ホットケーキの朝





月曜日の朝は、ちょっと特別の朝 です。

なぜならば、

この日は、朝ごはんが、ホットケーキだからです!

ホットケーキ♪ ほっとけーき♪ ホットケーキ!!

しかも、私と息子は、焼きたてを、ホイホイと食べるだけ。

焼くのは、” とーしゃん ” 。 

毎朝のパン、おやつのクッキー、たまに、の うどん・・・

息子の大好きな小麦粉ファミリーは、みーんな とーしゃんが作っています。

そして、なんといっても最高に大大大好きなホットケーキも!

我が家の粉モノ番長の腕の見せ所だぜ!!


ぽたあん → どろどろ → ぴちぴちぴち → やけたかな → まあだまだ →

しゅっ → ぺたん → ふくふく → くんくん → ぽいっ → はい できあがり


上記の擬音を読んで、ふふふっとニヤケた人も多いのでは?

そう、絵本 『 しろくまちゃんのほっとけーき 』 の中からの引用なんですが、

全く、この絵本は、それは素敵にホットケーキの出来上がる過程を伝えています。

しかも、「 ふくふく 」 なんていって、あの幸せな甘くてふんわりとやさしい匂いまで

をも、幼児にも理解できるような単純な音と絵で表現しているものねえ。

しろくまちゃんもこぐまちゃんも、キャラクター的には( わたしにとっては ) 

ちっともかわいくないんだけど、ホットケーキづくりに関しては 、この本、見事~!!

さて、我が家のホットケーキ。

若かりし頃、喫茶店の厨房でアルバイトしていたことのある夫がつくるホットケーキは、

昔ながらの、厚みがあって、大きくて、ちゃんと甘いホットケーキです。

しろくまちゃんちとおんなじ流れで焼き上げます。

シロップはかけないで、私は、バターをたっぷりと。 息子は、一口サイズにカットしたも

のを、心行くまで、食べるのです。

妻子どもがぱくつく合間に、とーしゃんもフライパンとテーブルを行ったり来たりしながら

きちんと自分の分も食べ、みんながほぼ満腹でお腹をさすり始めた頃には、

いつも必ず余分に焼く、残り約3枚も出来上がり、フライパン終了です。

この余分3枚は、翌日以降のおやつになります。

冷えていても、オイシイんです。



いやあ、満足、満足、と、紅茶を飲み干し、さあ、後片付けだー。

絵本のように、


「 ふたりで おさらを あらいます / いっぱい たべたね / おいしかったね 」


とはいきません。

ひとりで おさらを あらいます。 

いっぱい たべたね。 おいしかったね!!











コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

冬みかん




手の平に乗っかる、小ささで、

簡単に手で皮をむいて、すぐに食べられて、

とってもジューシーで、甘くて、


みかんが大好きです。


温州 ( ウンシュウ ) みかん、っていうのが、この果実の正式な種の名前だそうですが、

子供の頃から、「 冬みかん 」 って呼んでたなあ。

なにせ、冬休みになって、お正月を迎える準備のひとつに、

この 「 冬みかん 」 のケース買い、というのがあって、

ダンボール箱を開けて、箱にいっぱいの冬みかんが現れると、

冬が来た! 冬休みが始まった!! というのを実感でき、うれしさが本格化したのです。


冬休み中は、いつも 「 冬みかん 」 がおやつだった気がします。

子供が、いつでも、いくつでも、食べたいだけ自由に食べてもよいおやつ、

それが 「 冬みかん 」 ( うちの実家だけかな? ) 。

他にも、お菓子食べていたとは思うのですが、あんまり覚えていなくて、

なにせ、指が黄色くなるくらい、弟と競って食べていた「 冬みかん 」ってカンジです。


冬休みも終盤になってくると、2つ目突入のダンボールの中の冬みかんも底が見えてきて、

隅っこには、青カビの生えちゃったのが必ず見つかって、ダメなところをちぎってねえ。

あと、友達やいとこが遊びに来た時とか、退屈な昼下がりに弟と、とかで、

「 冬みかん 」 のいろいろな食し方を開発?しては遊び食べしたりもしましたっけ。

一房ごとストーブの上のもち焼き網で焼いて食べる。

一房ごと皮をむいて、お皿にきれいに並べて食べる。

雪の中に入れておいて、うんと冷やして食べる。

・・・・・・ とかなんとか、ね。

まあ、冬中みかんなものですから、少々飽きがきている頃の遊びのひとつだったと思う。


冬になると、毎週買ってきて、食べます。

今や、さすがに箱で買うことはしないのですが。

風邪をひいている時なんかは、一際おいしさが増します。

いくつでも食べちゃうなあ。 ビタミンC がたっぷりだからなのかなあ。


サイズは、小さければ小さいほど、

そして、皮は、薄ければ薄いほど、

甘くてうまい、という確率が高いような気がしますが、いかがでしょう?













コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

はたらきものの じょせつしゃ けいてぃー



「 あっ! けいてぃーだっ!! 」


「 きょうねえ、きいろい けいてぃー いたしゃー ( ←北海道弁幼児語 ) 」


「 きょうはねえ、みどりの けいてぃーが、ごおおおーってはしっていった! 」




冬になって、雪が降るようになってからの、

道を歩いていたり、保育園から帰ってきての1日の報告をする息子との会話で

頻繁に出てくるセリフです。


” けいてぃー ” それは、雪を掻き退けていく、たくましい除雪車の総称。

そうです。 

バージニア・リー・バートンが生んだ、愛すべきヒロインの1人 ( 1台 )、

「 きゃたぴらの ついている、あかい りっぱな とらくたー 」 の名前

” けいてぃー ” からきているのです。



『 KATY AND THE BIG SNOW / はたらきもののじょせつしゃけいてぃー 』 は、

1943年に、日本では 『 ちいさいおうち 』で有名な、ヴァージニア・リー・バートン

によって書かれた絵本です。

通常の ( つまり 面白くも、美しくも、なんともない ) 大人の日本語の文章でこの物

語を要約 ( ← もうすでにダメですね ) すると、



” じぇおぽりす ” という町のお役所、道路管理部の大型トラクター、

通称 ” ケイティー ” が、ある冬、大雪にみまわれ、機能停止状態になってしまった町

を、その馬力のある逞しい機動力によって、町中を除雪し、救った、というもの。



いやはや、シンプルなこの物語を、こうして、敢えて普通の大人向けの無機質な書き方で

まとめてみますと、いかに石井桃子訳がふっくらとした品格のある、それでいて、

幼い人達に十分伝わるように心砕かれているものかが、ようく、ようくわかります。

数字以外はすべてひらがな。

「 けいてぃー 」 は、「 ケイティー 」 ではダメで、さらに、原本は英語なのですから

「 KATY 」なんだけれど、それすらちょっと違う、

やっぱりひらがなの 「 けいてぃー 」でなくっちゃ ・・・・・ という気持ちになって

しまうのです。


この絵本は、我が家の息子がそれはもう、大層気に入っておりまして、

父さん母さんは、合わせて100回以上は読んでやっています。 

その結果、ページはなんだかぼわぼわとしてきていますし、

ご飯粒やら何かの汁やら、よだれやらで、汚れてきてもいますが、やっぱり、

” ねんねのほん ” の2~3冊の中には、高確率で選ばれて続けているのでした。

そして私も実は、このお話を読んでやるのは特別なのです。

声にして読むとき、この わかり良く、きちんとした日本語訳の素晴らしさを少しでも

表現したいと、心を込めて読もうとするからですし、

何度読んでも、読むたびにジーンときて、感動するからなのです。

涙が出てきてしまう程、感動してしまうからなのです。

『 はたらきもののじょせつしゃけいてぃー 』 は、

” じぇおぽりす どうろかんりぶ ”の、誇りと喜び、のお話なんですね。




         けいてぃーは、はたらくのが すきでした。

          むずかしい ちからのいる しごとが、

           あれば あるほど、けいてぃーは

               よろこびました。



      いつか、すちーむろーらーが、いけに おちたことが ありました。

         けいてぃーは、それを ひっぱりだして やりました。

     どうろかんりぶの ひとたちは けいてぃーを じまんに していました。

         「 けいてぃーに やれないことは、なんにもないんだ 」 と、

           かんりぶの ひとたちは いつもいっていました。




冬が来て、じぇおぽりす道路管理部のたくさんのトラックに除雪機が取り付けら

れ、けいてぃーも、夏の間のブルドーザーをはずして、除雪機を取り付けられます。

けれども、とても大きく、力の強い けいてぃーが出動するほどの雪はまだまだでしたから

けいてぃーは、じっと待機していなければなりませんでした。

そして、ある朝。

降ってきた雨がやがて雪にかわり、

雪かきトラックが道路管理部から出かけてゆきます。

お昼を過ぎ、25センチも積もった雪は、まだまだ止まず、

「 これは、おおゆきに なりそうだぞ 」、そしていよいよ、

けいてぃーの出番がやってきます。



風が強く吹き始め、30センチ、60センチ、1メートル、1メートル半 ・・・・・・・

その日の雪は、2階の窓のところまで積もって、ようやく止むのですが、

出動していた雪かきトラックはみんな動けなくなり、

学校や、お店や、工場、駅、飛行場、すべて ストップ。

郵便も、警察も、動けなくなり、

電話線、電灯線、水道の本管もダメになり、

救急車や、消防車までもが動けなくなり ・・・・・・・



     だれもかれも、なにもかも、じっとしていなければまりませんでした。

            けれども そのとき ただひとり ・・・・・・・



( 電柱が、すっぽりと雪に埋もれるまでを表した、バートンの巧みなアイデアの絵と、

 あとは文章のみ、の白いページ。)

( ここで、ページをめくるのです!! )



           けいてぃーは うごいていました。


( ページには、大雪を掻き退け始めた、けいてぃーの、愛嬌満点の勇姿が!! )




さあ、ここからけいてぃーの大活躍が始まります。

なんたって、町中で動けるのは、けいてぃーしかいないのですもの!

       


      「 たのみます! 」 と、けいさつの しょちょうさんが

        いいました。 「 まちを まもるのです。われわれが

          そとに でられるように してください 」

        「 よろしい。わたしに ついていらっしゃい 」

           と、けいてぃーは いいました。



郵便局、電話局、水道局、病院、消防署、次々の各所の救助の要請を請けて、

東西南北じぇおぽりすの道路の大雪を、たった一人で掻き退けていく、けいてぃー!

飛行機からの救助の要請がやってきた時には、



        すこし くたびれていました。けれども しごとを

       とちゅうで やめたりなんか、けっしてしません・・・・・・

               やめるものですか。



そして ただちに飛行場の滑走路のゆきを掻き退け、

最後の横丁の雪も、すっかり掻き退けて、



      こうして けいてぃーは だいじな しごとを ぜんぶ すませて、

               はじめて うちへ かえりました。



ここで、大きく手を振ってけいてぃーを迎える、じぇおぽりす道路管理部の人達と、

大仕事を終えて、ようやく帰り着こうとしている けいてぃーの、赤い大きな後姿が

描かれます。

ビッグ・スノウの1日を無事に乗り切った、

じぇおぽりすとけいてぃーの物語が終わるのです。




この最後のページを読み終えて、

私はじわっときて、溢れる涙がばれないよう苦心しつつ、絵に向かって、

「 けいてぃー、おかえりー!! けいてぃー、ごくろうさーん!! ありがとーっ!!

 と、道路管理部の人達と、じぇおぽりす全町民に成り代わって、

愛と感謝の大声援を、声に出して送るんです( 息子も追唱 )。


けいてぃーが体現しているのは、一心にはたらくことの、誇り、喜び。

仕事がデキる、とか、年度目標が、とか、ノルマ達成には、とかいう出発点では決して

知る事が出来ない、ささやかな、けれども、何にも勝る、幸せ。

もしくは、毎日を幸せに生きていける資質、というようなもの、ではないでしょうか。

プーッと煙を吐いてたたずむ、けいてぃーの、がっちりとして、でものんきで愛嬌のある姿

に、作者 バージニア・リー・バートンが託した大切なもの・・・・・・。



昨日の雨まじりの温かさが一変、今日はまた、真っ白の雪におおわれた北海道です。

各地でたくさんの ” けいてぃー ” が、早朝から大活躍していることでしょうね。

歩いていて、雪まみれの除雪車に出くわすたびに、

「 おおー、やっとる、やっとる! けいてぃー、ガンバレー!! 」

そして、

「 けいてぃー、ありがとーっ!! 」

と、心の中で、大きく手を振る私です。 

































































コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

雪や こんこん


雪、つもりましたね。

今日も、寒い、寒い。

北風 ぴーぷー吹いていて、粉雪が混じっています。

おおーう、さむーっ。

いよいよ、真冬という感じです、うれしいな。

これでようやく、真っ白な雪におおわれた北の街、さっぽろ、ですよ。

道内の雪の降る市町村、いまやどちらも、雪の中。

北海道は、室内の暖房設備がばっちり整っているので、

おおさむの外から室内に帰ってきたときの、あの、じわあああーーん と体が解凍されて

緩んでくる幸せ、そして、暖かい飲み物の、特別のおいしさ、などが、

冬の楽しみの一つですよね。


今日は、午前中に蠍座で、トリュフォーの 『 ピアニストを撃て 』 を観てからきました。

氷点下の、刺す様な風を顔面で受け止めつつ、札幌駅周辺を抜けて、大通り公園を抜けて、

ようやくと店にたどり着き、

冬は、今週から  ” 真冬 ” になったな、と。

寒さの杭が カンカーーンと更に深く打ち込まれたな、というのが肌で感じられました。


いつもに増して、ジンジャー、ねぎ類をたっぷりと摂って、

温かいお湯に入って、十分寝て、この冬をたーんと楽しみつつ乗り切りたいと思います。

皆様、ご自愛くださいな。


そして。

フフフ、今日の写真、とってもかわいいでしょ。

ものすごくかわいくて、そして、餡がどっしりと入った、『 雪だるま最中 』です。

心優しいお客様のW様が、私と息子にクリスマスプレゼントとして送ってくださったもの。

手のひらにちょこん、というサイズもいいですし、だるまさんのお顔も愛らしく、

一口目で頭が丸ごとなくなっちゃうのも、「 えー、残酷だー! 」とかなんとか言いながら

楽しく、白餡、黒餡どちらも本当においしくて、

雪だるま郵便で有名な町、早来 ( はやきた )町の銘菓、と書いてありました、お腹に。

北海道らしさ、愛らしさ、クラシック感、おいしさ、がまことにうまく表現されています。

あらためて、ありがとうございました!

今日の雪の風景にぴったりかな、と思いまして、

ようやくプリントが上がってきた雪だるまさん写真、です。









コメント ( 9 ) | Trackback ( 0 )

明けましておめでとうございます






明けまして、おめでとうございます。

2010年が始まりました。

今年もどうぞ よろしくお願いいたします。



・・・・・・

と、書きつつも、もう 「 アケマシテオメデトウ 」 って表示してもよい期間は

終わってますよね、でした。

皆様、お正月休みはいかがでしたか?

ゆっくりと、おいしいものをいただきながら、休養できましたか?

「 やれやれ、やっと保育園が始まってくれて、ほっとした 」 なんていう年賀状

を今日いただきましたよ! ワハハ!


1日にひいたおみくじが、大吉。 

店に届いた、おみくじつき ( いいよネ、こんなの ! )年賀状も、送り主の愛の

こもった、モチロンの、大吉、でしたので、今年の寅年は幸先良し。

マイルス・デイビスのコンプリート・プレスティッジレコーディングス8枚組CD

ボックスセットでスタートした、私とパスキューです。

今年も元気に頑張ります!



コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )