ゴンゾウラ写真館



シミー書房の 『 しらくも村のおはなし 』は、今のところ全5巻。

各巻は見事に完成された素晴らしい物語の三冊組で、函に入っています。

その中でも、私が三重に好きなのが 『 ゴンゾウラ写真館 』 という一冊 。



「 これはある薄曇りの春の日に、写真館を訪れた養蜂家と

その妻のおはなし。」



なのですが、

三重に好きな、まず一重目は、

養蜂家とその妻の、とてもいきあたりばったりなところ。

養蜂家・パンツラ氏の人生がまずはかなりいきあたりばったり人生なんですが

( その流れは 『 ウロホテル 』 や 『 しらくも村にくらして 』 や、別シリーズの

『 紙魚豆コレクション 』 にて読める ) 、” いきあたりばったり ” は、主体のない

受け身などではなく、頭で計画した通りにやるんじゃなくて、感覚!なんです。

ピピッと感覚アンテナが動いたら、素直にそのアンテナの反応した方へとよろけていく。

なので、最初頭で計画をたてたとしても ( コレコレが必要だから、ナニナニじゃ

ないと不便するから、そうすべきだから、e.t.c. ) 、感覚アンテナが反応してしまった

なら、自動的に一切は白紙化され、思いもしなかった事態や出会いを繰り広げ・・・・。

一見ふらふら。何をしたいのかな? と人は思うかもしれないですが、本人もはっきり

判っているのではない。でも、感覚アンテナは何よりも信頼できる!ということを

このお話しは伝えてくれるのです ( しらくも村のおはなしは、全部そうですね )。

そこが、好き・共感の理由の一重目。

養蜂家とその妻は、ある薄曇りの春の日に、山を下りてきて、しらくも商店街で

生活必需品を、しかも二人の新しい生活の必需品を、ですよ!を揃える予定だった。

なのに二人して商店街の片隅でひらかれていた蚤の市に釘付けになってしまって、

全くぜんぜんちっとも必需じゃない品々でリュックを満タンにしちゃうのです。

なんといういきあたりばったりぶりでしょうか!

( その、ある意味奢侈品のセレクトぶりがニヤリです )

そしてその結果・・・・は、読んでのお楽しみですね。


二重目は、ゴンゾウラ写真館のゴンゾウラ氏の人生。



「 ゴンゾウラ氏はもう60年近く、この場所で写真館を営ん

でいる。庭と写真・・・・彼の人生はこのふたつにつきる。そし

て、このふたつが何と多くの人々の人生に寄り添い、幸せを

生み出してきたことだろう。 」



ゴンゾウラ写真館がどのような写真館かは、やはりここでは説明しないでおきたい

のです、だって素晴らしくて。このようにブログなんかで知ってしまうのは本当に

もったいないからね。

60年にわたる写真館運営と写真撮影の日々が、氏の静かで豊かな人生そのもので、

そのような 、あれもこれもではない、これだけでいいと言い切れる対象と共にある

人生に強烈に憧れ続けてきたわたしにとって、ゴンゾウラ氏と写真館に深い感動と

共感を覚えずにはいられないのです。



そして、三重目。

養蜂家とその妻の、しみじみとしたディスタンスです。

大きな樹の下へ運ばれたベンチに座る二人の後ろ姿、ページをめくると正面姿。

くっつくんじゃないのです。離れて、でもないです。

自然に、無意識に並んで座ってこの程の良さ、あっさり感。

そうですね、淡々としているような、何も考えていないような、でもなんだか信頼

しあっている見えない繋がりが判るんです、何となくね。

この、なんとはなしの幸せの、その尊さ・・・・。






このおはなしは、



『 農夫イシコロ 』

この巻に入っています。

読書の秋です。ぜひお手にとって、ご自分で読んでみてください。

深まる秋に、とてもおすすめですからね。




もうすぐ始まります!

「 シミー書房の いってんものてん 」

シミー書房の世界を満喫できます。お楽しみに!













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Shimmy Books x Pasque island



夏の余韻が後を引く9月は、” 始まり ” の秋。

枯葉と裸になった黒い街路樹と、霙が降り出す11月は、” 終わり ” の秋。

9月は夏の名残があり、11月は冬の気配がありますが、

10月は、ひと月まるまんま秋だけ、秋のど真ん中、秋そのものです。

心ゆくまで秋を楽しむ ” まん中 ” の秋・10月の、そのさらにまん中に、

パスキューアイランドに、小さな秋をたっぷりと抱えて、

シミー書房さんがやってきます。







私達の毎日も、季節も、あっという間にどんどん進んでいきます。

日々の暮らしの中で出くわす愉快なできごと、心が動いたこと、

あんまりささやかだから、掬い取っておこうとしても指の間からサラサラと

落ちていって風とともに吹かれて忘れてしまう、

そんなことを ( そんなことだけを )、いろいろな手法で留め置いて、美しく心愉しい

本や日用品に仕立て上げる。

シミー書房のお仕事です。

その作風は、芸術クラスを卒業された美術作家という世の中的な肩書きをイメージ

すると、異色というより異質だと思います。

高い技術や知識や感性は、

” 生活に心地よく存在する ”  ” 日々の暮らしのささやかなよろこびになれる ”

そこだけに向けられて練られて落とし込まれているのですから。


このたび、わたしの願いを申し出を快諾くださり、パスキューアイランドで

新作を展示してくださることとなりました。

人気の定番アイテムも同時展開です。

一年の後半のお忙しくなる一方のシミー書房さんの活動、その封切りを当店で。

シミー書房が作る 「 秋 」 は、

おうちに持って帰って、使って飾って撫でて見つめて贈って楽しむ用の

たくさんの 特製小さな秋 。


ぜひお気に入りを見つけにいらしてください。




     『 シミー書房 の いってんものてん 』


2020年 10月 13日 ( 火 ) ~ 25日 ( 日 )    ※19日( 月 )定休日


     かろやかで

     すこやかで

     のんびり

     ゆかいな 


シミー書房 x パスキューアイランド の12日間です!!






































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I like ・・・・



歩きながら家やアパートやビルなどを眺めます。


おっ、いい感じの窓だな・・・

この庭は好みだな・・・

このビルの一室で働いてみたい・・・・

いつ建てられた建物なんだろう・・・・・


自分のアンテナが反応するその理由を、

20代前半頃から分析するようになりました。

どうして私はこの窓がいいと感じるのかな? ということを、もう少し深く

探ってみるのです。

” この窓 ” は、大抵が古いビルの窓でした。

古いビルの窓枠は、しっかりした鉄の枠。アルミのサッシではない、重量級の鉄枠。

ガラスだって厚みもゆらぎもある古い時代の工業用でしょう ( 今や絶滅寸前 )。

そして、窓の形にも特徴が共通していることに気付きました、縦長なのです。

縦に長い大きな窓・・・つまり天井が高いのですね。

重厚で、天井が高いビル。ビルヂングと表記していた時代のものかもしれません。

有名な歴史的建造物のビルヂングではなくても、その時代の中で建てられた、民間の

ビルでも、重厚感や天井高があたりまえに設計されていたのは、昭和のいつ頃まで?

などなど、自分なりの分析的な思考をなんとなくでも進めていくわけです。

そのような古いビルの廊下や部屋の広さや暗さ、窓からの光などを想像します。

まあ、その辺までなんですが、例えば映画を観ていて、古い時代のオフィスビルが出て

くると、「 ああ、やっぱり・・」 と、自分なりのディテイルへの思いが重なって感動が

ダブルになります。

雑誌や写真集で好きなページ、好きな商品、いいな、と感じるデザイン、e.t.c. e.t.c.

分析してみると、自分の好みの源泉を探る旅のような気がしてきますよ。





©by Pierre-Marcel Favre,Publi SA 「 LES MEILLEURES PHOTOS DE COIGNY 」より



昨夜とても久しぶりに開いた写真集のページ。

この1981年刊行の写真集のこれらの静物写真は、当時の私の心を鷲掴みにして

放さなかったのでした。

私の美の価値観をワンショットで表現していたからです。










人によっては ( 大方の人々には ) ハテナ? 

このようにくちゃくちゃで、枯れていて、はげてもいるけど、

どの辺が美しいわけですか??? 

かもしれませんけれどね・笑。でもいいんです!


秋の夜長、

お気に入りの写真集を眺めながら、自己分析してみる、というのはいかがでしょう。

きっと、ご自分の好みについての新たな発見があると思いますよ。




明日は金曜日。パスキューアイランド・パン販売の日です。

写真集のページを繰る手を休めて、ブレイクタイム。

小腹が空いたなら、手軽にパンを囓ります。バタもあると最高です。

明日も、黄金色にこんがり焼けた丸いプチパンを、トレーに山盛りにして

みなさまのお越しをおまちしております!



グラハム粉のプチパン
1個 150yen



































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プラテーロ と ぼく / PLATERO Y YO



少なくても40年ほどずっと持っていた本を、この夏に読みました。

40年以上昔に読んだときは、途中で寝てしまい、そしてもう一度挑戦しても

またすぐに寝てしまい、結局読み終わることなくその後本棚にて長きにわたり

熟成させていたことになります。

本が熟成? そうですね、本が、ではなく、読み手が熟成してくるのを本が

本棚で黙って待っていた、と言うべきでしょう。

というのも、

岩波少年文庫で出版した 「 プラテーロとぼく 」 ですが、少年少女向けとは

到底思えない、これは大人も大人、自分の人生観がある程度形作られている

40~50代以上の大人のための特上の一冊!でしたから。

作者フラン・ラモン・ヒメネスがろばのプラテーロと一緒に故郷モゲールの

町で過ごした7年間に出会ったささやかな出来事ついての138編など、

若気の至りの10代には何とも退屈で、読み進もうにも眠くて眠くて・・・

となっていたのも今だと肯けます。

これは、万物を創造した大いなる何かと共鳴する心を持つ一人の詩人が、盲目

的で卑小な、時に忌まわしいほどに愚かで、しかし愛すべき人間の営みや、

自らの幼い頃の思い出や、モゲールの町のすばらしい四季と自然についてを、

いつも一緒の銀色( スペイン語で銀は plata=プラータといい、毛の銀色から

Platero プラテーロと名付けたらしい ※訳注より )のろば プラテーロに語り

かける、というスタイルで詠った 散文詩なのです。


地中海の西の出口ジブラルタル海峡を通り抜け、スペインとポルトガルの国境

の北東にモゲールの町はあります。

「 プラテールとぼく 」 の副題には 「 ― アンダルシアのエレジー ― 」 とあり、

100年前のこの土地には、白痴、皮膚病の野良犬、淵、子守むすめ、荷車、

葡萄酒醸造所、ジプシー、闘牛、カーニバル、教会の塔、井戸、泉、こどもと

つばめ、夕暮れ、アーモンドとオレンジの木、リーリアの花といちじくがあり、

人々が汚れと菌、埃や唾とともに、それらにまみれて生きて死んでいました。



「  プラテーロは小さくて、むくむく毛が生え、ふんわりしている。見たところ

あまりやわらかいので、からだ全体が綿でできている、骨なんかない、と言えそうだ。

真っ黒な瞳のきらめきだけが、まるで二匹のかぶと虫みたいにこちこちしている。

 手綱をはなしてやる。すると草原へゆき、ばら色、空いろ、こがね色の小さな花々

に、そっと鼻づらをふれて、生あたたかな息でかわいがる・・・・・ぼくがやさしく

『 プラテーロ? 』 とよぶと、うれしそうに駆けてくる。なんだか幻の鈴の音の中

に、笑いさざめくような足音をたてながら・・・・・ 」



詩人はプラテーロにまたがり、「 ごらんよ、プラテーロ、 」 と語りかけます、生命

から永遠へと通じる小道の途中とちゅうで。

138編の珠玉、

それがどんなに尊く儚く美しいものか、また同時に哀しみを湛えているものなのかを

詩人と共に染みいるように味わい、しばしページを閉じて溜息をつく・・・・・

そのような豊かな時間を、40数年という長い熟成期間を経てようやく得ることが

できたようです。

素晴らしい。





明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日です。

秋は、充実の読書、そしてお腹が空いたら香り高い珈琲と美味しいパン!

棒っこ珈琲の豆も入荷中です。黄金色の焼き色の丸いプチパンをおともに

いかがでしょう。




グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen













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ジャズライブ ありがとうございました


日中なんとか保っていたお天気でしたが、とっぷりと暮れた頃からいよいよ降り

始めた昨夜。入り口のドアの前で濡れた傘を畳む方、濡れた上着をハンカチで拭

く方、車から走って駆けつけられた方、お仕事を終え急いで駆けつけてくださった

方・・・悪天候の中ご参加くださいましたみなさま、本当にありがとうございました。

雨降りは残念でしたが、その湿気は楽器の音には良い方に影響するようで、テナー

サックス、そしてベースは特に、店内のたぶんガラスや陶器に共鳴しつつびりびり

鳴り響いていましたね!テナーが繰り出す音の太さも格別でしたし、これぞライブ、

天候や空間の条件によって変化がある生演奏の醍醐味。面白み。

みなさま、いかがでしたか?

さて、昨夜の5曲+アンコール1曲のご紹介です。



・For Minors Only

・I thought about you

・Good bye pork-pie hat

・St.James Infirmary

・Blues by five



「 フォー マイナーズ オンリー 」

曲名で検索すると、アルトサックスのアート・ペッパー、そしてトランペットの

チェット・ベーカーの演奏やアルバムが登場します。そうそう、聴いてます、うん。

口ずさみ始めるとスルスルと出てくるメロディですが、曲名を言われてもメロディ

をすぐに思い出せない、でも即、口ずさむことができたら結構ジャズ聴いている人っぽ

くてカッコイイかも、、、なカッコイイ曲です。

テナー大関は、「 今回はこの曲を一番練習したんだけどなあ・・・」 とのことでした

が、最初の音出しにコケて手こずっておりました! でもベースの応援を得てすぐに

持ち直し、二人の掛け合いも上々で無事に終了。ホッ。


「 アイ ソート アバウト ユー 」

邦題は 「 君のことばかり 」 っていうんですって。

この曲というと思い浮かべるのは、テナーサックスのスタン・ゲッツ。

スタンダードなバラードの名曲なので、いろいろな演奏があると思いますが、スタン・

ゲッツの演奏はこの曲にまさにぴったりと思う。マイルス・デイビスも繰り返し録音

していて、そちらももちろん星5つなのですが。” 想う ” を歌い上げる胸に浸みる曲

を、昨夜のテナーものびのびと演奏していました。


「 グッドバイ ポークパイハット 」

” ポークパイハット ” というのは、テナーサックスの巨星のおひとりレスター・ヤング

のこと。つぶれたような丸いブリムの黒い帽子 =ポークパイハット がトレードマーク

だったレスターヤング。つまり、「 さよなら レスター・ヤング 」 という意味で、

レスターの亡くなった1959年に、ベーシストのチャールス・ミンガスによって

作曲された追悼曲なのです。ブルージィでちょっと気だるいような、、、一筋縄では

いかない実に渋い曲だと感じられたのではないでしょうか。ベースの小林さんのソロ

が素晴らしく、本番前に 「 この曲は、難しいコードが組み込まれていて・・・」と。

そのソロを聴くと、なるほど~と理論は解らないけれどなんか納得なのでした。


「 セントジェームス インファーマリー 」

過去に一度演奏しているのですが、この秋のはじめにふさわしい悲しく寂しさの漂う

曲を、とリクエストした1曲です。

セントジェームス病院とは、アルコールや薬物の重度の中毒患者が最期に入る病院。

俺の恋人がセントジャームス病院に行っちまった・・・・という悲しみと諦めに満ち

た男のつぶやき、というもので、テナーサックスをソプラノサックスに持ち替えて

の演奏でしたが、貫くようなソプラノサックスの高音がなんとも素晴らしかった。

本当に、男の心の中の泣きが伝わるような。


「 ブルース バイ ファイヴ 」

最後 は、そうです!マイルス・デイビス!です。

アルバム 「 クッキン 」 で聴けます。もうノリの良さ、カッコ良さ、ジャズらしさ、

どこから攻められても万全の鉄板チューンでしょう。大関・小林デュオも、4曲の

演奏を終えて、楽器の鳴りも最高潮、勢いのある流れを最後の一音まで、演奏が進む

につれて聴いていてぐっと前のめりに、足で一緒にリズムをとり、演奏者と聴き手

のノリが一体となって空間にエネルギーが充ち満ちた感覚でした!!

これぞジャズ! でした。


「 メモリーズ オブ ユー 」

ピアニスト ユービー・ブレイクが1930年に作曲した珠玉。

ブルース バイ ファイヴの熱演で息をはぁはぁさせながらも、テナー大関がソロで吹き

ました。ソロ演奏に合う、優しさ溢れるような名曲、だな。




以上でありました。

ご参加の皆様、いかがでしたでしょうか?

気に入った演奏はありましたか?

このような近距離での生演奏から、ジャズっていいな、と感じてくださると、もうやみ

つきになりますよ。気になった曲からアルバムを探してみたり、いろいろな演奏を聴い

てみたり。ぜひジャズにもっともっと親しんでくださいね。


次のジャズライブは、11月23日 ( 月・祝 ) です。

ぜひ一度、この生演奏の醍醐味を味わってみてください。

一同、心よりお待ちしております。





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浸みている



心に浸みる。

身に浸みる。

靴に・床に・服に・歯に、浸みる。

しみること、しみるものは沢山ありますが、忘れてはいけないのが味。

味の浸みた大根、とか、味の浸みた油揚げやがんもなどなど、湯気とともにあるしみじみ

とした旨みはこれからが本番です。

あと最近気がついた ” 浸みてる ” 美味しさは、パンです ( 明日は金曜日なので、流れを

パンに向けてる )。料理を平らげて、お皿に残っている汁を拭って汁気を吸ったパンの

美味しさったらありません。スープやポタージュに浸して食べる一口のパンは、ジュワー

とスポンジ状でたっぷりと液体が浸みていて、素晴らしい。

さらに、スライスしたパンの上にサラダ的に好きなものをのっけて、オイルとビネガー

と塩と胡椒をかけて。ドレッシングがパン生地に浸みて柔らかくなって、口の中が至福

です。パンの浸みたのって、要するに麩の美味しさなのだけれど、焼かれた小麦粉の味や

パンの固さ柔らかさ、キメの細かさ粗さなどが強く関わってきて、麩より賑やかですね。

秋はやはりスープのシーズンの始まりですから、夏が終わって疲れた内臓に浸みいるよう

なスープを、そしてさらにパンにも浸して、浸みる美味しさを楽しみたいです。

そういえば、ずーーーっと昔、片岡義男原作の 「 スローなブギにしてくれ 」 という

映画の中で、山崎努に、味噌汁とトーストって合うぞ、というようなセリフがあって、

へぇそうなんだー、と思った記憶が・・・。味噌汁が浸みたバタトーストも良いかもね!



というわけで、

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日です。

このグラハム粉のパンは、意外やクセがなく、しっかりしているパンなので、薄めにスラ

イスして、スープに浸してもじゅわーっとしつつも噛み応えも残り、満足感充分です。

サラダのっけにも向いています、お試しを!

明日も、店カウンターにこんがり山盛りで、ご来店お待ちしております!





グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen

















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秋のジャズライブのご案内



この数日の残暑っぷり!

なんという暑さ!なんという熱風!

素晴らしい残暑です、最後まできっちりといい仕事ぶり!ではありますが、

今夏の仕事もそろそろ納め時だそうで、こんなに暑くなるのは今日までの予報です。

明日からはすーっと気温も下がっていって、安心して秋のおしゃれを楽しめますよ。

心と気候が一致して、秋のグラデーションが加速です。

そんな初秋の空気の中で、

ジャズライブのご案内でございます。





     秋のはじめのジャズライブのご案内



日時  :  2020年 9月14日 (月)


       開場 : 19:30pm

       開演 : 20:00pm

      ( 約50分ほどの演奏時間です )


参加費 : 1500円 ( ワイン、リンゴジュースまたはお茶 付き )


       テナーサックス   大関 智也

       ベース       小林 浩樹


場所  :  札幌市中央区大通西17丁目1-3太田ビル1F
       パスキューアイランド tel / 011-215-9331( 12:00~19:00 )





という具合です ( いつもどおり ) 。

ワインを飲みながら、自分ひとりになってジャズの生の演奏に向き合う小一時間。

忙しい毎日ではありますが、季節のはじめに少しだけ足を止め、全く違う空間の中

で、全く違うことに身を置いてみて。

思い切って入ってみると、出るときはどう?

予想以上のいい気持ちの余韻が感じられると思います。つまり、リフレッシュでき

たという感じであり、新しいエネルギーをチャージできたという元気な状態。

音楽の力、ライブの力、それ以上に、思い切って身を投じてみることにしたご自分

の選択だけがなせる体感、なのだと思います。

とまれ、季節のうつろいとともに聴く生演奏でのジャズって、とっても沁みますよ。


どうぞ澄んだ秋の夜の空気を感じながら、聴きにいらしてください。

一同、心よりお待ちしております。

       

















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秋のお便りを・・・


初秋。

夜の時間が少しずつ長くなってきていて、緑の勢い曲線が下降に転じ、

梨と葡萄が素晴らしくおいしくなって勢揃い中、そして虫の声いよいよ盛ん。

日中の暑さはさらに来週も続くらしいのですが、結構な残暑にもかかわらず

秋はきちんと自分のしごとを進めているのでした、感動ですね。

秋は、落ち着いてテーブルや机に向かえる季節。

本を読むにも、手紙を書くにも、語り合うにも、秋は良い、と感じるのは、

寒すぎない低気温と、日照時間の短さ、太陽の光の柔らかさなどによるのでしょう。

暑い盛りの 「 暑中お見舞い 」 は一年の中でも年賀状に次ぐ定番ですが、

この秋のはじめにふと届くお便りには、意外性があり、落ち着いた雰囲気もあり、

送る側も、受け取る側もしみじみと嬉しいものではないでしょうか。

テーブルに着いて、お顔を思い浮かべながら選んだカードに、ちょっとした近況なんかを

書いて、秋のお便りを送ってみてはいかがでしょう。

予想外に受け取るお便りって、なかなか貴重な贈りものなのです。


福田元美さんの秋の新作カードも3柄入荷しております。



「 鮭くま 」



「 パンダにもみじ 」



「 ねこしっぽに とんぼ 」


小さな秋を綴るのにいかがでしょう。

旧作の人気の秋柄もたくさん揃っています。

お散歩がてら、お立ち寄りください。そして、

ぜひご覧になって、あれこれと迷って選んでいただきたいです。




福田元美イラストポストカード
1まい 150yen

発送もしております。メールからでも、お電話・ファックスからでも
お気軽にご注文ください。


















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夏が過ぎてゆく


充実の暑さだったと思います、2020年の夏。

もちろん本州方面の過酷な暑さではなく、北海道なりの十分な暑さですが。

日暮れもずいぶんと早くなってきて、夜が長くなり始めています。

残暑は感じつつも、長袖のはおりものも持ち歩こうかな、という日もありますね。

裸足の日々よ、さようなら。

半ズボンにランニングシャツでOKだった日々よ、さらばじゃ。

アイスコーヒーもそろそろ飲み納め。

日に焼けた腕をさすりながら、「 何てこと無かったけれど、ま、いい夏だった! 」

そう思えるのは幸せなことですね。

きっぱりと区切りが付くのではなく、グラデーションのように新しい季節の色合いが

少しずつ濃くなってゆく、その速度が少しずつ速くなってくる・・・・そのような

移り変わりの時期の面白さを尊ぶ感受性は、四季のある土地に暮らすものの特別な

もの。うんと意識して、その豊かさを暮らしに取り込んで楽しもうではありませんか。

秋が来ています。

秋は・・・・さあ、今年のテーマをどうしようかな。

秋は・・・・やっぱり、落ち着いて本、かな。

本、そして、ワインがそばにあるというのはかなりいいな・・・・・

この秋、みなさまのテーマはどんなでしょうか?




明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日です。

香ばしい小麦の焼けた匂いを感じながら ( ふんふん )、

グラハム粉の甘味を味わいながら ( もぐもぐ )、

秋のテーマ & 計画をあれこれ考えましょうか。

きつね色の丸いパンを山盛りにご用意しております。




グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen









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