毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
ドライブ・マイ・カー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/62/aa8240f7ee72bc550b8727250e1cc1ba.jpg)
ユナイテッドシネマ札幌にて観ました。
アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚色賞・国際長編映画賞の4部門に
ノミネートされ、ロングラン上映中の作品。
公開当初に観た友人や、昨年末に久しぶりに会った友人 ( どちらもかなりの
映画好き )が、口を揃えて「 絶対に観てみて! 」 と褒めていた作品。
なんとか観逃さずに済みました。
179分、3時間の長編は、しかし途中から気持ちが離れっぱなしで困りました。
ダメだったんです。
私には全く合わなかったんです。
映像の高い芸術性は認めざるを得ない。広島県のごみ処理場の施設ビルを、
かように美しくアーティスティックに撮るセンス、トンネルに入ってからの
車窓からの映像の斬新さにも感動できた。
構成も申し分なし。
緩急も光と陰も、海も緑も、コンクリートの何気ない風景も。
アートフイルムとしては、素晴らしかった。
私には、一体何が合わなかったのだろう?
ずっと考えていたのでしたが、
たぶんそれは、登場人物像とストーリーですね。
( 以下、あくまで私にとってということだけど、)
主人公に感情移入ができなかったのです。魅力が感じられなかったのです。
俳優であり脚本家の主人公 ( うーん50代初め頃かな )の男、愛する妻あり。
ある日、仕事の予定変更によって、彼は妻の秘密を見てしまいます。
場外にぶっ飛ばされるくらいのショックと痛み。
天井が落下してきたくらいの衝撃。
いきなり床が開いて奈落に落ちるくらいの驚き。
でも、彼はいつも通りを装う。
そしてそんな風にしているうちに、妻は突然死んでしまう。
最愛の妻を失った男、、、ってチラシには書いてあるんだが、
最愛の? 最愛って?
「 なんで??!! 」 「 なぜにそんなありえない通常モード頑張る??? 」
そんなヤツいる~? いねーよな~~!
初めからヨロケ気味だったが、もうここで決定的に躓いてしまって、
この後の流れがさらに、とにかく全てがずれまくる ( 私的には )・・・・
妻もダメ。
「 音さん ( 妻の名前・おと ) 素敵ですよね。 」 という場面とせりふがあるのだが、
その素敵さがさっぱり解らない。
主人公が、妻の紹介で出会う年下俳優の男も、物語のキーパーソンという設定
らしいのだが、キーパーソンのキャスティング、合ってるのかなあ?
愛車の運転を任せることになった23歳の無表情能面おなごにも溜息。
この主要登場人物4名に共通していると思うのは、
自分自身を愛せないでいるということ。
ほとんどのドラマというものはそこから発生し発展し、だからこのような広島県から
北海道の超はずれの村までドライブ・マイ・カーしちゃう映画が生まれる・・・
” 最愛 ” の意味を自分に解らせる、というのがこの作品のテーマなのよね、きっと。
物語の後半に、仮面夫婦 ( 結果として ) になっちゃった原因?が明かされますが、
明かされたとて腑に落ちないです。
ああ、そういうことだったのか、だったら納得ね、という域には届かない( 私には )。
もうダメです。この辺でやめます。
私の好みではなかった、ということなのですよねえ。
沢山の方が観ていらっしゃると思います、
どなたかこんな私に優しくお説教してください。
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
そうは言っても映画は愉し。様々な観る角度、感想があり、豊かです。
印象的な一作を、あーでもないこーでもないと意見交換するひとときが
映画を観る喜びを何倍にもしますよネ!
料理とワイン、パンとチーズで、シネマパーティの夜は更けて・・・
( なんか無理矢理・笑 )
明日もこんがりと焼けた丸いパンを山盛りにして、
ご来店をお待ちしております!!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
春を取り込む
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/6e/6c412705c89f37b3bc8a78a42a853818.jpg)
昨日、菜の花を食べました。
今年の初物。
菜の花は、それはかわいい黄色の花が咲いていて。
グラグラのお鍋のお湯に塩をひとつまみ、
そしてそこに、
洗って水に放してぱりっとさせた、竹ざるに山盛りの菜の花投入。
一瞬で鮮やかな緑色 ( と黄色 )に!
その瞬間にお湯からあげて、ざるに取り。
粗熱がとれたなら、ぎゅっと絞って、ボウルへ。
瓶入り柚果汁とお醤油少々で和えます。
はい出来上がり。
ほろ苦くてキュッキュッツという歯ごたえ、あぁこれこれ!
蕾のつぶつぶに加えて
今年の初物・菜の花は、開花した黄色い小さな花も混ざって、いとおかし。
夫と息子はコメントなし( = 無関心 )でただ食べていて、
私ひとり、目と心と体に春を取り入れた喜びに
ニタニタしていたのでありました。
そして次に取りにいく 「 春 」は、
やっぱ桜餅 & うぐいす餅、でしょうかしら・・・。
本日の見出し画像のお品は、
『 手つき雑炊鍋 』。
雑炊、鍋焼きうどん、小鍋料理、味噌汁、e.t.c.
じっくりと火が回り、保温力が高い一人分用土鍋が大活躍します。
新生活が始まる若い方にこそ是非。
手つき雑炊鍋
W250 / D172 / H108mm / 500cc 4180yen
春を取りに行く
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/95/168cd9d93faeec50c54c0fdc039274e1.jpg)
この間の月曜日に、4月始まりのスケジュール帳を新調しました。
3年目の Rollbahn 、
ロルバーンのスケジュール帳シリーズの表紙デザインは、カラーも
いろいろ、そして限定デザインもいろいろで悩ましい限り。
今年度の表紙はどれにしようかな、しばし楽しく迷って
「 アクア 」という表紙デザインにしました。
それは、夕焼け空が映っているような水面 の写真なのですが、
微妙なピンクの濃淡、水の色と空の色が、
水の表面で混じり合って揺れているのです。
きっと手にするたびに嬉しくなったり、
目と気持ちを休ませてくれたりすることでしょう。
今年の自分にフィットする手帳を選ぶことができ、とても嬉しいです。
今年もたくさん書き込もうっと!
そして、
文房具ショップに行くと立ち止まらずには帰れないのは、シールコーナー!
ここでもじっくりと拝見、じっくりと迷いながらイソイソと3柄選ぶ。
本日の見出し画像は、そのうちの1枚です。
台紙の裏面にあるこのシールの説明文によりますと、
SUNSET Bookstore ( サンセット ブックストア )
朝日が昇る前に開店して、夕日が沈む頃には
店じまいしてしまう、マイペースな本屋。
海外で買い付けた文房具や雑貨も扱っています。
とのことでした。
何て素敵な本屋さんでしょう!!
季節とともに営業時間帯がずれていくわけですね・・・
今時期の開店時刻は、なので6時半くらいかなあ。
あ、サンセット ブックストアが札幌にあったとしたらですけどね。
スケジュール帳と、新しいシールを3種類。
購入したのはたったそれだけなのですが、自分としてはなんとなく春めいた
季節の動きに影響されての行動なのですね。
小さいけれど、” 自分的 ” な春を取りに行く行動が、
今一番楽しいです。
春よこい、はーやく来いこい!
そして、
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
真冬を乗り切って ( でもまだまだ寒さの中ではありますが )、
次の季節を表現しつつお口とお腹を喜ばせるのは、、、
それは 「 蜂蜜 & バタ のトースト 」!
丸パンをお好みにスライスして、焦げ目を付けてトーストします。
すかさずバタをのせて、お好みの蜂蜜をたらーりたらりとまわしかける。
バタの塩気と、蜂蜜の自然の甘味、しっかりとしたグラハム粉のパンの
歯ごたえ、甘味が渾然一体。一口パクリッ・・・おいしい・・・!
そして連なる次なる ” 春取り行動 ” は、蜂蜜探し。
いろいろな花や樹木から採れた蜂蜜。
自分の好み、新しい味わいを求めてお店に行くの、楽しみですね。
明日も、香ばしく焼き上げた丸いプチパンを山盛りにして、
ご来店をお待ちしております!!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
木のお皿
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/a7/d252f2bdcabffc096c7e052c7d77405e.jpg)
当店のロングセラー。
我が家でも長らく使い続けていて、予備在庫 ( お客様の時用に ) もしてある
くらい気に入っている木のお皿です。
細かいことを気にせずにどんどん使っています。
” 細かいこと ” というのは、シミとか傷とか、お手入れ方法とか、保存方法とか?
お客様から結構質問される日用事項でしょうか。
新品のような状態を保ちたい場合は、のせるのは手でつまんで食べられるような
お菓子類、パン類、ナッツとかドライフルーツとか、包んであるものを。
使い込んだ味わいを楽しみたい ( いわゆる「 育てる 」 っていう ) 場合は、
どんなものをのせてもOKですよね。
焼いたお肉、ハムやソーセージ、目玉焼き、野菜サラダ、チーズやフルーツも。
傷やシミがついていきますが、しっかり洗ってよく乾かして、また使う。
白っぽくササだってきたかな、という時は木の油分が抜けてきている時なので、
油を補給してやります。速乾性のエゴマ油、亜麻仁油がオススメ。
キッチンペーパーや、着古したTシャツのウエスなどで、一度全体に塗布、
そしてもう一度今度はから拭きします。エゴマ油でなければその他の食用油を
ほんの少し塗る、そしてよく拭く。
お手入れはその位なもので、とても簡単なのです。
シミも傷も、どんどん使って、たまにお手入れして、を続けていくうちに目立たなく
なっていきますから大丈夫、と私の感覚ではそう思うのですが、まあ人それぞれで。
ただ、木の器、木のカトラリーが食卓に温かみを加えてくれるという点では、
綺麗に使いたい派も、どんどん使って経年変化を楽しみたい派も共通ですネ!
木のお皿、いいですよー!
お子さん、離乳食の赤ちゃんの小さな手、不安定な手にも安心して使わせてあげ
られるから一緒の大人も少しはリラックスできそうです。
春からの新生活にも、いかがでしょうか。
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
木のお皿にまずは一番のっかる頻度が高いのは、パンですね~。
毎日必ず出番あり。
パンをのせる程度なら、水洗いはかえってやり過ぎ。さっと拭くだけで充分です。
よく乾燥させて片付けて。
木のお皿にとても似合う素朴で滋味深い丸いプチパンを、明日も山盛りご用意して
ご来店お待ちしております!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
木のお皿
天然木 ( アカシア )made in THAILAND
Lsize : 20x2.5cm 1760yen
Msize : 17.5x2.5cm 1430yen
Ssize : 14.5x2cm 1100yen
緑のお皿
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/e2/b379d62575edc66e00c7ef906d3647fb.jpg)
濃く深い緑色。
何をのせようかな・・・
深皿の方には、
ゆり根や玉葱、里芋、マッシュルームなんかが主要メンバーの
白いシチュー、どうかしら?
ゆで卵を刻んだのをたっぷりかけたグリーンサラダも素敵!
柔らかく蒸した南瓜とカリカリに焼いたベーコンの和えサラダも綺麗!
パスタだったら、シンプルにペペロンチーノね。
平皿には、
贅沢で特別なチョコレートケーキをのせて、ゆっくりとコーヒータイム。
胡瓜のサンドイッチ、卵のサンドイッチ、ハムのサンドイッチもぴったりだ。
そろそろお腹が空いてきたので、イメージがどんどん沸いてきてしまいます。
みなさま、どんな料理、どんな食べ物を盛りつけますか?
緑色のお皿の元気な存在感に心が喜ぶ。
本格的な春を前に、新しいお皿を一枚いかがでしょう。
春よこい、早く来い、そんな気持ちを満たします。
緑の深皿
直径22.5cm 高さ4cm 380cc 3080yen
緑の平皿
直径17cm 高さ2.1cm 1210yen
ビッグスノウ、紅茶、セシル・テイラー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/f7/1dae0af26445f80856f7fc2c06947ddc.jpg)
2月6日 日曜日。
雪は夜中静かに降り続いて、朝には1メートルにもなったとラジオで
アナウンサーが言っていたような気がしますが、いまや記憶もあやふやです。
お昼過ぎにその雪が一旦止むまで、自宅前、店の玄関前と、雪かき三昧で、
店の開店に合わせて中に入り、やっと一息つきました。
その後ちょっとぼーっとしちゃって、今日前半の記憶が遠くなってしまったわけです。
冷たく凍ったまっ白な世界は防音効果もあるようで、室内から外の騒音はほとんど
聞こえず、妙な静けさと、これまた妙な安堵感があります。
今日は誰も来ないかも・・・そうであってもしょうがないな・・・と、
明るく静かに諦めることも許します。
そこで、今日は紅茶を淹れて、パソコンにも向かい、店内音楽はレコードで。
雪は止み少し晴れてきた、弛緩したような静かな午後に、私はセシル・テイラーを
聴きました。高い価値をもつ音の洪水。
なんて美しいピアノでしょうか。瞬速連打。技巧の極みのようなタッチ。
一音一音がクリアーに鳴り響いているんです。
まとまったメロディーはなく、セシル・テイラーは前衛フリージャズの先駆者なのです。
今まで積極的に聴こうとは思わなかったセシル・テイラーのピアノを、
今日は選んでみたのはなぜかしら?
おかげで彼のピアノの音がどんなに美しいか知りました。
セシル・テイラーは、詩人ですね。
フレンチ・ディスパッチ ザ リバティ、カンザス・イブニング・サン誌 / FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/cc/2b2aa4e4d829ff6f8bba655324f24e87.jpg)
シアターキノにて。
ウェス アンダーソン監督の10作目だそうです。
私は 『 ロイヤル テネンバーグ 』を観ています ( もう随分前に消滅した三越
名画劇場にて )。熱心な顧客層を分厚く持っているこの監督ならではの作品
世界を、なので私は理解しているとはいえないし、まして顧客では全然ない。
今回2回目の鑑賞作品の『 フレンチ・ディスパッチ ~ 』なのでしたが、
観てみて、なんかねえ、ヨカッタ!
ごちゃごちゃしていて、綺麗で、我が儘で、活力に充ち満ちていて。
20世紀フランスの架空の街にある 「 フレンチ・ディスパッチ 」誌の編集部、
名物編集長 ( ビル・マーレー ) が突然死し、彼の遺言に従ってフレンチ・デ
ィスパッチ誌は速やかに廃刊せざるを得なくなります。さて、その編集長追悼 &
フレンチ・ディスパッチ最終号の内容は・・・・・? というお話しなのです。
登場人物全員、はみ出している。
世の中の標準から。平均値から。常識から。
「 ほどほど 」ということや、「 他人に迷惑をかけないように 」 ということや、
「我慢する 」 ということはもちろんのこと、
「 思いやりを持とう! 」「 遠慮せねば 」 「 譲り合いが大事 」「 周りに配慮する 」
「 みんなに合わせて 」 などという精神も、
1mm も、1% も、1g も、持ち合わせていない。
己の個性を丸出しにして、その特異な美意識と創造性にそって行動し尽くす
その自由!
この作品は ( もしかしたらこの監督の作品すべては )、創作に関わる人々は
特に、市井に生きる時、その市井は好奇心に充ち満ちた、活力が漲る、坩堝
のような市井がいいよね、って言ってます。それが当たり前以前の当たり前、
誰も意識していない、そんな市井かぁ・・・・・・
誰もが己の人生のクリエイターだから、心の中で連帯感を感じてしまう。
そんな1本でしたよ。
豪華俳優陣、凝りに凝った撮影と美術、ユーモアと美とノスタルジィ、
とてもリッチで刺激的な108分。
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
映画館もいいけれど、おうちで好きな映画をゆっくりと鑑賞も素敵です。
小腹が空いた時のために、簡単サンドイッチを用意して、もちろん飲み物も。
薄くスライスしたグラハムパン + バタ + ケチャップ or マスタード、
そして茹でたソーセージ ( お湯にはローリエを1枚一緒に )。おいしい!
明日も、こんがりと焼けた丸いプチパンを山盛りご用意して、みなさまの
お来店をお待ちしております!!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen