青梅

 

6月になりますね。

6月かぁ・・・2024年がもう半分が過ぎたということなんですね、はぁ、と

なんだか実感が伴わず、斜め上にぼんやりと視線を向けてふーむと思案。

今年はお正月以降、特に雪解け時期からは天候の変化の激しさや、不安定さや、

急変に振り回されてしまっていたように感じます。昨日~今日もとても寒いで

すもの、ここにきてウールのセーターをまだ着ているだなんて驚きです。

6月はどうかしら?

 

先週の休みの日に買い出しに行ったスーパーに、1kg入りの青梅が出ていました。

いろいろ荷物もうあるし重たいかも、とか、自転車カゴに入るかな、とか、別に

今日買わなくてもまだこれから出てくるよね、、などなど雑念が頭に浮かび始め

たのを瞬殺して、一袋掴み、あっ忘れちゃいけない氷砂糖も1kgだ!と一袋掴み

レジへと直行。ぐっと重量感を増した大荷物を自転車の前カゴと、ハンドルにも

手提げ袋を下げて、ヨロヨロしながらペダルを漕いで帰り着きました。

なにせ去年は買い逃してしまっているのでした、青梅。

日々のスピードに集中するあまり、暮らしの余白を軽んじていたというか、忘れ

ていたというか、気がついたら青梅もうおしまいでした。

そういうわけで、今年は最初に目に入ったら即買ったわけなのです。

 

真夏に向けての梅シロップを仕込んでいるのって、やっぱりなんとなくいい気分、

2年振りというのもあってかフフフ♪な気分です。

大きなボウルに水を張り、袋からダダーッと青梅1kgを投入し、ざっと洗いザルへ。

お湯を沸かして、ガラスの大瓶にドドーッと注いで簡易ですが消毒。

( ザルに並んでいる黄緑色の梅たちの美しいことといったら!心洗われるよう! )

竹串で梅のヘタをくりっくりっと取り除いて ( これ快感ね )、

お尻に十字の切り込みを入れ、よくよく拭いて、乾いたガラス瓶に次々と入れて、

その上から氷砂糖をダーっと入れる。蓋をして密封して、ハイ完了です。

実にカンタンな青梅シロップの仕込みなのでした。

実にカンタンなのですが、私のようなあたふたした生活者には、十分な充足感が

あるのでした。「 今年はやったぞ、間に合ったぞ! 」 というような・笑

 

出来上がった梅シロップ自家製 ( ← ここ強調 ) に冷えたソーダ水を注いで

ゴクリゴクゴクあ~美味しい! という日が待っている。フヘヘ。

みなさまの今年の梅仕事のご予定はいかがでしょうか。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

「 青梅 」 は6月の季語でもありました。

木々の緑、草の緑に、青梅の緑色には良い匂いも加わって、6月の爽やかさが

さらに膨らむようです。

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Territory on the Table / シミー書房の絵とエッセイ

 

生活を営むことは、何て何て愛おしい。

読み終えると、ほぉーっと息をついて、ほんわりとそう思えている。

しみじみと、

はぁー良い良い、良いものじゃ、暮らしていくのは。生きていくのは。

ね、と自分に向けて軽く相槌を打っている。

明るい気持ちになっている。

その読後感が、なんともうれしいのでした。

シミー書房の新刊 『 Territory on the Table シミー書房の絵とエッセイ 』です。

 

表紙を開いてアッ!

自分に「 本 」 のかたちに対する無意識な既成概念がしっかりとあったことに気付

れ、軽やかで意味のある仕掛け ( アイデア )! こんなかたちもありなのねー!

でもそれはなかなか思いつかないよね、さっすがシミー書房だわぁ、

お二人のデザイナーとしての手腕にまずはやられて喜んで。

続くエッセイを一編ずつじっくりと( 読み終えちゃうのが寂しいような気持ち・・・ )

読み進めていきながら、

 

「 けものだからまったく平気 」  に、ワハハ!そう言われるとまことにそうだネ!

「 本好きも様々 」  に、私の場合は、、、と考えてみて( めちゃ真剣に考え巡り )、

「 頑丈なテーブルがいい 」 に、同感!って頷いて、

「 頭の毛が逆立ち心拍数が跳ね上がった 」 に、笑い崩れながら超絶共感!って

 さらに激しく頷きまくり、

「 長い年月の中の浸食や隆起、風土が感じられる 」  に、” terroir テロワール ” とい

 う言葉がふと思い浮かんだりしたのでした。

 

前後の見返しと5編のエッセイそれぞれのページを右左に開いたり閉じたりすると、セ

レクトされた岡部さんの画の 「 けもの 」 たちが新明さんの文章で生き生きと動き出す

ようなのです。

本の中にたっぷりと日差しが取り込まれていて、季節の空気や風が吹いていて、いろいろ

な時の濃度があって、今回の本のサイズと絵のサイズと配置、オフホワイトの紙の質感、

余白の美しさに目も気持ちも安らぐのです。

新明さんが個展の前にインスタグラムで書いていた 「 岡部の発表の絵をもとに生

本です 」という一文を思い出し、このような本を生んでくれたお二人にありがとうっ

て、こころからそう思います。

 

画集ですね。エッセイ集ですね。どちらもですね。どちらでも、ですね。

素晴らしい曖昧さ、

見事な融合、

シミー書房そのまんま!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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手紙 /  シミー書房個展によせて

 

 

  百年前までこの辺り一帯の丘は森だった。

  黒々とした広い大きな森だった。

  道も畑も灯りもなかった。

  時を経てこの名もなき丘に、

  やまぶだう村から屈強な若者たちがやってきて、

  森を開き、畑を耕し、暮らしを立てた。

  移住者の子や、そのまた子どもたちが丘で生まれ育ち、

  生業を継ぐ者、生業を変える者、

  丘を離れてゆく者もいた。

  丘はしらくも村と名付けられた。

 

 

 シミー書房 しらくも村のおはなしの中の一編『  農夫イシコロ  』 は、このように

始まります。現在7巻、各巻の函には3冊のお話しが入っていますから合計21話

になる「 しらくも村のおはなし 」 ですが、しらくも村の成り立ちの歴史を私たち

『 農夫イシコロ 』を読んで知ることになるわけです。

 

りんだう村で生まれ育った幼なじみ同士の二人の若者は、独り立ちの行き先を

コインの裏表で決めることにしました、グリム童話へのオマージュのように、また

若さゆえに。それぞれ表が出たら海へ、裏が出たら山へ行こうと。

イシコロは、裏。

友は、表。

こうしてイシコロは山の方向に旅立ち、そしてやがてしらくも村に麦畑を持って、

家族とともに生活し働いて、麦をつくる農夫として歳を重ねていったのでした。

表が出て海へ向かったもう一人の若者は、しわぶき湾の古い灯台の灯台守となり、

イシコロと同じ年月を海を眺めながら海とともに歳を重ねたのでした。

自分の人生の向かう先をコインの裏表で決めた幼なじみ同士は、

 

  二人は約束通り旅立ち、

  その後二度と会うことはなかった。

 

のです。

二度と会うことはなかった二人。

なかったにもかかわらず、いいえ、会うことはなかったことになど煩うことなく、

イシコロと友は自分にとってのお互いの存在を大切に大切にし続けました。

淡々と、しみじみと。

どうやって?

その手立てが手紙なのです。

 

今は丘のしらくも村と海辺の灯台にそれぞれ暮らし続けるかつての若者二人の手紙

のやり取りは、何十年もの間続きます。

海から届く友の手紙がどのような経路で配達されてきたか、その歴史が語られ、

麦畑のイシコロからの手紙が、どこでどのように引き継ぎされながら小さな岬の

古い灯台、灯台守のその手まで配達され続けたのかもきちんと語られるのです。

人々の暮らしの中で、確乎たる、またかつては唯一と言ってよい通信手段として

街から最果ての土地までいくつものなんらの手段を経て、手紙は届く。

当たり前に。

そして、イシコロと友も手紙を書いて送る。

友の手紙には、海のことが描かれていて、

イシコロの手紙には、森や麦畑のことが書かれている。

お互いに、目の前に広がる光景を、心のままに伝え合う。

すると、目の前に広がる水平線は、丘に広がる麦畑の風景に変わり、

青いインクが滲む潮の匂いのする手紙は、

見たことがない海をはっきりと見せてくれる。

 

郵便への信頼と敬意と憧れを、

変化していく世界の中にあって、今も昔も変わらずにある友を想う心を、

手紙という手段に託して描かれたこのロマンティックな物語は、

イシコロの気持ちを詩として表現している 『 わたしは海を知っている 』 へと

繋がります。

 

新明史子・岡部亮 シミー書房の世界がいかに確かなものかが解るこの二つの

おはなしなのです。読む度にため息をつきます。感嘆。

岡部さんの画が新明さんの文章を立ち上がらせ、新明さんの一本の線上を極めて

研ぎ澄まされたセンサーで歩を進めるかのような、選び抜かれた言葉の豊かさが

岡部さんの画によりより一層伝わってくる。

表紙の麦のリースもとてもいい。

そして、『 わたしは海を知っている 』 の最後のページの麦畑の画、この画の素晴

らしさは、読んだ人の特別だと思っています。

 

                                                                        ©shimmy books

 

 

『 農夫イシコロ 』 は、しらくも村のおはなし「 農夫イシコロ 」 に、

『 わたしは海を知っている 』 は、しらくも村のおはなし「 カゲロウ診療所 」 に、

それぞれ入っています。

今日から南区石山の ぽすとかん にて始まっている

「 シミー書房個展 テーブルの上の領地 」 にて、麦畑の画のトートバッグが販売

されているようで、まずはこのトートバッグほしいなあ。

そして、今回の新しい作品、とてもとても楽しみなのです!

 

 

   シミー書房個展 テーブルの上の領地

2024.5.23. ( 木 ) ~ 6.9 ( 日 ) 10:00 - 18:00

札幌市南区石山2条3丁目1-26 ぽすとかん/ 駐車場有り約10台

tel 090-6264-3832 ( ニシクルカフェ )

 

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

緑の木陰が気持ちの良いこの時期、パンとコーヒーを持って木漏れ日の

下でランチもいいですね。

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしています!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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花柄のハンカチ

 

花柄のハンカチを持っていると、なんだか嬉しく、そして癒やされます。

弱っている時、落ち込み気味の時、疲れてきた時、

まあ、あまり心地よいとは言えない心境の時に、

花柄のハンカチを手元に置いて眺めたり、さわさわと触ってみたりすると

とても落ち着くのです。

柔らかな気持ちが少し戻ってくるような感じが実際にしてくるのです。

慰められる・・・というのでしょうか、これ。

 

ここ10年来、私は花柄に心惹かれるようになりました。

生活の中でいつも花々と一緒に過ごせるようにと図案化した、花々を愛する心から

生まれた花柄。なんて素晴らしい発想でしょうか。

 

お気に入りの花柄のハンカチ一枚が、自分にとってとても大切な精気となってくれる。

そんな日がありますよね。

そして、無為の花々を思います。

 

   

 

 

 

 

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ゴッドランド / GOD LAND

 

 

鑑賞前に宣伝用のチラシを見て自然に浮かんだストーリー予想は、大方違いました。

19世紀後半。

デンマークの若い牧師が、当時デンマークの統治下にあったアイスランドに教会を

建てるというミッションを遂行すべく、過酷な旅路の果てに彼の地の辺境の村に

辿り着く。さてそこから・・・・・

 

「 予測不能な展開に釘付け 」

「 ” 火と氷の国 ” アイスランド辺境をめざす、壮大な秘境冒険の旅 」

 

などというコピーがあり、でもきっとこの若い牧師は、ものすごい苦労をするんだ

けれど、ついにミッションを成し遂げ、現地のアイスランダー達とも心を通じ合わ

せることができて教会も建てることが出来て、感動の結末を迎える、のだろうな。

なんたって牧師さんだもの。なんたって若くて一途なキリスト教徒、強靱な信念を

持っていそうだもの。なんたって背も高くて、チラシには大写しの顔は載っていな

いけれどイケメンそうだし、だったらなんとかなるのが定番だし。

って、全部覆されました。全くそんなことにはなりませんでした。

今まで見てきた映画では体験することのなかった無法感に衝撃と感銘。

素晴らし!

 

主人公の若きデンマーク人牧師・ルーカスね。

最初からダメだったのでした。本当に残念な青年でしたね。

こんなに共感できない主人公もちょっといないのでは?!

顔つきがどんどん悪化する!どんどん狂ってくる!

自尊心が高く、被統治国アイスランドを見下し、同行するアイスランド人ガイド、

荷物を運び野営を組み立てる下働きのアイスランド人達に対する命令口調と決して

打ち解けようとしない態度は、瀕死でアイスランドに上陸してからも、最後まで変

わることなく、自分で自分を追い詰めてしまうのですよ。

君ホントに牧師さんなの?とても哀れです。

自然光を見事に取り込んで比類の無い美しさで、人間性の根源をあぶり出そうとする監督

の感覚には、絵画的な美の構図があるように感じます。シャープで静謐というような。

宗教とは?信仰とは?布教とは?文化国家とは?

国土の形態、自然の驚異、民族の歴史と文化をなぎ倒し支配下に置こうとする植民地化の

無益と不自然さを、愚かなルーカスとその布教と呼ばれる不毛な活動が伝えます。

アイスランドの神々しいほどの大自然も生活文化も美しく素朴で、土着の信仰心に根付い

ていて神秘的で不動なのです。

その対比を描く、クラシックと新しさ両方の大変魅力的な作品でした。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

明日はちょっとお天気は心配のようですが、週末は晴れマークですね。

気持ちの良い新緑の週末が楽しみです。

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を心より

お待ちしております!!

 

 

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風薫る5月のジャズライブ、ありがとうございました!

 

 

天気予報は雨でした。

けれど、終日降らずじまい。

なんて運が良い私たちなのでしょうか! と、しみじみと天に感謝のきのう月曜日

( 夕方以降はうっすらと晴れてすらきました )、お忙しい中ご参加くださいま

みなさま、ありがとうございました!

初めての方も多め。うれしいです。

ではさっそく昨夜の演奏曲目をご紹介いたします。

 

・ALL THE THINGS YOU ARE

・ALONE TOGETHER

・I THOUT ABOUT YOU

・CAN'T HELP LOVING DAT OF MINE

・WHAT IS THIS THING CALLED LOVE

・MEMORIES OF YOU ( ENCORE )

 

以上のアンコール曲を含め6曲でした。

 

一曲目「 オール ザ シングス ユー アー 」

1932年にミュージカル挿入歌として作曲されたラブソング。90年も昔の曲なん

ですねえ。” あなたはすべて ” と求愛の詞のヴォーカル曲が、ジャズ演奏で取り

上げられるととても変容するんですよ。変化に富んだコード進行の、演奏の難し

い曲でもあるようです。素晴らしいベースの低音が支えるテナーサックスのオー

プニング演奏はいかがでしたでしょうか。

 

二曲目「 アローン トゥギャザー 」

この曲も1932年にミュージカルのために作曲されてます。ふたりが一緒にいる

と何でも乗り越えられる~的な愛の歌のようですが、やはりジャズのインスト

ゥルメンタル演奏になると、無限に変容変化して聞き比べが楽しくなります。

マイナー調のメインテーマはテナーサックスですととても哀愁を帯び、心を

持って行かれるような深みがあります。昨夜の大関テナーの音も。

そして続くベースソロは、響く響く!間近で見る弦捌き!聞き惚れました。

 

三曲目「 アイ ソート アバウト ユー 」

君と離れようと旅に出たけれど、想うのは君のことばかり・・・・

伸びのある歌い上げるようなメロディのこのバラードを、昨夜はスローテンポ

で始まりテナーがメロウな低音で吹いていって、ボン・ボン・ボン♪という

ベース音で軽快に本編へと走り出しました。

ワクワクとしっとりがないまぜです。この二人のバラードは毎回良い。

昨夜は小林ベースが特にスバラシ。

「 アイ ソート アバウト ユー 」 といえば、もうマイルス・デイビスで決まり!

という曲なので、ぜひマイルス版も聴いてみてください。私は、ハービー・

ハンコックの入っている 『 Miles Davis in Europe 』のライブ盤が好きです。

コンサートのオープニングのフランス語のアナウンスも最高です!

「 ジョルジオ・コルマーニ、サキソフォンテノ~~ル 」

何度聞いてもここ最高!

 

四曲目「 キャント ヘルプ ラヴィング ダット オブ マイン 」

ソプラノサックスに持ち替えて。

1927年ミュージカル 「 ショウ ボート 」 の挿入歌です。この曲も約100年前の

曲ですねえ。こんなに古くからのアメリカンソングを聴く機会もそうないかも

しれないなあ、と考えると、当ジャズライブもなかなか・笑!

ブルージィでゆったりと孤独。寄り添うようなベース、ぽつり、ぽつりと独り言

のように語るようなテナー。

 

五曲目「 ホワァット イズ ジス シング コールド ラヴ 」

” 恋と呼ばれる これは一体何だろう・・・?”  1929年コール・ポーター作曲の

ジャズの超スタンダード曲でしょうか。昨夜はハイテンポで、カッコ良く。

ソロ演奏も熱かったですね。ベース VS. テナーサックスのソロ合戦のごとく

この曲の多様性、受け口の広さを納得できる素晴らしいソロでありました。

多くのこの曲の名演奏が存在しますが、個人的に何度も聞き惚れるのは、

ウッディ・ショウ( tp. )のリーダーアルバム 『 UNITED 』。

1981年録音のコロンビア盤、3曲目です。疾走感半端なし。

 

六曲目「 メモリーズ オブ ユー 」

あたたかで大きな沢山の拍手!本当にありがとうございました。

お応えしましての「 メモリーズ オブ ユー 」 は、大関テナーが繰り返し

吹いてきた曲です。静かなメロディがしみじみと沁みました。

 

 

以上の全6曲でした。

初めてご参加くださったみなさま、いかがでしたか?

ライブ仕様に変化したパスキューアイランド店内、そして落とした照明と

夜の雰囲気・・・その中での生演奏を楽しんでくださったなら本望です。

またぜひ聴きにいらしてくださいね。

終演の頃には、窓がうっすらと曇って、夜気とライブの熱気がよい感じ

でありました。

 

次回は、夏の気配が濃くなってくる 7月15日 ( 月・祝 )です。

みなさまのご参加を、一同こころよりお待ちしております!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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雑巾ボーイ

 

朝、店に着いてコートを脱ぎ、バックパックを所定に置いて、その次にすぐさま

やるのが、雑巾をポケットにねじ込むこと。

ずっと使っているのは、小さめのサイズの蚊帳布巾で、もともとはちょっとした

お礼とかご挨拶とか、気軽な贈り物のための商品みたいです。

あるときいただいたピンク色のこの布巾、手に馴染むサイズと厚みと手触りが

とても気に入りまして、私の仕事の相棒としてなくてはならない存在になりました。

もう何代目でしょうか、今は何代目かの黄色いのが右ポケットに。

 

とにかく店内で常に一緒です。

埃が目に付いた瞬間に、ササッと拭ける、

ドアのガラス指紋を見つけたらゴシゴシとぬぐい取る、

お花の水を替えたなら、花瓶の水滴、濡れたカウンターをキュキュッと拭き取る、

お買い上げのお皿を包装する前にさっと拭く、e.t.c. 、

ポケットに突っ込んであるこの雑巾で即時にホイホイのホイです。楽勝~( 笑 )!

たいして広くもない店内スペースではありますが、完璧とはとても言えないながらも、

キホン箇所 + 見えたところ を瞬時に拭き掃除するには、雑巾を肌身離さず身につけ

ているのが最適解でした。

 

そして、あまりに雑巾と常に一緒なので、ポケットに突っ込んだまま帰宅して

しまうこと多々 ( ほぼ毎日 )でして、そしてふと気付いてしまった!

「 家でも、いやいや家でこそ、ポケットにいつも雑巾を! 」 

気付いて以降、といってもつい2週間程前からですけれど、家に帰って履き替える

Gパンの右の尻ポケットには、すでに雑巾が突っ込まれているんでした。

家の雑巾は、使い古しのフェイスタオルを四等分して周りをミシンがけしたもので、

私にはこの小さめサイズが良いんです。ポケットに入るし、手に馴染むし。

そのタオル雑巾で、

階段を上りながら拭く。

テーブルの脚の周りと床を拭く。

窓の枠を一本でも拭く。

椅子の脚掛けを拭く。

ラジオを拭く。

電話機を拭く。

ランプの傘を拭いて、本棚の板を拭いて、トイレの窓枠と床を拭く。

目をつぶり続けていた各所の埃は、今やほぼ溜まる隙を与えず。ポケット雑巾作戦

は大成功なのでした。

 

ねじ込まれたポケット雑巾の私を、夫が 「 雑巾ボーイ 」 と呼びます。

まあ、欧米で 「 コピーボーイ 」 といえば雑用係、そのならいで、いつも雑巾と共

に動き回るおばさんなんだけれど、なぜか 「 おい雑巾ボーイ! 」 なんですと!

みなさまも 「 雑巾ボーイ 」 作戦、いかがでしょう?

いまや右手は、右ポケットの雑巾を掴みに無意識に動く・・・

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

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風薫る5月のジャズライブのご案内

 

 

ゴールデンウィークも終わりまして、振り替えの昨日6日は雨でしたが、それ以外は

まずまずのお天気でしたね、みなさま楽しいプランをお過ごしでしたか?

そして、ゆっくりと休養もできたでしょうか?

私は・・・・特別なことはなく ( 例年通り ) 、毎朝4時半に起きてはお弁当を作り

部活の朝練に行く息子を送り出し、起きてきた夫とぽつぽつと朝ごはんのパンとお茶

と果物を摂り、それから自分用のスペシャルでルーティーンな朝の一杯の珈琲を淹れ

( これ至福! )、珈琲を飲みながらソファで少し読書をしつつ ( 今ね、みのりさま

オススメの川上弘美『 古道具 中野商店 』川上弘美スゴイ! )必ず眠気に襲われ

で抵抗せずに襲われる( 仮眠→20分ほど。必ず夫に〇分にお声がけくだされと頼ん

でから )。「 〇分だよー 」 と声が聞こえて5分後に起きて、いろいろ片付けて、

かける準備を整えてから、洗濯をして、干して、着替えて、行ってきます!!

 

という一日の前半を経て、さあ後半はここパスキューで。

 

連日たくさんのお客様がお立ち寄りくださいました。帰省の方も、ご旅行の方も、

そして地元の方々も、やはりまとまったお休みですものね、みなさまの明るいエネ

ギーが伝わって、店内もいつもとは違う活気とボリュームに満ちていました。

久しぶりの再会にお話しが弾む弾む!

お散歩の途中にお立ち寄りくださって、近況のおしゃべり!

初めてのご来店のお若いカップルと選んでくださったお品についてあれこれと!

自分はいつも通りの日々でしたが、お客様を通じてG.W. を間接的に味わった感じ

でした。

 

さて、そして。

まあ、それなりにくたびれて帰宅後は、ワインをちびちびやりながらご飯当番した

り、食べて一日の出来事をおしゃべりしたり、そして林檎も食べて ( これ我が家

のごはんの〆 )、お風呂を入れて、入って、息子のぼやきや宣言やなんやかやを

聞いて、そして一日の最後のとっておきの快楽、それは就寝ZZZ・・・・

と相成るのでした。めでたし。

 

こう書き出してみますと、結構忙しくて地味ですね。

 

連休を終えて、結構忙しくて地味な毎日の私は、来週のジャズライブを密かに楽し

みにしています。

生き生きした、まさに生きているパワフルな生の音を聴いて感じて、知らず知らず

に休憩入りつつあった感受性のアンテナにエネルギーを補充したいのでした。

その時耳に入ってきた音、フレーズ、メロディが身体中に拡がり、パッと目が覚め

て新しくなっていく感覚を欲しているのでした。

みなさまはいかがですか?

 

 

 2024年 風薫る5月のジャズライブのご案内

 

      日時   2024 年 5月 13日 ( 月 )

      開場   7:30pm~

      開演   8:00pm~

           ( 50分ほどの演奏時間です )

 

           テナーサックス  大関 智也

           ベース      小林 浩樹

 

      参加費  1500円 ( ワインまたはお茶付き )

      場所   パスキューアイランド ( 当店です )

           札幌市中央区大通西17丁目太田ビル1F

           tel / 011-215-9331

 

私と同じくG.W. は仕事でした、のみなさまも、G.W. は思いっきり楽しみました!

のみなさまも、その後休憩体制に入りそうな心と体に質の良い新鮮な栄養を、耳

から摂ってみてるのってなかなかユニークでとても有効な養生ではないかと。

予約制ではありません。

おもしろそうだな、13日の夜は時間がとれそう・・・でしたら、それはもう!

ふらりと(  1500円ポケットに入れて ) おいでくださいね。

一同、こころよりお待ちしております!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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チェルシー・ブリッジ / CHELSEA BRIDGE

 

さまざまな経験を積み、

たゆみ無く研鑽に励み、

己の中の最も美しいイマジネイションを追求し続ける年月を経て、

今。ここに。

このアルバムを聴いていると、アル・ヘイグがとてつもない実力のピアニストである

ことが解ります。軽やかにコントロールされた軽快な音のタッチの連なりには、

でも、陰りや憂いを繊細に、とても慎重に加えて放している。

このアルバムを聴いていると、グレーのグラデーションをセンシティヴににじませて

いる水彩画を感じるのです。

全体は陰っていて、室温は程よくて、少し埃っぽくて、

窓辺からは外の穏やかな陽光が差しているような、誰もいない何もない部屋・・・・

 

一曲目の 「 スウィート アンド ラヴリー 」 から独特なちょっと捻れたようなフレーズ

に心は揺れて、カルロス・ジョビン作の 「 ハウ インセンシティヴ 」 のラテンのリズ

ムの洗練に心は弾みつつ、アルバムの選曲に心は痺れる。

タイトルの 「 チェルシー・ブリッジ 」そして 「 ラッシュ・ライフ 」 は、ビリー・

ストレイホーンの曲。素晴らしい。

さらに、ウェイン・ショーターの 「 マオコ 」、ハービー・ハンコックの 「 ドルフィン

・ダンス 」を選ぶだなんて、センス良すぎでしょ!両曲、白黒つくとかハッピー or アン

ハッピーというような相対的な在り方ではなくて、内向する曖昧さ持つ曲です。

 

アル・ヘイグは、1940年代にチャーリー・パーカーのピアニストを務めた当時の N.Y.

は稀な白人ピアニストです。今アルバムは、ジャズ不遇の60年代を生き抜いて、

75年発表されたキャリア後半の後半の 、ようやくトンネルを抜け出た「 さすが

アル・ヘイ! 」 と、ジャズファンを再認識させた傑作盤だそうです。なるほど。

 

ビバップから30年を経て、この新鮮さ。小粋さ。

ピアノのタッチ、一粒一粒が真珠の粒のよう。

落ち着きたい日、穏やかさが欲しい日、そしてメランコリックな日にも、

アル・ヘイグとても似合うと思うんですよね。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

ゴールデンウィークの折り返しです。週末はお天気もよろしいようで、

お出かけ予定の方も、そしておうちで好きな音楽や本やあといろいろで

ゆっくりの予定の方も、どうぞリフレッシュなさいますように!

私は? もっちろん!ここにおりますよ!

明日も、こんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、みなさまのご来店を

お待ちしております!!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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