フリージア

玄関の窓辺に、フリージアを活けてみた。

夜、帰り着くと、ドアを開けた瞬間に
フッと香る フリージアの匂い。

その香りは、

適度な重みはあるけれど、甘くなく

一瞬の香りなのだけれど、印象深く

誰にも好かれるけれど、近寄りがたく...。

近寄りがたいのだけれど、

サービス精神だって ちゃんと持ち合わせていて、

朝、階段をおりてゆくと、
「 オハヨウ 」 と言ってくれているかのように
 
夜、玄関に着くと、
「 オカエリナサイ 」 と迎えてくれるかのように

やっぱり、香っている。

背筋も ピンとしていて 姿勢もいいよ。

体力、気力も 十分で、
随分と 長く咲き誇っている。

フリージアって、人間にすると、 いい女  だなあ。 
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

ファンタジック ショップ

子供の頃から 大切に持っている本って、
みなさん ありますよね。
私も あります。
『 ファンタジックショップ エルフさんの店 』 と、
『 ファンタジックショップ トウインクルさんの店 』  は、そんな 2冊。
1976年 12月25日 と、 1977年 12月25日 各初版の年月日です。 
クリスマスの贈り物として、世に出したような、
そんな思いが込められているかのようです。

著者は 高柳 佐知子さん。
当時 小学校6年生か 中学校1年生の 私でありました。
今は 全く変わっちゃったけれど、4丁目プラザの地下1階には、
維新堂 という本屋があって、そこでこの本を 発見!
手にとった瞬間に 「 これは、私の本だっ!! 」 っていう感じで、
立ち読みで読み進むのがもったいなく、 
もう その時 持っていたお小遣いで 即、お買い上げ でした。

家に帰り やっぱり 読み終えてしまうのが 惜しくて 惜しくて.....。
ページを パタリ、と 閉じては、ふーっと しばらく空想の世界を 味わって.....。

この2冊の本の中には、
表紙に描かれている 「 エルフさんの店 」、「 トウインクルさんの店 」を含め、
各21軒の ファンタジックショップが入っています。 
どの店も とても 風変わり。
クッキー屋 「 ひつじ屋 」、
カンテラ屋 「 ヒルさんの店 」、
ハート屋 「 クリームさんの店 」、
ゆめ屋 「 エアリーさんの店 」...etc. etc. etc....。

当時、特に気に入っていたお店は、
風屋 「 ハイウィロウズ店 」
かけら屋 「 アイルさんの店 」、
ほうき屋 「 BRO-O-O-O-M 」
木の実屋 「 ケイプさんの店 」など。

風屋 「 ハイウィロウズ店 」 では、いろいろな風が 
袋やびんに入って 売っているのです。 
” ダコタ大草原の夏風 ” ” 帆船風 ノーフォーク ”。
” 夢を見るための緑の黄昏印. 純粋な北方の空気 ” は、
S.T. ジウナス ( 株 )イリノイ州グリーンタウン 1928.8月 詰め 、なの。
棚に、ずらりと 緑のガラス瓶詰めの 純粋な 北方の空気 が 並んでいます。

「 かけら屋『 マイルさんの店 』 は、海のすぐそばにあります。 
雨の日や 霧がかった日は 店の中も 水滴が いっぱいになって、
まるで 水の中にいるようです 」 
.... ね、ときめきませんか?

そして、どの店も、 高柳 佐知子さんの すばらしい絵によって、
読むたびに その店の 魔法のような世界に すーっとはいってしまえるのです。

店にたたずむ 女の子や 男の子 ( その女の子の 弟のような... )の洋服が
とってもいい。 サンダルや モカシンや ズック靴、長靴をはいて、
静かに 店の空気をくずさないように、きちんと注意して、
その店に ” おじゃましている ” のですよ。
 
高柳 佐知子さん、1941年生まれ、と あります。
65歳になられているのですね。 最近 あまり 作品を目にしませんが...
大好きな イラストレーターです。

うんと 歳をとっても、この2冊は 
わたしの宝物、
わたしの ” お店 ” の 原点、
いつでも帰れる場所、です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

僕のニューヨークライフ

ウッディ. アレン の 『 僕のニューヨークライフ 』

を観てきました。 久しぶりの ウッディー.アレン。

映像がとてもきれい。やはり。

今回は あの クリスティーナ.リッチ が出ていて、

ますます 彼女が好きになりました。

いいなあ、クリスティーナ.リッチ。

体型も親しみもてるしなあ。

ウッディー.アレン流のマンハッタンに浸れる2時間。

楽しめる1本です。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )

ローズゼラニウム

1月に ローズゼラニウムを1束いただいた。
茎に根をつけて持って来てくれたので、
そのままジャムの空き瓶にさしておいたところ、
ずーっと生き延びて、少し前には、花 ...可憐な小さな
ピンクの花まで咲いてくれた。

きのうの夜 ようやく 大きめの素焼きの鉢に植えてみた。
黒々した ふっくら土をたっぷり入れて、とても立派にみえた。

ここに至るまでに このローズゼラニウムは、
少しずつ 少しずつ葉っぱをちぎられては、
ティーに入れられたり、
きざまれて お菜のチキンの上にパラパラやられたり、
サンドイッチにはさまれたり、
スパゲッティに混ぜられたりして。
そうしているうちに 大き目の葉っぱは ほとんどなくなり
棒のような枝と 小さい葉っぱが さびしくけなげに生きている状態になってしまった!
あまりの香りの良さと おいしさとで ついつい .....。

くだっさた方から、”葉っぱを取りすぎると 死んでしまうかも ” と
教えていただき、それから今日まで ( 食べたいのを ) ぐっとこらえて 
毎日 水をとりかえつつ、
暖かくなるのを待っていたのであった。

今年は、去年植えたミントと レモンバームに続き、このローズゼラニウムを
栄えさせて、日々に 香りと 緑のエネルギーを取り入れよう!という計画なのだ。
それにしても 素敵な香り。
ゼラニウムとは 全く違う、何か ... 酸味を感じさせる匂いだ。
( ゼラニウムの あの 生々しい香りも とても好きなのだけれど。)
もしかして ” ローズ ”っぽい匂いなのかなあ。
名前についているくらいなのだから。 うーん。 どうなのかなあ。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

小さい春

先週。
朝 起きると、窓の外は、なんと!
雪景色だった。 ......。

玄関を つま先で 雪をつぶしつつ出て、
結構な量で積もっている 日陰の雪を 横目で
見ながら 地下鉄駅まで 20分。

さすがに 大通駅に着いて地下からでると、雪は解けた後だったけれど
12:00PM、店をオープンさせたら、
にわかに店内が 真っ暗くなり、入り口のガラス窓を見たなら、
なんと、吹雪!!
すごい雪!!
春の嵐!!
太陽を覆った黒い雲、
その 黒い中を 白い雪が 吹きまくって、降りまくっていた。

急に ワクワク( ? ) そわそわしてきて、
いそいでキャンドルを灯したり 夕方になったら点けることにしている
棚の間接照明のスイッチを入れたり。
大嵐の日の 室内待機 の心構えになっちゃって、、、
1人で 嵐の日ごっこをやってみたり、、、しているうちに 嵐はどこかへ
行ってしまった。
なんだか がっかり。

不安定で なかなか暖かくならない 恒例の 北海道の3月~4月、
埼玉県から 転勤で札幌に越してきた という あるお客様が、
『 札幌は 冬が2回。 雪がある12~2月が1回目。 雪は解けたけど、ぜんぜん
暖かくならない 3月~4月が2回目。 私には2回目の方が 堪えるなー。』と
おっしゃっていた。 まったくそうだなあ。 服装の調整も 大変だし。

しかし、それにしても、”冬が2回ある”という捉え方って いい!
全くもって 正解だ。
そうか。 今は ”まだ冬”なのだ。 冬 第2部。
”雪が解けたのだから もう春 のはずなのに この寒さは何!?”と、
毎年毎年 飽きもせずに 文句苦情を垂れ流していたが、
道外からいらした方の 新鮮な季節感覚に ハッとさせられ、
気持ちの整理ができてしまった。
なんだか、そう考えると、身も心も楽にすらなって。
単純でしょうか、私。
K村さま、ありがとうございます。

それでも 店の中は、少しずつ 少しずつ 春度が上がってきていて、
アマリリスは 美しい緑の葉が リュウと伸び、薄紅がかった茎が
1日 1日と成長、その先には 丸味が出てきた つぼみ!

そして 梅の枝には かわいらしいピンクの小さなつぼみが 
プチプチと いっぱい ふくらんで、
なんと この嵐の日に、2つ3つ4つ5つ...咲いたのだ。

1日中 どんよりと薄暗く( 嫌いじゃないけれど、曇りの日。 ) そして、
冷たい風の吹いた 木曜日の 小さな店のはなし です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

古典の楽しみ

古典文学のほとんどは、
私にとっては、タイトルと作者名は
とてもよく知っているけれど、
内容は知らず、の 未知の世界の1つだった。
そこで、数年前、その未知の世界に
足を踏み入れた。 
その結果、
”えーっ!、こんな内容だったんだ!!”の連続だった。

確かに 字がいっぱいで 分厚いものも多く、
読み通すには 根気がいるものも ある。 確かに。
でも、その分厚い本の中に、100年~150年、もしくはそれ以上前の
世の中、暮らし、自然、人間の感情、、、がぎっしりと 変化せずに 
そのまま あるのだ。
私にとっては 宝の山、そして 森。

電気がまだ存在しない世界。
電灯も、車も、電話もない。
人々は よく歩き、そして 驚くほど手紙を書く。
それしかないからね。 連絡とるには。
同じ ”人間 ”とは思えないなあ。

洋服の生地や形、街のようす、台所や食卓のようす、自然、
登場人物の身だしなみや プライベートな生活習慣など
クラッシックなスタイルを好む 今の人にとっても とても魅力的
な描写が たくさん。 

タイトルと著者名は 小、中、高校で 文学史かなにかで習ったのだが、
実際に 読んでみると、、、発表された当時は ”現代小説”、”前衛小説”、
”問題小説”、だったわけで、今まで私が読み終えた、
まだまだ少ない数の古典作品のことだけで考えても、
想像していたよりも数倍 生き生きして、パワーがある。
これには 驚き。
それに、100年以上読みつづけられている作品なのだ。
古いけれど 古くない。 とても モダンだ。
人間の悩みって、たいして変わっていないのねえ、と思ってしまう。

今週から、いよいよ ドストエフスキー 『 罪と罰 』スタート。
通勤の地下鉄用には 文庫。 ギッシング 『 ヘンリーライクロフトの私記 』。

ちなみに、昭和30~40年代は、各大手出版社が、競って 豪華な
世界文学全集を出版したようで、各社共、その内容にふさわしい  
品格のある すばらしい装丁。  
そして、活字も、今のコンピューターによるものではなく、活版印刷で、
その美しいこと、優しいこと。
特に、表紙を開き、1ページめくって、2ページ目。 
タイトルが現われる。 
著者名 訳者名 出版社名が現われる。
昔の日本映画のタイトル画面同様に、ひきしまった、バランスの限りを尽くした、
グラフィックデザインの妙と、選ばれた紙にくっきりと、かつ、
一文字、一文字 人の手によって組まれた活字の、クッと紙面に
くい込むようにすら見える 文字の誇らしさはどうだ。
本好きには たまらないのでは。

ずっしりと重く厚い ハードカヴァーの これらの本は、
読書の醍醐味を 存分に味わわせてくれるもの。
でも、持ち歩くには、ちと重い。
当初は 抱えて歩き、通勤の行き帰り 読んでいた事もあるけれど、
たかだか10分の乗車時間、( しかも 寝ることすらあり!) 店に着くと
読書どころではないので、持ち歩き用には 極薄い文庫本にした次第。

何より素晴らしいのは 世界文学全集は 安い。 
古本屋で 100円~300円くらい。 
誰も読まないねえ、古典。 
新品だって多いのだ。 古本屋なんだけど。 

新刊も読みたいのだが、世界文学全集の 以上に述べた魅力に 今は夢中
なのです。 家に山積み。 楽しみの山積み。

今日も 家に帰って ご飯が終わったら、
さあ、19世紀ロシア、ラスコリ二コフ君と一緒に 悩むのだ。
楽しみー。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )