6月はいいな。



6月っていいですね。

夏至があります。

一年で一番日が長い一日だなんて、なんだか素晴らしい!

特別な山場はないけれど、北海道は梅雨もなく爽やかで、自然の移り変わり

( しかも、真夏に向かう、勢いのある変化ですもの ) を気持ちよく享受できる。

夏が好きですが、この6月が始まりだからなおのこと好きなんだな。





『 コップが ひとつあります 』

   コップがひとつ あります

   なにをいれようかな

   のむものなら なんでも


   コップにいれると

   のみものはみんな

   コップのかたちに なる


   コップにくちをつけると

   くちびるとくちびるのあいだで

   コップのあつみと かたさが わかる


   はがぶつかると

   かちん と

   いいおとがする



             江國香織 「 パンプルムース! 」 より

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6月に。



忙しく充実した一日だったけれど、はぁ少々くたびれた、という日。

ほんとはどこか好きなお店に寄って、ちょっと飲んで、ひと皿二皿美味しいものを

食べて帰りたいところだが、そういうわけにはいかんのですよ、実際。

誰しもそういう日があるものです、いろいろ事情があるものねぇ。

そんな日に、詩。

数分間の一人時間です。

心が蘇ります。少しは再起します。

凝った筋や、脳みそも、やわらかくなって。

詩の中に入って「 ああ、いいなぁ。」と。

これが詩人の仕事、言葉のエッセンス。

自分で自分のために、詩集をいくつか備えておくことは、

風邪や頭痛の常備薬とおなじく、なんだか安心できますね。





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芍薬、その他・・・



きのうのこと。

朝、店に着くと、ドアの前に何かある。

「 アッ! 」 と思い当たって、その袋の中のメッセージカードを取り出すと・・・

やっぱり!!

みずほさんが届けてくれた庭のお花いろいろなのでした。

たっぷり水を入れて、新聞紙でくるんだ花々をその中に立てた紙パックセットが3本、

大きめのレジバックのなかにぎゅっと入っていました。

剪定したクサボケの枝 ( 「 使わなかったらエンリョなく捨ててください 」 の

メモあり ⇒ 捨てるだなんてとんでもない! )ひと束と、

真っ白い桔梗 & 名前の知らない人参の葉っぱに似た枝がひと束と、

白い花びらの縁にほんの少し赤い差しが入った、

それは見事に七分咲きの芍薬の束と、3種類の束です。

ウキウキと濡れた新聞紙をほどき、束毎にほぐして、似合う花器 ( に見立てた水差し

とか薬瓶、メスシリンダーなどのガラス容器類 ) に生けて、

どこに置こうかとあちらこちらと置いてみて。楽しいひととき。

クサボケの枝は大テーブルの中心にドンと、桔梗は窓辺に、そして芍薬はカウンターに。

素晴らしく素敵です。瑞々しい ” 気 ” が流れ始めるのがわかります。


去年の移転オープンの頃には、たわわに揺れる小手毬の枝の束だったし、

夏には、力強い棘もちゃんとある赤い薔薇が数輪だったし、

秋の頃には、満開の萩の枝をたっぷりと。

そのお庭には伺ったことはないのですが、おばあさんから受け継いだもので、きちんと

した区分けのない野生の庭・・・だそうですが、まさに私の憧れの理想の庭だと勝手に

想像しているのです。

イングリッシュガーデンからイメージする庭ではなくて、いろいろな植物と木々が入り交

じっていて、鬱蒼とした葉影の暗く湿ったところには、カタツムリと一緒になにか小さな

人影がっ? というような、昭和の家の庭。実にいいなぁ。

そして、野生のお庭に、季節毎にハサミを入れて枝を剪定し、見事に咲く花々を届けて

くれるのです。

超がつくくらい忙しくされているみずほさん。

庭に咲く花々が持つ特別なパワーを、私とパスキューアイランドと、そしてご来店の

お客様とで取り込み、「 素敵ねぇ! 」 って楽しませてもらってます。

みずほさん、いつも、本当にありがとうございます!!


























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金曜日は、パンの日ですよ。



明日は金曜日。

おぉ!パスキューさんの ” パンの日 ” ではありませんかっ!!

野球ボールくらいの丸さで、

皮は粗挽きグラハム粉のつぶつぶだらけで、

きつねの色で、

ちぎって食べるとき、ちょっと力が要りようで、

指に力を入れてグイッとちぎると中はむっちりしていて、

ちぎったパンのギザギザの面が見えなくなるくらいのバターをたっぷりと乗せて、

パクリンコッ!! と食べると、しっかりした噛み心地と、もちっとした弾力と、

小麦粉の甘味、そしてバターの塩気と油分が渾然一体!!

ってなる、あのパン、ですね。

コーヒーを注文して、椅子が一脚しかないカウンターでパンを食べる、

それもいいね。




・・・・・・・という評判 ( ?笑 ) の、明日はパンの日です。

かんかんベーカリーの 「 グラハム粉のプチパン 」 一個150円 。

どうぞお立ち寄りください。

















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favori というのは、お気に入り っていう意味なんですって!



江別市の 『 favori ( ファヴォリ ) 』 の移動販売会が今日まで

15丁目のシャトールレーヴで。店主の岡 友子さんに会いに行ってきまして、

それはきれいなライムグリーンのシャツと、胸元に小さなフリルをたくさん

あしらっている白のシャツに出会い、「 くださいな! 」 もしてまいりました。

ファッションのお店で服を買うのは本当に久しぶり!!

もちろんユニクロもファッションの店なんだけど、あまりに巨大ファッション過ぎて、

もはや  ” 洋服を選んで購入した ” というよりは、” 洗剤が切れそうだから

早めに買っておいた ”  的な感覚になってしまっているのは私だけ ( 笑 ) ?

今日の favori でのお買い物、とてもときめいたのでした。

接客もしていただき、「 ステキ~ 」 って( 試着時 ) ホメてもらえて、

しみじみオシャレさんが集まるこじんまりとした専門店の雰囲気を私なりに感じて

浸って、嬉しいひとときでありました。

素材や縫製がよくて、シンプルな、でも計算されて作られている服ばかりなのです。

「 お気に入りをギュッと詰め込んだ小さなショップ 」 とDMにありましたが、

素晴らしいクオリティでしたよ。

ろうけつ染めの大判スカーフや、特別な樹脂製の手作りブローチ類、模様入りソックス

などの雑貨類もとてもいいものがたくさん並んでいて・・・次回の移動販売会も

またうかがいたいなぁ、と思いました。

岡さん、ありがとう!!
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女王陛下のお気に入り / THE FAVOURITE


4月にシアターキノで観ました。

18世紀初頭のイングランドの宮廷劇で、中心人物とその動向は史実に沿って

描かれているようです。

気まぐれで病弱アン女王役・オリヴィア・コールマン、王女の幼なじみで絶大な政治的

権力を握る女官サラ役・レイチェル・ワイズ、この二人の間に割り込み、急激に野心に

目覚めてゆく没落貴族の侍女アビゲイル役・エマ・ストーン。

オープニング、やや小ぶりの王冠に、裾を引きずる豪奢なマントで、女王様がお出ましします。

一分の乱れなく整列する家臣・貴族が深々と頭を垂れ、彼女の権力の程を知らしめる場面。

そして、自室に入った瞬間に、頭の上の王冠をずらして 「 はぁ。 」 と溜息をついて

「 ( これが重たすぎて頭痛がする・・・ ) 」 と、無言で首をぐぐぐっと回すんです。

多くの女性が 「 わっかぁる~ 」って思わず頷きたくなる身体的な苦痛の表現、一瞬の演技

でしたが、これがかなり深い示唆に富んだシーンで印象深く、素晴らしい。

この最初のシーン、このオリヴィア・コールマンの ” 女王の首回し ” を観ることができた

それだけでいいかも、というかですね、私には、思い出せるのはそれだけなのでした。

観終わった時の後味の悪さこの上なく、これがこの監督の持ち味なのだとしたら、うーん。

コレッというぴったりな言葉が見つけられないのだが、意地悪でえげつなくて、スカしていて、

通好みのエンターテイメントであるのかもしれないが、私が元気に楽しく生きていくのには

効き目が薄い、否、波長が合わない何か、だった。

頭痛と痛風、幼稚で肥満、17回の妊娠~出産するも全て死別という悲劇も驚きの女王アンの

お気に入り 「 The Favourite 」 にならんが為に命懸けの謀略を仕掛け合うサラとアビゲイル

取り巻く政治家達、召使い達・・・・醜い。

” 権力中枢の超上流階級 つまり 宮廷 ” って一体どんな所でどんなことやっているの?

という謎に、それはね、国を司る王侯貴族は、庶民のことなんかノミの大きさほども考えて

ないし、下品きわまりなく、不衛生、まあ、アウトなわけ。そういう所ですから決して近寄

ってはいけませんよ、と豪華絢爛の映像をもって教えてくれはしましたね、確かに。

 



















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