毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
白磁で、お店用で・・・
気を持たせつつも、春は近づきつつありますね!
夕暮れ時が遅くなって、4時半、5時、ってなっても、まだぼんやりと
明るいです。日当たりが良い歩道では、部分的に雪が解けてアスファルト
が出てきていて、路面に撒かれた滑り止めの細かい粒の石も、甲斐無しの
風情です。まーだまだ雪はたんとありますが、まーだまだ寒い日は続きますが、
クロッカスが頭をもたげてくる日が確実に近づいている!
なんて嬉しいことでしょうか!
春の光には、身の回りを明るくて、軽やかなものに取り替えたくなるパワーが
あるようで、何か、何か・・・何でもよいのだけれど・・・・
器、などいかがでしょう?
真っ白い磁器で、春の食材をよそって。
スープ皿は、平たいリムが特徴ですが、そうそう!イタリアンレストランで
スープとかパスタをサーブされた時の、あの形です。リムにはパンがのっていたり、
薬味とか、マスタードなんかがそえてあったりもして。
小さな楕円形のは、オリーブとかチーズとかパテとか、ちょっとしたつまみを。
お店用、プロ用の、白磁の器。
でも、だからといって家庭で使うのにためらう形ではまったくないですよね。
丈夫で洗いやすくて、オーブンにも電子レンジにも、食洗機にも対応していて
とにかく扱いやすいのです。なんたって業務用ですからね。
家の普段の何気ない洋食を、お店屋さんの白い器で。
春の明るくて、軽やかな気分にもぴったりではないでしょうか。
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
春のスープ、春のソース、春のサラダに、シンプルで香ばしいパンを
添えて、季節のご馳走テーブルです。
こんがり焼けた丸いパンを山盛りにして、お待ちしております!
白磁スープ皿
直径264 ( 140 ) x H35mm / 230cc
2820yen
楕円小皿
W165 ( 115 ) x D94 ( 55 ) x H20
1160yen
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
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Viva la Vida !
2021-02-18 / 本
大人になった気になって調子に乗って頑張りすぎると
気付かないうちに体も精神も固くなっています。
えっ?! こんなんじゃなかった! まずいっ! って気がつく場合は
よいのですが、気付くことなく固まってしまうと、生活が無彩色、ルーティーン、
肩も頭も凝ってきて、なんとなく表情も険しくなっていたりして。
かなりお疲れ状態なのに、気付かない気付けない・・・・
知らずに溜息が出ていたら、それが合図だね。
ここは一発、人生を踏み外さなくっちゃ!
そ、それはちょとぉ・・・簡単ではありません・・・と思いますよね。
私もそう思いますので、 『 しらくも村のおはなし 』 を開いて読むんです。
効く。ものすごく効きます。
『 しらくも村のおはなし 』 シリーズ全5巻、ひとつの巻に3つのお話しが入って
いて、どの巻どのお話しでも、効く。
どのように効くかといいますと、がっちがちの固い体で立っていて、いきなり
” 膝カックン ” を後ろから仕掛けられて、一瞬で崩れちゃう感じ ( って解ります? )。
忘れきっていた 「 愉楽 」 などという感覚を思い出し始め、読み終わると体も心も
活気が蘇り、疲れた溜息 はあぁ、ではなくて、満たされたときの溜息 ほおぅ、が出る。
たとえば、『 雑魚亭 』。
マゼラン船運のグラス号の船長 マガリャネス氏は、町から荷をどっさり積んで、
やまぶだう川をさかのぼり、夕暮れ時にズク沼に帰ってきます。
船員とともに一日たっぷりと働く肉体労働の毎日ですが、朝の出港の時に氏は
ズク沼のほとりにあるレストラン 「 雑魚亭 」 の夕方の開店時刻に合わせて
帰ってくるぞ、と船員達に指示出しをするのです。
マガリャネス船長が愛して止まないレストラン 「 雑魚亭 」 。
14p. ~ 15p. の見開きの、幸せこの上なしの氏の様子ったら。
運ばれてきた ” 本日の雑魚 ” をほうばるマガリャネスを描く岡部 亮さんの画と
描写する新明 史子さんの文章は、まさに 「 ああ、Viva la Vida! 」、船長と一緒に
目をつぶり、つぶやいてしまう素晴らしさ!
われらはみな雑魚なのだ。
雑魚なる人生を謳歌しよう。
「 Viva la Vida ! 」
人生万歳!雑魚万歳!
『 しらくも村のおはなし 』は、生きる歓びのおはなし。
村人たちは、たくましく、おもしろく、毎日を生きていて、
無意識の感謝と尊敬に満ちた世界に生きていて。
読み終えると、大きく伸びをしてから、
人生万歳! かぁ・・そうかもな・・そうだよな・・いや、そうだっ!
ちょっと忘れていたけれど、そうだった、そうなのだっ!!
ってね、なんか心がニヤリと笑うんです。
効きますって。
シミー書房の 『 しらくも村のおはなし 』 シリーズ
各1820yen
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
日々の小さなよろこびを目指している、丸い香ばしいパンですよ。
カウンターに山盛りにして、ご来店お待ちしております。
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
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菜の花のお弁当
2021-02-14 / 季節
菜の花を一わ買いました。
日本列島は長いですから、北は雪の中でも、西や南はもう春なのですよね。
徳島県産の菜の花でした。
青菜類、買ってきたなら、まずは水に放ちしばらく置いてから
ペーパータオルで軽く包んでビニール袋に入れて、一晩冷蔵庫で置いておきます。
朝取りだしてみますると・・・・・” ピンッ! ” て小さな音が聞こえそうに元気!
この ” ピンッ! ” への変化が見たくて聞きたくて、
買ってきてからの一連の手順を、面倒だけれどまずはやる。
見違えるようなのですよ、こちらまで元気になる ( 、、、って、そんなのみなさん
あたりまえにやってることだよねぇ、、、 )。
ピンッピンになった菜の花をサッと湯がきまして、
さくっと切って、ぎゅっと絞って、ほぐしてから、清美センセイにいただいた
柚果汁100% ( 瓶入りなのです ) とお醤油で和えます。
出来上がりです。
もう、最高に美味しい!菜の花のほろ苦さと食感に柚の風味が加わって・・・
菜の花が細胞に浸透する感じです。
一わなどあっという間に食べてしまえます。
本日のお弁当に、小さな容器に詰めました。
菜の花のお弁当です。
それだけ?
まさか!
もちろんその他にもしっかりと用意してますけれど!
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茶碗
淡い青磁色。
素直な丸いライン。
やや深め。
春の豆ごはんをふんわりよそって。
両手のひらにすっと収まる柔らかで、和む茶碗です。
茶碗 大 120 x H77mm / 440cc 1870yen
茶碗 小 105 x H70mm / 300cc 1760yen
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野の花の図鑑、フェアリーとともに
2021-02-11 / 本
春、夏、秋、冬、
四季折々の、それは素敵な野の花図鑑。
野の花を抱え持ち、その枝先に腰をかけ、茎を揺らし、実に頬ずりし、
風と光の中で
自由であどけない仕草で遊んでるのは、それぞれの花の妖精たちです。
植物画としての写実性だけでも見事なのですが、
共にいる妖精たちの容姿、衣装、表情、、、それぞれの草花の個性そのもの!
素晴らしいのです!
そしてさらに、彼らが詩によって自己紹介をしているのですよ。
見開き片側に妖精のうた。
こどもの妖精なので、その詩はこどもうた。
もう片側のページに、その詩をうたった妖精の肖像画。
軽やかであり・・・
香り立つようであり・・・
しっとりと瑞々しく、
艶やかであり、透けるような薄さであり・・・
その草花のエッセンスを意匠化したドレスを纏って。
彼らが棲んでいるその場所の、土や草や空気の匂いまで見事に描かれています。
どこから開いても、幾度眺めても、飽きることがありません。
巻頭「 はじめに 」のページで、
著者 シシリー・メアリー・バーカーと、この 『 フラワーフェアリーズ 』
についての解説があります。
20世紀前半に出版され、
シシリー・メアリー・バーカーは、児童書向けの文とイラストを描くこと
に生涯をささげた物静かで、実直な芸術家であったそうです。
” 植物を正確に描くことにも細心の注意を払い、葉、茎、花を研究 ”、
これは、シシリー・メアリー・バーカーの自然の美の研究書ともいえるでしょうか。
くすんだピンクとターコイズ、ゴールドを使った日本語版は、
鍵付き日記帳のごときハードカヴァーの製本と装丁 ( 天と地と小口は金箔! )で、
加えて乙女の夢や憧れの永遠性が表現されているようです。
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
雪解け、そして野の花の妖精たちが活動を始める春に想いを馳せながら
植物図鑑を眺めてみよう。
おともは、温かいコーヒー、そしてシンプルな粉のあじのパン。
明日も、こんがり焼き上げた香ばしい皮の丸いパンを山盛りにして
ご来店をお待ちしております!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
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三月弥生は
2021-02-10 / 季節
雛祭り。
先日いただいたおひな様セット、いいでしょ!
添えられていた栞によりますと、
「 さぬき和三宝糖 」 という砂糖で作られているそうです。
さぬき和三宝糖とは、寛政年間 ( 1789 ~ 1801 ) に、讃岐にて
酒絞りの方法を応用して苦心の末に生み出された純日本産の白砂糖
で、今も当時と同じ製法で伝統を守りながら作り続けられているの
ですって。ふーむ。
そのような特別なお砂糖のためなのか、
このお干菓子の優しい色合い、なんともよいですよねぇ。
さらに、
おだいりさまとおひなさまのおっとりとした笑い顔に
こちらまでほっこりしてしまう。
三月三日まで眺めて楽しみ、
それ以降は、” 砂糖本来の旨み、風味と独特の口溶けのよさ ” という
さぬき和三宝糖を少しずつ味わいたいと思います、
おいしいお茶も一緒にね!
春を待っているこの時期、
気持ちの中に明るく軽やかなリズムのようなものが湧き出してくるのを感じます。
雛祭りに寄せて、春らしいお花を飾ったり、新しいお茶を試したり、
飲んだことのない葡萄のワインをクピッと ( ま、いつものように ) 飲んだり、
も少し掃除をしたり、混沌の整理整頓をしたりして、
湧き出してきた小さな鼓動とともに日々楽しみたいものです。
みなさまの春待ち、いかがですか?
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小松菜
2021-02-05 / 季節
小松菜が美味しいですね!
今が旬ですものね。
ちょっと細身の優しげな小松菜も並んでいますが、
私は、丈が短めで、全体にごわっとしていて茎も太め、色も濃いめの緑色
の小松菜を選びます。
そして、株から一本ずつ外して洗って、長さを揃え。
長いグループ、中くらいのグループ、ちっちゃな赤ちゃんグループ、
それぞれのグループ毎に、葉と茎を切り分けて、
まず茎。食べよい長さに切り ( 赤ちゃんグループはそのままで )、
そして葉。茎と葉両方ついている下の方の部分と、葉っぱのみの部分に切り分けます。
鉄のフライパンを熱くして、油を少なめにタラーりと流して広げて。
油が絶好調になったら、まず茎を投入。
じゃーーっ!! ( いい音っ! ) 一面に薄緑の茎、そして塩をパラパラ、
しばらく放置。
次は、葉っぱの下部、塩少々パラリ、
半分くらい火が通った頃合いを見て、
濃い緑のごわごわ葉っぱを上からかぶせて、塩少々パラリ、
すぐに底から菜箸とヘラの両刀遣いで混ぜ返して、
全体に油がうっすら艶めいたら出来上がり!
この、塩だけの油炒めした、ちょっと辛みを感じるような小松菜ならではの味わい、
そして食べ応えのある厚み、最高なのです。
冬のこの時期だけの美味しさですよね。
毎日もりもり食べています ( お弁当にも! )。
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ふゆのはなし / EIN WINTERMARCHEN
2021-02-04 / 本
雨が降るほどの暖かさが、いきなり記録的な大寒気に入れ替わり、
昨日は最高気温がマイナス8度という凍れる札幌です。
今日も粉雪がちらほらと降っています。粉雪が降る日は寒いんですよね。
街が雪に包まれている真冬のこの時期に、昔買った絵本を開いてみました。
エルンスト・クライドルフという19世紀末から20世紀半ばにかけて
素晴らしい絵本を制作し続けたスイスの詩人作家が1924年に発表した
『 ふゆのはなし 』 という1冊です。
雪と氷の真冬を描いて、この上なく美しいこの作品は、クライドルフ作曲の
冬の幻想曲、といった趣向でしょうか。
幻想曲ですから、自由な形式で幻想性に満ちているのです。
真冬の雪あらしの夜、三人のこびとが話しています。
「 もしかすると、これが、あの雪あらしなのかなあ?白雪姫は、七年ごとに
七人のこびとをたずねてきて、そのときは、ひどい雪あらしのなかをおりて
くるっていうけど、これがそうなのかねえ? 」
ふたりめのこびとがいいました。
「 うん、どうもそうらしいよ。さっき見たんだがね、なんだか、ちらちら
かがやくものが、雪といっしょに、ふわふわおりていったっけ 」
すると、三ばんめのこびとがいいました。
「 ああ、白雪姫にあってみたいなあ! どうかねえ? 七人のこびとの
ところにいってみたら? だって、あの七人は、わしらのいとこだもの。
あそこにいけば、わしらも白雪姫にあえるだろうよ! 」
「 それがいい! 」 と、ほかのふたりもいいました。 「 雪がやんだら、
すぐにでかけようや! 」
三人のこびと達の旅は、雪と氷の世界が、どんなに美しさと厳かさ、また楽し
さに満ちているかをページを開くたびごとに見せてくれるのです。
旅の途中、
雪山の向こうに朝日が見え始め、丘のくぼみの凍った池で氷の精たちがスケート
しながら輪踊りしているのですが、山陰のピンクがかった淡いグレーが、次の
ページで、もえる玉のように朝日がのぼってきてピンクに染まる場面などは
雪に映える光の色調をとらえて息をのむほどの見事さです。
リスたちと雪玉あそびをし、リス橇にのり、
氷のこびとの洞穴でつららで遊び、
七人のいとこたちと白雪姫のもとにたどりつき、大宴会。
その夜、白雪姫と氷の精たちが月明かりの青い氷の上をスケートで滑り、
( この場面が本日の見出し写真=表紙絵 です )
翌日、白雪姫が見守る中を、こびと達はたっぷりと大胆に雪遊びをし、
そしていよいよ帰り道。
一人のこびとが、いたずらして木の枝を揺らして雪や氷が雪崩のように
落ちてきて、白雪姫も十人のこびと達も真っ白けの雪だらけになるシーンは、
無垢な愉しさと、その一瞬の貴さを描く極めつけのクライマックス。
クライドルフの情緒芸術に深く感動するのでした。
「 わたしのいられる時は、これでおしまいなの。いとしいこと、うつくしい
こと、なにもかも、ほんとうにありがとう! さようなら、さようなら! 」
こう言って白雪姫は、また雪雲に包まれて空にのぼってゆき、
三人のこびと達も家に帰ります。
作者エルンスト・クライドルフは、このように紹介されています。
” スイスの絵本の歴史のうちで、明けの明星のようにかがやく、詩人作家 ” と。
まさに。
冬の幻想曲、冬の抒情詩、そして、あえかなるその画、素晴らしい!
『 ふゆのはなし 』
エルンスト・クライドルフ 文・絵
おおつか ゆうぞう 訳
福音館書店
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
絵本を抱えて部屋のすみへ、のおともには、
温かい飲み物とお腹を満たすパンはいかが?
こんがり香ばしいグラハム粉のパンを山盛りにして、ご来店を
お待ちしております~~
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
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