2018年 ごあいさつ



2018年があと1日と数時間で終わります。

私にとって、

今年の一番の出来事は、何といってもパスキューアイランド大移動です。

それしかありません。

あらゆることに感謝いたします。

立ち会って、話し合って、動いてくださった方達、

親身になって励まし、助けてくれた友人達、

刻々と変化していく準備期間の日々の生活を、柔軟にいつも通りに安定運営した夫と

風邪一つひかずに元気パワーを放射し続ける息子、

そしてそして、

変わらぬご愛顧で店の営業活動を繋いでくださったお客様方 ・・・・・

今、ここで今年の締めくくりのご挨拶を綴るに当たって、

平和で落ち着いた気持ちでキーボードを叩けている私がいるのは、

このような沢山の支えのおかげです。

この気持ちは、とても言葉に出来ない。

だから、私の好きな詩でお伝えすることをお許しください。




     仕事は

       目にみえる

           愛である。

               ( カリル・ギブラン )




これからも、私の愛を ”パスキューアイランド ” というかたちに

表現していきたいと思います。

私ができること、私がやりたいことは、やはりそれに尽きるようです。

立ち寄ってくださった皆様が、ひととき何らかの刺激を心地よく感じて

くださるような、そんな場所でありたいと思います。


この一年間、おつきあいくださり本当にありがとうございました。

また来年も、どうぞよろしくお願いいたします。




本年は、本日30日まで

新年は、1月4日 ( 金 ⇒ パンの日ですよー ) より

みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げます。




                         パスキューアイランド
                             店主  大関 眞代
































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最近のお気に入りは・・・



・一保堂のくきほうじ茶
   おいしいっ! 香ばしくて、くっきりしていて、がぶがぶ飲む
   日用茶。100グラム入り一袋540円っていうのもいい。

・ワイン
   復活、飲酒。来年はもう少し強くなりたいので、毎日少しずつ呑んでます。
   ワインの森も果てしなく、まあ入り口でチョロチョロ行きつ戻りつウロウ
   ロ詳しくなりたいのではないんだけど、それでもワインコーナーやワイン
   屋さんに立ち寄ることがまた楽しい。

・カロッサ
   『 成年の秘密 』 年をとってこういう小説をぐっと味わえるのだから
   大人になっててよかったなぁ。 10年くらい前に初めて読んだのが
   『 美しき惑いの年 』。カロッサの小説って、もちろん筋書きもあるのだ
   から大小の展開もあるのだけれど、私なんかには感想文が書けない作家。
   さり気ないけれど深さのある日常や行為などについてのその深みを書いて
   いるのね。実にいいです。で、カロッサ( の作品 ) と自分の感受性
   の往復でずーっといってしまうので、実は筋書きなどはあまり重要でも
   なくなり、感想文がぜ~ぜんまとまらないんです、でも素晴らしい!
   

・エルサ・モランテ
   店の移転前に読んでいたのが 『 アルトゥールの島 』。古本で持っていた
   たくさんの筑摩書房の緑のシリーズの一冊で、全く前知識なしで読んでみ
   ようと選んだのでしたが、驚きの出会いを果たす結果に。凄いの一言。
   異様さと美しさ。繊細と暴力。イタリア。モランテ。アルトゥール少年が
   大人になっていく数年間を描いて普遍的でいて衝撃的、ダイヤモンド。
   併載の『 アンダルシアの肩掛け 』 も悲しみに満ちて。

・有元葉子
   有元センセイに開眼っ! 現在の生活丁寧系の人々の大活躍の元祖は彼女だ。
   『 使いきる 』 は名著。日常生活、日常茶飯事こそが大事で楽しい、と。
   なぜそうするか、が極めて明確、きっちりと詰められるところまで詰めた
   上でのシンプルさを表現する小気味の良い文章が最高。レシピ本とエッセ
   イをこれから読んでいって、まずは少しずつ実践だーっ!

・D&Department のソックス
   同じ町内会?の 「 D&Departmant 」 さんのオリジナルの、落ち綿製の
   ソックスは良品です。厚みも、畝の幅も、丈も、もちろん履き心地も、そし
   て丈夫さも二重丸。赤・グレー・生成り・黒の4色、2サイズ展開。
   自分で履いて良かったので、夫にも。自分用だったけど息子へと。来年は
   三度目の買い足しです。

・生野菜のサラダ
   酵素を取り入れたいよね、で始まった我が家のローフード増量キャンペーン、
   好評につき続いております。疲れにくくなったし、何よりウマイ。
   レタス類とか玉葱とかスプラウト類とかプチトマトとかレモンとか。
   オリーブオイルと塩、酢、いろいろ試したくなってます。有元センセイの
   本により、千切り野菜+塩=塩もみ系もどんどん食べてる。ウマイ。

・スラムダンク
   20年の時を経ても全く輝きを失ってない 『 スラムダンク 』。
   きっかけはまたもや夫の愛するメトロ文庫。「 こんなのあったぞ。 」の
   一冊が、「 スラムダンク完全版・22巻 」 だったのです。息子用でしたが
   読んで妙に強烈に心掴まれて、完全版を24巻全部ブックオフで買い揃え。
   高校時代バスケ部だった夫、中学はバスケ部!の息子、そして私、と家族して
   スムラムダンクウィルス感染しまくり、何度も読み返しています。
   どんどん洗練されて巧くなる井上雄彦の画とセンス、ガムシャラな湘北高校
   バスケ部の面々、ああーーーっ胸が熱くなりますぞ!最後は感涙必至、名作。





・・・と、このような感じです。

一年の終わり、思い出しながら書き出していくのは振り返りにもなっていいもんですね。

みなさまはどうでしたか?

さあ、明日はいよいよ2018年最終営業日です。

気合いを入れて?笑、臨みます。

ご来店、お待ちしております。 



























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本日パンの日( 今年最後! ) です。



いよいよ真っ白な札幌の冬景色がお目見えですね。

冬は苦手~~と文句を言いながらも、この風景この光景を眺めたら

やっぱ冬は雪が降らなくちゃ始まらん! と妙に心浮き立ち、よし、と覚悟が

決まって落ち着く心境の私です ( 最初だけ? )。

真っ白い雪景色を眺めながら、暖かい室内にいることの幸福感や安心感は

きっと雪国ならではの特別なもの、というのは本当だと思います。

暖かな部屋が待っているからこそ、氷点下の外出も頑張ってできるのですよね。

本日は、今年最後のパスキューアイランド・パンの日。

外はぎゅぎゅぎゅーーっと冷えているのですが、どうぞそこを堪えて買いにいら

してくださいな。香ばしく歯ごたえ十分のグラハム粉のプチパン、そして横には

「 珈琲焙煎 棒っこ 」 さんの珈琲豆も並んでおります。

大好評!の棒っこ珈琲、今日は 『 本の虫 』 『 よるの海 』 の、2種類の

オリジナルブレンド販売中。棒っこさんの珈琲豆には、味の説明文がついていて、

とても詩のあるユニークな文章なのです。ちなみに 『 本の虫 』 ブレンドには




         苦みばしった ひと口めを

        飲み込むと、スパイシーな果実感が

          立ち上がってきます。

       グレープフルーツ、黒糖、タンジェリン、

         ナッツとクローブ、カルダモン。

         夢中で読んでさめてしまっても

      くっきりした味わいは変わらないしかけ。



どうです?

買わずにはいられなくなるでしょう?

ついでに帰り道に本屋さんに立ち寄って、前から欲しかった本も買って帰ることに

したくなるでしょう?

さあ、今日でお仕事納めの方も、もう納まってる方も、年末年始のゆったり時間

のために、美味しいパンと、美味しい珈琲豆のセットは欠かせないハズ・笑。

わたくし的には ” 生きる歓びセット ( あ、それと、バターとワインもだ ) ”

といったところですが、どうでしょ。


ご来店、心よりお待ちしております!

年内は、30日 ( 日 ) まで、新年は1月4日 ( 金 ) より営業です。


































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古典文学を読む




私においては、タイトルだけはよく知っているけれど読んではいない大多数の

古典文学ですが、小説を読む醍醐味を味わいたくて、たまにその時の気分で

選んで読み始めるのです。

だいたいが17世紀頃から20世紀前半に執筆された、世界文学史に名を残す

超有名な作品ですから、なんとなく内容もおおざっぱには知っていたりもする。

でも・・・・・。

本物は、実はどんなもんだろう・・・・?

どんな書き出しで、どんな文体で、どんな展開で、どんな味わいなんだろう?

そこで、おしっ、読んだろ!

そう決心して、その作品世界に一歩、一歩、足を踏み入れてゆく、

それはなんともワクワクする、旅、なのですよ、ホントに。


ギュスターヴ・フローベールっていう響きがすてき・・・・・

彼の代表作のひとつ 『 感情教育 』、

日本語にした人はどなたか知らないけれど、これ実に名訳だよね、

それで感情の教育って ・・・・・ 一体どんな ・・・・・ ?

フランス語原題は 『 L'EDUCATION SENTIMENTALE 』なんだけど

欧文字だとさらにイカスぜ。


そんな奇妙なミーハー心を長年うすうすと抱き続け、

でも何となく読めずに人生は進んでいたが、

ふと、いよいよ実物を読んでみよう、と。

( どういうタイミングでスイッチが入るかは謎なのです )

フローベール先生のポートレイト付きの、いつものように分厚いハードカバー

の、世界文学全集 『 感情教育 』 に挑むことにしたのでした。

が、その一冊には、『 感情教育 』 より更に超有名な、かの 『 ボヴァリー夫人 』

が最初に入っていたので、夫人にも会ってみることに。





ボヴァリー夫人の名前は、エマさんでした。

片田舎の藪医者シャルル・ボヴァリー ( バツイチ ) と、その後妻エマ・ボヴァリーなの

ですが、このお二人が結婚してしまったのが全ての間違いの根本原因ですね。

人生において野心を持たず、波風立てず、つまり全く持って地味な生活をしていたい

・・・・というよりは、それしかできない凡夫シャルルが一目惚れしてしまったエマ嬢は、

裕福な農家の生まれ。

世俗的な上昇志向と、女性ならではのロマンスへの憧れをたっぷりと持って嫁入りした

健康優良女子エマでしたが、結婚した相手には、 ” 医師 ” という社会的に高い階級に

属していることから期待できるはずだった教養ある会話とか、裕福な暮らしや装いとか、

上流の人々との華やかな交際とかは、ことごとく針を刺した風船のごとし、パンッ!!って。

打ち砕かれ、退屈な夫との暮らしの現実に絶望。

エマさんは、それでどうしたかというと、不倫して、捨てられて、も一度不倫して、

エェイッ儘よ! とばかりに豪奢な装飾品やらドレスやらを買いまくり借金しまくって

堰が切れたかのように欲望に身をゆだねていくのです。そして、シャルルはそのような妻の

変化に全く気がつかないのでした。

父親のけがの治療がきっかけで出合ったシャルルだったけれど、エマはもっとよく相手の

人となりを確かめてからでもよかったのにねぇ。

まあ、確かめてたら、自分の望みは叶えられそうに無いのですから、なんとか断れただろ

けれど ( そも彼女の望みっていったって、夢見る夢子もいいところ ) 、

いざ、一緒に暮らしてみて、相手をどんどん軽蔑してしまう、どんどん嫌になっていく、

そんな男と一生連れ添わなければいけないとしたら・・・人生終わってる、確かに。

その点と、19世紀半ばで、自分では教養も容姿も持ち合わせていると自惚れている田舎

女子の思考の限界っていうのはあるよなぁ、という点では少し同情するけれど、

結婚って、新しい家族を作ってゆくことだと思うんですよねー、彼女にはその理解と覚悟

が欠落していて、子供を授かるけれど、その子の成長とか親としてのなんだかんだとか、

あまりに希薄だし、

要するに、エマって、全然家庭的ではなく( 家庭的じゃなくても全然いいんだけど ) 、

かといって自分に出来ること得意なことをやっていこうという現実性も、特別に才気溢れる

というものでも全くなく、無駄に上流へのカラ夢ばかりの中身の無いアホ女です。

そんなエマにつけ込む悪い奴らと、どうしようもない意気地無しとにまんまと翻弄されて、

絡め取られて押しつぶされて、とうとうエマさん死ぬることになってしまいました。

エマの最期、それはそんな不幸なエマが最後の最後に爆発させた、超パンクな死にっぷり!

名場面、といえるかもしれませんし、絶命してようやくホッとしているかもしれません、エマ。

凡夫シャルルにおいては、容赦なしの ( ある意味うらやましい ) ブラックコメディのごとき

死に様なんですよ。

ブラックコメディといえばこの作品まるごとブラックコメディなのです。

主題は無く、実際にあった田舎のスキャンダル事件を題材に、空白思考の超ダメ女と、煮ても

焼いても喰えない男と、ブルジョアジーの滑稽さを冷徹に、磨き上げた華麗な文体で描き尽くし

た硬質の宝石のような芸術作品でした。

文学史上にもいろいろと有名な夫人がいらっしゃるけれど、やはり会ってみないとわかんない

ですねー当たり前ですが。この度のボヴァリー夫人には、作者同様、私も何の共感もなかった

のですが、 「 エマさん、あっぱれでした! 」 と拍手を送りたい気持ちになりました。

読んでみてよかった。フローベールに出会えて ( エマではない ) 嬉しい。




ということで、だいぶん長ったらしくなってしまい 『 感情教育 』 については省略。

実にすばらしかった、とだけにしときます。

( この原稿、書き始めは8月なんです、ちなみに読んだのは昨年5月・・・ )























 

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福田元美 2018年真冬の新作カードが揃いました


あと1枚になったカレンダー。

その1枚も、加速気味に進んでいる気がするのは私だけでしょうか。

クリスマスカード、新年のご挨拶状は、毎年必ずこの人のイラストカードで・・・

という熱い支持を得続けている、福田元美さんの ”motocard ”。

真冬の新作が揃いましたので、さっそくご紹介いたします。




『 いのしし走る 』
猪突猛進、まさに。でも、このイノシシさんは、楽しそうに猛進してますよネ。



『 いのしし いっぱい 』
イノシシは、突進力とか荒々しさもあるけれど、猟犬なみの嗅覚もあって神経質
な動物、とのことですが、このカードのイノシシ達って、気抜けします。



『 2頭のウリ坊 』
体に瓜のような模様があるから ” ウリ坊 ” と呼ばれるイノシシの子供達。ほんとに
ちっちゃくて超かわいい!2頭で遊んでますね。



『 一富士 ニタカ 三なすび、を運ぶイノシシ 』
おめでたさてんこ盛り!! さらに加えて初日の出~~!見る人みんなを一瞬で幸せな
気持ちにしてしまうモトミワールド全開の逸品。



『 親子イノシシ 』
親子のほのぼのとした動物イラストも、元美さんの大得意とするところです。
温かな一枚です。



『 うり坊 NEW YEAR ! 』
新年、突進しているうり坊、ピコピコと反応している尻尾に注目!
2019年も、アンテナをぴんっと張っていきましょう。



『 星の国のねこ 』
何と言っても、この表情! 今まさに物語が動き出している・・・そんな感じです。
なぜこんな顔つき? なぜ尻尾を持っている? 星の国って?
謎深し。お話しは、各自自由に紡いでくださいね。





以上、7柄です。
店頭には、クリスマス~冬のイラストカードのアーカイブ柄がたくさん並んでいます。
どうぞ選びにいらしてください。
お待ちしております。




福田元美 イラストポストカード
1まい 150yen

発送もいたします。お問い合わせください。
tel/011-215-9331( 12:00~19:00 )
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