毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
福田元美 凹版画のクリスマスカード
今までいろいろなクリスマスカードを手にしてきました。
昔、店で扱ったものには、一時期、スマイソンのものとか、N.Y近代美術館製とか、
クレインズ謹製、などといったとても贅沢な仕様のカードもありました ( 当時、そうい
ったカードを輸入販売していたところがあって、仕入れできたんです )し、
ポップアップ式とか、モノクロ写真のものとか、外国向けの江戸文様や浮世絵のもの、
本当に多種多様なデザインと紙質でした。
仕事柄でたくさんの種類を扱ったというわけですが、
今、当店でただ一種類販売している、福田元美さんのクリスマスカードの贅沢さは、
私の中では一番なのです。
カードの中央の小さな窓、その中の手刷りの版画が物語を秘めています。
例えばヒイラギの実の一粒一粒、雪のひとひら、ひとひらが語りかけてくる、
トナカイたちはサンタの掛け声に応え、木馬は子供たちがその背に乗って揺らしてくれる
のを今か今かと待っている。
全ては、濃淡、線の細太、それからじっくりと練られた意匠で表現されています。
そう、一枚一枚が彼女の作品なのです。
だた単に手作りだったらいいかというと、そういうことはなくて、
そこにオリジナルな世界、懐かしいようなもの、があってほしい。
福田元美の凹版画には何かそういったものを感じます。
選び抜いた紙のテクスチャー、きっちりと切り揃え、組み立てられた封筒、
クリスマスにお互いのことを思いながら記すメッセージを乗せて届けるにふさわしい
手間と技術と意匠がさりげなく込められたクリスマスカード、他には絶対にありません。
クリスマスカードは、ノートカードタイプがほとんどで、折りたたんで使います。
そして、大抵セットになっている封筒に入れて、送るわけですが、
ポストカードとはまた趣を別にした嬉しさがその辺にありそうです。
では、今年の元美凹版画クリスマスカードをご紹介いたしましょう。
素敵な色のペンとインク、そしてホリデー切手のご用意を!
『 ヒイラギ 』
『 トナカイ 』
『 トナカイとサンタ 』
『 木馬 』
『 教会とツリー 』
福田元美 凹版画クリスマスカード
折りたたみ式ノートカード型/ 封筒付き
530yen
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
福田 元美 クリスマスと新年のカードが揃いました。
雪が降りましたね。
冬がスタートしました。
路面は溶けたみぞれのような雪で黒々と光っています。
吐く息が白い、空気が冷たい、ああ、とうとう冬になりました。
クリスマス、新年の準備もぼちぼちと意識し始めるこの時期
福田元美さんのイラストポストカードも、いよいよ今年はファイナル、年末年始用の
柄が全て揃いました。
さっそくご紹介いたしましょう。
1 2
3 4
1 『 スキーをするサンタ 』
2 『 トナカイとサンタクロース 』
3 『 重かった袋 ( サンタ転ぶ ) 』
4 『 プレゼントを運ぶサンタ 』
5 6
7 8
5 『 リース 』
6 『 小鳥をのせたサンタ 』
7 『 ツリー 』
8 『 スキーをした後に 』
9 10
11 12
9 『 ヘび文字 「 2013 」』
10 『 ヘび文字 「 25 」』
11 『 蛇行するヘび 』
12 『 ぐるぐるへび 』
13 14
15 16
13 『 だるまが5体 』
14 『 2匹の白黒ギザギザへび 』
15 『 伊勢えび 』
16 『 椿 』
17 18
19 20
17 『 丸いす 』
18 『 刷毛 』
19 『 電柱と雪 』
20 『 タイプライター 』
ポストカードの部、以上です。
いかがでしょう?
見ていると、ウキウキしてきますよね!
このカードはあの人に、これはあの子に、彼にはどれにしようかな?
一年で一番郵便屋さんが忙しいシーズン、
カードを選んで、思いを綴って、切手を貼って、ポストに投函して。
そうして、郵便屋さんが一軒ずつ運んでくれるのですもの、メールとは違う、格別の
嬉しさが届くのは、あたりまえなのです。
さあ、今年も是非、大切な方たちへのカードを選んでみてください。
地方発送も承ります。
ご注文は、「 福田元美カード注文 」 と明記の上、当方メールアドレスまで。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
福田元美イラストポストカード
1まい 150yen
福田元美さんの凹版画のクリスマスカードを次回ご紹介いたします。
おたのしみに!
font>
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
たのしい ふゆごもり
2012-11-18 / 本
冬近し。
本日は、みぞれ混じりの暴風雨、大荒れのさっぽろです。
このみぞれ雨が、夕方からの冷え込みでいよいよ雪に変わるかもしれません。
わあ、ワクワクですね。
こんなお天気なので、今日は、大好きな冬の絵本の中から一冊を。
『 たのしい ふゆごもり 』 です。
ふゆごもり、つまり、冬眠、ですね。
冬眠を題材にした絵本はたくさんありそうですが、今日の 『 たのしい ふゆごもり 』
は、とびっきり!ですよ。
こぐまちゃんとおかあさんの、冬眠前日のそれは楽しく豊かな準備の一日のお話です。
こぐまちゃんは、どのくらいのこぐまか、というと、まだベッドで一人で寝ることができ
ないこらいの、こぐまです。
朝起きて、お母さんに、
「 ふゆごもりって なあに? 」 と聞くんです。
お母さんはこう答えます。
「 たくさんたべて あったかくして、はるまで ねむること。
ほら、もう ふゆのにおいが してきた。うーっ、さむい 」
ふたりはお揃いの青いオーバーを着て出かけます。
はじめに、木の実とり。りすの親子にあいます。
こぐまちゃんと りすのこは、木の実をあつめたり、落ち葉の中にもぐって遊びます。
次は、はちみつとりです。
おじいちゃんとあいます。蜂ぶーんがすごい中でのはちみつ採取、ここでのお母さんぐま
のはちみつの集めっぷりにグッときますよ。
片山 健氏の描き方に、子供向けの砂糖まぶしのバカバカしさがなく、野生の生命力
の迫力と真実を垣間見せてくれるのです。母さんぐまの表情が素晴らしい!
さあ、こんどは 魚捕りです。
ここで、こぐまちゃんたちは、かえるの親子にあいます。
かえるのことこぐまちゃんは、魚捕りのお手伝い・・といっても、岸辺で水遊びですね。
お母さんぐまはこの場面でも、本物の熊、です。素晴らしいです。
オーバーを脱ぎ捨てて、川の中に入り、大きな魚をガブリッ!!と捕る。
魚の胴に鋭い牙が食い込み、血が滴っている。ちゃんと描かれているんです。
それから、綿摘みです。
ここには、やまねの親子がきていました。
もう空は赤く染まり始めています、もうすぐ暗くなってしまいます。
綿毛で遊ぶ子供たち、そして、
おかあさんは、やまねのこを、わたと
まちがえるくらい いそいで、たくさん
わたを つみました
そうやって、ふたりは、きのこを獲りながらうちへかえります。
暖炉に火を入れ、獲ってきた魚を焼き、テーブルにすっかりとごはんの用意が出来ます。
「 きのみに きのこ。 さかなに はちみつ。
それから こんなに たくさん たべものをくれた
もり、はやし、かわ、ありがとう。 いただきます 」
お母さんぐまが、このように、言ってから、ふたりでたっぷりと、楽しく会話しながら
たべるのです。テーブルには、キャンドルが灯っています。
さあ、そろそろ、とっぷりと夜、ですね。
ごはんがすむと、母さんぐまは、まくらを作ります。
そして・・・・・
「 こんどは、ふゆごもりの よういの
いちばーんさいごよ 」
おかあさんは、ちいさく なってしまった
こぐまのオーバーを こわし、いろいろなかたちに
きりました。
さて、何を作るのでしょう?
お母さんぐまは、まだベッドで一人で眠れないこぐまの
「 いっしょに ねむる ぬいぐるみ つくって。そうしたら
あたし、ちいさいベッドで ねむれるわ 」
というリクエストに応えて、りすのこ、かえるの子、やまねの子、おじいちゃん、
のぬいぐるみを作ってやるのです。
出来上がったぬいぐるみと一緒に、はちみつ入りのお茶を飲むころには、
雪が降ってきましたよ。
「 あっ、ゆき。でも だいじょうぶ。ふゆごもりの
よういは、すっかり できているものね。おかあさん 」
「 ええ、もう だいじょうぶ。こんやは、
ずーっと おきてても いいよ 」
しんしんと、ほとほとと、森に雪が降りしきっています。
ぬいぐるみ達と一緒に、母さんぐまの大きなベッドと並んだ小さなベッドで、こぐまは
初めてひとりで眠ります。
春になるまで、ネ。
表紙裏の見開き一杯に描かれた、紅葉した森、流れる川、その上を高々と飛ぶ鳥。
夕焼け雲がたなびく、それはそれは今や切なくなるほどの、豊かな森林の俯瞰図。
見事な水彩画がこのくまの親子の冬ごもり前日のお話を彩ります。
自然と溶け合って生きてゆく野生動物の生態を、幼いくまのこの視線でのファンタジー
に仕上げるこれまた見事なテキストです。
季節がめぐると、森は豊かに実り、そして近く雪がふることを感知する野生の生き物達
は、その豊かな自然からの贈り物を、自分たちに必要な分だけ獲って、冬眠する。
当たり前に続いてきた大自然の循環を、今私たちは、雑念なしに、もっと言うと、
後ろめたさや申し訳なさ無しに思うことができるでしょうか?
街中まで降りてこざるを得なくなった熊たちが、この秋、ニュース番組を賑わせました。
どうか、このお話のような、豊かな森がまだちゃんと存在していてくれますように、と
祈らずにはいられません。
森の匂い、冬の匂い、焼ける魚の香ばしい匂い。
部屋の完璧な暖かさと火の明るさ。
お母さんと一緒の絶対的な安心感。
子供時代の、これ以上の幸せな記憶ってあるでしょうかねえ。
冬支度をすっかりと整えた暖かい部屋で、一人静かに、もしくは、お子さんと一緒に
ゆっくりとページを繰るのにぴったりな絵本、だと思います。
『 たのしい ふゆごもり 』
文 / 片山 令子
絵 / 片山 健
出版社 / 福音館書店
!SBN4-8340-0749-9
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
手編みの手袋、できあがりました!
今年は初雪が遅いのですが、そろそろ今週から来週中には降るそうですね。
静かに天から舞い降りてくる、ふわふわの白いもの。
アスファルトに着地した途端にすっと解けて消えるもの。
うまくいけば、朝起きたら、窓の外は一面真っ白で、午前中くらいは残っていて・・・。
毎年、この初雪が降ったなら、なぜか気持ちがシャンとして、これからの長い雪と一緒の
生活への覚悟のようなものが生まれるような気がします。
子供たちは、天真爛漫に大はしゃぎ、ですね。
ウチの息子 ( 5歳11ヶ月 ) は、完璧いぬ派、玄関前を駆け回ります、絶対。
風もうんと冷たくなり、マフラー、帽子、抜かりなく装備しなくちゃ、もこの時期。
今年は、念願かなって、パスキューアイランドにも防寒のウールの冬の小物を
店に並べることができました!
手編みのミトンです。
ふっくらとしていて、シンプルで、
♪ かあさんがよなべをして ♪ のテクスチャーをきちんと保って持っている、
そんなミトンを編んでくださる方と出会ったからなのです。
パスキューアイランドの店自体を長く愛してくださっていたその方は、
私の意向をきっちりと汲んで、
イメージしていたとおりの仕上がりで納めてくださいました。
最初から、扱うとしたら、大人用と、お揃いにできる子供用の両方を、と思ってました。
ものすごーく可愛い、そしてものすごーくあったかいミトン、大と小の 2サイズです。
子供用の可愛らしさといったらありません!
アルパカ30%混のウール70%、その柔らかさと暖かさは保証付き。
優しい風合いの手編みのミトン、ぜひ店頭で、そっと手を入れてみてご確認ください。
ご自宅用に、そしてクリスマスの贈り物に自信を持っておすすめいたします。
そして、
編んでくださったのは、伊藤佳乃さん。
三人の男の子のお母さんです。
子供用の手袋の特別の可愛さは、佳乃さんが今までお子さん用にいくつもいくつも
編んだミトンの知恵と技と愛がいきているから。
親子でお揃いで・・・うーん、思わずにっこりしてしまうなあ・・・
いかがでしょうか ( 笑 )。
手編みミトン
子供用 ( 4〜5歳 ) 2350yen
大人用 2950yen
アルパカ30% ウール70%
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
11月4日 日曜日。
今日は一日中雨降りでしょうか・・・暗く、寒い、のですが
とても落ち着く日曜日でもありますね。
シャーッ、シャーッ、と濡れた車道をタイヤが走り去る音、しとしとと雨の音。
店内は暖房が入り、キャンドルの火が静かに揺れて、
照明のランプが店のウィンドウに映り、とてもきれいです。
今日は、クラシックのレコードをかけています。
最初はホロヴィッツのショパン、そしてピアノ続きで今メンデルスゾーンのピアノ曲集。
雨の日曜日とピアノ曲、好きな世界ですねえ。
本日のお弁当
■ 玄米ごはん + 無添加ゆかりふりかけ + 自家製梅干
■ 長ひじきとこんにゃくの煮物
■ 元美製カボチャもち ( 醤油・みりん味 )
■ 蒸し小松菜・蒸し蕪・蒸しカボチャ
以上です。蒸しカボチャはおやつに近い存在です。
元美特製いも&かぼちゃもちについては、後日詳しく書きますね( 写真がまだなの
で )。オイシーってことだけは記しときます!!
家にいる我が家の男子2名もおんなじもの食べてます、お皿に用意しといたからね。
怪獣くんももりもり食べたかなー( 彼は玄米ではなく三分搗き米ですが )?
ホームページ11月分の更新もそろそろです。
元美カード、年末バージョンももうすぐ・・・
そして、今年は初めての手編みミトンも並ぶのですよ!! 楽しみー!
さあさ、あと2ヶ月。
今年からは、「 気づいたら、もう!! 」とか「 あっという間に、もう・・・ 」
とか、もう言わないことに。
一つ、一つの事柄に集中して、過去や未来に気を迷わせないこと。そうすると、時間は
ゆっくりと流れるそうです。ホントかしら? そうよね、毎年おんなじことグチってる
のは、いかにも年をとってきた証拠ということも事実。
挑戦してみようではありませんか。いいことをいいタイミングでききました。
今はまたホロヴィッツのショパンです。
先程いらっしゃった外国人のお客様 ( 見事なブロンド、メガネ、そして驚異的に流暢
な日本語!! 、30代かな? )が、「 ショパンですね 」って。
ちょっと話がはずんでおしゃべりしました。彼女の超ペラペラな語学力により、普通の
日本語のみで(苦笑)!
さあ、11月も動き始めましたね。
今月も、体調に気を付けて頑張ろうっと!
商品のご紹介もまめにしたいと思っておりますので
みなさまのご来店、心よりお待ちしております。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ポストカード、冬の陣スタート!
いよいよ秋も終盤。
赤や黄色に染まった山々を眺め、感嘆符。
冷たい雨に色味がぐっと深まった街路樹の銀杏や桜、ななかまど、蔦の葉に感嘆符。
寒くなっちゃったね、初雪が近いね、が最近の合い言葉ですね。
さあ、毎年シーズン真っ先に届く当店の人気定番商品、
福田元美さんのイラストカードが今年もさっそく店頭に並びました。
なかなかすぐには店に行けないわ・・というお客様の為に、「 元美カード 」を
一柄ごとご紹介いたします。
『 鉄びん 2012 』
鉄びんのモチーフは今回2回目。
最初の 『 鉄びん 』 はロングセラーでした。
表現方法がぐーっと広くなった2012版、冬、ストーブの上で白い湯気をたてて。
『 枝をくわえる鳥 』
小首をかしげてこちらをじっと見つめる鳥。
なんていう鳥かしら・・モトミワールドに棲んでいる不思議鳥です。
『 だるまストーブ 2012 』
昨年末も売り切れた 「 だるまストーブ 」 柄、今年も新たに登場です。
懐かしいですね。小学校の教室にも真っ赤に燃えているだるまストーブがありました。
ストーブ近くの机の子は暑くなり過ぎて、鼻血出しちゃったりして・・・
とかなんとか、話が弾む冬の絵のカードなのです。
『 犬ぞり 2012 』
こういう絵柄って、大手メーカーの年末冬カードの棚には絶対に並びません。
元美さんのイラストカード全体に言えることなんですが(笑)。
そりを引っ張る犬達の顔がなぜか笑っているみたいだし、そりの乗り手は真面目顔。
『 羊の群れ 2012 』
羊たちがもこもこ群れている絵柄、元美カードの冬の常連になりつつあるようです。
暖かさ・穏やかさ・安眠・優しさ・・・・そんな連想が理由でしょうね、きっと。
『 街路灯 』
街路灯が一本あって、そしてそのイラストから、冷える北風の路を急ぐ人々= 私達 を
思い浮かばせるのは実はとても高度なこと、なのです。
直接的な絵柄ではないのに季節感を新鮮に感じさせてくれる、元美さんのモチーフ選び
の一例です。
以上の6柄です。
「 元美カード 」、お便り用はもちろんですが、
実は、キッチンの棚や冷蔵庫の扉、トイレの壁や自室の机、といった、毎日必ず眺める
場所に何気なく留めておいてるんです、というお客様も多いのです。
元美さんのカードは、一年をざっくりと4つに割って、プラス年賀状、というような
おおざっぱな作り方ではありません。
移ろう季節の先がけ柄があり、ピーク時期の柄があります。
通って選んでくださっているファンの方達はもうご存知だと思いますが。
シンプルな白黒の線画にも、すっきりとした細い線の作品、ユーモラスな震えているよう
な線の作品、勢いのある線とタッチの作品、と違う味わいが用意されています。
安易なヒット狙いを決してしない元美さん、
ゆっくりとじっくりと、時に産みの苦しみにもがきながらの作品作りに誠実な人柄が
反映されます。
パスキューアイランドでこれほど長く愛されている理由です。
カード好きを自認するみなさまへ、自信を持って、私は推します。
『 福田元美 イラストポストカード 』
一まい 150yen
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )