルノワールの次男、かの映画監督ジャン・ルノワールが、

父への深い愛情と尊敬をこめて、その人生を書いているのです。地下鉄で読みなが

ら、あまりの面白さに乗り越しそうになったこと数回!久しぶりの大ストライクゾ

ーンのこの一冊、今夢中であります。

この本の詳細は、また後日にと思います。

 

予期せぬ流れに身を任せ、マティスをスタートに絵画の世界に迷い込んでいるこの

夏なのでした。

興味の枝葉が伸びるに任せて、どこまで行くか楽しみでもありますネ。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

真夏の暑さになってきましたね。朝夕の涼しさが気持ちいい!そして、木陰も!

今年の夏休みの楽しい計画がいかがでしょうか。

 

明日も、こんがりと焼けた丸いプチパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024年夏のジャズライブ、ありがとうございました!

 

日中の好天候は日が暮れてきてもそのままで、少し蒸し暑さもある夏らしい宵であ

ました。

7月15日 月曜日、三連休の最終日。

夏の夜のジャズライブにご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

白ワインを選ぶ方がいつもよりぐっと多くて、夏を感じた次第です。冷やした白

美味しい季節になりましたものね。

さて、昨夜の曲目をご紹介いたします。

 

・BAGS GROOVE

・DON'T BLAVE ME

・YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS

・BLACK ORPHEUS

・BYE BYE BLACKBIRD

・BYE BYE BLACKBIRD ( ENCOR )

 

以上のアンコール曲も含めた6曲でした。

 

一曲目「 バグズ グルーヴ 」

作曲者はヴィブラフォン奏者のミルト・ジャクソンで、彼のあだ名” バグズ( 彼の目の

たるみ=バッグ からきているらしい )” のノリ、という意味ですって。

マイルス・デイビスのアルバム『 バグズ グルーヴ 』 がやはりなんといっても有名です

が、このアルバムの演奏の素晴らしさによって、この曲は今やジャズスタンダード、

昨夜もオープニングにこの曲で、キタキターッ♪というものでありました。

手堅さの中に、多彩な面白みのあるソロがたっぷりと仕込まれていて聴き応え充分、

ジャズならではの心地よい ” バグズのノリ ” が楽しく、自然とつま先で拍子を取って。

ベースもテナーも、リハーサル時からぐっと深みのある音が出ていました。

 

二曲目「 愛とは何かをあなたは知らない 」

私にとってこの曲は、晩年のビリー・ホリデー『 レディ イン サテン  』での、あの

哀しく寂しい歌唱なのです。曲名を聞くと自動的に頭の中に流れてくるあの声あの

メロディー 嗚呼。この曲は彼女のためにあるとさえ思ってしまいます。

昨夜のテナーの掠れていく音の最後が消えていくとき、ビリー・ホリデーの声が重

なり、静かに浸りました。

 

三曲目「 ドント ブレイブ ミー 」

私を責めないで、恋が私を狂わせたのだから・・・・歌詞には drug is my baby と

いう一行もあり、私の麻薬は恋人なの・・・ってスゴイですね!一生使うと!

1933年に世に出たラヴソング、実に豊かで魅力的なメロディーラインです。

このゆったりとしたバラードを、テナーサックスとベースがそれぞれの音で語り

合うような、そんな演奏でした。

2つの音をじっくりと味わいながら、私は低音の快感というような言葉が浮かび

ましたが、みなさまいかがでしたか?

 

四曲目「 黒いオルフェ 」

1959年のブラジル、フランス、イタリア合作恋愛映画 『 Orfeu negro 』の主題歌。

ソプラノサックスに持ち替えて、寂しさに満ちたそのメロディを吹きました。

イントロからもうね、「 ああ悲劇の恋なのね 」 って映画を観ていなくても解って

しまう哀愁度マックス!淡々と悲しみを語り、ラテンリズムをゆっくりと寄り添う

ように刻むベースの音が沁みました。

 

五曲目「 バイバイ ブラックバード 」

1926年レイ・ヘンダーソン、モート・ディクソンの二人による代表作だそうです。

個人的に大好きなジャズのスタンダード曲なのですが、大関・小林デュオ的にも

とても相性の良い一曲ではないかしら。引き締まってハリとコシのある低音テナー

( まるで健康的な髪質みたい・笑 )のテーマ演奏は、どのようなソロを聴かせて

くれるかな、と期待膨らみます。ブンッ、ブンッン、ブンッと切れの良いベース

のソロも本当にイイ音!晴らしい!

テーマに戻って、テナーサックスはさらに髪質じゃなくて音質が上がって、盛り上

がったエンディング、あぁたっぷりと聴いたなあと満たされました。

 

六曲目、アンコール演奏は、何となんと!

大関智也のスキャットによる「 バイバイ ブラックバード 」 でありました~!

お馴染みのご参加の方々にとってはサプライズ、初めてのご参加のみなさまにも

サプライズでしたよネ。スキャットとは、歌詞の代わりに意味の無い音で即興的

に歌うこと ( 調べた )で、この ” 即興 ” という点が重要なんですよ。

ダバダバ、スチャスチャ、つらつらと留まることなく一曲歌い通す=ジャズ♪

大関のスキャット、最後に感謝を込めて。大変結構でしたね!!

 

 

以上の6曲、六つの演奏、でありました。

曲選び、曲順もとても流れよろしく、夏の夜にふさわしい楽しいひとときでは

なかったでしょうか。みなさま、いかがでしたか?

自転車で聴きに来てくださった方も。夏ならではですよね。ありがとうござい

ました。

 

次回は、9月16日( 月・祝 )、残暑の頃でしょうか。

夏を充分に楽しまれたみなさまにお会いできる、秋のジャズライブ。

一同次回に向けて、またさらに精進いたします。

みなさまのご参加をこころよりお待ち申し上げます!!

 

 

 

 

 

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2024年7月14日 日曜日 、pm 6:52

 

三連休の二日目、晴天の暑い日曜日でした。

北海道近代美術館にて始まっている 『 鳥獣戯画展 』、大大好評のようですよ。

お立ち寄りくださったお客様方から「 二時間待ち 」「 入場制限で6時にならないと

入館できない 」「 行列 」「 激混み 」 などなど溜息混じりのお声が。

みんな大好き鳥獣戯画、うさぎとカエルと亀( だったっけ? ) 奴らの人気に改めて

驚きます。平日だったなら少しは緩やかでしょうか、私だってちょっと観たいかも。

 

5月末に仕込んだ青梅のシロップですが、氷砂糖もちゃんと溶けて、青梅はシワシワ

で黄色くなって、発酵によるガスも抜けて、ウッシッシ!そろそろ完成ですね。

サツドラ超炭酸割りでしょうかやはり。氷も入れてカラコロシュワワ~っと!

みなさまはどんな飲み方されてますか?

 

今週も暑い中、パスキューアイランドにお立ち寄りくださったたくさんのみなさまに

感謝いたします。ありがとうございました!

「 暑いよねー! 」

「 いよいよ夏が来ましたね。」

なんていう季節のやりとりが本当にうれしく、元気の素です。

また来週も( まずは明日のジャスライブ♪から )、冷房を気持ち良く効かせて、

みなさまのお越しをお待ちしております!!

 

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タイム・オレガノ・ローズマリー & パセリ少々

 

 

     [  ハーブチーズトーストの作り方  ]

 

材料: 固くなったグラハム粉の丸いプチパン

    ハーブ( 乾燥タイプ→ 小瓶に入っているのとか、小袋入りとか、自家製とか )

        タイム、オレガノ、ローズマリー、パセリ の4種類

    ピザ用チーズ

    塩

    オリーブオイル

 

 

作り方:   ①プチパンを薄めにスライス

       ②フライパンにオリーブオイルをひいてパンの片面を焼く

       ③こんがり焼けてきたらひっくり返して焼く

       ④上にチーズをのせる

       ⑤乾燥ハーブをパラパラのせる( パセリは少し。多いと苦いので )

       ⑥塩をふる( 塩が効いてる方がおいしい )

       ⑦チーズが溶けてきたら出来上がり!!

 

先日、わたしは、ある食いしん坊のお客様に、このハーブチーズトーストの

作り方の手順を間違えてお伝えしてしまいました。

「 パンの片面が焼けたら、チーズやハーブや塩を振りかけてからひっくり返すのです 」

なんちゃってー違うでしょ!! さっそく作ってみたけれど、???コレであってる?

となってしまわれたことでしょう・・・申し訳ございませんでした。

パンは両面焼く。フライパンで焼いているから表面アツアツ、そこにチーズを撒いて

ハーブを振って、塩もしっかりと振って、熱でチーズが溶ける、ハイ完成!!でした。

これ、毎週月曜日のお休みの日、夕方開店の ” バル・大関 ” にて夫が焼くのです。

私と息子は、食べ係。あまりに美味しくて、何度か作り方手順を聞いているはずなの

でしたが、まあまあいい加減なもんですよ、全く。自分でも驚きます。

 

ということで、

今回の手順が正解なので、みなさま、パンが余ったら、冷蔵庫にて少し冷やして固く

なったところで、薄切りにして作ってみてはいかがでしょう。

ホント最高にワインに合う「 ハーブチーズトースト 」 なのです、ぜひお試しください。

美味しくて繰り返し作りたくなりますから、ハーブ類を揃えても、ちゃんと使い切れる

と思いますよ。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

まずはその日もしくは翌日に普通に食べ、残ったら冷凍または冷蔵庫へ。

冷蔵庫で固くなったパンの方が薄くスライスできて、パリッと美味しく出来ちゃ

「 ハーブチーズトースト 」 が楽しめます。

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024年 夏のジャズライブのご案内

 

はや7月半ばとなりました。

日本列島、地域によっては連日 ” 熱中症警戒アラート ” なるものが発動し続けて

いるようですが、ここ札幌はまだ北海道ならではの程よい暑さ、救われてますね。

暑い日とはいえ、まだまだ耐えられて、夜には涼しい風が吹きます( 今のところ )。

来週月曜日はどうかしら?

日中の夏らしい気温の余熱が漂っているような、気持ちの良い夏の宵、だといいな、

夏のジャズライブのご案内を申し上げます。

 

 

      2024年 夏のジャズライブのご案内

 

      日時   2024 年 7月 15日 ( 月・祝 )

      開場   7:30pm~

      開演   8:00pm~

           ( 50分ほどの演奏時間です )

 

           テナーサックス  大関 智也

           ベース      小林 浩樹

 

      参加費  1500円 ( ワインまたはお茶付き )

      場所   パスキューアイランド ( 当店です )

           札幌市中央区大通西17丁目太田ビル1F

           tel / 011-215-9331

 

ゆっくりと暮れていく夏の夜、なんとなく寄り道気分の夏の夜、お仕事帰りの少し寄り

にぴったりの、大人のためのジャズライブであります。

いつもはそんなに聴くことはないかもしれないジャズを、生演奏でいかがでしょう、と

いうご提案なのです。

目の前で生まれては消えていく迫力ある生の音・音・音。

新鮮でワクワクな小一時間の非日常を体験していただけると思います、きっと。

どうぞ夏の夜ならではの寄り道をしにいらしてください。

帰り道はどんな気分に?

なかなかヨカッタ・・楽しかった・・ぜひご感想をお聞かせくださいな!

一同こころよりお待ちしております!!

 

追伸:

ホームページを更新しました。どうぞご覧ください。

新しいホームページアドレスはこちら http://pasqueisland.com/ 

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セザンヌの手紙

 

6月25日から 『 セザンヌの手紙 』 を読んでいます。

近代絵画の父、といわれるポール・セザンヌが近親者に宛てて書いた手紙集

です。電話が存在しなかった時代に、手紙という手段で気持ちや用件を伝えようと

するということは、文章を書くということで、” 極度の内気 ” といわれるセザンヌ

の思想とその時々の心情、優しさも激情も親密さも臆病さも狂暴さも、その私信に

みごとに現れています。こんな風に書いている。こんな風に喜びを伝えている。

こんな風にお礼を伝えている。こんな風に頼み事をしている。

画業の合間に書かれた正直な文章には、感動的にハートがあり、セザンヌという

巨大な芸術家の核心が現れているように感じられるのです。

100年以上前の手紙の数々、私には刺激の宝庫です。

 

今週も当店を訪れてくださったたくさんのみなさまに感謝いたします。

ありがとうございました!

気温が急に上がってきていますが、どうぞご自愛ください。

また来週も、お会いできますように。

 

 

 

 

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RED GARLAND AT THE PRELUDE

 

7月になりました。

さあ、2024年の後半がの始まり始まり~

まず始めは夏を迎えるというわけですが、気温もじわりじわりと上がってきたようで、

夏らしさが増してきているみたいですね。

久しぶりに聴いた 『 RED GARLAND AT THE  PRELUDE / レッド・ガーランドアット

ザ  プレリュード 』 が、なんとも涼やかでした。

録音は1959年、場所はニューヨーク プレリュード・クラブ、ライブ盤です。

このクラブは今はもうないそうですが、ライブ盤といっても雑音やお客の会話や掛け声

などがほぼ混じってなくて、ときおりレッドの溜息のような声が入る( それがまた良い

んです )だけ、ケット写真のように、シックで落ち着いた雰囲気のクラブであった

こと伝わってます。

厚い絨毯フロアかな、と感じさせる大人サパークラブであったのでしょう。

レッド・ガーランドのピアノ、そのタッチが洗練されていて素敵なのです。涼しい。

アーマッド・ジャマルに通じる透明感のある涼やかさ。

1曲目の「 サテン・ドール 」 のイントロが、本当に素晴らしく、何度聴いても唸って

しまう、はぁいいねえ・・って。

これからの真夏に向けて、一日のどの時間帯でもこのCDを聴くことで涼をとることが

できると思いますが、録音時間帯と同じく夜に聴くと、一層レッドのピアノの涼やかな

タッチを感じることができそうです。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

この丸いパンを横にお好みの厚さでスライスし、こんがりと焼いて即冷たいバターを

何切れかのせ、その上に、薄輪切りのきゅうり+塩パラパラを山盛りにのせ、

せ~~のっ!でパクリンコ!! 最高ですー!

冷えた白ワインにも、ビールにも。

もっちろん珈琲はホットでもアイスでも、ばっちり!

 

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

 

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おやすみカラス また来てね。( 続き )

 

どん底のダメ男・十川善十( そがわ ぜんじゅう )24歳 。

失恋し( ヒモをクビになる )、酔って酔っ払ってもうシメようと目に入った店のドア

を押す。そこはこじんまりとオーセンティックなバー、お客は誰もいず。

白いバーコートに蝶ネクタイのカーネル似のマスターに「 いらっしゃいませ。」 と

えられ、それは美味しいシングルモルトスコッチウィスキーのロックを作ってもらう。

入店の瞬間に真っ白い鳥の翼が羽ばたいた・・ような・・・幻視?

グラスを傾けながら、このバーの別次元の心地よさと落ち着きに思わず善十は口走る

のです 「 マスター、僕ここで働きたいんですけど。」と。

 

この男を創造し、造形し、動かし、しゃべらせ、人生のターニングポイントとなる

奇跡の出会いとそれからの3年間を通して、こういうチャラ男くんっているいる!

偏差値とかどーでもいい界隈のオニイチャン!な善十の、頼りないけど素直で優し

お人好しな本人も解っていないナゾな魅力を描いて、いくえみ綾ってすごくない?!

男性向けコミック誌での連載だったそうで、善十の語りで進む物語は、男性である善十

の目線なのですけれど、” いくえみ綾の一線 ” がジェンダーを程よく抑制させている

ように思え、私は意識せずに世界に入っていけました。

絵とタッチ、テンポやコマ割り、なんといってもその漫画的話芸の素晴らしさ!

全てが程よくこなれていて、大変に繊細で、呆れるほど上手い。心地よい。

感動です!遂にはまんまと呑み込まれます!

物語の舞台である札幌すすきのを中心に据えて、北国の四季とともにこんがらがり

ながら行きつ戻りつしながらもダメ善十のバーテンダー修行は続くのですが、こん

がらがりの主な原因になっている女性陣のキャラクター作りも見事で、可笑しくも

真摯な恋愛模様がね、織りなされていくのよね善ちゃん!しっかりねっ!!

 

初・いくえみ綾、大満足。

魅力のおなご達はこちらです↓

 

バー「 一白げん(→玄が二つのげん、フォント無い?)」店内の装飾花を配達

している白木生花店の娘。

白木美温

 

バー「 一白げん  」 先代マスターの娘。善十をサポート。

九重一葉

 

ヒモ彼氏の善十に別れを言い渡す30歳手前のOL。

古賀紅央

 

バー「 汐 」 のマスター。辛辣だけど尊敬する先輩バーテンダー。

長窪汐

 

 

 

今週も、みなさまの笑顔と好奇心と元気なエネルギーに刺激を受けました~

ありがとうございました!

これから雨の予報ですね。雨もまたよろし。

来週も、またどうぞお立ち寄りください。

こころよりお待ちしております!!

 

 

 

 

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おやすみカラスまた来てね。

 

私の初のいくえみ綾です。

敬愛するある方が愛する漫画家と聞いて、気になってました。

すると、いつも私に柔らかに控えめに良い情報をもたらしてくださる別のある方も

いくえみ綾ファン。気前よくさり気なくドンと全巻持ってきてくださったのでした。

『 おやすみカラスまた来てね。』① ~ ⑦巻完結、

恐る恐る読んでみた。

大変にヨカッタ!!

舞台は、札幌すすきのなんですよ。24歳、無職、ヒモであった十川善十( そがわ ぜん

じゅう )クンが、彼女から別れを告げられ失意のどん底に。

これがスタート地点。

スタート地点では、チャラくてだらしなくて情けなくてダメダメ男です。なので、

なんていうかこう・・・雑沓とか水商売の裏側とかすれすれの感じで進むストーリー

とタッチとせりふの世界なのかと思いきや、まさにその通りだったのですが、それが

ねえ、なんていうかこう・・・・その気になったらいくらでも荒ませることのできる

世界と物語を、” いくえみ綾の一線 ” と呼びたいような( 私が ) 抑制感があり、

練られて隅々まで計算された清潔感、温かみがあり、清々しい品格があり、人生を感

じさせる深みがあり・・・・感動してしまったのでした。

善十は、どん底状態で酔っ払いながらふらふらと知らないビルの知らないバーのドア

を押します。そこはこじんまりとしながらもすっきりと落ち着いたオーセンティック

バーでした。( つづく )

 

 

ただ今16:51、雨が降ってきました。

でも明日金曜日は、いわゆる「 ピーカン 」 っていう太陽マークだけの晴れのお天気

のようですよ。最高気温も 30度ですって!! 息子は初夏の学校行事の支笏湖遠足、

22km 歩くそうです。水分補給をしっかりせねば。

結構暑いようですが、

明日もこんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

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Curl up with your favorite author.

 

30数年前の広告ポストカードです。

” お気に入りの作家と一緒に、ソファで丸まって過ごしましょう ”

もう、最高に 「 うん!そうだね!! 」

と思います。

なんて素敵な提案でしょうか。

こんな一人掛けの大きなソファに丸まって、本の世界に埋もれたい・・・

私の長らくの夢です( 小さいですけれど・笑 )。

 

今週も沢山のご来店、そして励ましと笑顔をくださったみなさまに

こころより感謝申し上げます。

また来週、お待ちしております!!

 

 

 

 

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2024年 福田元美・夏の新作イラストポストカードが揃いました!

 

明日はいよいよ 夏至。

夏に至る日、夏の始まり、明日からは夏、なのです。

福田元美さんの夏の新作ポストカードが届きました。

20数年来、季節毎の新作元美カードが棚に並ぶと、パスキューアイランドも新しい

季節が始まるのでした。

今年もズラリ並びました、そして夏もいよいよスタートでです!

 

『 金魚とねこ 』

金魚と黒ネコは友だち同士、毎日水槽越しに目と目であいさつ。

 

『 パンダかき氷 』

「 エゾリス コーヒー 」「 サイフォンくま 」「 チャイうし 」 に続く ” 働く動物 ” の

4作目( 勝手にシリーズ化してます )は、パンダの親子が仲良くガリゴリかき氷!

 

『 風鈴くま 』

うーん、私にはカワイ過ぎ・笑。なのでコメントは控えておきますが、

ちょっとヘンなのラヴ♡な元美ファンのみなさま、お待ちかねですネ!!

 

『 かき氷の旗 』

夏到来の象徴。NIPPONの夏。ときめく夏の風物。

 

『 はまなす 』

ウェブ上の画像でよりも、実物のカードでの方が、はまなすの生き生き

した感じが伝わると思います。この絵柄も思わず塗り絵したくなりますね。

 

『 レモンスカッシュ 』

「 モンブランケーキ 」「 ホットケーキ 」「 プリンアラモード 」「 クリー

ムソーダ 」 に続く ” 喫茶店定番 ” ( 勝手にシリーズ化 )、2024は、

赤いチェリーとレモンスライスも喫茶店なレスカ ( 死語? )です。

 

『 アリクイ 2024 』

元美さん得意の ” 動物 ” 柄の新作。アリクイのポストカードってあまり

ないかも・・・動物好きのお友達に、ぜひ。

 

『 笹食うパンダ 』

もしかして福田元美はパンダ好き? って今頃思いつくのには呆れますが、

アーカイブ作品にはたくさんのパンダさん達がいろんなポーズでいらっしゃる。

新作は、ゴキゲンに笹食い中です。

 

『 スクーター 』

「 季節関係なし 」 とメモにありました。VESPA です。

 

 

以上の9柄です。

さあ、今年はどんな夏になっていくでしょうか?

去年並みに暑くなっていくのか、北海道らしい爽やかな夏になってくれるのか、

夏休みはどう楽しもうか、

そして、

暑中お見舞いはどんなカードにしようかな?

元美カードを選びながら、夏至から始まる夏のあれこれに思いを巡らせてみて

くださいね!

 

福田元美 イラストポストカード

1まい 150yen

 

 

そして明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日、でもあります。

仕事帰りにまだ明るいって素晴らしいなあ。どこか寄り道したくなるなあ。

あっ、今日は金曜日、パスキューさんのパンの日だー!よし寄ってこ!

明日もこんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております~!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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小さなためいき・・・

 

 

はがきの切手が52円だった時代 ( そんなに前じゃないと記憶しますが、敢えて

” 時代 ” としたくなる・・・ )には、

このような心躍るかわいい ( これこそ ” かわいい ” がピッタリと思ふ ・・・ )

絵柄の切手がいくつも発売されていたのですねえ・・・。

あーあ、あーー・・・・

ふーん、ふん・・・・

あっという間に時代は変化し、

切手の需要も激変し ( たのでしょうよ・・・ )、

ここ最近の新発売は、

「 ん?」「 これのみ? 」「 こんだけ? 」「 えぇ~~ 」なんですもの・・・・・

世の切手愛好の、手紙+はがき愛好の、

ヒューマンタッチ愛好の同志のみなさまは、きっと同調していらっしゃる、

私の小さなためいきに・・・・・。

 

本日の ・・・・・ は、つまりこっそりとついたためいき・・・・・なのですが

( すみません、ためいき多めで  )、

過去の貴重な、季節感ピッタリ!の素敵な切手を惜しげなく2枚も、しかも料金に

おつりが出る大盤振る舞いでのお手紙をいただきまして、うれしいです!

ありがとうございます!!

涙・・・・・

 

 

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この3年程の間に、

我が家の玄関横の ” 雑草の楽園 ” もしくは ” Wild Garden ” には、蕗がもの凄い勢い

で台頭してきて、この春には何と全体の半分の面積が蕗王国と化しておりました。

思い返すと、3年程?前の春に、今年は何と蕗の薹が出てきた~~って大喜びして

たのでした。

2年前は数が増えていて、さらに喜んで、もぎ取ってはフリッターなどしては食べ

てホクホクしてました。

去年も増えてて、ちょっと新鮮味は減って、食べきれなかった蕗の薹がそのまま順調

に成長し、蕗になりまして ( 当たり前ですね )、この時点では 「 ああ、そりゃ蕗

だもの、蕗がいっぱい生えてますよね、蕗ですよこれはね。」 となって、お客様と

おしゃべりの話題のひとつにもなってました。

そうしたところ、ある方が 「 食べたら? 」 と。

不意を突かれた 「 食べたら? 」 でしたが、蕗、食べられるのでした。忘れてた。

蕗の薹は食べるくせに、蕗を食べるという頭の回路は繋がっておりませんでした。

そして今年。

回路を繋いで、蕗の薹から蕗になっった蕗、食べましたよー!

わっさわさと伸びて丸い葉っぱを広げて ( ホントかえるが傘にするのにピッタリ ) 、

わっさわさと風に揺れる蕗王国に踏み行って、20本くらい根元から切って収穫。

 

まずは葉を落とし ( 緑~~ )、

よく洗い ( 土!小さいとげとげ )、

まな板に粗塩を撒いて、板ずりし ( 蕗の青くさい匂い~ )、

茹でる ( 蕗の匂いと灰汁 )。

柔らかく茹で上がったら、水に放ち、シュルシュルと筋と皮をむく( 爪黒くなる )。

適当な長さに切って、

だしと醤油とを一煮立ちさせて、揚げと一緒に煮る。

蓋をして、味が浸みたら出来上がり。

 

家の周りに自生している蕗を食べました。

ただそれだけの事柄なのですか、実に良い気持ちなのでした。実に楽しくて、

なんともいえない充実感。

子どもの頃から蕗は、山菜採り愛好のよそ様からいただくもの、もしくは、買うもの

だっただけに、自給自足のまねごとのような満足なんです。

春のほろにがと香りが、今まで食べた蕗の記憶の中では一番感じられた、最も新鮮、

最も野性的、最も美味しい蕗でありました。

 

その後、2回、刈り取っては煮付けにしまして、

息子は無言で 「 あ 」 に濁点の顔して食べてましたけど、夏を前にもう一回は作り

たいなあ。

来年も楽しみだなあ、蕗。

 

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

今年の夏至は21日ですって。

ああ、あと約一週間・・・・ゴールデンスランバーよ永遠に・・・の気持ちであり

ますが、刻々と変化していく自然の流れこそが素晴らしいのですよね。

夏至までのあと少しを、ゆっくりと暮れなずむ時間を味わいたいです。

 

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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