2021年ごあいさつ

 

昨日も今日も、本当に気持ちの良い快晴で、

雪国ならではの真っ白く凍った世界は、

ときおり粉雪がちらちらと降っていて、とても静かです。

店内は暖かく、

いつもどおりジャズが流れて、たまに珈琲の香りがして。

 

ちょっとした日用品を選んでいただくひととき、

そのひとときに、

店ならではの、

品々、人、音楽、明かり、匂い・・・

形があるもの、形のないもの、エトセトラ・・・・

それらが混じり合って醸し出すある種のエネルギーを感じていただくこと。

そこに、店舗というものの存在感と醍醐味があると考えます。

そこに、店舗としての全てが現れると、そう考えます。

 

世の中がさらに大きく変化し、

世界が新たなスタイルへと変貌しつつあるこの1年でした。

外側のざわめきを眺めながら、感じながらも、

私は、いつもと変わらない。

パスキューアイランドも、いつもと変わらない。

そして、

ドアを押してお立ち寄りくださるお客様も、

みなさんいつもどおり、変わらず店内で思い思いに過ごされる ・・・・・。

 

なんだか不思議です。

嵐の中にあっても、

あたりまえに静かで平穏でいられるものなのですね。

大丈夫なものなのですね。

 

当店の小さな紙のタグには、

「 pasque island  Original 」 と印刷しています。

店で作っている商品につけるためでもありますが、

この店の空気感すべて、店内で感じていただくあらゆるものすべて、

オリジナルでありたい、というテーマを込めてもいます。

 

忙しい日々の営みの中にあって、

ちょっと風変わり、でもなんだかいいな、と感じる場所に寄ってみる。

そこでは、社会的ではない、個人的な自分にもどってしばし過ごす。

そのような場所のひとつに、

パスキューアイランドも選んで頂けたらなによりなのです。

それが、なによりのやりがいなのです。

ますますのオリジナリティを醸すべく、

精進したいと思います。

ジャズが流れ、大きな窓からは季節の街の風景が眺められ、

そして落ち着いた空気 ( ときおり珈琲の香り )が静かにいつもある場所です。

 

2021年、みなさま本当にありがとうございました。

2022年も、変わらぬご愛顧を、

どうぞよろしくお願いいたします。

新年は、4日 ( 火 ) より営業いたします。

 

良いお年をお迎えください。

 

 

パスキューアイランド

店主 大関 眞代

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021年12月26日

 

先程私は、店のレジカウンターで

入荷した木製カトラリーに小さなプライスシールを貼り付けていました。

プライスシールは、

入荷した商品毎に、値段を確認しながら回転スタンプをセットして、

シャチハタのスタンプパッドとシールシートの間を、

商品の数だけペッタンペッタンを往復して印字して用意します。

そして、出来上がったプライスシールをハサミで切り分けながら、

商品ひとつひとつに貼り付けていくわけです。

なんてアナログ的なやり方でしょうか!

あまり意識もせずに今まで通りに続けてきた作業ですが、

改めて、この令和にこんなやり方!

でも・・・私はこのやり方が気に入っているんだな。

静かでいいです。なんの不足もなく、充分に事足ります。

スタンプの印字の感じがしみじみ好きですし、

自分で一個一個押しているから、斜めになっていたり、掠れていたり、

濃くなっていたり。つまり手の加減、力の加減、気分の加減が直に出ます、

なんて味わいがあるのでしょうか・笑

そのような作業を、

店の大きなウィンドウから、小雪が降り始めた通りや冬の裸ん坊の銀杏の

街路樹を眺めながら、

クリスマス開けの日曜日、まだ誰も訪れてこない静かな日曜日なので

久しぶりにレコードをかけていて、

ジージーと小さなノイズとともにミルト・ジャクソンのバイブラフォーンの

音が素敵な M.J.Q. のヨーロッパのライブを聴きながら、

やっているとですねえ、なんといいますか、こう・・・

ふつふつとわき上がってくる幸せな感じになったのでした。

 

なんて幸せなんだろう・・・・

 

これで満足。

ホント、こんなんで大満足なのでした。

 

 

( ・・・でも・・・そろそろだーれかこないかな~ ・・・・  )

 

 

 

 

 

 

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月日は永遠の旅人・・・

 

12月23日 ( 木 )、

札幌市内の中学校は、本日2学期の終業式が行われるようですが、

息子の通う中学校は、終業式の後に給食を食べてから、5時間目の

授業もあるのですって。

そして、息子の場合は、5時間目の授業は国語、

松尾芭蕉 『 奥の細道 』 序文の暗記テストなのだそうです!

2週間ほど前から、ぶつくさモグモグと、

 

「 つきひははくたいのかかく・・・ 」

 「 ももひきのやぶれをつづり・・・ え~~っと・・・アレッ・・なんだっけ 」

「 くさのともすみかわるよぞ・・・えーーーーっと・・・??? 」

 

ってな具合で暗記に励み、朝食の後、暗唱 ( 父・教科書をひろげてのチェック係 )。

テストは、暗唱ではなく筆記だそうで、今朝仕上げに一枚書いてから登校でした。

( 本日の見出し画像がそれですが、 縦書きで左から書いている件についてはナゾ・・ )

さて、本番はどうだったでしょうかねえ。

 

月日は永遠の旅人であり、来ては過ぎゆく年もまた旅人のようなものである

 

『 奥の細道 』、日本を代表する紀行文学の古典、というものなのですが、

息子の暗記テストがきっかけで初めて読み ( 聴き ) ました。

来ては過ぎゆく年もまた旅人かぁ・・・なるほどそうだな。

思わず芭蕉先生の心境に共感してしまいました。

一年間分の旅が終わろうとしています。

ですが、生きとし生けるものみんな、休むことなく旅は続く。

旅の目的地はどこかはわからないけれどね。

 

たっぷりと雪も降り積もり、念願の白銀世界となりました。

クリスマス感、年末感、出てきましたよ~!

ご来店のお客様とも、「 どうぞ良いお年を 」 というご挨拶です。

2021年の旅も終わりに近づき、いろんなことが ” 今年最後の ” に。

あと1週間。楽しく一年を締めてゆきたいですネ。

 

明日金曜のは、パスキューアイランド・パン販売の日。

2021年最後のパンの日です!

久しぶりに集まるパーティに、ワインとサラダと美味しいパンはいかが?

こんがり焼けた丸いプチパンを山盛りにして、

明日もご来店お待ちしております!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

パスキューアイランドは、

年末は 12月29日 ( 水 ) まで

新年は 1月4日 ( 火 ) より

営業いたします。

どうぞよろしくおねがいいたします!

 

 

 

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2022年 福田元美 干支カードが揃いました

明日から雪~吹雪の予報ですが、

今日までは雪らしい雪はちょっとしか降っていないからですね、

師走の真っ直中なのに、なんだかのんびりボンヤリしております。

それはそれで良いのかな、とも思いますが、

いやいや時は年の瀬!それなりのノリ?ってゆうか、エナジーみたいな

もんがグイグイときてですね、無駄に慌ただしいのがこの時期でしょう!

とも思います。

みなさま、いかがお過ごしですか?

そうそう!年末感を盛り上げるアイテムの代表には、何といっても

年賀状がありますね。そして、その準備。

e-mail や SNS の普及で、年賀状離れといわれて久しいわけですが、

どっこい!当店のお客様方には、切手やはがきを用意して直筆で書く手間

そのものが好きなんです・・・という派がたくさんいらっしゃいます。

そんなみなさまに、長年愛されてきた福田元美さんのイラストポストカード。

2022年干支のトラ柄の年賀状が3種類揃いました。

 

 

 

 

輪くぐりトラ、横向きトラ、そして、新巻鮭抱っこのシャケトラさん。

実は、最初の納品分は、ご紹介をアップする前に1日で売り切れて

しまい、今回2回目の入荷なのです。

お顔を思い浮かべながら、とっておきの年賀状にご挨拶を綴るひとときは、

新しい一年へと思いを繋ぐ、年の瀬のこの時期ならではの善きもの。

年末感、温かくじんわりと募ってくることでしょう。

どうぞ店頭にてお選びください!

 

 

 

そして、明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

腹が減っては ( 年の瀬の )戦 ( ?笑 ) はできませぬ!

グラハム粉のパンは、食べ応え満点、しっかりと腹ごしらえして

いざ!来たれ!年末のいろいろっ!!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

パスキューアイランドの年末年始の営業は、

年内は、29日( 水 )まで

新年は、4日 ( 火 ) より

でございます。

ご来店、お待ちしております!!

 

 

 

 

 

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クリスマスには・・・

 

アイスバインのつくりかた

長田弘

 

どかっとした

豚のすね肉のかたまり。

めったとキリで刺し、

よくよく塩をもみこむ。

木樽いっぱいに塩水をみたす。

樽に小さなじゃがいもを落とす。

沈むようなら塩が薄すぎる。

浮いてくるくらいの濃さにする。

樽にすね肉をどっとほうりこむ。

落とし蓋して重石する。

そして七日七晩、何もしない。

アイスバインをつくるのはきみじゃない。

時間という頑固な手垂れの料理人シェフだ。

八日めの夕暮れがきたら、

肉のかたまりをとりだす。

ぐらぐらの湯でサッと煮る。

ひたひたの水に入れて

月桂樹の葉、唐辛し、クローブ少々。

時間という古い才能にきみはたすけられて、

火をつけて、

あとは一刻あまりコトコト煮るだけ。

アイスバインのレシピは、こうだ。

時間という料理人シェフを、きみはよく

親しい友人となしうるか。

 

『 食卓一期一会 』 より

 

 

クリスマスに、ドイツ料理の 「 アイスバイン 」 という煮込み料理を

彼が作ってくれるそうなので・・・とその日のスペシャルディナー用にと

ワイングラスを2脚買われた方がいらっしゃり、

仲の良いご夫婦の楽し気でおいしそうなクリスマスが素敵だなあ と、

私もついニッコリしてしまったのでした。

そろそろ、今年のクリスマステーブルはどんなふうにしようかと

計画を立て始める頃になりましたね。

みなさまは、どんな?

今年はなんだかまだ暖かいなあ、そろそろ雪が恋しい12月、

クリスマスはやっぱり白が良いですけどねえ。

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

クリスマスまでもう少し。

パンを囓りながら ( ワインなんぞもやりながら )、楽しい計画を立てませう。

明日も、こんがりと焼けた丸いプチパンを山盛りにして

ご来店お待ちしております!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

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ハンプティ ダンプティの旅

先日の土曜日、私は卵を10個買いました。

冷蔵庫に収めるにあたり、先週からの3個を取りだしてから

入れ替え。また満杯になった卵ラック。

取りだした先週の3個は、ボウルに入れておきました。

しばらくして、息子のおやつ用にと、そのうち2個を茹でました。

「 腹減った~~ 」 と、息子。

そら来たっ! 「 ゆで卵はいかが? 」 と私。

ふん、ゆで卵? まぁいいか・・パクパクとあっという間に食べちゃって、

「 もう一ついかが? 」

「 もう結構、充分です。 」 と息子は言いました。

そしてしばし時間は流れ。

あまったゆで卵1個、

そうして、冷蔵庫から取りだした生卵1個、

合計2個の卵でしたが、見かけは同じなのでした。

そこで私は、茹でた方のに顔を描いてみました。

マジックペンで眉毛とおめめとちんまりとした鼻。

そしてなぜだか、その下に、ピンとしたヒゲを描いてみたくなり、

ヒゲを描いてみた。

なんとなく、ちょっと威張った紳士風になりました。

息子「 なにコレ? 」 

私 「 ハンプティ ダンプティ氏に決まっておる。 ハンプティ食べる? 」

息子 「 ノーサンキュ 」

・・・ということで、その夜は更けてゆきました・・・

 

 

 

ハンプティ ダンプティ氏の胴体 ( + 顔 )から出ている細い腕と脚が、特に脚が

妙に気になりませんか?あの英国男性の脚!

そして彼 ( Mr. H.D. )が履いている靴がどんな靴だったか、とても気になり始めた

私は、家にある絵本をめくり始めたのでありました。

 

     『 マザーグースのうた 』谷川俊太郎 訳 / 堀内誠一 絵 1975刊 草思社 より

 

堀内誠一のハンプティダンプティ氏は、革のシュッとした靴でした。

えーと、もう一冊、どこかにあって、、、たしかに彼がいたはず、、、えーと、

 

 

『 ゆかいな ゆうびんやさん の クリスマス 』ジャネット&アラン・アルバーグ作

佐野洋子 訳 1992 刊 文化出版局 より

 

そうそう、彼はいましたよ!

こまどり記念病院 ほかほか病棟  H. ダンプティ さま 宛ての郵便物、王立兵舎

からの特別封筒に入ってました!

 

” しんあいなる ハンプティさま

はやくよくなってください

王のけらい一同 ( うま一同 )

よいクリスマスを ” 

 

というお見舞いレターが裏面に。

ククク、毒をここまで抜いちゃっていいのか? っていう気もしますがねー。

 

のどかな田舎の煉瓦屏の上で、食べたい放題している Mr. H.D. 、

彼の履いているお靴は、平たいスリッパみたいなあの靴でした。

 

あの靴は、英国人男性の細いおみあしに一番ピンとくる靴なんだよね・・・

 

っていくと、平たいスリッパ靴、、、そうそう!彼がいらっしゃった!

 

『 ピーターラビットの絵本 / ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし

ビアトリクス・ポター作・絵 いしい ももこ訳 1983刊 福音館書店 より

 

彼の名は、ジェレミー・フィッシャーどん。

素晴らしい訳!いかにも田舎紳士のジェレミー・フィッシャーどんは

なかなかに文化的な暮らしぶり。

 

 

アイザック・ニュートン・イモリ卿を昼食に迎えるフィッシャーどん。

 

ボートを漕ぐフィッシャーどんの脚の細さ!コレコレこの美脚!

そして履いているのは、水辺用のゴム靴です。

自宅で履いているのはちっちゃなリボン飾り付きの平たいスリッパ靴。

 

かえる、、、といえば、もうお一方、

 

『 たのしい川べ  ヒキガエルの冒険 』

ケネス・グレアム作 / 石井桃子 訳 1963刊 岩波書店 より

 

ヒキガエル殿は、りっぱな上流紳士、なんですけれど・・・

結構問題多き人物で ( チャーミングなんです ) いろいろと爆笑ものの

大冒険をします、、、最後に大パーティの大団円、その控え室での彼は、

正装してエナメルシューズ、でした。

 

 

、、、と、ふらふらゆで卵からスタートした旅?のおしまいは、

1個あまったハンプティダンプティゆで卵、私のおやつ用として、次の日に

店に持っていったのでしたが、結局食べることなく持ち帰り ( 手提げトート

バッグにそのまんま入れて運んだ )、翌朝、いよいよ食べてしまおうと

ハンプティの頭を割ってみたところ、あんれまぁ!!!

彼ったら、生卵だったのでした!

きゃーー!店で割っていたら、そして運搬中に手提げの中で押しつぶされて

いたら、、、一体どうなっていたことでありましょうか?!

おしまい。

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

絵本サーフィンも楽し。パンを囓りながら、

本棚から次々と本を引っ張り出しましょう!

 

明日も、こんがり焼けた丸いパンを山盛りにして、

ご来店お待ちしております!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

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